名古屋市南区戸建売買市場202・・・

コラム

購入売却戸建

名古屋市南区戸建売買市場2026年予測新築中古の価格差と選別条件

名古屋市南区戸建売買市場2026年予測新築中古の価格差と選別条件

「名古屋市南区で戸建を買うなら、新築と中古のどちらが今の相場に合っているのだろう?」

「自宅を売却したいが、築年数が古いと価格は大きく下がってしまうのだろうか?」

 

名古屋市南区の戸建市場は、新築と中古をひとまとめにして相場を見ると実態をつかみにくいのが特徴です。2025年はレインズで114件、不動産情報ライブラリで89件の成約が確認され、新築は4,000万円前後に集まりやすい一方、中古は1,000万円未満から7,000万円台まで価格差が大きく広がりました。レインズでは弥生町で7,400万円の中古戸建が成約しており、築年数だけで価値が決まるわけではなく、土地の広さや立地、建物状態などによって評価が大きく変わることが分かります。さらに2026年は住宅ローン金利の上昇によって、買主は販売価格だけでなく、実際に借りられる金額や将来の返済負担まで意識するようになります。新築だから安心、中古だから割安と単純に分けるのではなく、物件価格に住宅ローン、購入後の修繕費、土地としての価値まで加えた総負担で比較することが、売却にも購入にも欠かせない市場になっています。

 

注意事項

本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。

第1四半期(Q1)…1月~3月

第2四半期(Q2)…4月~6月

第3四半期(Q3)…7月~9月

第4四半期(Q4)…10月~12月

※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

 

 

監修者

監修者

松屋不動産販売株式会社

代表取締役 佐伯 慶智

住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。

 

目次

2025年の南区戸建市場は新築4,000万円前後と中古の幅広さが際立った

2025年の名古屋市南区戸建市場では、新築と中古の価格差がはっきり表れました。レインズは114件で新築46件・中古68件、不動産情報ライブラリは89件で新築39件・中古50件です。新築は4,000万円前後に集まり、中古は1,000万円未満から7,000万円台まで広がるため、2026年は「新築か中古か」ではなく、同じ総予算で何を得られるかを比較する市場になります。

 

新築は価格がまとまり中古は築年と状態で差が広がる

レインズの新築平均は4,003.1万円、中央値3,865.0万円で、価格帯も3,000万~4,999万円に42件が集中しました。一方、中古平均は2,600.2万円、中央値2,580.0万円で、1,000万円未満から7,000万円台まで広がっています。不動産情報ライブラリでも新築4,066.7万円に対し中古1,873.4万円と差が大きく、収録範囲の違いを超えて新築の高値と中古の多様性が確認できます。購入判断は価格差だけでなく、修繕費と土地価値まで並べるべきです。

新築は価格がまとまり中古は築年と状態で差が広がる

 

2026年完成予定の未完成成約も新築として市場を読む

レインズには2025年中に契約され、2026年完成予定の新築戸建が含まれています。たとえば柵下町3丁目の成約は2026年2月築予定でも、物件種目が新築戸建として販売・成約されているため新築へ含めます。建築確認後に販売され、完成前に契約する分譲住宅では珍しくない流れです。完成年だけで機械的に除外すると2025年の新築供給を過小評価してしまいます。南区の新築市場は販売時点の区分と成約時期を基準に読むことが重要です。売却では住宅設備の新しさだけを強調するのではなく、外壁・屋根・給湯器・水回りなど将来支出が読める資料を揃える方が買主の不安を減らせます。

 

 

レインズ114件で新築・中古・戸建全体を分けて確認する

レインズの114件は新築46件と中古68件に分かれます。ここでは年間区分、四半期、価格帯、土地面積帯をそれぞれ独立した表で確認し、新築と中古の違いを混ぜません。年間の平均だけでは中古の高額事例や新築の供給時期が見えにくいため、四半期最高価格の町名まで残して市場の上値形成を読みます。個票では町名まで確認できるため、どのエリア・時期に高額成約が出たかを具体的に追いながら、新築・中古それぞれの実勢を読み解いていきます。

 

年間では新築4,003.1万円と中古2,600.2万円に約1,403万円の差

戸建全体は114件、平均3,166.3万円、中央値3,295.0万円でした。新築46件は平均4,003.1万円、中央値3,865.0万円で、元桜田町4丁目の5,490万円が最高です。中古68件は平均2,600.2万円、中央値2,580.0万円ですが、弥生町で7,400万円の高額成約があり、戸建全体の年間最高にもなりました。中古でも築浅・好条件なら新築価格を超える事例があるため、区分だけで一律に価値を決めず、立地と建物状態を重ねる必要があります。

 

表1 レインズにおける2025年名古屋市南区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

46件

4,003.1万円

103.68㎡

105.19㎡

5,490.0万円

3,865.0万円

元桜田町4丁目

中古戸建

68件

2,600.2万円

120.88㎡

109.44㎡

7,400.0万円

2,580.0万円

弥生町

戸建全体

114件

3,166.3万円

113.94㎡

107.73㎡

7,400.0万円

3,295.0万円

弥生町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築は四半期を通じて平均4,000万円前後を維持した

