大府市戸建市場の新築中古価格差・・・

コラム

購入売却戸建

大府市戸建市場の新築中古価格差と選別条件を分析する2026年予測

大府市戸建市場の新築中古価格差と選別条件を分析する2026年予測

「自宅を売るなら、新築戸建と比べてどの程度の価格になるのだろう……」

「新築と中古のどちらが、今の予算に合っているのか分からない」

 

大府市の戸建市場では、新築戸建と中古戸建で成約価格、土地面積、建物面積、選ばれる条件が異なります。2025年は、レインズ48件を新築10件と中古38件に分け、不動産情報ライブラリは分布図で分類された新築13件と中古13件の計26件を確認しました。戸建全体の平均値だけでなく、それぞれの成約価格中央値、四半期推移、築年数、価格帯を分けて読むことが重要です。2026年は変動金利の上昇が毎月返済額と借入可能額へ影響し、新築の建築費や中古の改修費も購入判断を左右します。売却する方と購入する方の双方が、価格差の理由と物件ごとの選別条件を具体的に判断できるよう、市場の見通しを整理します。

 

注意事項

本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。

第1四半期(Q1)…1月~3月

第2四半期(Q2)…4月~6月

第3四半期(Q3)…7月~9月

第4四半期(Q4)…10月~12月

※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

 

監修者

監修者

松屋不動産販売株式会社

代表取締役 佐伯 慶智

住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。

 

 

目次

2025年大府市戸建市場の全体像

2025年の大府市戸建市場は、新築戸建と中古戸建の件数構成が資料によって異なり、戸建全体の平均値だけでは実態を捉えられません。価格差には土地・建物の面積、建築年、状態が関係します。まず二つの資料を独立して確認し、新築・中古・戸建全体の順に、取引件数、平均成約価格、成約価格中央値が示す市場の中心を整理します。売主と買主が見るべき違いも明確にします。

 

レインズと不動産情報ライブラリから市場規模を確認

レインズでは戸建全体48件、不動産情報ライブラリでは分布図の分類対象26件を確認しました。両資料は収録対象や登録経路が異なるため、合計74件として市場規模を示すことはできません。レインズは新築10件、中古38件で中古の比率が高く、不動産情報ライブラリは新築13件、中古13件で同数です。この構成差が戸建全体の平均成約価格と面積に影響します。市場を見るときは件数の多い資料を正解と決めず、各資料内で分類と計算対象をそろえ、価格帯や四半期の動きを照合することが重要です。売却査定でも購入比較でも、対象物件と同じ区分の事例を先に選びます。

 

戸建全体だけでなく新築戸建と中古戸建を分けて読む

戸建全体の平均成約価格は、資料内の新築と中古の割合によって変わります。新築は建物状態が均質になりやすい一方、土地面積や立地、仕様で差が出ます。中古は建築年、維持管理、改修の必要性、土地の広さが価格差を大きくします。2025年は不動産情報ライブラリで新築の平均成約価格4730.8万円、中古2953.8万円となり、差は1777.0万円でした。しかし、新築が常に有利、中古が常に割安とは限りません。購入後の改修費を含む総額、売却時は建物状態と土地価値を分けて判断する必要があります。分類を分けることで、平均値に隠れた価格差の理由を具体的に確認できます。売却時の競合も同じ分類から確認することが基本です。

戸建全体だけでなく新築戸建と中古戸建を分けて読む

 

 

レインズ48件から分析する大府市の戸建成約動向

レインズ48件は、新築10件と中古38件に分かれます。年間の戸建全体では平均成約価格と成約価格中央値が近いものの、四半期ごとの件数、面積、最高価格には差があります。新築と中古を同じ平均値で説明せず、年間区分表と三つの四半期表を使い、価格差が物件構成によるものか、市場の中心変化によるものかを確認します。少数区分の数値の振れにも注意します。

 

