名古屋市西区戸建売買市場2026年予測四千万円台と新築中古価格差
『西区で新しい住まいを考える場合、新築か中古かどっちが良いのかな?』
『相続した実家を売却するにあたり、建物を壊して更地にした方が良いのか、中古戸建で売る方が良いのか』
名古屋市西区(以後【西区】とのみ表記)で戸建を探すと、新築と中古が同じ検索画面に並んでも、価格の意味は大きく異なります。2025年のレインズは新築62件・中古57件、不動産情報ライブラリは新築34件・中古25件で、どちらも一定量の新築と中古が動きました。買主にとっては「新築を選ぶか中古を選ぶか」が予算配分そのものになります。 戸建では、直近の新築在庫と近い築年の中古成約を横に並べて判断してください。 売却と購入の双方で、現在の返済条件を前提に総額を見直してください。
戸建全体の中央値はレインズ3,980万円、不動産情報ライブラリ4,100万円と近い一方、新築平均は4,481.4万円と4,602.9万円、中古平均は3,509.6万円と3,431.2万円です。2026年は金利負担が上がる中で、この約1,000万円前後の差を、修繕・性能・土地価値まで含めてどう評価するかが売買の核心になります。
注意事項
本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。
第1四半期(Q1)…1月~3月
第2四半期(Q2)…4月~6月
第3四半期(Q3)…7月~9月
第4四半期(Q4)…10月~12月
※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

監修者
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智
住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。
目次
2025年の西区戸建市場は四千万円前後を軸に新築・中古で差が出た
2025年の西区戸建は「4,000万円前後」という全体像の中で、新築と中古が異なる価格構造を持っていました。全体中央値は二つの資料で近い一方、新築は4,000万円台半ば、中古は3,000万円台前半を中心に動いています。全体平均だけで物件を評価すると、新築にも中古にも当てはまらない基準になりやすいため注意が必要です。
二つの資料の戸建全体中央値は3,980万~4,100万円だった
レインズの戸建全体中央値は3,980万円、不動産情報ライブラリは4,100万円です。二つの資料の差が120万円に収まることから、4,000万円前後は2025年の実需を考える有力な基準になります。ただし、これは築年や土地面積を問わない全体値です。売却査定では新築・中古を分け、さらに近い土地面積と建物状態へ絞る必要があります。買主も4,000万円を超えるかどうかだけで判断せず、購入後の修繕費や住宅性能まで含めて比較してください。
この「3,980万~4,100万円」という中央値を見るときは、新築と中古を価格だけで横並びにしないことが大切です。西区では両方の成約があるため、購入価格、修繕見込み、土地価値、住宅性能を同じ期間で比較すると、数百万円の差が本当に有利かを判断しやすくなります。最後に、この中央値を月々の返済額と維持費へ置き換え、家計に残る余力まで比べると選択を誤りにくくなります。
新築と中古の平均価格差は約970万~1,172万円に広がる
レインズでは新築平均4,481.4万円、中古3,509.6万円で差は約971.8万円。不動産情報ライブラリでは新築4,602.9万円、中古3,431.2万円で差は1,171.7万円です。この差は単なる築年差ではなく、新築の建築原価、住宅性能、保証と、中古の土地価値・建物状態が組み合わさった結果です。2026年は金利上昇で月々の返済差がより意識されるため、中古の総額メリットが強まる一方、修繕負担が大きい中古は価格だけでは選ばれにくくなります。
レインズ119件で見る新築62件と中古57件の成約構造
レインズ119件では新築62件、中古57件と件数がほぼ拮抗しました。年間集計だけでなく、新築・中古の四半期、価格帯、土地面積帯を分けると、買主がどの価格とサイズを比較していたかが具体的に見えてきます。
年間区分集計では新築4,481.4万円・中古3,509.6万円
新築62件の平均4,481.4万円、中央値4,290万円に対し、中古57件は平均3,509.6万円、中央値3,080万円です。中古は最高9,500万円まであり、築浅・好立地など高額事例が平均を押し上げています。新築は価格が比較的まとまり、中古は物件ごとの幅が大きいという違いがあります。売主は中古を「新築より安い」だけで売らず、土地・建物の個別価値を示す必要があります。
戸建は建物の状態が価格差へ直結します。この新築4,481.4万円・中古3,509.6万円という結果も、築年だけでなく屋根・外壁・給湯設備・耐震性などを確認して初めて意味を持ちます。売主は履歴を整理し、買主は購入後の工事費まで含めて総額を比べるべきです。最後に、この価格差を月々の返済額と維持費へ置き換え、家計に残る余力まで比べると選択を誤りにくくなります。
表1 名古屋市西区 2025年レインズ【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
|
新築戸建 |
62件 |
4,481.4万円 |
115.98㎡ |
103.92㎡ |
7,490.0万円 |
4,290.0万円 |
|
中古戸建 |
57件 |
3,509.6万円 |
122.24㎡ |
112.97㎡ |
9,500.0万円 |
3,080.0万円 |
|
戸建全体 |
119件 |
4,015.9万円 |
118.98㎡ |
108.25㎡ |
9,500.0万円 |
3,980.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
新築はQ4に平均価格が下がり価格調整の動きが見える