新築の四半期平均はQ1 3,983.3万円、Q2 4,072.4万円、Q3 3,960.0万円、Q4 3,983.6万円で、大きな崩れがありません。最高はQ2・Q3の元桜田町4丁目5,490万円、Q4は楠町5,290万円でした。件数はQ4の16件が最多で、年末に向けて供給と成約がまとまっています。平均と中央値も比較的近く、新築は中古より価格がまとまった市場です。2026年も原価上昇で大幅な値下げはしにくい一方、金利上昇で上値は重くなりそうです。

 

表2 レインズにおける2025年名古屋市南区【新築戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

11件

3,983.3万円

4,000.0万円

103.91㎡

105.69㎡

4,998.0万円

呼続1丁目

2025年Q2

12件

4,072.4万円

3,729.5万円

103.29㎡

107.29㎡

5,490.0万円

元桜田町4丁目

2025年Q3

7件

3,960.0万円

3,740.0万円

103.05㎡

104.48㎡

5,490.0万円

元桜田町4丁目

2025年Q4

16件

3,983.6万円

3,880.0万円

104.10㎡

103.59㎡

5,290.0万円

楠町

2025年合計

46件

4,003.1万円

3,865.0万円

103.68㎡

105.19㎡

5,490.0万円

元桜田町4丁目

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古は弥生町7,400万円と低価格帯が同時に存在する

中古はQ1平均2,696.2万円、Q2 2,481.2万円、Q3 2,633.3万円、Q4 2,579.8万円と2,000万円台半ばで推移しました。ただしQ2の弥生町7,400万円、Q1の桜台2丁目7,300万円など築浅・好条件の高額成約が上側を形成しています。最低価格は数百万円まで下がるため、平均だけで中古を探すと物件像がぼやけます。築年、土地面積、駐車条件、リフォーム履歴を価格とセットで見ることが、中古の割安・割高を判断する近道です。

 

表3 レインズにおける2025年名古屋市南区【中古戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

19件

2,696.2万円

2,500.0万円

135.85㎡

120.51㎡

7,300.0万円

桜台2丁目

2025年Q2

17件

2,481.2万円

1,900.0万円

124.71㎡

107.49㎡

7,400.0万円

弥生町

2025年Q3

16件

2,633.3万円

2,615.0万円

118.10㎡

109.88㎡

6,150.0万円

元桜田町4丁目

2025年Q4

16件

2,579.8万円

2,590.0万円

101.83㎡

97.94㎡

4,580.0万円

弥生町

2025年合計

68件

2,600.2万円

2,580.0万円

120.88㎡

109.44㎡

7,400.0万円

弥生町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

戸建全体はQ4中央値3,485万円まで戻り年末の実需が強かった

戸建全体の件数はQ1 30件、Q2 29件、Q3 23件、Q4 32件で、Q4が最多でした。Q3平均3,037.0万円・中央値3,000万円に対し、Q4は平均3,281.7万円・中央値3,485万円へ上昇しています。Q4は新築16件と中古16件で構成が均衡し、新築の3,000万円台後半~4,000万円台が中央値を押し上げました。年間最高は弥生町7,400万円ですが、全体の中心は3,000万円台です。売買判断はこの中心と高額事例を分けて行うべきです。

 

表4 レインズにおける2025年名古屋市南区【戸建全体】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

30件

3,168.1万円

3,374.5万円

124.14㎡

115.07㎡

7,300.0万円

桜台2丁目

2025年Q2

29件

3,139.6万円

3,290.0万円

115.84㎡

107.41㎡

7,400.0万円

弥生町

2025年Q3

23件

3,037.0万円

3,000.0万円

113.52㎡

108.23㎡

6,150.0万円

元桜田町4丁目

2025年Q4

32件

3,281.7万円

3,485.0万円

102.96㎡

100.76㎡

5,290.0万円

楠町

2025年合計

114件

3,166.3万円

3,295.0万円

113.94㎡

107.73㎡

7,400.0万円

弥生町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

3,000万~3,999万円46件が戸建全体の最大価格帯

価格帯は戸建全体で3,000万~3,999万円が46件と最多です。この帯には新築28件、中古18件が入り、新築と状態の良い中古が同じ予算内で比較されていることが分かります。4,000万~4,999万円は15件中14件が新築で、2,000万~2,999万円は22件すべて中古でした。価格帯が区分を分けるだけでなく、3,000万円台では選択肢が重なります。2026年は金利上昇により、この競合帯で立地・性能・修繕負担の比較がさらに厳しくなります。

 

表5 レインズにおける2025年名古屋市南区【戸建】価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

10件

0件

10件

1,000万~1,999万円

13件

0件

13件

2,000万~2,999万円

22件

0件

22件

3,000万~3,999万円

46件

28件

18件

4,000万~4,999万円

15件

14件

1件

5,000万~6,999万円

6件

4件

2件

7,000万~9,999万円

2件

0件

2件

1億円以上

0件

0件

0件

合計

114件

46件

68件

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

土地100~149㎡57件に戸建需要が集中している

土地面積帯は100~149㎡が57件で最多、100㎡未満も45件あります。新築46件はすべて150㎡未満に入り、100~149㎡が29件、100㎡未満17件です。中古は100㎡未満と100~149㎡が各28件で、150㎡以上も12件あります。新築は土地をコンパクトにして総額を調整する商品設計が目立ち、中古には広い敷地を選べる余地があります。買主は広さそのものより、駐車や庭が必要か、維持管理の負担を許容できるかで適正面積を決めるとよいでしょう。

 

