名古屋市中川区戸建売買市場2026年予測新築中古価格差と需要選別
「名古屋市中川区で戸建を買うなら、新築と中古のどちらを選ぶのが自分の予算に合っているのだろう?」
「戸建を売りたいけれど、築年数が古いだけで価格を下げなければならないのだろうか?」
2025年の名古屋市中川区では、レインズで戸建267件が成約し、その内訳は新築125件・中古142件でした。不動産情報ライブラリでも150件の取引があり、新築91件・中古59件となっています。3,000万円台では新築と中古の双方が選択肢に入りやすく、買主にとっては「新築へ予算を伸ばすか、中古を選んで購入後の修繕資金を残すか」という比較が現実的です。一方、売主にとっても築年数だけで価格を判断するのは適切ではありません。レインズでは中古戸建の最高成約価格が応仁町の5,580万円、不動産情報ライブラリでは高畑の9,900万円となり、新築の最高価格を上回る事例も確認されています。土地条件、建物規模、立地、修繕状態によって中古戸建の評価は大きく変わります。この記事では、新築と中古を分けて四半期別成約、価格帯、土地面積帯、過去5年間の推移を読み解き、住宅ローン金利や修繕費の負担も踏まえながら、2026年に売る方・買う方が総額で比較するための判断基準を具体的に解説します。
注意事項
本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。
第1四半期(Q1)…1月~3月
第2四半期(Q2)…4月~6月
第3四半期(Q3)…7月~9月
第4四半期(Q4)…10月~12月
※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

監修者
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智
住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。
目次
2025年の中川区戸建市場は新築と中古の価格差が明確に表れた
中川区の戸建は、2025年にレインズ267件、不動産情報ライブラリ150件と多くの成約がありました。両資料とも新築は3,000万円台後半、中古は2,000万円台を中心に動き、総額差が買主の選択を分けています。一方、中古には新築最高価格を上回る高額成約もあり、築年だけでは価値を説明できません。土地価値と建物状態を分けて読むことが出発点です。新築と中古は同じ価格帯でも支払う内容が異なるため、購入後の修繕と土地価値まで分けて見ると実勢をつかみやすくなります。
レインズでは新築125件に対して中古142件で中古流通が厚い
レインズ267件の内訳は新築125件、中古142件で、中古が過半を占めました。新築平均3,570.9万円に対して中古平均2,694.1万円と約877万円の差があります。買主にとって中古は総額を抑える選択肢ですが、修繕費を見込む必要があります。売主は「築年が古いから安い」と単純化せず、土地面積、駐車条件、改修履歴、建物の使い方を整理して、新築との差額に納得できる理由を示すことが大切です。

