名古屋市北区戸建売買市場2026年予測新築中古を分ける三千万円台
「3,000万円台なら新築と中古のどちらを選ぶべきか」
「建物が少々古くても、北区の場合、土地条件が良ければ自宅の価値は残るのか」
名古屋市北区(以降【北区】とのみ表記)の2025年戸建市場は、この比較が数字に表れました。レインズでは新築76件、中古68件が動き、3,000万円台に63件が集中。不動産情報ライブラリでも同価格帯が最多です。二つの資料の戸建全体中央値は3,595万円と3,700万円で近い一方、新築と中古の間には明確な価格差があります。2026年は金利と建築・修繕コストの負担から、その差額を何に使えるかが判断材料になります。価格だけでなく土地価値、建物状態、入居後費用まで含めて売買を考えます。
注意事項
本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。
第1四半期(Q1)…1月~3月
第2四半期(Q2)…4月~6月
第3四半期(Q3)…7月~9月
第4四半期(Q4)…10月~12月
※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

監修者
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智
住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。
目次
- 2025年の北区戸建は3,000万円台に新築と中古がぶつかった
- レインズでは新築76件・中古68件を別々に読むと価格の輪郭が鮮明になる
- 不動産情報ライブラリ64件では新築36件と中古28件の差が価格帯・面積帯に表れた
- 過去5年は戸建全体の件数減少と新築価格上昇が同時に進んだ
- 金利と建築コストが新築中古の「差額の使い道」を変える
- 2026年は3,000万円台の中で新築中古の価値説明が問われる
- 戸建売買では土地価値と建物価値を分けると判断が早くなる
- FAQ|名古屋市北区で新築と中古のどちらを選ぶか迷ったとき
- 松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
- まとめ|北区戸建は3,000万円台で「何が残るか」を比べる市場へ
2025年の北区戸建は3,000万円台に新築と中古がぶつかった
北区の戸建は、2025年に「新築か中古か」を価格だけで分けにくい市場になりました。レインズでは3,000万円台が144件中63件を占め、不動産情報ライブラリでも同帯が64件中21件で最多です。ただし、新築と中古は建物状態、土地の広さ、修繕負担が違います。同じ予算帯で何を得られるかを見ることが、2026年の選択を左右します。
レインズ144件の中央値3,595万円と不動産情報ライブラリ64件の3,700万円が近い
レインズの戸建全体は144件、中央値3,595万円。不動産情報ライブラリは64件、中央値3,700万円でした。収録範囲が違っても、年間取引の真ん中が3,000万円台後半で近いことは、北区の実需価格を考える有力な手掛かりです。平均値はレインズ3,667.5万円、不動産情報ライブラリ3,832.8万円で、こちらも極端には離れていません。2026年の売却査定や購入予算は、まず3,000万円台を基準にし、築年数・土地条件・住宅性能で上下を調整する考え方が自然です。
新築と中古の価格差は「安い高い」ではなく取得後の支出まで含めて比較する
レインズの新築中央値3,825万円に対し中古は2,990万円、不動産情報ライブラリでは新築4,150万円、中古2,750万円です。中古は取得価格を抑えやすい反面、屋根、外壁、給湯器、水回りなど修繕時期が近ければ、購入後の支出が増えます。新築は保証や設備面で費用を読みやすい一方、土地の広さや立地を妥協して価格を合わせる商品もあります。差額をそのまま得失にせず、10年程度の住居費へ置き換えて比較したい市場です。価格差だけでなく、入居後の修繕・保証・外構費まで同じ表に置くと新築中古の優劣が見えます。

100~149㎡に取引が集中し北区の戸建は土地の使い方が価格へ効く
レインズでは100~149㎡が62件で最多、不動産情報ライブラリでも30件で最多でした。敷地がこの範囲に集まると、駐車台数、庭、1階の広さ、3階建ての必要性などが物件ごとに変わります。建物面積だけでは住みやすさを比較できません。売却時は土地の間口や駐車配置を含めて見せ、購入時は家具配置や生活動線まで確認すると、同じ3,000万円台の中でも「自分に合う家」を見分けやすくなります。土地の広さが近い戸建ほど、道路条件や建物状態の差が価格へ表れやすくなります。
レインズでは新築76件・中古68件を別々に読むと価格の輪郭が鮮明になる
2025年のレインズ戸建は、新築76件、中古68件で件数が拮抗しました。新築だけ、中古だけ、全体をそれぞれ四半期で確認すると、年間平均の背景が見えます。価格帯と土地面積帯では両者の重なりも確認でき、北区で買主がどのような比較をしていたのかが分かります。
年間144件では新築平均3,999.1万円と中古3,296.9万円に約702万円の差