表6 レインズにおける2025年名古屋市南区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

45件

17件

28件

100~149㎡

57件

29件

28件

150~199㎡

8件

0件

8件

200~249㎡

0件

0件

0件

250~299㎡

2件

0件

2件

300~499㎡

2件

0件

2件

500㎡以上

0件

0件

0件

合計

114件

46件

68件

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

不動産情報ライブラリ89件は新築と中古の価格差をさらに鮮明にする

不動産情報ライブラリは戸建全体89件、新築39件、中古50件です。新築平均4,066.7万円に対して中古1,873.4万円と差が大きく、レインズより中古の低価格事例が多く含まれています。四半期、価格帯、面積帯を固定区分のまま確認し、分布図で新築と中古の位置関係を見ます。町名までは公表されるため、レインズとは異なる母集団からも同じ傾向が読み取れるかを確認していきます。

 

年間区分では新築と中古の平均価格差が2,193.3万円

戸建全体平均2,834.5万円、中央値2,900.0万円に対し、新築は平均4,066.7万円・中央値3,700.0万円、中古は平均1,873.4万円・中央値1,700.0万円でした。最高価格は新築6,500万円、中古5,500万円で、いずれも戸部町です。戸部町の高額成約は上値の存在を示しますが、一般的な中古の中心はもっと低い価格帯です。買主は新築と中古を同じ平均値で比べず、購入後修繕を加えた総額差を確認してください。売主は自宅がどちらの価格分布に近いかを築年と状態から見極める必要があります。

 

表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市南区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

39件

4,066.7万円

111.79㎡

97.82㎡

6,500.0万円

3,700.0万円

戸部町

中古戸建

50件

1,873.4万円

111.30㎡

104.60㎡

5,500.0万円

1,700.0万円

戸部町

戸建全体

89件

2,834.5万円

111.52㎡

101.63㎡

6,500.0万円

2,900.0万円

戸部町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法

 

※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。

 

戸建全体はQ2が30件で最多でもQ3に価格が弱含んだ

戸建全体はQ2が30件で最多、Q3は22件でした。Q2平均2,916.7万円・中央値2,750万円に対し、Q3は平均2,403.2万円・中央値2,500万円へ低下しています。Q4は15件と少ないものの中央値3,200万円まで戻りました。四半期の価格変化は市場全体の上下だけでなく、新築・中古の構成比に左右されます。最高価格もQ1・Q2は戸部町、Q3は中江、Q4は芝町と変わるため、1四半期の高値だけで年全体を判断しないことが大切です。四半期ごとの振れは高額成約の有無や新築供給のタイミングによるところが大きく、年間を通した中心帯で相場を捉える方が実態に近づきます。

 

表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市南区【戸建全体】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

22件

3,072.7万円

3,450.0万円

110.68㎡

97.73㎡

6,400.0万円

戸部町

2025年Q2

30件

2,916.7万円

2,750.0万円

113.00㎡

103.00㎡

6,500.0万円

戸部町

2025年Q3

22件

2,403.2万円

2,500.0万円

113.64㎡

101.59㎡

4,200.0万円

中江

2025年Q4

15件

2,953.3万円

3,200.0万円

106.67㎡

104.67㎡

4,700.0万円

芝町

2025年合計

89件

2,834.5万円

2,900.0万円

111.52㎡

101.63㎡

6,500.0万円

戸部町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築はQ2平均4,446.2万円が高く戸部町6,500万円が上値を作った

新築はQ2の13件が最多で、平均4,446.2万円・中央値4,200万円と年間で最も高い四半期でした。最高6,500万円は戸部町です。Q3は平均3,585.7万円、Q4は3,737.5万円へ下がっていますが、年間中央値は3,700万円を保ちました。供給された分譲地の場所や仕様で四半期平均が動きやすいため、「新築相場が急落した」と読むより、商品構成が変わったと見る方が自然です。2026年も新築は3,000万円台後半~4,000万円台が主戦場になりそうです。

 

表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市南区【新築戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

11件

4,163.6万円

3,800.0万円

116.36㎡

98.64㎡

6,400.0万円

戸部町

2025年Q2

13件

4,446.2万円

4,200.0万円

116.15㎡

101.15㎡

6,500.0万円

戸部町

2025年Q3

7件

3,585.7万円

3,600.0万円

112.14㎡

93.57㎡

4,200.0万円

中江

2025年Q4

8件

3,737.5万円

3,700.0万円

98.12㎡

95.00㎡

4,700.0万円

芝町

2025年合計

39件

4,066.7万円

3,700.0万円

111.79㎡

97.82㎡

6,500.0万円

戸部町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古はQ2中央値1,500万円まで下がりQ4も1,700万円にとどまった

中古は50件で、四半期中央値はQ1 1,900万円、Q2 1,500万円、Q3 1,700万円、Q4 1,700万円でした。高額成約があっても中心帯は低く、レインズの中古中央値2,580万円とは収録事例の違いがはっきり表れます。Q1最高5,500万円は戸部町、Q2最高4,300万円は忠次ですが、これらを中古全体の標準にすることはできません。売主は築浅・リフォーム済みか、土地価値が高いかを明確にし、買主は安い価格の背景に必要修繕が隠れていないか確認すべきです。

 

表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市南区【中古戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