不動産情報ライブラリでは新築91件が市場の六割を占めた
不動産情報ライブラリ150件は新築91件、中古59件で、新築が約61%です。新築平均3,800万円・中央値3,700万円、中古平均2,350.2万円・中央値2,500万円と価格差はより大きく表れました。収録範囲が違うため件数を足しませんが、二つの資料が共通して示すのは「新築と中古を別市場として見るべき」という点です。2026年は金利上昇で同じ月額予算の中に両方が入り、比較がさらに厳しくなると考えます。
新築と中古が3,000万円台で重なるため同じ予算内の比較が起きる
レインズでは3,000万~3,999万円に新築80件・中古36件、不動産情報ライブラリでも新築41件・中古11件が含まれます。買主が3,000万円台を予算とすると、築浅中古だけでなく新築も比較対象に入り、単に「中古だから安い」とは言えません。新築は保証や当初修繕の少なさ、中古は土地面積や既存設備、立地など別の価値で競います。売主は自宅の価格帯でどの新築が競合するかを確認してください。買主は差額を修繕予備費や現金余力へ置き換えて比較すると、選択理由を明確にできます。
レインズ267件で新築中古の成約実態を分けて確認する
レインズの戸建は全個票を新築・中古の明示区分に沿って整理し、戸建全体267件=新築125件+中古142件で一致しています。四半期・価格帯・土地面積帯でも同じ合計を保ちました。2026年の予測へ進む前に、どの価格帯・面積帯で新築と中古が競合しているかを具体的に確認します。レインズでは個別成約の町名まで追えるため、新築・中古それぞれの上限事例を中心価格と混同せずに整理できます。
中古の応仁町5,580万円が年間最高で新築最高4,690万円を上回った
年間集計では戸建全体の最高価格は応仁町の中古5,580万円で、新築最高の露橋4,690万円を上回りました。中古でも土地条件や建物規模、立地などが強ければ新築より高く成約する例があります。平均値では新築が約877万円高い一方、個別物件では逆転が起こる点が中川区の特徴です。売却査定では築年だけで減価させず、土地価値と建物価値を分け、買主が何に価格を払うのかを確認する必要があります。
表1 レインズにおける2025年名古屋市中川区戸建年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
125件 |
3,570.9万円 |
114.56㎡ |
103.00㎡ |
4,690.0万円 |
3,580.0万円 |
露橋 |
|
中古戸建 |
142件 |
2,694.1万円 |
137.86㎡ |
121.69㎡ |
5,580.0万円 |
2,725.0万円 |
応仁町 |
|
戸建全体 |
267件 |
3,104.6万円 |
126.95㎡ |
112.94㎡ |
5,580.0万円 |
3,200.0万円 |
応仁町 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
新築はQ3平均3,819.9万円が最も高く3,000万円台後半が核になった
新築はQ1の28件からQ4の35件まで年間を通して動き、Q3平均3,819.9万円・中央値3,880万円が最も高い四半期でした。最高価格はQ3押元町、Q4露橋でともに4,690万円です。四半期ごとの差は大き過ぎず、新築は比較的まとまった価格帯で成約したと読めます。2026年は建築費が価格を下支えする一方、金利上昇で4,000万円前後の買主層が絞られるため、駅距離・駐車・間取りの納得感がより問われます。
表2 レインズにおける2025年名古屋市中川区新築戸建四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
28件 |
3,382.5万円 |
3,485.0万円 |
116.32㎡ |
100.24㎡ |
4,290.0万円 |
中島新町 |
|
2025年Q2 |
29件 |
3,588.4万円 |
3,590.0万円 |
116.98㎡ |
102.55㎡ |
4,470.0万円 |
八田本町 |
|
2025年Q3 |
33件 |
3,819.9万円 |
3,880.0万円 |
113.47㎡ |
105.40㎡ |
4,690.0万円 |
押元町 |
|
2025年Q4 |
35件 |
3,472.5万円 |
3,390.0万円 |
112.17㎡ |
103.29㎡ |
4,690.0万円 |
露橋 |
|
2025年合計 |
125件 |
3,570.9万円 |
3,580.0万円 |
114.56㎡ |
103.00㎡ |
4,690.0万円 |
露橋 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
中古はQ2中央値2,010万円からQ1の2,800万円まで幅がある
中古は四半期で価格構成が変わり、Q2平均2,417.6万円・中央値2,010万円に対してQ4平均2,905.1万円です。最高価格はQ2百船町5,519.7万円、Q3応仁町5,580万円、Q4澄池町5,500万円と高額成約が続きました。中古市場は低価格の築古から土地価値の高い住宅まで幅が広いため、平均だけでは対象物件の位置を判断できません。買主は改修費を加え、売主は修繕済み箇所や土地条件を価格根拠として示す必要があります。
表3 レインズにおける2025年名古屋市中川区中古戸建四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
36件 |
2,691.8万円 |
2,800.0万円 |
125.73㎡ |
117.01㎡ |
4,900.0万円 |
長良町 |
|
2025年Q2 |
26件 |
2,417.6万円 |
2,010.0万円 |
117.86㎡ |
112.84㎡ |
5,519.7万円 |
百船町 |
|
2025年Q3 |
45件 |
2,691.4万円 |
2,600.0万円 |
143.90㎡ |
124.38㎡ |
5,580.0万円 |
応仁町 |
|
2025年Q4 |
35件 |
2,905.1万円 |
2,680.0万円 |
157.44㎡ |
129.63㎡ |
5,500.0万円 |
澄池町 |
|
2025年合計 |
142件 |
2,694.1万円 |
2,725.0万円 |
137.86㎡ |
121.69㎡ |
5,580.0万円 |
応仁町 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
戸建全体はQ3とQ4で平均三千百万円台を維持した
戸建全体の平均はQ1 2,994.0万円、Q2 3,035.0万円、Q3 3,168.9万円、Q4 3,188.8万円です。中央値は3,080万~3,450万円で、四半期平均より安定しています。Q2の最高百船町、Q3の応仁町、Q4の澄池町はいずれも中古で、上位価格を中古が形成した時期がありました。中川区では「新築が上、中古が下」という単純な序列ではなく、個別条件で上値が変わる市場として読む方が実態に合います。
表4 レインズにおける2025年名古屋市中川区戸建全体四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
64件 |
2,994.0万円 |
3,080.0万円 |
121.61㎡ |
109.67㎡ |
4,900.0万円 |
長良町 |
|
2025年Q2 |
55件 |
3,035.0万円 |
3,450.0万円 |
117.40㎡ |
107.42㎡ |
5,519.7万円 |
百船町 |
|
2025年Q3 |