年間区分では新築76件、平均3,999.1万円、中央値3,825万円。中古68件、平均3,296.9万円、中央値2,990万円でした。価格差はありますが、中古の最高は9,500万円で、新築最高8,990万円を上回ります。中古を一律に低価格と見ることはできません。土地価値や築年数、建物規模が高ければ中古でも上側へ伸びます。売主は築年だけで値付けせず土地と建物を分けて考え、買主も築年数だけで候補を落とさないことが大切です。約702万円の差を、保証や修繕余力まで含めて家計にどう残すかが選択の分岐点です。
表1 レインズにおける2025年名古屋市北区【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
|
新築戸建 |
76件 |
3,999.1万円 |
253.82㎡ |
104.52㎡ |
8,990.0万円 |
3,825.0万円 |
|
中古戸建 |
68件 |
3,296.9万円 |
120.40㎡ |
110.03㎡ |
9,500.0万円 |
2,990.0万円 |
|
戸建全体 |
144件 |
3,667.5万円 |
190.81㎡ |
107.12㎡ |
9,500.0万円 |
3,595.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
新築はQ1・Q2の4,000万円台からQ3に3,700万円台へ平均が下がった
新築はQ1が18件、Q2が23件、Q3が19件、Q4が16件。平均成約価格は前半2四半期が4,100万円台でした。後半のQ3は3,757.8万円まで低下し、最終四半期は3,900万円弱の水準へ戻りました。なおQ3の平均土地面積700.22㎡は、レインズに11,329㎡と記載された1件が押し上げており、一般的な新築敷地の目安にはできません。価格は季節だけでなく、販売されたエリアや土地・建物の構成まで見て比較します。新築平均の低下を値崩れと決めず、供給された立地や土地面積の構成まで合わせて見ます。
表2 レインズにおける2025年名古屋市北区【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
|
2025年Q1 |
18件 |
4,146.3万円 |
3,962.5万円 |
105.75㎡ |
104.15㎡ |
6,700.0万円 |
|
2025年Q2 |
23件 |
4,152.6万円 |
3,980.0万円 |
102.47㎡ |
107.54㎡ |
8,990.0万円 |
|
2025年Q3 |
19件 |
3,757.8万円 |
3,690.0万円 |
700.22㎡ |
102.50㎡ |
5,890.0万円 |
|
2025年Q4 |
16件 |
3,899.6万円 |
3,765.0万円 |
107.84㎡ |
102.99㎡ |
5,600.0万円 |
|
2025年合計 |
76件 |
3,999.1万円 |
3,825.0万円 |
253.82㎡ |
104.52㎡ |
8,990.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
中古Q1平均4,880万円は高額成約の影響が大きくQ2以降は別の水準へ移った
中古はQ1平均4,880万円、中央値4,060万円でしたが、最高9,500万円を含みます。Q2以降の平均は2,995.2万円、3,054.9万円、3,093.5万円で、中央値も2,000万円台後半を中心に推移しました。Q1だけを見て中古相場が4,000万円台と判断すると、年間の中心を外します。売却では直近四半期に高額成約があっても建物状態と土地価値を照合し、購入では高額中古の理由を確認してから新築と比較します。Q1の高値を中古全体の基準にせず、Q2以降の中心価格と築年・土地条件を優先します。
表3 レインズにおける2025年名古屋市北区【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
|
2025年Q1 |
9件 |
4,880.0万円 |
4,060.0万円 |
130.44㎡ |
117.60㎡ |
9,500.0万円 |
|
2025年Q2 |
15件 |
2,995.2万円 |
2,890.0万円 |
122.59㎡ |
118.64㎡ |
5,940.0万円 |
|
2025年Q3 |
20件 |
3,054.8万円 |
2,480.0万円 |
116.47㎡ |
109.53㎡ |
9,000.0万円 |
|
2025年Q4 |
24件 |
3,093.5万円 |
2,994.0万円 |
118.54㎡ |
102.22㎡ |
4,900.0万円 |
|
2025年合計 |
68件 |
3,296.9万円 |
2,990.0万円 |
120.40㎡ |
110.03㎡ |
9,500.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
戸建全体ではQ1高値からQ3・Q4の3,000万円台前半へ構成が変化した
戸建全体の平均はQ1が4,390.9万円、Q2が3,695.7万円、Q3が3,397.3万円、Q4が3,415.9万円です。中央値はQ1の3,980万円からQ3の3,290万円へ下がり、Q4は3,495万円でした。年後半は新築と中古の構成や高額成約の数が変わったため、年間平均だけでは動きが見えません。2026年の売却時期を決める際は、四半期の平均より、現在の競合在庫と同条件の成約を優先して見る方が現実的です。四半期平均の変化は需要だけでなく物件構成でも動くため、売却時は近い築年の成約へ寄せて判断します。