11件

1,981.8万円

1,900.0万円

105.00㎡

96.82㎡

5,500.0万円

戸部町

2025年Q2

17件

1,747.1万円

1,500.0万円

110.59㎡

104.41㎡

4,300.0万円

忠次

2025年Q3

15件

1,851.3万円

1,700.0万円

114.33㎡

105.33㎡

3,500.0万円

2025年Q4

7件

2,057.1万円

1,700.0万円

116.43㎡

115.71㎡

3,300.0万円

松下町

2025年合計

50件

1,873.4万円

1,700.0万円

111.30㎡

104.60㎡

5,500.0万円

戸部町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

3,000万~3,999万円は新築22件が中心で中古は4件だけ

価格帯別では3,000万~3,999万円が26件で最多ですが、そのうち22件が新築です。中古は1,000万~1,999万円が22件で最多、1,000万円未満も8件あります。つまり戸建全体の最多帯を見ただけでは、中古を探す人の実需価格を読み違えます。4,000万~4,999万円も11件中10件が新築で、価格帯と新築・中古の関係は明確です。2026年の購入では、同じ3,000万円台でも新築のコンパクトさと中古の立地・広さを比較する場面が増えるでしょう。

 

表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市南区【戸建】価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

8件

0件

8件

1,000万~1,999万円

22件

0件

22件

2,000万~2,999万円

15件

1件

14件

3,000万~3,999万円

26件

22件

4件

4,000万~4,999万円

11件

10件

1件

5,000万~6,999万円

7件

6件

1件

7,000万~9,999万円

0件

0件

0件

1億円以上

0件

0件

0件

合計

89件

39件

50件

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

100㎡未満と100~149㎡で75件を占める

土地面積帯は100㎡未満38件、100~149㎡37件で、合わせて75件と89件の大半を占めます。新築は100~149㎡が24件、100㎡未満12件で、150㎡以上は3件だけです。中古は100㎡未満26件と最も多い一方、150㎡以上も11件あります。南区の新築は土地のコンパクト化で価格を抑える一方、中古は広さの選択肢が残る構造です。買主は敷地面積だけでなく、建物の延床面積や駐車台数、道路条件を重ねて、自分に必要な実用面積を判断してください。

 

表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市南区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

38件

12件

26件

100~149㎡

37件

24件

13件

150~199㎡

11件

3件

8件

200~249㎡

2件

0件

2件

250~299㎡

0件

0件

0件

300~499㎡

1件

0件

1件

500㎡以上

0件

0件

0件

合計

89件

39件

50件

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

戸建取引分布図では新築の集中と中古の価格幅が一目で分かる

89件の分布図を見ると、新築は3,000万円台後半から4,000万円台へまとまり、中古は低価格帯から5,000万円超まで広く散らばります。新築は土地面積が比較的狭い範囲に集まり、中古は土地・建物面積のばらつきも大きいことが読み取れます。図だけで築年や建物状態を推測することはできませんが、平均値一つでは両市場を説明できないことは明白です。新築は価格と仕様、中古は価格と修繕負担という別の軸で比較する必要があります。分布図で全体像をつかんだうえで、自分の候補に近い価格帯・面積帯の個別事例へ戻って確認する流れが実務的です。

 

図1 2025年名古屋市南区戸建取引分布図

2025年名古屋市南区戸建取引分布図

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

過去5年間では新築高値化と中古2025年の低価格化が同時に起きた

不動産情報ライブラリの5年推移では、戸建全体の2025年平均は2,834.5万円まで低下しました。しかし新築平均は4,066.7万円と5年間で最も高く、中古平均は1,873.4万円へ大きく下がっています。全体平均の低下を「南区の家が一斉に安くなった」と見るのではなく、新築と中古の構成変化として理解する必要があります。以下では、戸建全体・新築・中古のそれぞれについて、過去5年の推移を個別に確認していきます。

 

戸建全体は2025年中央値2,900万円で5年間の中では低い水準

戸建全体の中央値は2021年3,400万円、2022年3,300万円、2023年3,400万円、2024年3,300万円に対し、2025年は2,900万円へ下がりました。件数は89件で、2024年93件から大きくは変わっていません。平均土地面積も130.05㎡から111.52㎡へ縮小しているため、取引された物件の構成が変わった影響もあります。価格の低下だけを見て売り急ぐより、新築・中古別の推移と自宅の築年・状態を照らすことが必要です。駅徒歩、前面道路、駐車のしやすさ、建物の更新状態が近い事例を優先すると、単純な築年差よりも現実的な価格差を把握できます。

 

表13 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市南区【戸建全体】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

101件

109.65㎡

101.09㎡

3,228.6万円

3,400.0万円

2022年

111件

111.80㎡

108.60㎡

3,209.5万円

3,300.0万円

2023年

71件

113.03㎡

103.10㎡

3,483.8万円

3,400.0万円

2024年

93件

130.05㎡

118.66㎡

3,105.5万円

3,300.0万円

2025年

89件

111.52㎡

101.63㎡

2,834.5万円

2,900.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築平均4,066.7万円は5年間で初めて4,000万円台へ乗った

新築平均は2021年3,785.1万円、2022年3,756.5万円、2023年3,751.9万円、2024年3,719.0万円と3,700万円台で推移し、2025年に4,066.7万円へ上がりました。中央値も3,700万円で5年間の最高です。土地平均111.79㎡は前年より広がっていますが、建物平均97.82㎡は大きく変わっていません。建築費や土地取得費の上昇が価格を押し上げる中、販売側は総額を抑える商品設計との両立を迫られています。