78件 |
3,168.9万円 |
3,270.0万円 |
131.03㎡ |
116.35㎡ |
5,580.0万円 |
応仁町 |
|
2025年Q4 |
70件 |
3,188.8万円 |
3,095.0万円 |
134.81㎡ |
116.46㎡ |
5,500.0万円 |
澄池町 |
|
2025年合計 |
267件 |
3,104.6万円 |
3,200.0万円 |
126.95㎡ |
112.94㎡ |
5,580.0万円 |
応仁町 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
3,000万~3,999万円116件に新築80件中古36件が重なった
価格帯では3,000万~3,999万円が116件で最大となり、新築80件・中古36件が同じ帯で競合しています。2,000万~2,999万円は78件で中古56件、新築22件です。買主が3,000万円台を予算にすると、完成直後の新築と土地・建物条件の良い中古を直接比べる場面が多くなります。中古売主は単に「新築より安い」だけではなく、土地の広さや改修状態を含めた総合価値を示すことが価格維持につながります。
表5 レインズにおける2025年名古屋市中川区戸建価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
9件 |
0件 |
9件 |
|
1,000万~1,999万円 |
28件 |
0件 |
28件 |
|
2,000万~2,999万円 |
78件 |
22件 |
56件 |
|
3,000万~3,999万円 |
116件 |
80件 |
36件 |
|
4,000万~4,999万円 |
31件 |
23件 |
8件 |
|
5,000万~6,999万円 |
5件 |
0件 |
5件 |
|
7,000万~9,999万円 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
1億円以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
合計 |
267件 |
125件 |
142件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
土地100~149㎡が163件で新築中古共通の中心帯になった
土地面積100~149㎡は163件で全体の約61%を占め、新築91件、中古72件が集中しました。100㎡未満も58件ありますが、200㎡以上は中古中心です。新築は販売総額を抑えながら駐車や間取りを成立させやすい100~149㎡へ集まり、中古は既存敷地の多様さがそのまま表れています。買主は面積だけでなく駐車台数・建替え可能性・庭の必要性を確認し、売主は土地の使いやすさを建物と別に評価してください。
表6 レインズにおける2025年名古屋市中川区戸建土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
58件 |
25件 |
33件 |
|
100~149㎡ |
163件 |
91件 |
72件 |
|
150~199㎡ |
28件 |
9件 |
19件 |
|
200~249㎡ |
11件 |
0件 |
11件 |
|
250~299㎡ |
4件 |
0件 |
4件 |
|
300~499㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
500㎡以上 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
合計 |
267件 |
125件 |
142件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリ150件では新築高値と中古の価格幅がさらに見える
不動産情報ライブラリの2025年戸建150件は、新築91件・中古59件です。年間区分、四半期、価格帯、面積帯の各表は同じ件数へ一致しています。新築は3,000万~4,000万円台に厚く、中古は1,000万円未満から9,000万円台まで広がります。高額中古の町名も保持し、平均価格を押し上げる要因として分けて分析します。公的データでは価格帯と土地面積帯、新築・中古の構成を重ね、どの予算帯で買主の比較が起きているかを確認します。
高畑の中古9,900万円が年間最高で戸建全体の平均へ影響した
年間では新築平均3,800万円・最高7,200万円の牛立町に対し、中古平均2,350.2万円・最高9,900万円の高畑です。戸建全体の最高も高畑となりました。中古の平均が低いのに最高だけ突出するのは、築古低価格物件と土地・建物規模の大きい高額物件が同じ区分に入るためです。査定で9,900万円を基準にするのではなく、対象住宅と共通する土地面積・築年・建物規模を確認してから価格へ反映する必要があります。
表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中川区戸建年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
91件 |
3,800.0万円 |
117.42㎡ |
101.98㎡ |
7,200.0万円 |
3,700.0万円 |
牛立町 |
|
中古戸建 |
59件 |
2,350.2万円 |
168.64㎡ |
133.05㎡ |
9,900.0万円 |
2,500.0万円 |
高畑 |
|
戸建全体 |
150件 |
3,229.7万円 |
137.57㎡ |
114.20㎡ |
9,900.0万円 |
3,350.0万円 |
高畑 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法
※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。
戸建全体はQ1平均3,524.4万円に対してQ4は3,025.3万円だった
戸建全体はQ1が平均3,524.4万円、Q4が3,025.3万円で約499万円の差があります。Q3には高畑9,900万円が含まれる一方、中央値は3,250万円で、突出事例の影響を切り分けられます。四半期ごとの高低を市場方向として断定するより、新築と中古の構成、最高価格の有無を合わせて見る方が適切です。2026年の売出価格も直前四半期平均だけで決めず、同条件の現在競合と直近成約を優先してください。
表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中川区戸建全体四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
41件 |
3,524.4万円 |
3,400.0万円 |
122.93㎡ |
109.63㎡ |
7,200.0万円 |
牛立町 |
|
2025年Q2 |
37件 |
3,105.1万円 |
3,500.0万円 |
131.22㎡ |
117.57㎡ |
6,300.0万円 |
花塚町 |
|
2025年Q3 |
42件 |
3,197.9万円 |
3,250.0万円 |
163.10㎡ |
118.81㎡ |
9,900.0万円 |
高畑 |
|
2025年Q4 |
30件 |
3,025.3万円 |
3,050.0万円 |
129.67㎡ |
109.83㎡ |
4,900.0万円 |
荒子 |
|
2025年合計 |
150件 |
3,229.7万円 |
3,350.0万円 |
137.57㎡ |
114.20㎡ |
9,900.0万円 |