新築10件と中古38件の年間成約状況

新築10件の平均成約価格は3601.8万円、成約価格中央値3442.7万円、中古38件は平均3357.3万円、成約価格中央値3350.0万円でした。価格差は平均で244.5万円と比較的小さい一方、中古の平均土地面積191.69㎡、平均建物面積132.70㎡は、新築の141.34㎡、97.93㎡を上回ります。中古は土地・建物の規模が大きい事例を含み、建築年や状態による価格差もあるため、面積が広いだけで高くなるわけではありません。新築と中古の価値を比較するときは、価格差と同時に面積、建物状態、将来の修繕負担を確認します。

 

表1 レインズにおける2025年大府市戸建成約データ

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

10件

3601.8万円

141.34㎡

97.93㎡

4790.0万円

3442.7万円

共西町7丁目

中古戸建

38件

3357.3万円

191.69㎡

132.70㎡

6980.0万円

3350.0万円

共西町4丁目

戸建全体

48件

3408.2万円

181.20㎡

125.45㎡

6980.0万円

3397.7万円

共西町4丁目

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

戸建全体48件の四半期推移と価格変化

戸建全体の取引件数はQ1が14件、Q2とQ3が各11件、Q4が12件で、特定の四半期への極端な集中はありません。平均成約価格はQ3の2886.4万円からQ4の3877.5万円へ変化しましたが、Q4には6980.0万円の中古戸建が含まれます。Q1は平均土地面積234.84㎡、平均建物面積157.36㎡と四半期で最も広く、価格だけでなく規模の構成も異なります。年間の成約価格中央値3397.7万円を中心の目安とし、四半期の平均値が動いた理由を新築・中古比率、最高価格、面積から確認する必要があります。

 

表2 レインズにおける2025年大府市戸建全体成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

14件

3596.8万円

3537.7万円

234.84㎡

157.36㎡

6000.0万円

桃山町1丁目

2025年Q2

11件

3178.1万円

3500.0万円

139.79㎡

111.36㎡

4650.0万円

東新町1丁目

2025年Q3

11件

2886.4万円

3000.0万円

157.53㎡

109.49㎡

4300.0万円

追分町2丁目

2025年Q4

12件

3877.5万円

3475.0万円

178.27㎡

115.78㎡

6980.0万円

共西町4丁目

2025年合計

48件

3408.2万円

3397.7万円

181.20㎡

125.45㎡

6980.0万円

共西町4丁目

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築戸建と中古戸建の四半期別価格を比較

新築は各四半期2件から3件で、少数事例のため平均成約価格の変化を市場全体へ一般化できません。Q2は4041.7万円と最も高く、Q4は3353.3万円でした。中古は各四半期9件から11件で、Q3の平均2806.7万円からQ4の4052.2万円へ幅があります。Q4の中古は最高6980.0万円を含み、成約価格中央値3550.0万円との開きが平均値を押し上げたことを示します。新築・中古とも、四半期平均の上下を価格相場の方向と断定せず、件数と個別条件を併記して判断します。売出時期の選択は季節だけでなく競合在庫と引渡条件も踏まえます。

 

表3 レインズにおける2025年大府市新築戸建成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

3件

3794.9万円

3395.4万円

150.85㎡

99.71㎡

4790.0万円

共西町7丁目

2025年Q2

2件

4041.7万円

4041.7万円

117.97㎡

93.15㎡

4099.4万円

大東町1丁目

2025年Q3

2件

3245.0万円

3245.0万円

171.91㎡

103.62㎡

3490.0万円

神田町1丁目

2025年Q4

3件

3353.3万円

2890.0万円

127.04㎡

95.54㎡

4580.0万円

若草町1丁目

2025年合計

10件

3601.8万円

3442.7万円

141.34㎡

97.93㎡

4790.0万円

共西町7丁目

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

表4 レインズにおける2025年大府市中古戸建成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

11件

3542.7万円

3680.0万円

257.75㎡

173.08㎡

6000.0万円

桃山町1丁目

2025年Q2

9件

2986.2万円

3090.0万円

144.64㎡

115.40㎡

4650.0万円

東新町1丁目

2025年Q3

9件

2806.7万円

2900.0万円

154.33㎡

110.80㎡

4300.0万円

追分町2丁目

2025年Q4

9件

4052.2万円

3550.0万円

195.34㎡

122.53㎡

6980.0万円

共西町4丁目

2025年合計

38件

3357.3万円

3350.0万円

191.69㎡

132.70㎡

6980.0万円

共西町4丁目

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

不動産情報ライブラリと戸建取引分布図の分析

不動産情報ライブラリは、分布図で新築13件、中古13件に色分けされた計26件を分析対象とします。年間区分、戸建全体、新築、中古の順に四半期を確認し、最後に土地面積と成約価格の分布を読みます。建物面積に欠損がある新築2件は平均建物面積の計算対象から外し、確認できる項目を推測で補いません。図上の総数表示との違いは注記で明示します。