 

表14 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市南区【新築戸建】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

74件

112.84㎡

101.22㎡

3,785.1万円

3,650.0万円

2022年

69件

103.19㎡

97.10㎡

3,756.5万円

3,600.0万円

2023年

52件

102.40㎡

97.12㎡

3,751.9万円

3,550.0万円

2024年

42件

103.81㎡

96.07㎡

3,719.0万円

3,550.0万円

2025年

39件

111.79㎡

97.82㎡

4,066.7万円

3,700.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古は2024年平均2,600.2万円から2025年1,873.4万円へ低下した

中古平均は2024年2,600.2万円から2025年1,873.4万円へ下がり、中央値も2,500万円から1,700万円へ低下しました。2025年は築古・低価格帯の成約が多かったため、これを全ての中古戸建の価値下落と結論づけるのは危険です。実際、レインズでは弥生町7,400万円など高額中古も確認できます。築浅、駅近、土地条件、リフォーム内容によって中古の評価は大きく変わります。売却では自宅が低価格帯の築古群か、土地・建物の価値を残す群かを分けて査定する必要があります。

 

表15 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市南区【中古戸建】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

27件

100.93㎡

100.74㎡

1,703.3万円

1,300.0万円

2022年

42件

125.95㎡

127.50㎡

2,311.0万円

2,150.0万円

2023年

19件

142.11㎡

119.47㎡

2,750.0万円

2,700.0万円

2024年

51件

151.67㎡

137.25㎡

2,600.2万円

2,500.0万円

2025年

50件

111.30㎡

104.60㎡

1,873.4万円

1,700.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市南区の戸建取引情報を抽出・集計

 

来店予約

 

 

金利と建築費は2026年の新築中古比較を家計ベースへ変える

2026年は新築価格の高止まりに加え、住宅ローン金利の上昇によって、買主が無理なく負担できる住宅価格そのものが変わり始めています。中古戸建は新築より購入価格を抑えやすい反面、屋根や外壁、給湯器、水回りなどの修繕費が購入後に必要となれば、当初の価格差が小さくなることもあります。さらに、政策金利の引き上げは短期プライムレートや変動型住宅ローン金利へ波及し、毎月返済額や借入可能額にも影響します。2026年の新築・中古比較では、販売価格だけを見るのではなく、住宅ローンの返済額、将来の金利上昇、購入後の修繕費まで含めた家計全体の負担で比べることが欠かせません。

 

図2 主な短期プライムレートの推移と政策金利・住宅ローン金利との関係図

短期プライムレートの推移

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降より一部抜粋

 

政策金利1.0%程度は住宅購入の前提を変えている

日本銀行は2026年7月31日に政策金利を1.0%程度で維持しました。低金利期に比べると、同じ4,000万円の新築でも住宅ローンの月額負担は大きくなりやすく、買主の予算設定は慎重になります。南区の新築は平均4,000万円前後で安定しているため、価格を大きく下げるより、立地や性能を評価できる層へ絞られる可能性があります。中古売主も「新築より安い」だけでなく、修繕後の総額でも優位性を示すことが成約につながります。2025年の成約には2026年完成予定の未完成新築も含まれており、完成年だけで除外せず販売時点の区分を確認することが実務上のポイントです。

 

図3 政策金利1.0%程度と住宅取得への影響

政策金利1.0%程度の環境

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」

 

短期プライムレート2.375%は変動型の基準金利へ波及する

2026年8月3日適用分から、主要行の短期プライムレートは2.375%となりました。変動型の基準金利が短期プライムレートと連動するタイプもあるため、契約前には次回の見直し時期と適用方法まで確認したいところです。新築の4,000万円前後を借りる場合は小さな金利差でも家計へ響き、中古なら借入額を抑えた分を修繕予算へ回す選択もできます。金融機関ごとの優遇幅やルールは異なるため、表示金利だけでなく基準金利と見直し条件まで確認してください。特に借入額が大きくなりやすい新築では、わずかな金利差でも総返済額へ与える影響が大きくなる点を意識しておきたいところです。

 

図4 短期プライムレート等の推移

長期プライムレート・短期プライムレート

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降

出典:住宅金融支援機構>借入金利の推移

 

2,500万円の借入でも0.4%と1.4%で月1万円超の差が出る

添付試算で2,500万円を30年返済する条件を見ると、0.400%時は73,705円/月、金利を1.400%とすると85,085円/月です。差は月1万円を超え、家計では固定資産税や修繕積立の余力に影響します。実際の住宅ローン金利は金融機関や審査で異なりますが、金利が上がるほど「価格差」の意味が大きくなる点は同じです。南区で中古を選ぶ場合、新築との差額を全て別用途へ使うのではなく、外壁・屋根・水回りなど将来修繕の予備費として残すと安全性が高まります。

 

図5 住宅ローン2,500万円借入時の返済額比較

2,500万円借入の金利差は管理費等を含む月額負担へそのまま重なる

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額

 

毎月10万円で借りられる元金が減ると買主の価格上限も下がる

35年・元利均等で返済額を月10万円にそろえた試算では、0.400%なら借入元金は約3,920万円、1.400%なら約3,310万円で、その差は約610万円です。年収や審査条件によって実際の借入額は変わりますが、月額返済を固定すれば金利上昇に伴い借入元金が小さくなる仕組みは明確です。2026年の戸建売却では、過去の成約価格だけでなく現在の買主が組めるローン額を意識する必要があります。特に新築と競合する築浅中古は、月額差を説明できる価格設定が有効です。