高畑 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
新築は年間中央値3,700万円で価格のまとまりが強い
新築91件はQ1平均4,284.6万円からQ4 3,564.7万円まで動きましたが、年間中央値は3,700万円です。Q1最高は牛立町7,200万円で、他四半期の最高4,900万~5,100万円より高く、Q1平均を押し上げています。中心帯を読むなら年間中央値と3,000万~4,999万円の件数を重視すべきです。2026年に新築を選ぶ買主は、販売価格だけでなく仕様・保証・立地が金利負担に見合うかまで比較する必要があります。
表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中川区新築戸建四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
26件 |
4,284.6万円 |
4,300.0万円 |
120.58㎡ |
106.35㎡ |
7,200.0万円 |
牛立町 |
|
2025年Q2 |
25件 |
3,680.0万円 |
3,600.0万円 |
116.60㎡ |
99.80㎡ |
4,900.0万円 |
五女子 |
|
2025年Q3 |
23件 |
3,556.5万円 |
3,700.0万円 |
112.39㎡ |
100.00㎡ |
5,100.0万円 |
高畑 |
|
2025年Q4 |
17件 |
3,564.7万円 |
3,500.0万円 |
120.59㎡ |
101.18㎡ |
4,900.0万円 |
荒子 |
|
2025年合計 |
91件 |
3,800.0万円 |
3,700.0万円 |
117.42㎡ |
101.98㎡ |
7,200.0万円 |
牛立町 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
中古はQ2中央値1,000万円とQ3中央値2,700万円で市場構成が大きく違う
中古は59件と新築より少ないものの、価格の振れ幅が大きく、Q2中央値1,000万円、Q3 2,700万円です。Q2最高は花塚町6,300万円、Q3最高は高畑9,900万円で、高額物件が平均を押し上げています。低価格の中古は購入後修繕が必要な場合があり、高額中古は土地・建物規模など別の強みを持つことがあります。買主は価格帯ごとに期待する品質を変え、売主は改修履歴や建物状態を具体的に開示することが重要です。
表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中川区中古戸建四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
15件 |
2,206.7万円 |
2,000.0万円 |
127.00㎡ |
115.33㎡ |
5,400.0万円 |
東中島町 |
|
2025年Q2 |
12件 |
1,907.5万円 |
1,000.0万円 |
161.67㎡ |
154.58㎡ |
6,300.0万円 |
花塚町 |
|
2025年Q3 |
19件 |
2,763.7万円 |
2,700.0万円 |
224.47㎡ |
141.58㎡ |
9,900.0万円 |
高畑 |
|
2025年Q4 |
13件 |
2,320.0万円 |
2,500.0万円 |
141.54㎡ |
121.15㎡ |
4,500.0万円 |
川前町 |
|
2025年合計 |
59件 |
2,350.2万円 |
2,500.0万円 |
168.64㎡ |
133.05㎡ |
9,900.0万円 |
高畑 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
3,000万~3,999万円52件が最多で新築41件中古11件が交差した
価格帯では3,000万~3,999万円52件、2,000万~2,999万円34件、4,000万~4,999万円31件です。新築は3,000万円台41件と4,000万円台28件へ集中し、中古は1,000万円未満15件から7,000万円台以上まで広がります。3,000万円台では新築と中古が直接比較されるため、中古は土地面積や建物状態で優位性を示せるかがポイントです。新築は総額が高くても当初修繕の少なさや保証を含めて評価されます。
表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中川区戸建価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
15件 |
0件 |
15件 |
|
1,000万~1,999万円 |
8件 |
0件 |
8件 |
|
2,000万~2,999万円 |
34件 |
15件 |
19件 |
|
3,000万~3,999万円 |
52件 |
41件 |
11件 |
|
4,000万~4,999万円 |
31件 |
28件 |
3件 |
|
5,000万~6,999万円 |
8件 |
6件 |
2件 |
|
7,000万~9,999万円 |
2件 |
1件 |
1件 |
|
1億円以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
合計 |
150件 |
91件 |
59件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
100~149㎡78件が中心で新築の約七割がこの帯へ集まった
土地面積100~149㎡は78件で、新築62件・中古16件です。新築91件のうち約68%がこの帯に集中し、販売しやすい敷地規模が明確です。中古は200㎡以上にも15件あり、土地の広さが価値を支える物件もあります。買主は「新築は狭い、中古は広い」と決めつけず、駐車・建替え・庭など必要条件で比較してください。中古売主は建物だけでなく土地としての将来価値を説明できると、新築との差別化につながります。
表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中川区戸建土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
31件 |
16件 |
15件 |
|
100~149㎡ |
78件 |
62件 |
16件 |
|
150~199㎡ |
26件 |
13件 |
13件 |
|
200~249㎡ |
8件 |
0件 |
8件 |
|
250~299㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
300~499㎡ |
4件 |
0件 |
4件 |
|
500㎡以上 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
合計 |
150件 |
91件 |
59件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
取引分布図では新築のまとまりと中古の広い散らばりが同時に見える
戸建取引分布図は150点で、新築91点・中古59点の合計と一致します。新築は比較的まとまった価格と面積に集まり、中古は低価格から高額・大きな土地まで広がっています。図から築年や建物状態を推測することはできませんが、二つの市場が異なる分布を持つことは視覚的に確認できます。買主は候補が新築群・中古群のどこに位置するかを把握し、そこから実物の状態や修繕負担へ進むと判断しやすくなります。
図1 2025年名古屋市中川区戸建取引分布図