 

新築13件と中古13件の年間成約状況

新築13件の平均成約価格は4730.8万円、成約価格中央値4400万円、中古13件は平均2953.8万円、成約価格中央値2500万円でした。新築は平均土地面積135.00㎡、中古は202.31㎡で、中古の方が土地面積は広いものの平均成約価格は低くなっています。建築年と建物状態、改修の必要性が土地の広さ以上に価格へ影響したと考えられます。新築2件は建物面積が確認できないため、新築の平均建物面積100.00㎡は11件を対象に計算しています。欠損を含む件数と平均値の計算対象を区別して読むことが必要です。

 

表5 不動産情報ライブラリにおける2025年大府市戸建成約データ

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

13件

4730.8万円

135.00㎡

100.00㎡

7100.0万円

4400.0万円

梶田町

中古戸建

13件

2953.8万円

202.31㎡

134.23㎡

6100.0万円

2500.0万円

長根町

戸建全体

26件

3842.3万円

168.65㎡

118.54㎡

7100.0万円

3950.0万円

梶田町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法

 

※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。

 

戸建全体26件の四半期推移を再集計

戸建全体はQ1が12件、Q2が7件、Q3が4件、Q4が3件で、年の前半に19件が集中しました。平均成約価格は3685.7万円から4033.3万円の範囲で、年間の成約価格中央値3950万円に近い水準です。ただし、各四半期の新築・中古構成は異なり、Q3は中古4件、Q4は新築3件だけです。Q3とQ4を直接比べて戸建価格が上昇したとは言えません。年間平均建物面積118.54㎡は、建物面積を確認できる24件の平均であり、取引件数26件とは計算対象が異なる点にも注意が必要です。少数四半期は一件の条件差で平均が動くため、中央値も必ず確認します。

 

表6 不動産情報ライブラリにおける2025年大府市戸建全体成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

12件

3891.7万円

4050.0万円

149.17㎡

108.18㎡

6300.0万円

梶田町

2025年Q2

7件

3685.7万円

3500.0万円

195.71㎡

140.83㎡

7100.0万円

梶田町

2025年Q3

4件

3825.0万円

4450.0万円

208.75㎡

127.50㎡

5500.0万円

柊山町

2025年Q4

3件

4033.3万円

3900.0万円

130.00㎡

100.00㎡

4300.0万円

吉川町

2025年合計

26件

3842.3万円

3950.0万円

168.65㎡

118.54㎡

7100.0万円

梶田町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築戸建と中古戸建の四半期別成約価格

新築はQ1が7件、Q2とQ4が各3件で、Q3は該当がありません。中古はQ1が5件、Q2とQ3が各4件で、Q4は該当がありません。新築Q2は最高7100万円を含み平均5333.3万円、中古Q1は最高6100万円を含む一方、成約価格中央値は1500万円です。少数の高額事例が平均値を押し上げる構成が明確です。取引がない四半期は価格ゼロではなく「-」であり、市場が存在しないことも意味しません。新築と中古を別々に見ても、件数、中央値、面積、最高価格を組み合わせて解釈する必要があります。

 

表7 不動産情報ライブラリにおける2025年大府市新築戸建成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

7件

4771.4万円

4500.0万円

140.00㎡

103.33㎡

6300.0万円

梶田町

2025年Q2

3件

5333.3万円

5400.0万円

128.33㎡

90.00㎡

7100.0万円

梶田町

2025年Q3

2025年Q4

3件

4033.3万円

3900.0万円

130.00㎡

100.00㎡

4300.0万円

吉川町

2025年合計

13件

4730.8万円

4400.0万円

135.00㎡

100.00㎡

7100.0万円

梶田町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

表8 不動産情報ライブラリにおける2025年大府市中古戸建成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