表4 レインズにおける2025年名古屋市北区【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
|
2025年Q1 |
27件 |
4,390.9万円 |
3,980.0万円 |
113.98㎡ |
108.63㎡ |
9,500.0万円 |
|
2025年Q2 |
38件 |
3,695.7万円 |
3,589.5万円 |
110.41㎡ |
111.92㎡ |
8,990.0万円 |
|
2025年Q3 |
39件 |
3,397.3万円 |
3,290.0万円 |
400.86㎡ |
106.11㎡ |
9,000.0万円 |
|
2025年Q4 |
40件 |
3,415.9万円 |
3,495.0万円 |
114.26㎡ |
102.52㎡ |
5,600.0万円 |
|
2025年合計 |
144件 |
3,667.5万円 |
3,595.0万円 |
190.81㎡ |
107.12㎡ |
9,500.0万円 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
3,000万円台63件の中に新築45件と中古18件が並ぶ
価格帯では3,000万~3,999万円が全体63件で突出し、その内訳は新築45件、中古18件です。2,000万円台は中古24件に対し新築4件で、4,000万円台は新築20件、中古7件でした。買主は3,000万円台で新築と中古を直接比較し、予算を抑えたい層は2,000万円台の中古へ流れやすい構造です。売主は自宅の価格帯で新築が競合するのか、中古同士の比較になるのかを確認すると販売戦略を立てやすくなります。同じ3,000万円台で新築と中古が競うため、設備の新しさだけでなく土地価値と維持費の説明が効きます。
表5 レインズにおける2025年名古屋市北区【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
3件 |
0件 |
3件 |
|
1,000万~1,999万円 |
9件 |
0件 |
9件 |
|
2,000万~2,999万円 |
28件 |
4件 |
24件 |
|
3,000万~3,999万円 |
63件 |
45件 |
18件 |
|
4,000万~4,999万円 |
27件 |
20件 |
7件 |
|
5,000万~6,999万円 |
10件 |
6件 |
4件 |
|
7,000万~9,999万円 |
4件 |
1件 |
3件 |
|
1億円以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
合計 |
144件 |
76件 |
68件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
100㎡未満58件と100~149㎡62件で戸建の8割超を占める
土地面積帯は100㎡未満58件、100~149㎡62件で、合わせて144件中120件です。新築は100~149㎡が39件、100㎡未満29件。中古も100~149㎡23件、100㎡未満29件でした。北区の戸建では広大な敷地より、限られた土地をどう使うかが商品力になります。なお、レインズには土地面積11,329㎡と登録された新築1件があり、面積帯では500㎡以上に含めますが、平均土地面積の実務判断には使いません。100~149㎡までで大半を占める市場では、駐車や間取りを効率よく収められる土地が比較されやすくなります。
表6 レインズにおける2025年名古屋市北区【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
58件 |
29件 |
29件 |
|
100~149㎡ |
62件 |
39件 |
23件 |
|
150~199㎡ |
15件 |
5件 |
10件 |
|
200~249㎡ |
3件 |
1件 |
2件 |
|
250~299㎡ |
4件 |
1件 |
3件 |
|
300~499㎡ |
1件 |
0件 |
1件 |
|
500㎡以上 |
1件 |
1件 |
0件 |
|
合計 |
144件 |
76件 |
68件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリ64件では新築36件と中古28件の差が価格帯・面積帯に表れた
不動産情報ライブラリでは、2025年の住宅用途として整理された戸建64件の内訳が新築36件、中古28件です。年間区分だけでなく、新築・中古それぞれの四半期、価格帯、土地面積帯を分けると、レインズと共通する「3,000万円台の厚み」と不動産情報ライブラリ特有の高額新築の影響が見えてきます。
新築4,569.4万円と中古2,885.7万円の差1,683.7万円が購入判断の出発点になる