新築はQ1~Q3で平均4,600万円前後を保ちましたが、Q4は4,052.1万円まで下がりました。Q4の中央値も3,665万円で、年内の他四半期より低くなっています。供給された物件の立地や仕様が異なるため単純な値下がりとは言えませんが、年末には総額を抑えた新築も成約したことが分かります。2026年に新築を売る側は、価格を高く維持するだけでなく、買主が月々の返済で納得できる総額へ収める商品設計が一段重要になります。
表2 名古屋市西区 2025年レインズ【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
|
2025年Q1 |
10件 |
4,671.0万円 |
4,330.0万円 |
130.09㎡ |
102.97㎡ |
6,290.0万円 |
|
2025年Q2 |
18件 |
4,659.4万円 |
4,515.0万円 |
122.36㎡ |
105.64㎡ |
7,490.0万円 |
|
2025年Q3 |
17件 |
4,610.5万円 |
4,290.0万円 |
108.49㎡ |
105.24㎡ |
6,190.0万円 |
|
2025年Q4 |
17件 |
4,052.1万円 |
3,665.0万円 |
108.41㎡ |
101.33㎡ |
6,130.0万円 |
|
2025年合計 |
62件 |
4,481.4万円 |
4,290.0万円 |
115.98㎡ |
103.92㎡ |
7,490.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
中古は四半期ごとの振れが大きく物件個別性が表れた
中古はQ1平均4,679.1万円、Q2 2,508.9万円、Q3 4,148.7万円、Q4 2,861.5万円と振れが大きくなりました。中古市場は築年、リフォーム状況、土地の広さ、建物規模によって価格帯が分かれるため、四半期平均を相場の方向として読むのは危険です。自宅売却では同じ築年帯・土地面積・建物状態に絞り、購入では価格差の理由が修繕費で埋まらないかを確認する必要があります。
この四半期ごとの振れを見るときは、現在の買主の返済余力と競合物件を重ねて見る必要があります。新築の値付けが強いと中古の総額メリットが目立つ一方、修繕負担が大きければ差は縮まります。広告価格ではなく住み始めてからの支出まで揃えて比較します。最後に、この価格差を月々の返済額と維持費へ置き換え、家計に残る余力まで比べると選択を誤りにくくなります。
表3 名古屋市西区 2025年レインズ【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
|
2025年Q1 |
11件 |
4,679.1万円 |
4,900.0万円 |
144.56㎡ |
126.78㎡ |
9,000.0万円 |
|
2025年Q2 |
14件 |
2,508.9万円 |
1,870.0万円 |
97.02㎡ |
93.15㎡ |
7,850.0万円 |
|
2025年Q3 |
17件 |
4,148.7万円 |
3,480.0万円 |
142.76㎡ |
132.34㎡ |
9,500.0万円 |
|
2025年Q4 |
15件 |
2,861.5万円 |
2,950.0万円 |
106.17㎡ |
99.38㎡ |
4,950.0万円 |
|
2025年合計 |
57件 |
3,509.6万円 |
3,080.0万円 |
122.24㎡ |
112.97㎡ |
9,500.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
戸建全体は3,000万円台が37件で最多になった
価格帯では3,000万~3,999万円が37件で最多、4,000万~4,999万円が29件、5,000万~6,999万円が21件です。新築は3,000万~6,999万円に61件が集まり、中古は1,000万円未満から9,000万円台まで広がります。西区で戸建を探す買主は、4,000万円前後で新築と中古を直接比較しやすい状況です。中古売主は新築との差額を「築年数での割引」だけにせず、土地条件や改修履歴とセットで説明することが成約力になります。
表4 名古屋市西区 2025年レインズ【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
5件 |
0件 |
5件 |
|
1,000万~1,999万円 |
10件 |
0件 |
10件 |
|
2,000万~2,999万円 |
11件 |
0件 |
11件 |
|
3,000万~3,999万円 |
37件 |
22件 |
15件 |
|
4,000万~4,999万円 |
29件 |
22件 |
7件 |
|
5,000万~6,999万円 |
21件 |
17件 |
4件 |
|
7,000万~9,999万円 |
6件 |
1件 |
5件 |
|
1億円以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
合計 |
119件 |
62件 |
57件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
100~149㎡が65件で土地面積の中心帯になった
土地面積100~149㎡が65件で全体の半数を超え、そのうち新築43件、中古22件です。新築は100~149㎡へ強く集中し、中古は100㎡未満21件を含め面積帯が広がっています。新築は建物・駐車場を成立させながら土地をコンパクトにして総額を調整しやすく、中古は既存住宅の敷地条件がそのまま市場へ出ます。買主は面積だけでなく、駐車台数や庭の必要性、将来の建替え可能性まで見て比較すると選びやすくなります。
表5 名古屋市西区 2025年レインズ【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
36件 |
15件 |
21件 |
|
100~149㎡ |
65件 |
43件 |
22件 |
|
150~199㎡ |
12件 |
4件 |
8件 |
|
200~249㎡ |
3件 |
0件 |
3件 |
|