5件

2660.0万円

1500.0万円

162.00㎡

114.00㎡

6100.0万円

長根町

2025年Q2

4件

2450.0万円

2000.0万円

246.25㎡

166.25㎡

4400.0万円

横根町

2025年Q3

4件

3825.0万円

4450.0万円

208.75㎡

127.50㎡

5500.0万円

柊山町

2025年Q4

2025年合計

13件

2953.8万円

2500.0万円

202.31㎡

134.23㎡

6100.0万円

長根町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

分布図から価格と土地面積の広がりを確認

分布図では、新築が土地面積おおむね100㎡から160㎡、成約価格3500万円から5000万円前後に集まります。中古は土地面積と価格の双方に広がりがあり、1000万円前後から6000万円を超える事例まで確認できます。同程度の土地面積でも新築と中古で価格差があり、中古同士でも建築年や状態による差が表れています。分布図の点だけで物件状態や売却事情は推測できませんが、平均値一つで候補を比較できないことは分かります。購入時は改修費、売却時は建物状態を加えて価格の位置を判断します。土地面積が広い中古は、建物評価と土地評価を分けることも有効です。

 

図1 不動産情報ライブラリにおける2025年大府市戸建取引分布図

不動産情報ライブラリにおける2025年大府市戸建取引分布図

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

戸建全体と新築戸建と中古戸建の違い

戸建全体の数値は市場の大枠を知るために有効ですが、売却査定や購入比較では新築と中古を分ける必要があります。新築は土地と建物の規格、販売時期、仕様が価格を左右し、中古は建築年、維持管理、改修履歴、土地価値の組み合わせで差が生じます。平均成約価格と成約価格中央値の位置を確かめ、総費用と利用価値へ読み替えます。価格差の理由を個別条件へ戻して判断します。

 

戸建全体の平均成約価格と成約価格中央値

レインズの戸建全体は平均成約価格3408.2万円、成約価格中央値3397.7万円で差が10.5万円と小さく、年間の価格中心が平均値に近い構成です。不動産情報ライブラリの26件は平均3842.3万円、成約価格中央値3950万円で、中央値の方が107.7万円高くなりました。資料間の差は誤りではなく、新築・中古の比率や収録範囲の違いを反映しています。売却では対象物件と同じ分類の成約事例を優先し、購入では戸建全体の中心価格を予算の入口にしながら、物件ごとの土地・建物・改修費へ分解して比較します。

 

新築戸建は価格と土地面積のバランスで選ばれる

新築戸建は、完成後すぐに暮らせる利便性や設備の新しさが評価される一方、土地面積と建物面積を抑えて総額を調整する商品もあります。レインズの新築は平均土地面積141.34㎡、不動産情報ライブラリは135.00㎡で、いずれも中古の平均より狭い構成です。買主は販売価格だけでなく、駐車台数、収納、外構、追加設備の費用を確認します。分譲主側は、仕様や保証、引渡時期、周辺の競合新築との差を明確にすることが重要です。金利上昇局面では、総額が借入可能額に収まる物件へ需要が集中すると考えられます。確認が必要です。

 

中古戸建は築年数と改修負担で価格差が生じる

中古戸建は、同じ土地面積でも建築年、構造、維持管理、設備更新の状況によって価格が変わります。レインズの最高価格6980.0万円は共西町4丁目、土地327㎡、建物201.45㎡、建築年2011年、10月成約でした。最低価格600.0万円は横根町箕手、土地105.78㎡、建物67.19㎡、建築年1965年、1月成約です。両事例の差を単なる相場差とせず、土地・建物の規模と建築年を確認する必要があります。売却では維持管理情報を整え、購入ではインスペクションや改修見積りを通じて実質的な総額を判断します。

 

 