 

図6 毎月返済10万円とした場合の借入可能額比較

月10万円返済の上限なら金利上昇で高額住戸へ届く借入余力は縮みやすい

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します

 

変動金利の5年ルールや125%ルールは商品ごとに確認する

返済額の見直しを一定期間抑える仕組みがある変動型でも、金利上昇の影響が消えるわけではありません。添付のシミュレーションのように基準金利が上がれば、見直し時点で返済額が増えるケースがあります。5年ごとの返済額見直しや、増額を直前返済額の125%以内に抑える扱いは採用しない商品もあります。自分の契約条件で適用有無を確かめることが欠かせません。中古戸建の購入後に修繕が重なると家計負担が急に増えるため、将来金利と修繕費を同時に置いた返済計画を作ることを勧めます。

 

図7 変動金利上昇時の返済額シミュレーション

家デパ知立店ではマンション名ごとの成約と資金計画を結び付けて判断する

図版:松屋不動産販売株式会社作成。5年ルール・125%ルールの採用は金融機関・商品により異なります。

参考:日本銀行「金融システムレポート」2024年4月

家デパでは、購入後の金利上昇もシミュレーションして、安心して生活できる提案をしています。

 

建築資材や人件費の高騰が新築価格と中古修繕費の両方へ及ぶ

7月31日公表の国土交通省データは2026年5月分までを収録し、建設工事費デフレーターの基準は2020年度へ改定されています。参考バナーの2026年4月値は建築総合125.0です。2020年度平均を100とすると、指数上はおよそ25%上の位置にあります。個々の住宅が25%値上がりしたという意味ではありませんが、新築の建築原価だけでなく、中古購入後の屋根・外壁・設備交換にも資材・労務費の上昇が及ぶ環境です。新築と中古の差額は、修繕見積りを入れてから比較する必要があります。

 

図8 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

建築総合126.4の環境は大規模修繕の見積りにも注意を向ける材料になる

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋

※2020年比で約26%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。

ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準

 

資材・エネルギー・為替・金利を同時に見ると新築の値下げ余地は限られる

住宅購入を取り巻く負担は、建築資材、エネルギー、石油製品、為替、住宅ローン金利が複合して決まります。新築事業者は土地仕入れと建築原価を抱えるため、買主の予算が下がっても販売価格を大幅に下げられない場面があります。その結果、南区では3,000万円台の新築と築浅中古が同じ予算で比べられ、中古の状態が良ければ選択肢として存在感が増します。買主は価格だけでなく保証、性能、修繕周期まで含めて比較すると失敗を減らせます。土地価格や建築費が横ばいに見えても、これらの複合的な負担が総額へ静かに効いてくることを念頭に置く必要があります。

 

図9 住宅購入に影響する主な要因

金利と建築費の上昇は土地代に使える予算を圧縮する

出典:松屋不動産販売株式会社作成 公的統計・市場環境を踏まえた概念図

 

 

2026年の南区戸建市場は新築高値維持と中古の再選別が進む

2025年実績と5年推移を踏まえると、2026年は新築が4,000万円前後の高値圏を保ちながら上値が重くなり、中古は築浅・管理良好な物件と築古・修繕負担の大きい物件で差が広がると見ます。年間流通は前年並みを軸に、金利上昇による予算縮小が成約価格へ徐々に効く展開を想定します。以下では、新築の中心価格帯、中古の選別条件、成約件数の見通しという3つの視点から具体的に見ていきます。

 

新築は3,700万~4,200万円前後が比較の中心になりやすい

2025年の新築戸建は、中央値がレインズ3,865万円、不動産情報ライブラリ3,700万円で、平均成約価格はいずれも4,000万円台でした。2026年も建築費の高止まりが続くため、新築価格が大きく下がるとは見込みにくい一方、住宅ローン金利の上昇で4,500万円を超える物件は購入できる層が限られてきます。そのため、実需層が比較しやすい価格帯は3,700万~4,200万円前後が中心になりやすいでしょう。同じ価格帯でも、駅までの距離、駐車のしやすさ、間取り、住宅性能によって選ばれ方は変わります。売る側は単純な値下げだけでなく、価格に見合う条件を分かりやすく伝えることが重要です。買う側も本体価格だけではなく、オプションや諸費用まで含めた総額で比較する必要があります。

 

中古は2,000万円台を軸に築浅高額と築古低額へ分かれる

レインズ中古中央値2,580万円に対し、不動産情報ライブラリは1,700万円と差があります。これは中古市場に築浅・高額と築古・低額の両方が存在することを示しています。2026年は新築が高いため2,000万円台の中古が総額面で選ばれやすい一方、修繕費が大きい物件は価格が安くても敬遠されます。築浅やリフォーム済み、駅近、駐車しやすい中古は新築に近い価格でも動く余地があります。中心価格より「買った後に何円必要か」を重視する市場になるでしょう。

 