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
過去5年は新築価格上昇と中古中央値の安定が並行している
不動産情報ライブラリの5年間では、戸建全体の件数は121~171件で推移し、2025年は150件まで回復しました。新築平均は2021年3,424.6万円から2025年3,800万円へ上昇していますが、中古中央値は2,100万~2,500万円の範囲です。新築と中古の価格差が広がる一方、中古が住宅取得の受け皿として残る構造が見えます。過去5年の変化は新築価格だけでなく中古の中央値と面積の動きも見ることで、2025年が市場のどの位置にあるか判断できます。
戸建全体の中央値3,350万円は5年間で最も高い
不動産情報ライブラリの5年間では、戸建全体の件数は121~171件で推移し、2025年は150件まで回復しました。新築平均は2021年3,424.6万円から2025年3,800万円へ上昇していますが、中古中央値は2,100万~2,500万円の範囲です。新築と中古の価格差が広がる一方、中古が住宅取得の受け皿として残る構造が見えます。過去5年の変化を新築価格だけでなく中古の中央値と面積の動きも合わせて見ることで、2025年が市場のどの位置にあるか判断できます。
表13 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市中川区戸建全体成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
171件 |
129.04㎡ |
111.29㎡ |
3,243.1万円 |
3,200.0万円 |
|
2022年 |
121件 |
123.02㎡ |
107.36㎡ |
3,219.2万円 |
3,200.0万円 |
|
2023年 |
125件 |
119.12㎡ |
106.52㎡ |
3,217.0万円 |
3,300.0万円 |
|
2024年 |
128件 |
122.77㎡ |
102.42㎡ |
3,061.4万円 |
3,250.0万円 |
|
2025年 |
150件 |
137.57㎡ |
114.20㎡ |
3,229.7万円 |
3,350.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
新築平均3,800万円まで上昇し価格の下がりにくさが見える
新築平均は2021年3,424.6万円から2022年3,622.2万円へ上がり、その後も3,500万円台を維持して2025年3,800万円となりました。中央値も3,400万円から3,700万円へ切り上がっています。土地仕入れ、建築資材、人件費、住宅性能などが販売価格を支えるため、需要が弱くなっても大幅値下げだけで調整しにくい市場です。2026年は価格据置の代わりに面積・仕様・立地で総額を抑える商品が増える可能性があります。
表14 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市中川区新築戸建成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
134件 |
119.96㎡ |
103.92㎡ |
3,424.6万円 |
3,400.0万円 |
|
2022年 |
81件 |
113.64㎡ |
101.79㎡ |
3,622.2万円 |
3,500.0万円 |
|
2023年 |
89件 |
109.66㎡ |
99.94㎡ |
3,567.4万円 |
3,500.0万円 |
|
2024年 |
79件 |
114.37㎡ |
98.16㎡ |
3,555.7万円 |
3,600.0万円 |
|
2025年 |
91件 |
117.42㎡ |
101.98㎡ |
3,800.0万円 |
3,700.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
中古中央値2,500万円は2024年と同水準で価格の軸が崩れていない
中古の中央値は2021年2,100万円から2025年2,500万円へ上がり、2024年と同じ水準です。平均は2,264.5万~2,585.7万円の範囲で、2025年2,350.2万円でした。築古低価格物件がある一方、土地面積168.64㎡と過去5年で広く、高額物件も混ざっています。中古を一括りに値下がり市場と見るのではなく、築浅・改修済み・土地条件の良い住宅と、修繕負担が大きい住宅を分けることが2026年の価格判断に必要です。
表15 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市中川区中古戸建成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
37件 |
161.89㎡ |
137.97㎡ |
2,585.7万円 |
2,100.0万円 |
|
2022年 |
40件 |
142.00㎡ |
118.62㎡ |
2,403.0万円 |
2,350.0万円 |
|
2023年 |
36件 |
142.50㎡ |
122.78㎡ |
2,350.6万円 |
2,300.0万円 |
|
2024年 |
49件 |
136.33㎡ |
109.29㎡ |
2,264.5万円 |
2,500.0万円 |
|
2025年 |
59件 |
168.64㎡ |
133.05㎡ |
2,350.2万円 |
2,500.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中川区の戸建取引情報を抽出・集計
2025年は新築中央値3,700万円中古2,500万円で差が広がった
不動産情報ライブラリの2025年中央値は新築3,700万円、中古2,500万円で約1,200万円の差があります。2021年は新築3,400万円、中古2,100万円で差は約1,300万円でしたから、価格差そのものは以前から存在します。ただし2025年の中古は平均土地面積168.64㎡と5年間で最も広く、高額中古も含まれています。新築・中古の比較では価格差だけでなく、土地として残る価値、建物状態、今後の修繕額を分ける必要があります。2026年は金利負担が強まるため、この差額を家計余力としてどれだけ残せるかが購入判断を左右します。
金利と修繕費の上昇で新築中古は購入後の総支出で比較される
2026年の戸建選びは販売価格だけで完結しません。2026年7月31日の日本銀行会合では短期金利の誘導水準が1.0%程度に据え置かれました。国土交通省が公表した同年5月の建設工事費デフレーターは、建築総合126.4、住宅総合127.1です。新築は借入額、中古は購入後修繕が家計に効くため、同じ年数で総支出を並べることが重要です。金利と修繕費を同時に考えると、新築の価格差と中古の改修費を同じ家計尺度へ置き換えて比較しやすくなります。
図2 住宅購入に影響する主な要因