250~299㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
300~499㎡ |
1件 |
0件 |
1件 |
|
500㎡以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
合計 |
119件 |
62件 |
57件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
四半期全体ではQ3が高くQ4は中央値3374.5万円へ低下
戸建全体はQ3が平均4,379.6万円、Q4が3,494.0万円です。中央値もQ3 4,190万円からQ4 3,374.5万円へ動きました。新築・中古の構成が変わると全体数値も動くため、四半期比較は内訳とセットで読む必要があります。Q4だけを見て市場全体が弱くなったと判断するより、新築の低価格帯が増えたのか、中古の成約構成が変わったのかを分解する方が実務的です。
西区では新築と中古の選択肢が同時に出やすいため、このQ3からQ4への変化を販売価格だけで説明すると不十分です。土地面積、建物面積、築年、修繕履歴、駐車条件まで整理すれば、売主も買主も価格差の理由を具体的に確認できます。最後に、この変化を月々の返済額と維持費へ置き換え、家計に残る余力まで比べると選択を誤りにくくなります。
表6 名古屋市西区 2025年レインズ【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
|
2025年Q1 |
21件 |
4,675.2万円 |
4,380.0万円 |
137.67㎡ |
115.45㎡ |
9,000.0万円 |
|
2025年Q2 |
32件 |
3,718.6万円 |
3,969.5万円 |
111.28㎡ |
100.18㎡ |
7,850.0万円 |
|
2025年Q3 |
34件 |
4,379.6万円 |
4,190.0万円 |
125.63㎡ |
118.79㎡ |
9,500.0万円 |
|
2025年Q4 |
32件 |
3,494.0万円 |
3,374.5万円 |
107.36㎡ |
100.42㎡ |
6,130.0万円 |
|
2025年合計 |
119件 |
4,015.9万円 |
3,980.0万円 |
118.98㎡ |
108.25㎡ |
9,500.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリ59件で確認する新築と中古
不動産情報ライブラリでの成約データは、戸建全体59件、新築34件、中古25件です。レインズより件数は少ないものの、新築・中古の価格差と土地面積帯の構成は共通する部分があり、2025年の市場を別角度から確認できます。
年間区分では新築34件中古25件で価格差1171.7万円
年間区分では新築平均4,602.9万円、中古3,431.2万円で、差は1,171.7万円です。中央値は新築4,300万円、中古3,000万円。中古の最高成約は1億円で、新築の最高6,800万円を上回ります。中古でも土地や建物条件が強ければ高額成約が成立するため、「中古だから新築より安い」と一括りにできません。売却では建物価値が残るか、土地価値が主になるかを分けて査定する必要があります。
表7 2025年不動産情報ライブラリ 名古屋市西区【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
34件 |
4,602.9万円 |
114.85㎡ |
102.06㎡ |
6,800.0万円 |
4,300.0万円 |
上名古屋 |
|
中古戸建 |
25件 |
3,431.2万円 |
139.00㎡ |
120.80㎡ |
10,000.0万円 |
3,000.0万円 |
城西 |
|
戸建全体 |
59件 |
4,106.4万円 |
125.08㎡ |
110.00㎡ |
10,000.0万円 |
4,100.0万円 |
城西 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
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戸建全体の四半期はQ2とQ3で平均価格差が816.6万円
戸建全体のQ2平均3,661.2万円に対しQ3は4,477.8万円で、差は816.6万円あります。しかし中央値はQ2 3,950万円、Q3 4,200万円で差が縮まります。少数の高額・低額物件が平均へ与える影響を考えると、年間の中心を見るには中央値の方が安定しています。販売価格を決める際は四半期平均の上下を追うより、自宅と似た条件の成約がどの価格帯に入っているかを確認してください。
この局面では「安い中古」「高い新築」という二分法を避けます。戸建全体の四半期はQ2とQ3で平均価格差が816.6万円に対して、当初費用と10年程度の維持・修繕を一枚の資金表へ置くと、購入後の余力まで含めた選択ができます。売却側にも価格説明の軸になります。 最後に戸建全体の四半期はQ2とQ3で平均価格差が816.6万円を月々の返済額と維持費へ置き換え、家計に残る余力まで比べると選択を誤りにくくなります。
表8 2025年不動産情報ライブラリ 名古屋市西区【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
10件 |
4,280.0万円 |
4,200.0万円 |
142.00㎡ |
119.50㎡ |
10,000.0万円 |
城西 |
|
2025年Q2 |
16件 |
3,661.2万円 |
3,950.0万円 |
118.12㎡ |
99.69㎡ |
6,000.0万円 |
江向町 |
|
2025年Q3 |
18件 |
4,477.8万円 |
4,200.0万円 |
128.61㎡ |
112.78㎡ |
6,800.0万円 |
上名古屋 |
|
2025年Q4 |
15件 |
4,020.0万円 |
4,200.0万円 |
117.00㎡ |
111.33㎡ |
6,500.0万円 |