過去5年間の推移から大府市戸建市場の変化を読む

不動産情報ライブラリの過去5年間は、新築戸建と中古戸建で件数と価格の動きが異なります。戸建全体の平均値は各年の分類比率に左右されるため、全体表で規模を確認した後、新築・中古の推移を別表で読みます。2025年は26件と少なく、前年との平均値差だけで市場全体の上昇や下落を断定せず、成約価格中央値と面積構成を重視します。取引件数の変化も併せて検証します。

 

戸建全体の取引件数と価格水準の推移

戸建全体の取引件数は2021年64件、2022年36件、2023年42件、2024年50件、2025年26件でした。平均成約価格は2024年4474.0万円から2025年3842.3万円へ変化し、成約価格中央値も4550万円から3950万円となりました。ただし、2025年は新築13件と中古13件の同数構成であり、前年の分類比率や個別事例と同じではありません。平均土地面積は2024年148.20㎡から168.65㎡へ広がっており、価格だけで一方向の市場変化を説明できません。各年の件数と分類構成を踏まえた比較が必要です。

 

表9 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の大府市戸建全体成約データ

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

2021年

64件

3830.6万円

3950.0万円

174.22㎡

111.17㎡

2022年

36件

4119.4万円

4050.0万円

164.58㎡

112.57㎡

2023年

42件

3973.3万円

3800.0万円

148.81㎡

105.12㎡

2024年

50件

4474.0万円

4550.0万円

148.20㎡

107.19㎡

2025年

26件

3842.3万円

3950.0万円

168.65㎡

118.54㎡

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計平均建物面積は確認できる取引のみ。

 

新築戸建の供給と成約価格の変化

新築戸建の供給と成約価格の変化新築の取引件数は2021年39件から2022年23件へ減り、その後28件、35件と推移して2025年は13件でした。2024年の平均成約価格4977.1万円、成約価格中央値5200万円に対し、2025年は4730.8万円、4400万円です。平均土地面積は145.43㎡から135.00㎡、平均建物面積は101.36㎡から100.00㎡へ変化しました。2025年は件数が少なく、高額事例の有無でも平均値が動きます。価格が前年を下回ったことを新築市場全体の下落と断定せず、供給された場所、土地面積、仕様、販売時期を含めて確認する必要があります。

 

表10 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の大府市新築戸建成約データ

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

2021年

39件

4371.8万円

4200.0万円

147.44㎡

105.26㎡

2022年

23件

4278.3万円

4300.0万円

145.87㎡

104.32㎡

2023年

28件

4196.4万円

4100.0万円

137.14㎡

101.61㎡

2024年

35件

4977.1万円

5200.0万円

145.43㎡

101.36㎡

2025年

13件

4730.8万円

4400.0万円

135.00㎡

100.00㎡

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古戸建の価格と土地建物面積の変化

中古の取引件数は2021年25件、2022年13件、2023年14件、2024年15件、2025年13件でした。2025年の平均成約価格2953.8万円と成約価格中央値2500万円は、2024年の3300.0万円、3600万円を下回ります。一方、平均土地面積は154.67㎡から202.31㎡、平均建物面積は120.00㎡から134.23㎡へ広がりました。面積が広くても価格が高くならないのは、建築年や改修負担などの構成差があるためです。少数事例の年次比較では、価格の方向だけでなく、建物の状態と土地価値を分けて個別に確認します。

 

表11 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の大府市中古戸建成約データ

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

2021年

25件

2986.4万円

2300.0万円

216.00㎡

120.40㎡

2022年

13件

3838.5万円

3600.0万円

197.69㎡

126.54㎡

2023年

14件

3527.1万円

3650.0万円

172.14㎡

112.14㎡

2024年

15件

3300.0万円

3600.0万円

154.67㎡

120.00㎡

2025年

13件

2953.8万円

2500.0万円

202.31㎡

134.23㎡

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより愛知県大府市の戸建取引情報を抽出・集計

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変動金利と建築費と改修費が戸建購入へ与える影響

戸建購入の負担は、売買価格と住宅ローン返済だけでは決まりません。新築は建築費や追加設備、中古は改修費と設備交換費が総額を左右します。日本銀行の政策金利と建設工事費デフレーターを確認し、金利上昇が毎月返済額だけでなく借入可能額へ与える影響を考えます。新築と中古を同じ予算枠で比べるため、購入後の支出を先に見積もります。資金計画には予備費も確保します。