政策金利1.0%程度の環境では借入上限より返済余力を優先する
新築の中心が3,000万円台後半である中川区では、変動金利のわずかな上昇でも毎月返済へ影響します。政策金利と住宅ローン金利は同一ではありませんが、短期金利が上がる局面では金融機関の条件確認が欠かせません。審査で借りられる上限まで使うのではなく、固定資産税、保険、車、教育費、将来修繕を含めて毎月残せる金額から借入額を決めてください。返済額の5年ルール等は商品ごとに異なります。
図3 2026年7月31日の金融政策決定会合で示された政策金利

出典:日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年7月31日)。
図4 政策金利1.0%程度の環境

月10万円返済の借入可能額差は新築から中古へ選択を動かし得る
35年間で月10万円を返す条件を置くと、比較用金利1.400%では借入元金が約3,310万円です。0.400%なら約3,920万円まで広がる試算になります。約610万円の差は、中川区で3,000万円台後半の新築を選べるか、2,000万円台後半の中古へ予算を移すかという大きさです。実際の審査は異なりますが、金利上昇で同じ家計負担の購入可能額が小さくなる方向は変わりません。中古を選ぶ場合は浮いた金額を修繕予備費として残す考え方も有効です。
図5 毎月10万円返済時の借入可能額比較

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します
2,500万円借入の月額差に中古の修繕積立を重ねる
30年返済で2,500万円を借りる例では、月額は比較用金利1.400%で約85,085円、0.400%では約73,705円になります。約1.14万円の差を年間へ直すと家計への影響は無視できません。中古戸建では外壁、屋根、給湯器、水回りなど将来工事も想定し、毎月の返済額とは別に修繕資金を積み立てます。新築は当初工事が少ない一方で借入元金が大きくなりやすいため、10年程度の総支出を同じ表へ置くと比較を誤りにくくなります。
図6 住宅ローン2,500万円借入時の月々返済額比較

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額
建築総合126.4の環境は新築価格と中古修繕の両方へ影響する
国土交通省が発表している建築工事費デフレーターという指標があります。そこで、2026年5月の指数を2020年度平均=100の基準で見ると、建築総合は126.4、住宅総合は127.1となっています。個別住宅の見積額がその割合で上がったという意味ではありませんが、建築資材や人件費が高い環境を示します。新築では販売価格を下げにくく、中古では外壁・屋根・設備交換などの工事費が買主の予備費を押し上げます。安い中古でも改修後総額が新築へ近づく場合があるため、購入前にインスペクションや修繕見積りを取り、価格交渉はその後に行うのが合理的です。
図7 建築資材や人件費の上昇を考えるための参考図

出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」。2020年度基準、2026年5月分は建築総合126.4・住宅総合127.1。
図8 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋
※2020年比で約26%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。
ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準
住宅購入に影響する要因を新築中古で同じ一覧へ並べる
新築と中古を比較するとき、販売価格だけを二列に置くと重要な差を落とします。住宅ローン、諸費用、固定資産税・保険、初期修繕、将来の設備更新、通勤や駐車条件まで同じ一覧へ並べてください。中川区では3,000万円台に両方の成約が厚いため、価格差が小さい候補同士ほど「購入後に何へお金が掛かるか」が決め手になります。売主側も建物性能・保証・修繕履歴など価格以外の説明材料を揃えれば、買主は総支出を比較しやすくなります。
図9 住宅購入に影響する主な要因

出典:日本銀行・国土交通省の公表資料と一般的な住宅取得費用項目を踏まえて整理。
将来の支払いが増えても続けられる返済額から購入価格を決める
変動金利を選ぶ場合は、現在の返済額に余裕があるだけで購入上限を決めない方が安全です。金利上昇、教育費、車の買替え、外壁・屋根・設備の更新が重なる時期を想定し、それでも貯蓄を続けられる月額を先に置きます。新築は借入額が大きくなりやすく、中古は修繕時期が早い場合がありますから、負担の出方が違います。買主は将来支出を含めた上限から候補を絞り、売主は買主の資金計画が成立しない価格帯へ長く置かないことが販売期間を守るポイントです。
図10 将来の支払いまで含めた資金計画の考え方

出典:住宅ローン・税・修繕等の一般的な支出項目を踏まえて整理。
図11 購入後の支払い余力を確認する

図版:松屋不動産販売株式会社作成。5年ルール・125%ルールの採用は金融機関・商品により異なります。
家デパでは、購入後の金利上昇もシミュレーションして、安心して生活できる提案をしています。
新築中古は購入価格より十年間の総支出で差を確かめる
例えば新築が中古より700万円高くても、中古で外壁・屋根・水回り・給湯器などの更新が重なれば差は縮みます。反対に主要設備が更新済みで建物状態が良ければ、中古の価格差を現金余力として残せます。比較するときは購入価格、ローン利息、諸費用、想定修繕、保険・税を10年程度で並べ、最後に残る預貯金まで見てください。売主は「リフォーム済み」という言葉だけでなく工事時期と内容を示し、新築側は保証・性能・当初修繕の少なさを説明すると、同じ尺度で比較できます。
図12 新築戸建と中古戸建を購入後の総支出で比べる視点

出典:住宅取得時・保有時の一般的な費用項目を踏まえて整理。
2026年は新築高値維持と中古再評価が同時に進む可能性がある
2026年の中川区戸建市場は、住宅需要が急に消えるより、同じ予算内で新築と中古を比較する動きが強まると考えます。新築は建築費を背景に価格を大きく下げにくく、中古は総額の手頃さが注目されます。ただし中古は建物状態によって追加費用が違うため、価格差だけでは選ばれません。売れやすさは「購入後に支出が読めるか」で分かれます。2026年は新築・築浅中古・築古中古で成約条件が分かれ、価格よりも購入後の支出を説明できる住宅が選ばれやすくなります。
戸建全体は前年並みから小幅減でも3,000万円台が市場の軸になる
2025年は二資料で十分な成約量があり、レインズ267件では3,000万円台が116件、不動産情報ライブラリ150件では同帯52件でした。金利負担を意識する買主が増えるため、2026年の戸建流通は2025年水準を大きく上回らず、わずかに減る可能性があります。それでも生活利便性や鉄道沿線の選択肢が多い中川区では実需が残り、3,000万円台を軸に成約が続くとみます。相場全体の急落より、価格設定と物件条件による販売期間の差が広がるでしょう。
新築は3,500万~4,000万円前後で条件の比較が厳しくなる
2025年の新築中央値はレインズ3,580万円、不動産情報ライブラリ3,700万円でした。2026年も3,500万~4,000万円前後が中心になりやすい一方、金利上昇で4,000万円を超える物件は買主の月額上限に触れやすくなります。価格を下げにくい場合は、駅距離、駐車台数、収納、断熱性能、保証など価格差の理由を示す必要があります。売主側は競合新築の値付けだけでなく、中古の築浅物件も比較対象として見るべきです。