天塚町 |
|
2025年合計 |
59件 |
4,106.4万円 |
4,100.0万円 |
125.08㎡ |
110.00㎡ |
10,000.0万円 |
城西 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
新築はQ1~Q4で中央値4,300万~4,500万円に集中
新築の中央値はQ1 4,300万円、Q2 4,400万円、Q3 4,500万円、Q4 4,300万円で、4,000万円台前半から半ばにまとまっています。件数もQ2・Q3が各10件で、極端な一時期だけに集中していません。建築費が高い環境でも、買主が負担できる総額の範囲で4,000万円台を中心に成約したと読めます。2026年も価格を上げ続けるより、面積・仕様・立地の組み合わせでこの予算帯へ収める新築が選ばれやすいでしょう。
表9 2025年不動産情報ライブラリ 名古屋市西区【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
5件 |
4,640.0万円 |
4,300.0万円 |
124.00㎡ |
101.00㎡ |
5,600.0万円 |
宝地町 |
|
2025年Q2 |
10件 |
4,500.0万円 |
4,400.0万円 |
112.50㎡ |
103.50㎡ |
6,000.0万円 |
江向町 |
|
2025年Q3 |
10件 |
4,770.0万円 |
4,500.0万円 |
111.00㎡ |
103.50㎡ |
6,800.0万円 |
上名古屋 |
|
2025年Q4 |
9件 |
4,511.1万円 |
4,300.0万円 |
116.67㎡ |
99.44㎡ |
5,600.0万円 |
名塚町 |
|
2025年合計 |
34件 |
4,602.9万円 |
4,300.0万円 |
114.85㎡ |
102.06㎡ |
6,800.0万円 |
上名古屋 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
中古はQ2中央値1,900万円からQ3 3,550万円まで広い
中古の中央値はQ2の1,900万円からQ3に3,550万円まで大きく変わりました。件数が5~8件と少なく、売れた住宅の築年数や土地条件で数値が動きやすいためです。中古住宅は年間平均3,431.2万円だけで査定せず、近い築年月・土地面積・建物面積を揃えて比べる必要があります。購入でも価格が低い物件ほど、屋根・外壁・水回り・耐震・設備交換など入居後の費用を見積もり、新築との差額が実際に残るかを確認してください。
この中央値の振れ幅からは、戸建の評価を土地と建物へ分ける視点も欠かせません。築古でも土地条件が強い家、新しくても立地や敷地条件で比較される家があります。近い成約と現在の競合を組み合わせ、建物だけで結論を出さないことが有効です。最後に、この価格差を月々の返済額と維持費へ置き換え、家計に残る余力まで比べると選択を誤りにくくなります。
表10 2025年不動産情報ライブラリ 名古屋市西区【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
5件 |
3,920.0万円 |
2,400.0万円 |
160.00㎡ |
138.00㎡ |
10,000.0万円 |
城西 |
|
2025年Q2 |
6件 |
2,263.3万円 |
1,900.0万円 |
127.50㎡ |
93.33㎡ |
5,400.0万円 |
新道 |
|
2025年Q3 |
8件 |
4,112.5万円 |
3,550.0万円 |
150.62㎡ |
124.38㎡ |
6,700.0万円 |
数寄屋町 |
|
2025年Q4 |
6件 |
3,283.3万円 |
3,100.0万円 |
117.50㎡ |
129.17㎡ |
6,500.0万円 |
天塚町 |
|
2025年合計 |
25件 |
3,431.2万円 |
3,000.0万円 |
139.00㎡ |
120.80㎡ |
10,000.0万円 |
城西 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
価格帯では5,000万~6,999万円に新築13件が入った
5,000万~6,999万円が18件で最多ですが、内訳は新築13件、中古5件です。4,000万~4,999万円も14件中13件が新築で、新築は高価格帯に明確に寄っています。一方、3,000万円未満13件のうち中古が12件で、低価格帯は中古が受け持っています。買主が予算を4,000万円前後に置くと、新築か築浅中古かで選択が分かれやすく、売主にとっては同じ価格帯にどの新築が競合しているかまで確認すべき市場だといえます。
表11 2025年不動産情報ライブラリ 名古屋市西区【戸建】価格帯別取引件数
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価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
4件 |
0件 |
4件 |
|
1,000万~1,999万円 |
3件 |
0件 |
3件 |
|
2,000万~2,999万円 |
6件 |
1件 |
5件 |
|
3,000万~3,999万円 |
13件 |
7件 |
6件 |
|
4,000万~4,999万円 |
14件 |
13件 |
1件 |
|
5,000万~6,999万円 |
18件 |
13件 |
5件 |
|
7,000万~9,999万円 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
1億円以上 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
合計 |
59件 |
34件 |
25件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
100~149㎡では新築20件中古9件が動いた