成約件数は大幅減より前年並みから小幅減を基本に考える

レインズ114件、不動産情報ライブラリ89件という2025年の流通量は、南区で戸建需要が一定量あることを示します。過去5年の不動産情報ライブラリも71~111件で推移しており、市場が極端に小さくなる兆候はありません。ただし買主の借入可能額が縮むため、価格設定が強すぎる物件は売れ残りやすくなります。2026年は前年並みから小幅減の方向を想定し、件数よりも販売期間と値下げ幅の物件差が広がると見ています。件数そのものより、どの価格帯・条件の物件が動きやすいかを見ることが、売却・購入のタイミングを判断するうえで実務的です。

 

 

2026年に戸建を売る人と買う人は建物状態を価格へ正しく反映する

新築は価格がまとまりやすい一方、中古は一棟ごとの差が大きいため、売却も購入も「建物状態の見える化」が大切です。2026年は金利の影響で買主の予算余力が小さく、購入後に予想外の修繕が出る物件は避けられやすくなります。売主は資料を整え、買主は建物調査と資金計画を一体で進めてください。以下では、売却・購入それぞれの具体的な進め方と、買換えの際に注意したい点を整理します。

 

売主は修繕履歴と不具合を先に整理すると価格交渉を減らせる

中古戸建を売る際は、屋根・外壁、給湯器、水回り、防蟻、設備交換などの履歴を年代と費用が分かる形で整理します。修繕をしていない場合も隠すのではなく、現状と今後必要になりそうな項目を把握しておく方が交渉は進めやすくなります。弥生町の7,400万円のような高額中古がある一方、1,000万円未満も10件あるのが南区の市場です。自宅の立ち位置を築年だけで決めず、土地と建物の残存価値を分けて説明することが大切です。修繕履歴を整理した資料は、値下げに頼らず価格の妥当性を伝えるための有力な材料になります。

売主は修繕履歴と不具合を先に整理すると価格交渉を減らせる

 

買主は新築中古の価格差を修繕費と保証まで含めて比べる

中古が新築より1,000万円以上安く見えても、外壁・屋根・給湯器・水回りの更新が近ければ、実質的な差額は縮まります。反対に築浅で修繕履歴が整った中古なら、総額を抑えながら広い土地や好立地を選べることがあります。新築は保証や省エネ性能、設備の新しさが利点です。南区では3,000万円台で両方が競合するため、5~10年の支出予測を作り、初期価格だけでなく住み始めた後の費用で比較してください。初期費用の安さだけに目を奪われず、暮らし始めてからの支出まで含めて総合的に判断することが後悔を防ぎます。

 

買換えでは売却時期と新居のローン実行を同じ工程表へ入れる

自宅を売って新築や中古へ住み替える場合、売却価格だけでなく残債、引渡し時期、仮住まい、次の融資実行日まで連動します。金利上昇局面では、数か月の違いでも借入条件が変わる可能性があります。先に新居を買うのか、先に自宅を売るのかは資金余力で決まり、全員に同じ正解はありません。南区の成約事例から自宅の売却期間を見積もり、購入候補の予算と並べて工程を設計すると、焦った値下げや無理なローンを避けやすくなります。売却と購入のどちらを先行させるかは各家庭の資金状況次第であり、早めに専門家へ相談しておくと選択肢が狭まりにくくなります。

 

 

FAQ 2026年の南区戸建売買で迷いやすい4つの問い

南区の戸建は新築と中古で価格構造が大きく違い、同じ3,000万円台でも物件の中身は変わります。ここでは2025年の成約データを踏まえ、売主と買主から多い疑問を、新築・中古の分け方、金利、修繕負担の観点で回答します。以下の4つの質問は、いずれも「価格の表面的な数字だけでは判断できない」という共通点があります。

 

2026年は新築戸建の価格が下がりますか

大幅に下がると断定しにくい状況です。2025年新築はレインズ平均4,003.1万円、不動産情報ライブラリ4,066.7万円で、5年推移でも2025年が高い側でした。建築資材や人件費の上昇が原価を支える一方、金利上昇で買主の上限は抑えられます。そのため販売価格が一斉に下落するより、4,500万円超など高い物件ほど販売期間が延び、値引きや条件調整が入りやすい展開を想定します。立地と仕様で納得できる価格かを個別に判断してください。価格の方向性は一律ではなく、立地・仕様に見合う物件ほど評価を保ちやすいと考えるのが現実的です。

 

中古戸建は安いほど買い得ですか

価格が安いことはメリットですが、安さの理由を確認せず買うのは危険です。築古、狭い道路、再建築条件、雨漏り、設備劣化、耐震性などが価格へ反映されている場合があります。南区の中古は1,000万円未満から7,000万円台まで幅が広いため、価格だけでは良し悪しを判断できません。建物調査や修繕見積りを取り、土地価値と建物にかかる今後の費用を分けて考えることが有効です。総額が新築より十分軽く、条件に納得できるなら中古の選択価値は高まります。「安いから買う」のではなく、「安さの理由に納得できるから買う」という視点を持つことが失敗を防ぎます。

 

自宅を高く売るには先にリフォームした方がよいですか

全面リフォームが必ず回収できるわけではありません。買主が自分好みに改修したい場合、売主の工事費を価格へ全額上乗せすると割高に見えることがあります。まず清掃、残置物整理、小さな不具合の補修、修繕履歴の整理など費用対効果の高い準備を優先し、必要なら部分改修を検討します。南区は中古価格帯が広いので、築年と土地価値に合う販売方法が重要です。査定時に「現況販売」「部分補修」「リフォーム後」の3案を比較してから決めるのが実務的です。工事にかける費用と回収できる価格差を事前に見積もってから着手するかどうかを決める方が、無駄な出費を避けられます。

 

図10 リフォーム工事を強くすすめる不動産会社の思惑

売却前に室内をリフォームすれば高く売れますか

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!