中古は2,000万円台を中心に修繕負担の少ない家が選ばれやすい
中古中央値はレインズ2,725万円、不動産情報ライブラリ2,500万円で、2,000万円台が実需の重要な受け皿です。2026年は新築との価格差が魅力になる一方、購入直後に大規模修繕が必要な家は実質総額が上がり、価格交渉を受けやすくなります。外壁・屋根・水回りの更新履歴、雨漏りやシロアリの状況、駐車条件などを明確にした住宅は買主が予算を読みやすく、売却側も価格を守りやすくなります。
2026年は築浅中古が新築の直接競合になりやすい
金利上昇で4,000万円前後の新築へ予算を伸ばしにくくなると、築年が浅く大きな修繕が当面不要な中古へ検討が移ることがあります。築浅中古は新築より総額を抑えつつ、駐車・立地・建物状態の実物を確認できる点が強みです。一方、新築には保証や最新性能があります。2026年はこの二つが同じ買主層を奪い合う場面が増えるため、売却では新築価格を無視せず、購入では築年だけでなく保証残存期間・修繕履歴・土地価値を比べてください。条件が近いほど、数百万円の価格差が家計余力として妥当かを判断することになります。
売却では建物と土地を分け購入では十年総額を比べる
戸建売買では、同じ販売価格でも内訳の意味が違います。中古は建物価値が下がっていても土地価値が高い場合があり、新築は建物性能と保証へ価格を払います。売主は土地・建物・改修履歴を分けて説明してください。買主は当初価格と10年程度の修繕・税・保険を同じ尺度で比較すると、新築か中古かという二択だけではない判断ができます。
中古売主は修繕履歴を証拠付きで示すと価格説明がしやすい
外壁塗装、屋根、給湯器、水回り、シロアリ対策などを実施しているなら、工事時期・内容・領収書・保証書をまとめてください。買主は不明な箇所ほど大きめの予備費を見込むため、状態が分かるだけで価格交渉の幅を抑えられることがあります。中川区では中古142件・59件と比較対象が多く、情報が少ない物件は条件の近い競合に負けやすくなります。販売前に建物状況調査を検討し、説明できる材料を増やすことが有効です。
買主は新築中古の差額を修繕と家計余力へ置き換えて考える
例えば中古が新築より800万円安くても、購入後に外装・設備で数百万円掛かれば実質差は縮まります。逆に主要設備が更新済みなら中古の総額優位が残ります。価格差を「築年の差」として終わらせず、10年間に必要な修繕、固定資産税、保険、ローン返済を並べてください。家計に残る現金が多い方を選ぶという視点を持つと、見た目の価格に振り回されません。中川区は選択肢が多いため比較の手間を惜しまないことが重要です。
駐車条件と道路は建物の内装以上に変更しにくい価値として確認する
戸建は室内を改修できても、前面道路の幅、間口、駐車台数、車の出し入れは簡単に変えられません。中川区では土地面積100~149㎡の成約が多いため、同じ面積でも道路と建物配置で実用性に差が出ます。売主は駐車可能台数だけでなく車種による余裕、道路幅、接道方向を正確に伝えてください。買主は内装の新しさに目を奪われず、通勤時間帯の出入りや将来の車種変更まで確かめます。中古では土地価値、新築では限られた敷地をどう使っているかが価格差の根拠になり、長く住んだ後の売却しやすさにも影響します。
FAQで中川区戸建売買の判断ポイントを確認する
新築・中古の流通量がともに多い中川区では、「どちらを買うか」「中古はいくらで売れるか」といった相談が多くなります。2025年の成約データを基準にしつつ、2026年の金利・修繕費環境を重ね、判断を誤りやすい四つの問いへ実務的に答えます。平均値だけではなく、土地と建物の個別条件へ必ず戻してください。FAQでは築年や販売価格だけで決めず、修繕・土地・住宅ローンを合わせて比較する実務上の順番を示します。
2026年は新築戸建の価格が下がりますか
大幅な一斉値下げを基本シナリオにはしていません。建築資材や人件費が高い状態が新築価格を支える一方、金利上昇で買主の予算は厳しくなります。そのため販売価格そのものを大きく下げるより、面積・仕様・立地を調整した商品や、完成在庫の個別値引きが出る可能性があります。中川区では2025年新築中央値が3,580万~3,700万円でした。2026年は同水準を中心に、物件ごとの差が広がると見る方が現実的です。完成在庫の値引きだけでなく、同じ予算帯の築浅中古との競合も確認してください。
中古戸建は築年数が古いほど必ず安くなりますか
築年数は重要ですが、それだけでは決まりません。レインズでは中古最高5,580万円の応仁町、不動産情報ライブラリでは9,900万円の高畑があり、新築最高を上回る例もありました。土地面積、道路、建物規模、改修状態、立地が強ければ築年が古くても価格を支えます。反対に築浅でも修繕や立地に弱点があれば評価は伸びません。売却査定では土地の利用価値と建物の改修履歴を別々に確認し、同じ築年だけで比較しないことが、実勢との差を見極める近道です。
中古を買う前にリフォーム見積りは必要ですか
できる限り契約前に概算を取ることをおすすめします。水回り、給湯器、外壁、屋根、床・壁、断熱など、希望する工事を「すぐ必要」「数年後」「好みで実施」に分けてください。中古価格が安くても必須工事が多ければ新築との差は縮まります。逆に状態が良ければ修繕予備費を残しながら総額を抑えられます。建物状況調査も併用し、価格交渉の前に完成後の総支出を把握する方が納得のある判断ができます。概算が分かれば購入後に残す現金額を決めやすく、無理な価格交渉も避けられます。
戸建を売る前にリフォームした方が高く売れますか
費用を掛けた分がそのまま売価へ上乗せできるとは限りません。買主が好みで改修したい場合は、先にリフォームすると選択肢を狭めることもあります。雨漏りや設備故障など購入判断を止める不具合は直す価値がありますが、内装全体の刷新は費用対効果を比較すべきです。現況売却、部分修繕、全面改修の三案で手取りと販売期間を見積り、近い成約事例と競合新築を見ながら決めるのが合理的です。工事をする前に現況査定を取り、費用を回収できる見込みがあるか確かめてください。
図13 リフォーム工事を強くすすめる不動産会社の思惑