100~149㎡は29件で、新築20件、中古9件です。100㎡未満17件、150~199㎡9件と比べても、この面積帯に新築供給が集中しています。新築では土地を広げるほど総額が上がるため、100~149㎡に建物約100㎡程度を組み合わせる形が価格と居住性の均衡を取りやすいと読めます。中古は面積帯が広いため、庭や駐車場を重視する層には新築と違う選択肢を提供できます。
表12 2025年不動産情報ライブラリ 名古屋市西区【戸建】土地面積帯別取引件数
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土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
17件 |
9件 |
8件 |
|
100~149㎡ |
29件 |
20件 |
9件 |
|
150~199㎡ |
9件 |
4件 |
5件 |
|
200~249㎡ |
2件 |
1件 |
1件 |
|
250~299㎡ |
0件 |
0件 |
0件 |
|
300~499㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
500㎡以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
合計 |
59件 |
34件 |
25件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
過去5年間の推移で新築中古の分岐を確認する
5年間では戸建全体の件数が89件から59件へ減る一方、中央値は3,400万円から4,100万円へ上昇しました。新築は価格上昇が明確で、中古は中央値3,000万円前後を軸に推移しています。件数減少だけで需要減と判断せず、供給される価格帯の変化を見ることが大切です。
戸建全体は89件から59件へ減っても中央値4,100万円へ上昇
戸建全体は2021年89件から2025年59件へ減少しましたが、平均価格は3,598.4万円から4,106.4万円、中央値は3,400万円から4,100万円へ上がっています。流通量が減っても価格が崩れていないため、2026年も「件数が少ない=値下がり」とは限りません。新築供給の価格、築浅中古の有無、土地価値の高い中古が年間数字を左右します。
この件数減と価格上昇の傾向を見るときは、新築と中古を価格だけで横並びにしないことが大切です。西区では両方の成約があるため、購入価格、修繕見込み、土地価値、住宅性能を同じ期間で比較すると、数百万円の差が本当に有利かを判断しやすくなります。最後に、この傾向を月々の返済額と維持費へ置き換え、家計に残る余力まで比べると選択を誤りにくくなります。
表13 過去5年間 名古屋市西区 不動産情報ライブラリ【戸建全体】成約データ
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年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
89件 |
110.45㎡ |
112.64㎡ |
3,598.4万円 |
3,400.0万円 |
|
2022年 |
63件 |
108.41㎡ |
115.08㎡ |
3,795.2万円 |
3,600.0万円 |
|
2023年 |
65件 |
119.31㎡ |
118.69㎡ |
4,017.5万円 |
4,000.0万円 |
|
2024年 |
67件 |
113.51㎡ |
107.39㎡ |
3,730.3万円 |
3,800.0万円 |
|
2025年 |
59件 |
125.08㎡ |
110.00㎡ |
4,106.4万円 |
4,100.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
新築平均は5年間で約760万円上昇した
新築平均は2021年3,842.6万円から2025年4,602.9万円へ約760万円上昇しました。中央値も3,700万円から4,300万円へ切り上がっています。土地仕入れと建築コストの上昇が販売価格を押し上げる中、土地面積は98.36㎡から114.85㎡へ広がりました。2026年は価格をさらに上げる余地より、買主の月々の返済に合う4,000万円台へ仕様・面積を調整できるかが焦点になりそうです。
表14 過去5年間 名古屋市西区 不動産情報ライブラリ【新築戸建】成約データ
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年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
61件 |
98.36㎡ |
98.52㎡ |
3,842.6万円 |
3,700.0万円 |
|
2022年 |
36件 |
97.36㎡ |
99.31㎡ |
4,197.2万円 |
3,900.0万円 |
|
2023年 |
37件 |
101.49㎡ |
101.89㎡ |
4,432.4万円 |
4,200.0万円 |
|
2024年 |
38件 |
104.87㎡ |
99.21㎡ |
4,223.7万円 |
4,000.0万円 |
|
2025年 |
34件 |
114.85㎡ |
102.06㎡ |
4,602.9万円 |
4,300.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
中古中央値は3,000万円前後を軸に横ばい圏を保った
中古の中央値は2021年2,800万円、2022年3,100万円、2023年3,400万円、2024年3,000万円、2025年3,000万円です。新築ほど一方向には上がらず、3,000万円前後を軸に物件ごとの差が出ています。中古の価値は築年数だけでなく、修繕状態、土地面積、建物規模、再建築時の条件で変わるため、売主は「築年が古いから安い」と決めず、土地と建物を分けて査定することで価値の取りこぼしを防げます。