住宅購入に影響広がる

 

金利上昇は毎月返済額と借入可能額の両方に影響する

日本銀行は2026年6月16日、無担保コールレート翌日物の誘導目標を1.0%程度へ引き上げました。政策金利の変更は、金融機関ごとの判断を経て変動金利型住宅ローンへ波及する可能性があります。適用金利が上がれば同じ借入額でも毎月返済額が増え、審査時の返済比率によっては借入可能額が減少します。購入者は現在の金利だけで新築・中古の上限価格を決めず、金利が上がった場合の返済額も試算してください。売主も、買主の資金調達環境が価格帯ごとの需要へ影響することを踏まえて販売条件を考える必要があります。

政策金利1.0%程度への引上げは変動金利へ波及し得る

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」

 

誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します

ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します

 

同じ借入額でも金利上昇後は毎月返済額が増加する

住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額

 

建設工事費デフレーターが示す新築費用の環境

国土交通省の2026年4月建設工事費デフレーターは、2020年度基準で建築総合125.0、前年同月比4.5%増でした。これは個々の新築戸建の販売価格や見積額ではなく、建設工事に投入される資材・労務などの価格環境を示す指数です。建築費の上昇は、新築の価格設定や土地・建物の面積配分に影響する可能性があります。建売住宅では本体価格に含まれる仕様と追加工事を確認し、注文住宅では同じ条件で見積りを比較します。契約時点と着工時点の価格条件、外構や諸費用の範囲も確認することが重要です。

最新の建設工事費デフレーターは建築費の上昇を示す

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年6月30日付け)より一部抜粋

※2015年比で約3割も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。

ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準

 

中古戸建は購入後の改修費と設備交換費を確認する

中古戸建は売買価格が新築より低くても、屋根・外壁、防水、給湯器、水回り、空調、配管、耐震、断熱などの改修費が加わります。すぐ必要な工事と数年後に想定する工事を分け、購入時の自己資金と将来の積立へ反映してください。改修費を住宅ローンへ組み込めるか、別の融資になるかでも毎月負担は変わります。売主は点検や修繕の履歴、設備の年式、不具合の有無を正確に伝えると、買主が見積りを作りやすくなります。安さだけで中古を選ばず、改修後の総額と利用期間で新築と比較することが大切です。工事中の仮住まいや工期が生活計画へ与える影響も見込んでください。

 

 

2026年大府市戸建市場を佐伯慶智が予測

2026年の見通しは、2025年のレインズと不動産情報ライブラリ、過去5年間の推移、分布図、金利、建築費、改修費を総合した市場全体への予測です。二つの資料を合計せず、確認できた流通規模と価格中心から幅を持たせます。新築と中古では選ばれる理由が異なるため、戸建全体のレンジを示したうえで、それぞれの売れやすい条件を明確にします。

 

年間取引件数は35件から50件程度を基本シナリオとする

私は、2026年の大府市戸建市場について、年間取引件数35件から50件程度を基本シナリオと考えます。2025年はレインズ48件、不動産情報ライブラリの分類対象26件で、過去5年間も26件から64件まで幅がありました。収録範囲が違う資料を単純に足さず、流通の振れと金利上昇による予算制約を考慮したレンジです。新築供給の時期や中古の売出し状況で件数は変わりますが、総額が借入可能額に収まり、建物状態と費用が分かりやすい物件が取引を支えると考えます。金利と供給の変化が大きい場合は、四半期ごとに前提を見直します。

 

戸建全体の成約価格中央値は3500万円から4000万円程度

2026年の戸建全体の成約価格中央値は3500万円から4000万円程度を予測します。2025年はレインズ3397.7万円、不動産情報ライブラリ3950万円で、二つの資料の間に市場中心がありました。新築の供給比率や高額中古の有無により平均成約価格は動きやすいため、平均値を一点で予測しません。金利上昇は買主の上限価格を抑える一方、建築費の高い環境は新築価格を下支えする可能性があります。中古は改修費を含む総額で選別され、状態の差が成約価格の幅を広げると見込まれます。

 