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!
松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
中川区の戸建は成約件数が多く、数字だけなら相場を把握しやすい地域に見えます。しかし実務では、新築と中古、土地の広さ、建物状態、駅距離などで買主層が細かく分かれます。私は査定でも購入相談でも、平均価格や高い査定額を答えにせず、近い成約と現在の競合、建物状態を並べ、購入後の負担まで含めて「なぜこの価格なのか」を買主に説明できる価格根拠を組み立てることを重視します。
売却では建物の価値が残るうちに情報を整えて市場へ出す
中古売却で大切なのは、築年を若く見せることではなく、現在の状態を正確に伝えることです。点検記録、修繕履歴、設備交換、保証、境界、駐車条件を整理すれば、買主が見込む不確実性を減らせます。中川区は中古の競合が多いため、情報が明確な物件ほど比較で選ばれやすくなります。売却時期を迷う場合も、まず査定と建物状態の確認を行い、今売る場合と数年後の修繕負担を比べて決めると判断しやすくなります。
購入では新築中古を同じ月額と十年総額の二軸で比較する
購入価格だけなら中古が有利でも、修繕費が早く発生することがあります。新築は価格が高くても保証や当初修繕の少なさがあります。そこで月々返済と10年間の総支出を別々に計算し、家計に残る余力を確認してください。駐車、通勤、学校、将来の売却可能性まで含めると、最適な選択は世帯ごとに変わります。家デパ知立店では、新築・中古の物件探しと住宅ローン、買換えの資金計画を一つの表で整理してご提案します。
高額中古の成約は自宅の価値を見直すきっかけとして使う
応仁町5,580万円や高畑9,900万円の成約は、中古でも条件次第で高い評価を得られることを示します。ただし、その価格を自宅へそのまま当てはめるのではなく、土地面積、建物規模、道路、築年、改修履歴の共通点を探してください。共通点が少なければ、より近い価格帯の成約が有効です。高額事例は「中古だから安い」という先入観を外す材料として使い、最終価格は近似事例から組み立てることが大切です。
買換えでは売却手取りと次の住宅費を同時に決めます
自宅を売って次の戸建へ移る場合、売却価格だけを先に決めると次の購入予算がぶれます。住宅ローン残高、売却諸費用、手元資金、次の頭金、購入諸費用、修繕予備費を一つの資金表へ置き、売却が想定より低くても成立する範囲を確認します。中川区は新築・中古とも選択肢が多いため、売却を急ぎ過ぎず、かといって買換え先を確保できないまま高値待ちを続けないバランスが重要です。家デパ知立店では売却査定と購入予算を別々に提示せず、引渡し時期と資金移動まで合わせて計画することを重視しています。
中古戸建の査定では土地価格と建物の残存価値を別々に組み立てます
築年が進んだ戸建を一つの坪単価だけで査定すると、土地の価値と建物の状態を正しく反映できません。中川区では中古の高額成約が新築最高を上回る例もあり、広い土地や建物規模、立地が価格を支えるケースがあります。私はまず土地としての利用価値を近い土地成約から確認し、そのうえで建物の築年、構造、維持管理、改修履歴、再利用可能性を見ます。建物価値が低くても解体費や境界条件まで含めれば買主の総額は変わりますし、状態が良ければ中古住宅としての価値を残せます。売主は「築古だから安い」と先に諦めず、買主は「建物はゼロ円」と決めつけず、二つの価値を分けて判断することが公平な価格形成につながります。
まとめ|中川区戸建市場は新築中古の総額比較が成約を分ける
2025年は新築・中古とも十分な成約があり、3,000万円台で両者が競合する一方、中古には高額成約も確認できました。2026年は金利と修繕工事費が家計に重くなるため、「新築が高い」「中古が安い」という二分法では判断できません。土地価値、建物状態、購入後修繕、月々返済を同じ尺度で比べることが、売却価格を守り、購入後の後悔を減らします。まとめでは2025年の中心帯を踏まえ、2026年に売主と買主が総支出で条件を比較するための軸を整理します。
中川区の戸建売却購入は家デパ知立店で条件を分けて比較できます

戸建を売る方には、築年だけで査定せず、土地価値・建物状態・修繕履歴・現在の競合から販売戦略を組み立てます。戸建を買う方には、新築と中古の価格差をローン返済と修繕予備費へ置き換え、無理のない予算を一緒に確認します。買換えでは売却手取りと次の購入資金を同時に設計することが欠かせません。名古屋市中川区で戸建の査定、購入、住宅ローン、買換えをご検討なら家デパ知立店へご相談ください。