築年数だけでなく屋根・外壁・給湯設備・耐震性まで確認して初めて、この横ばい傾向は意味を持ちます。売主は履歴を整理し、買主は購入後の工事費まで含めた総額と、月々の返済額・維持費に照らして比較することが大切です。
表15 過去5年間 名古屋市西区 不動産情報ライブラリ【中古戸建】成約データ
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年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
28件 |
136.79㎡ |
143.39㎡ |
3,066.4万円 |
2,800.0万円 |
|
2022年 |
27件 |
123.15㎡ |
136.11㎡ |
3,259.3万円 |
3,100.0万円 |
|
2023年 |
28件 |
142.86㎡ |
140.89㎡ |
3,469.3万円 |
3,400.0万円 |
|
2024年 |
29件 |
124.83㎡ |
118.10㎡ |
3,083.8万円 |
3,000.0万円 |
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2025年 |
25件 |
139.00㎡ |
120.80㎡ |
3,431.2万円 |
3,000.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市西区の土地取引情報を抽出・集計
分布図では新築の価格帯が中古より上側へまとまる
分布図では新築の赤い点が4,000万~6,000万円台を中心にまとまり、中古の青い点は低価格側から1億円まで広がっています。土地面積だけで価格が決まらず、新築は建物原価と商品性、中古は築年数・状態・土地価値が価格へ重なります。平均値で一本の線を引くより、新築と中古の二つの市場として眺める方が実勢に近づきます。
図1 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市西区戸建取引分布図

金利と建築費が2026年の戸建選択を変える
2026年の戸建市場では、金利上昇による購入可能額の縮小と、建築コストの高止まりが同時に作用します。新築は原価面で大幅値下げしにくい一方、中古は総額の低さが魅力になりますが、修繕費を加えた比較が欠かせません。
その他にも住宅購入費を押し上げる要因は複数あるので、購入を考える場合、将来的を見据えた計画を立てる必要があります。
図2 住宅購入に影響する主な要因

政策金利1.0%程度の環境では月返済から価格を見直す
日本銀行は2026年7月31日の会合で、短期金利の操作目標をおおむね1.0%の水準に保ちました。住宅ローンの適用金利は金融機関ごとに異なりますが、4,000万円前後の戸建ではわずかな金利差でも返済額へ表れます。買主は、販売価格だけを見ず、金利上昇後の返済余力を確認してください。売主も過去の高値だけを基準にせず、現在の買主が無理なく返せる総額がどこにあるかを意識すると価格設定の現実性が高まります。
図3 政策金利1.0%程度の環境

月10万円返済の借入可能額差は新築中古の選択に直結する
月10万円・35年返済の単純試算では、想定金利0.4%なら約3,920万円、1.4%なら約3,310万円を借りられる計算です。約610万円の差は、新築と中古の価格差の相当部分に匹敵します。金利が高い環境では、希望条件を維持して中古へ切り替える、頭金を増やす、立地・面積を調整するといった選択が増えます。売主は「ローンが通る買主」だけでなく、購入後に余力が残る買主が何人いるかまで考えると、販売価格の上限を見極めやすくなります。
この借入可能額の差からは、現在の買主の返済余力と競合物件を重ねて見る必要があることが分かります。新築の値付けが強いと中古の総額メリットが目立つ一方、修繕負担が大きければ差は縮まります。広告価格だけでなく、住み始めてからの支出まで含めて比較することが欠かせません。
図4 毎月10万円返済時の借入可能額比較(試算)

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します
2,500万円借入でも月約1.14万円の差が生じる
2,500万円を30年返済する比較でも、月額は想定金利0.4%の73,705円から1.4%の85,085円へ増えます。月約1.14万円の差は、固定資産税、火災保険、将来修繕の積立余力に影響します。新築なら購入後しばらくの修繕が少なくても、中古では屋根・外壁・設備交換が早く来る場合があります。物件価格の差をそのまま得と考えず、「ローン+購入後10年程度の修繕見込み」で比べると、新築・中古の選択が明確になります。
図5 2,500万円借入時の月々返済額比較(試算)

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額
図6 購入後の支払い余力を確認する

図版:松屋不動産販売株式会社作成。5年ルール・125%ルールの採用は金融機関・商品により異なります。
家デパでは、購入後の金利上昇もシミュレーションして、安心して生活できる提案をしています。
建築総合125.0は新築原価と中古修繕の双方へ意識を向けさせる
国土交通省が公表する建設工事費デフレーターのうち、住宅を含む「建築総合」の指数は2026年4月時点で125.0です。これは2020年度平均を100とした場合、約25%高い水準にあることを示します。個別住宅の見積りが一律25%上がったという意味ではありませんが、建設工事費デフレーターがこの水準にあること自体、新築原価を大きく下げにくい環境を表しています。同時に中古住宅の外壁・屋根・設備などの修繕工事も、同じデフレーターの影響を受けるため安価とは限りません。2026年は「新築は高い、中古は安い」という単純比較ではなく、購入時点の価格と今後必要な工事費を一つの総額にして判断することが重要です。
西区では新築と中古の選択肢が同時に出やすいため、このデフレーターの動きを販売価格だけで説明すると不十分です。土地面積、建物面積、築年、修繕履歴、駐車条件まで整理すれば、売主も買主も価格差の理由を具体的に確認できます。