 

変動金利は5年ルールがあるから返済額は安心ですか

全ての変動金利型に5年ルールや125%ルールがあるわけではありません。またルールがある商品でも、返済額の増加を遅らせる仕組みであり、利息負担そのものが消えるわけではありません。購入前に基準金利、適用金利、見直し時期、返済額変更のルールを金融機関へ確認してください。中古戸建ではローン返済に加えて修繕費、新築でも固定資産税や将来メンテナンスが必要です。現在の返済額だけでなく、金利上昇時の家計余力まで確認することが大切です。5年ルールの有無だけで安心せず、契約内容を自分自身で確認しておく姿勢が将来の家計を守ります。

 

図11 金利が上がり続けると『未払い利息』が発生するかも・・・

金利が上がり続けると『未払い利息』が発生するかも

5年ルール・125%ルールについてはコチラ⇒住宅ローン元金均等返済には5年・125%ルール適用されないって本当?

 

 

松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス

南区で戸建を売買するとき、私は新築と中古を同じ物差しで見ません。新築は価格・性能・立地・間取りのバランス、中古は土地価値・建物状態・修繕履歴・駐車条件を分けて評価します。2025年のデータでも両者の価格差は大きく、2026年は金利上昇で買主の予算が厳しくなるため、価格の根拠を具体的に示せる物件ほど選ばれやすくなります。以下では、売主・買主それぞれに向けた具体的なポイントと、家デパ知立店でのご相談内容をお伝えします。

 

売却では土地と建物を分けて価値を説明することが有効です

築年が古くても駅に近い、道路条件が良い、土地が整形であるなど、建物以外の価値が残っている戸建はあります。反対に築浅でも駐車が難しい、道路が狭い、修繕が必要なら買主の評価は下がります。売却査定では建物価格だけを見ず、土地の成約事例と建物状態を別々に評価し、最終的な市場価格へ統合します。南区の中古は価格幅が広いので、この分解をしないと査定の根拠が弱くなります。買主へ「なぜこの価格なのか」を説明できる販売資料を整えることが大切です。土地と建物、それぞれの価値の根拠を分けて示せるほど、買主が価格に納得しやすくなります。

 

購入では新築か中古かを先に決めず同じ月額で比較してください

新築を希望していても、同じ月額返済で築浅中古を選ぶと駅距離や土地の広さが改善することがあります。逆に中古へ修繕費を多くかけるなら、新築の保証や性能を選ぶ方が合理的な場合もあります。最初から区分を固定せず、月々返済、自己資金、修繕予備費、10年程度の維持費を並べて比較することを勧めます。南区は新築・中古とも流通があるため、予算内で複数の選択肢を見比べやすい地域です。条件の優先順位を決めれば、価格だけに振り回されにくくなります。区分を先に決め打ちしないことが、結果的に自分の家計に合った選択へたどり着く近道です。

 

家デパ知立店では売却戦略と住宅ローン相談を一つの窓口で進めます

売却をお考えの方には、近い成約事例、現在の競合、建物状態から売出価格と販売手順を組みます。購入をお考えの方には、新築・中古をまたいで物件を比較し、住宅ローンと修繕費を含む資金計画を確認します。買換えでは売却と購入のタイミングが資金繰りへ直結するため、両方を一つの工程として設計します。南区の2025年成約データを基準に、家デパ知立店で「売るならどう見せるか」「買うならいくらまでか」を具体的に整理できます。統計データと現地の状況を組み合わせて確認できる体制だからこそ、売却・購入それぞれの不安を具体的な数字で解消できます。

 

 

まとめ 2026年は新築中古の価格差より住んだ後の総負担で選ぶ

2025年の南区戸建市場は、新築4,000万円前後と中古の幅広い価格分布が共存しました。2026年は金利と修繕費の上昇により、初期価格だけでなく住み始めた後の支出まで比較することが求められます。売主は建物状態と土地価値を伝え、買主はローンと修繕の両方に余裕を持つことで、相場の変化に左右されにくい判断ができます。最後に、南区で戸建の売買を検討する際に押さえておきたいポイントを一つにまとめます。

 

売る方も買う方も物件ごとの理由を掘り下げることが2026年の近道

南区では新築でも中古でも、駅距離、道路、土地面積、建物状態によって価格差が生まれます。2025年の最高価格だけを追うより、自分の物件や希望条件に近い成約を選び、その差額理由を確認することが大切です。売却では適切な初期価格と情報開示が反響を作り、購入では将来の金利・修繕費を含む資金計画が無理を防ぎます。戸建を売りたい方も、これから新築・中古を探したい方も、家デパ知立店で市場データと現地条件を一緒に確認し、次の一手を具体化してください。価格の数字そのものより、その数字が成り立つ理由を自分の物件・候補地に当てはめて考えることが、2026年の南区で納得できる売買につながります。

 

 
あわせて読みたい

名古屋市港区マンション売買市場2026年予測港明高額成約と実需層

名古屋市港区土地売買市場2026年予測高額取引が映す価格の二層性

名古屋市南区土地売買市場2026年予測平均と中央値が示す実勢価格

 

 

 

© 2023 IEDEPA-家デパ-