新築と中古で売れやすい条件の違いが鮮明になる

新築は、販売価格と土地・建物面積のバランス、駐車計画、追加工事を含む総額、引渡時期が明確な物件に需要が集まると考えます。中古は、建築年が古くても維持管理、耐震性、修繕履歴、インスペクション結果が示され、改修費を予測できる物件が選ばれやすくなります。反対に、相場より高い理由や建物状態を説明できない物件は、価格調整まで時間を要する可能性があります。2026年は新築・中古という区分だけでなく、購入後の支出と不確実性の小ささが、成約条件を左右すると予想します。

新築と中古で売れやすい条件の違いが鮮明になる

 

 

大府市で戸建を売却する方と購入する方の判断基準

戸建売買では、建物と土地を一体の価格で契約しても、価値を分けて考えることが必要です。売主は建物状態、修繕履歴、土地条件を根拠とともに示し、買主が抱く改修費の不安を減らします。買主は物件価格に改修・設備交換・諸費用を加え、新築と中古を同じ総額基準で比較します。双方が確認事項を共有すると、価格交渉の理由が明確になります。契約前の優先確認事項を具体化します。

 

売却では建物状態と土地条件を分けて価値を伝える

売却査定では、建物の建築年、構造、床面積、維持管理、修繕履歴、設備の状態と、土地の面積、接道、形状、用途地域を分けて評価します。建物が古くても、手入れが行き届き利用可能なら価値を具体的に伝えられます。反対に、修繕が必要な箇所は隠さず、買主が改修見積りを取れる情報を準備します。境界、越境、増改築、確認済証などの資料も早めに確認してください。根拠のない高値より、価格の内訳と引渡条件を説明できる販売計画が、納得できる成約につながります。

 

購入では物件価格と改修費を合わせた総額を比較する

購入者は、物件価格、仲介・登記・融資費用、火災保険、固定資産税に加え、中古なら直近と将来の改修費、新築なら外構や追加設備を合計します。新築と中古の価格差が大きくても、改修後の性能や維持費まで比べると評価が変わる場合があります。インスペクション、耐震性、雨漏り、シロアリ、給排水、設備年式を確認し、優先工事と予算を整理します。住宅ローンは金利上昇時の返済額も試算し、購入後の生活費や貯蓄を圧迫しない総額を上限にしてください。

買主は金利上昇後も維持できる月額負担から予算を決める

家デパでは、借入当初の返済額だけでなく、将来金利が上昇した場合のシミュレーションもおこない無理のない計画を提案しています。

 

 

FAQ|大府市の戸建売買でよくある質問

戸建の相談では、新築と中古の選択、古い建物の売却、売却前のリフォーム、金利上昇の影響が多く挙がります。物件ごとに条件が異なるため、平均成約価格だけで結論を出すことはできません。売主は費用をかける前に売却方法を比較し、買主は購入後の支出を見通すことが重要です。実務上の判断軸を四つの質問に分けて説明します。判断を急ぐ前の確認順序も示します。

 

新築戸建と中古戸建のどちらを選ぶべきですか

新築は設備や保証が分かりやすく、当面の改修負担を抑えやすい点が利点です。中古は同じ予算で土地や建物の面積、立地の選択肢を広げられる場合がありますが、建物状態と改修費の確認が欠かせません。販売価格だけで比べず、新築の追加工事、中古の直近・将来改修を含む総額、住宅性能、希望する利用期間を一覧にします。どちらが有利かは、家族の優先順位と資金余力によって変わります。

 

築年数が古い戸建でも売却できますか

建築年が古くても売却は可能です。建物を利用する買主、改修を前提とする買主、土地として検討する買主では評価が異なります。耐震性、雨漏り、シロアリ、修繕履歴、増改築の有無を確認し、利用可能性を正確に伝えてください。解体を先に決めると建物を活用したい需要を失う場合があります。現況売却、修繕後売却、解体後売却の費用と想定手取りを比較し、対象となる買主層に合う方法を選びます。

 