図7 2020年度=100に対する建築コスト指数125.0

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年6月30日付け)より一部抜粋
※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。
ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準
2026年の西区戸建市場を新築・中古別に予測する
2026年は戸建全体の取引件数を55~65件程度、中心価格を4,000万円前後と予測します。新築は4,000万円台半ばを維持しながら上値が重く、中古は3,000万円前後を中心に建物状態で差が広がる展開を想定します。
戸建全体は55~65件程度で中心価格は4,000万円前後を想定
不動産情報ライブラリの59件を基準に、2026年は55~65件程度を中心に見ます。過去4年は59~67件で推移しており、市場規模が急に倍増する材料はありません。一方、レインズでは119件の成約があり流通自体は厚いので、需要が消える局面とも考えにくいです。金利によって購入予算は抑えられますが、価格を適切に設定した新築・中古には一定の買主が残ると見ます。
新築は4,300万~4,700万円程度で上値が重くなりやすい
新築は2025年に平均4,602.9万円、中央値4,300万円。不動産情報ライブラリの過去5年でも価格水準が上がっています。2026年は平均4,300万~4,700万円程度を想定します。建築費が価格を下支えする一方、金利負担で5,000万円を大きく超える商品は買主層が絞られます。土地面積や建物仕様を調整し、4,000万円台で総額の納得感を出せる物件が動きやすいと考えます。
新築は販売価格のほか、外構、照明、カーテン、エアコン、登記、ローン費用など引渡しまでの追加支出も確認します。広告価格だけで中古と比べると差を小さく見積もることがあるため、入居可能な状態までの総額をそろえることが重要です。戸建は新築在庫と中古の状態が刻々と変わるので、直近の競合と資金条件を加えて判断を更新してください。
中古は2,900万~3,500万円を中心に状態で差が広がる
中古は平均2,900万~3,500万円程度を中心に見ます。築浅・状態良好で土地条件の強い住宅は新築に近い価格でも比較対象になりますが、修繕負担が大きい築古住宅は買主が必要工事を価格から差し引いて考えます。2025年にも1,000万円未満から高額帯まで成約がありました。2026年は中古全体が一方向へ動くより、建物状態と土地価値による価格差が拡大しやすい市場です。

2026年に戸建を売る方が整えたい条件
戸建売却では、物件価格だけでなく「買った後にいくら掛かる家か」が比較されます。特に中古は、新築との価格差が修繕費で消えると候補から外れやすいため、状態を見える化して買主の不安を減らすことが販売戦略になります。
中古は建物状態と修繕履歴を価格根拠へ変える
屋根、外壁、防水、水回り、給湯器、シロアリ、耐震など、修繕履歴と現在の状態を整理してください。工事をしていないこと自体が問題ではなく、買主が将来費用を見積もれない状態が不安につながります。点検結果や見積りがあれば、価格交渉を感覚ではなく具体額で進めやすくなります。
新築競合が多い価格帯では中古の総額メリットを示す
3,000万~4,999万円では新築と中古が同時に比較されます。中古が新築と価格差を付けられない場合、土地面積、駅距離、建物の広さ、リフォーム状況など新築にない価値が必要です。逆に価格差が十分なら、必要修繕を加えても総額が低いことを示すと購入候補になりやすくなります。
この局面では「安い中古」「高い新築」という二分法を避けます。当初費用と10年程度の維持・修繕を一枚の資金表へ置くと、購入後の余力まで含めた選択ができ、売却側にとっても価格説明の軸になります。
土地価値が高い戸建は建物と土地を分けて説明する
築古戸建は建物価値が小さくても、土地条件に価値が残ることがあります。土地面積、接道、用途地域、再建築時のボリュームを確認し、現況建物を使う買主と建替えを考える買主の両方を想定してください。建物と土地を一括で低く評価すると、売主の手取りを取りこぼすことがあります。
売出し初期に価格を外すと比較から落ちやすい
売出し直後は最も多くの買主に見られる時期です。相場から離れた価格で始めると、後から適正価格へ戻しても「長く売れていない物件」という印象が残ります。希望価格、査定価格、期限を分け、反響数だけでなく内見後の評価やローン事前審査の進み具合を見ながら価格を調整する方が合理的です。
価格設定を見るときは、戸建の評価を土地と建物へ分ける視点も欠かせません。築古でも土地条件が強い家、新しくても立地や敷地条件で比較される家があります。近い成約と現在の競合を組み合わせ、建物だけで結論を出さないことが有効です。
FAQ|名古屋市西区の戸建売買で多い疑問
新築と中古が同時に動く西区では、価格だけで答えを出すと判断を誤りやすくなります。2025年の成約構成を基準に、2026年に多い疑問を整理します。
2026年は新築戸建の価格が下がりますか?
建築費が高い環境では新築価格が大幅に下がりにくい一方、金利上昇で買主が負担できる上限は厳しくなります。そのため区全体の一律値下げより、販売総額を抑えた物件が増える、完成在庫で調整が入る、仕様や面積を見直すといった形を想定します。
中古戸建はどの価格帯が動きやすいですか?
レインズでは3,000万~3,999万円に中古15件、不動産情報ライブラリでは3,000万~3,999万円に中古6件があります。3,000万円前後は比較されやすい一方、築浅・土地条件の良い中古は5,000万円以上でも成約しています。価格帯より建物状態と土地価値を揃えて見てください。
この疑問を考えるときは、新築と中古を価格だけで横並びにしないことが大切です。西区では両方の成約があるため、購入価格、修繕見込み、土地価値、住宅性能を同じ期間で比較すると、数百万円の差が本当に有利かを判断しやすくなります。
売却前にリフォームした方が有利ですか?
全面リフォームが必ず有利とは限りません。買主が自分で内装を選びたい場合、工事費を売価へ全額上乗せできないことがあります。まず現況査定を行い、清掃、部分補修、設備交換、全面改修の各費用と想定成約価格を比べ、手取りが増える工事だけを選ぶのが適切です。
図8 リフォーム工事を強くすすめる不動産会社の思惑

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!
新築と中古は月返済でどう比べればよいですか?
新築と中古の価格差を借入額へ置き換え、同じ返済期間・想定金利で月額を比べます。中古には購入後の修繕積立相当額を足し、新築にはオプション・外構など追加費用を足してください。「購入価格」ではなく「毎月支出+初期追加費用」で比較すると家計への違いが見えます。
松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
私が戸建の相談で重視するのは、新築か中古かを先に決めることではありません。家族が使える総額を決め、その中で土地・建物・修繕・将来費用の配分が最も納得できる住宅を選ぶことです。売却でも、その視点で買主に価値を伝える必要があります。
新築・中古は価格差ではなく住み始める総額で比べる
新築は保証や設備の安心感があり、中古は立地や土地面積を同じ予算で確保しやすい場合があります。中古の修繕費、新築の外構・オプションまで足した「住み始める総額」を比較してください。価格差だけでは見えなかった優先順位が整理できます。
戸建は建物の状態が価格差へ直結します。この視点も、築年だけでなく屋根・外壁・給湯設備・耐震性などを確認して初めて意味を持ちます。売主は履歴を整理し、買主は購入後の工事費まで含めて総額を比べるべきです。
中古売却は建物の弱点を隠さず修繕見通しまで示す
中古住宅の弱点を隠しても、建物状況調査や内見で後から問題になります。修繕が必要なら内容と概算を示し、価格にどう反映しているかを説明した方が信頼を得やすくなります。状態の良い箇所、過去に更新した設備も同時に提示し、買主が将来費用を見積もれる状態を作ります。
土地面積と建物面積を別々に評価する
西区の戸建は土地100~149㎡が中心ですが、中古にはより広い土地もあります。建物の築年だけでなく、土地としての再建築価値と現在の建物価値を分けて考えてください。売主にとっては適正な査定につながり、買主にとっては将来の建替えや売却可能性を考える材料になります。
戸建は建物だけでなく土地が資産価値の土台になります。道路、間口、用途地域、再建築時の条件を確認し、現在の建物としての価値と将来の土地としての価値を分けて考えると、築古でも評価すべき部分を見落としにくくなります。戸建は新築在庫と中古の状態が刻々と変わるので、直近の競合と資金条件を加えて判断を更新してください。
買換えは売却と購入の資金時期を同時に組む
買換えでは売却代金がいつ入るか、購入代金をいつ払うか、住宅ローン残債をどう処理するかを一つの予定表にします。高く売ることだけを優先して購入機会を逃す、先に買って資金負担が二重になる、といった事態を避けるため、売却査定と購入予算を同時に組むことが大切です。
まとめ|2026年は四千万円前後で選ばれる理由が問われる
2026年の西区戸建市場は、4,000万円前後を軸に新築・中古の比較が続くと見ます。新築は建築費が価格を下支えし、中古は総額の低さが魅力になる一方、建物状態による差が拡大します。価格だけでなく、住み始めるまでと住んだ後の費用を一緒に見ることが売買の分岐点です。
新築は価格の納得感、中古は状態の納得感が成約を左右する
新築では「この価格でも選ばれる理由」、中古では「この状態でも安心できる理由」が必要です。新築は立地・性能・総額、中古は土地価値・修繕履歴・改修費を明確にし、買主が同じ物差しで比較できる状態を作ってください。売却側が情報を整理するほど、価格交渉は具体的になります。
売買前に資金計画と建物評価を同じ時点で整える
売却査定、住宅ローン、修繕見込みを別々の時期に考えると、買換えや購入後の資金がずれやすくなります。売主も買主も最初に全体の資金表を作り、その上で物件価格を決めると判断が安定します。2026年は金利が以前より高い環境だからこそ、早い段階で余力を見える化する意味が大きくなります。
資金計画と建物評価をこのタイミングで整えることは、現在の買主の返済余力と競合物件を重ねて見る必要があることを意味します。新築の値付けが強いと中古の総額メリットが目立つ一方、修繕負担が大きければ差は縮まります。広告価格ではなく住み始めてからの支出まで揃えて比較してください。
名古屋市西区で戸建を売る方も探す方も、新築と中古を別々に見るだけでは判断しきれません。家デパ知立店では、売却査定、建物状態を踏まえた販売戦略、新築・中古の比較、住宅ローンと買換え資金までまとめてご相談いただけます。次の一手を決める前に、今の市場で成立する条件を一緒に整理してください。