売却前にリフォームをした方がよいですか

売却前の全面リフォームが必ず成約価格へ同額以上反映されるとは限りません。買主が自分の好みで改修したい場合、売主の工事が選択肢を狭めることもあります。清掃、安全上必要な補修、印象を大きく損なう不具合への対応を優先し、工事前に現況の査定と改修後の想定価格を比較してください。工事費、販売期間、手取りの増減を確認し、必要なら見積りだけ用意して買主へ情報提供する方法もあります。

売却前にリフォームを行うべきですか

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金利上昇で返済額以外にどのような影響がありますか

金利上昇は毎月返済額だけでなく、金融機関が審査する返済比率を通じて借入可能額を減らす可能性があります。自己資金が同じなら、購入できる物件価格や改修へ回せる予算が小さくなることがあります。変動金利の現在値だけで上限を決めず、金利が上がった場合の返済額と借入可能額を事前審査で確認してください。売主側にも、価格帯ごとの購入層が狭くなり、販売期間や価格交渉へ影響する可能性があります。

 

 

松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス

戸建は、土地と建物、現在の状態と将来の負担を一つの価格にまとめて取引します。だからこそ、売主は価値の根拠を分解して伝え、買主は購入後の費用を時間軸で確認することが重要です。私は、平均値に合わせるより、対象物件の強みと課題を資料と現地で確かめ、双方が同じ情報をもとに条件を話し合える準備を重視しています。事実をそろえることが信頼につながります。

 

売主は建物と土地の強みを買主へ具体的に伝える

売主は「状態が良い」「土地が広い」という言葉だけでなく、修繕時期、点検記録、設備交換、耐震、境界、接道など、買主が判断できる事実を示してください。建物の課題があれば、補修するか、費用を価格へ反映するか、現況で引き渡すかを販売前に決めます。土地価値と建物価値を分けて説明できれば、古い建物でも利用可能性を評価する買主へ届きます。家デパ知立店では、大府市の成約事例と現地条件を照合し、売却期限や手取り希望に合う販売方法を具体化します。

 

買主は購入後の支出まで見通して物件を選ぶ

買主は契約時の価格だけでなく、入居前、5年以内、10年程度の支出を分けて考えてください。中古では屋根・外壁や設備、新築では追加工事や将来の維持費が発生します。建物状態を確認し、必要な工事の優先順位と概算を資金計画へ入れます。金利が上がった場合の返済額と貯蓄余力も確認し、予算上限まで借りることを前提にしない姿勢が大切です。家デパ知立店へご相談いただければ、新築・中古の成約価格と総費用を同じ基準で比べ、無理のない選択を支援します。

 

 

まとめ|2026年の大府市戸建市場は価格差の理由を見極める

2025年の大府市戸建市場は、レインズ48件と不動産情報ライブラリ26件で新築・中古の構成が異なり、戸建全体の平均値だけでは判断できません。2026年は金利、建築費、改修費を背景に、価格差の理由を説明できる物件へ需要が集まると考えます。売主は情報整備と価格戦略、買主は購入後の総費用と返済余力を確認することが重要です。最後に双方の行動基準をまとめます。

 

売却では市場価格と建物状態に合った戦略を組む

売却では、対象物件と同じ新築・中古区分、建築年、土地・建物面積、所在地の成約事例を選び、価格の根拠を作ります。建物状態や修繕履歴、土地条件を整理し、必要な補修、現況引渡し、解体を比較してください。売出後は問合せと案内の反応を確認し、価格だけでなく写真、資料、引渡条件が買主の不安を残していないかを見直します。2026年は選別が強まる可能性があるため、査定額の高さより、成約までの説明と手取りを含む戦略を重視します。

 

購入では新築と中古を総費用で比較する

購入では、新築と中古の販売価格差だけで結論を出さず、追加工事、改修、設備交換、諸費用、金利上昇時の返済まで合計します。新築は保証と仕様、中古はインスペクションと修繕履歴を確認し、分からない費用には予備費を置いてください。2026年の予測レンジは市場を見る目安であり、個別物件の価値を決めるものではありません。大府市で戸建を売却・購入する際は、成約データ、建物状態、資金計画を一体で確認できる家デパ知立店へご相談ください。

岡崎市の土地売却購入は家デパ知立店へ

 
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