不動産情報ライブラリの年間区分は新築36件、平均4,569.4万円、中央値4,150万円。中古28件、平均2,885.7万円、中央値2,750万円です。平均差は1,683.7万円あり、レインズより差が大きく出ました。新築には1億2,000万円の成約を含むため平均をそのまま標準価格にはできません。それでも中央値にも1,400万円差があり、中古の総額優位は明確です。買主はその差を修繕費と土地条件へ振り分けて比較します。不動産情報ライブラリでは価格差がさらに大きく、購入者には中古で残る資金を修繕へ回す発想が現実的です。新築との差額約1,684万円は、中古を安く買えるという意味だけではありません。その中から屋根・外壁・設備更新など将来支出を差し引き、なお資金余力が残るかで比較すると選択を誤りにくくなります。
表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市北区【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高成約価格の町名 |
|
新築 |
36件 |
4,569.4万円 |
108.8㎡ |
106.1㎡ |
12,000.0万円 |
4,150.0万円 |
楠味鋺 |
|
中古 |
28件 |
2,885.7万円 |
117.3㎡ |
103.6㎡ |
8,000.0万円 |
2,750.0万円 |
大杉 |
|
戸建全体 |
64件 |
3,832.8万円 |
112.5㎡ |
105.0㎡ |
12,000.0万円 |
3,700.0万円 |
楠味鋺 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法
※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。
戸建全体Q2は高額新築で平均4,991.7万円まで上がった
不動産情報ライブラリの戸建全体はQ2平均4,991.7万円、最高1億2,000万円で年間最高の平均となりました。ところが中央値は3,900万円です。Q4は平均2,890万円、中央値3,250万円で、成約構成が大きく変わっています。市場価格が半年で2,000万円下落したのではなく、高額新築や中古の比率が動いたと見るべきです。売却では四半期平均の上下より、自分の物件が新築・中古どちらの比較群に入るかが重要になります。Q2平均だけを新築相場とみなさず、中央値と他四半期を合わせて予算帯を捉えます。
表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市北区【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
最高成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格の町名 |
|
2025年Q1 |
17件 |
4,517.6万円 |
4,400.0万円 |
6,900.0万円 |
124.4㎡ |
116.5㎡ |
水草町、金城 |
|
2025年Q2 |
12件 |
4,991.7万円 |
3,900.0万円 |
12,000.0万円 |
131.2㎡ |
126.7㎡ |
楠味鋺 |
|
2025年Q3 |
15件 |
3,386.7万円 |
3,500.0万円 |
5,500.0万円 |
98.7㎡ |
96.0㎡ |
志賀町 |
|
2025年Q4 |
20件 |
2,890.0万円 |
3,250.0万円 |
4,900.0万円 |
101.5㎡ |
89.0㎡ |
上飯田東町、柳原 |
|
2025年合計 |
64件 |
3,832.8万円 |
3,700.0万円 |
12,000.0万円 |
112.5㎡ |
105.0㎡ |
楠味鋺 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
新築Q2平均5,900万円でも中央値4,900万円との距離が大きい
新築はQ2が6件で平均5,900万円、中央値4,900万円、最高1億2,000万円です。Q3は9件で平均4,100万円、Q4も9件で平均4,033.3万円となりました。少数の高額成約が平均を大きく動かすため、新築の買主は「平均5,900万円」を予算の基準にする必要はありません。3,000万~4,999万円に多数の成約があることを確認し、立地や建物仕様がどこまで価格差を説明しているかを見ます。平均5,900万円に対して中央値4,900万円という差は、高額新築の影響を分けて読む必要を示します。
表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市北区【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
最高成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格の町名 |
|
2025年Q1 |
12件 |
4,658.3万円 |
4,400.0万円 |
6,900.0万円 |
118.8㎡ |
101.2㎡ |
水草町 |
|
2025年Q2 |
6件 |
5,900.0万円 |
4,900.0万円 |
12,000.0万円 |
121.7㎡ |
138.3㎡ |
楠味鋺 |
|
2025年Q3 |
9件 |
4,100.0万円 |
3,900.0万円 |
5,500.0万円 |
101.7㎡ |
102.8㎡ |
志賀町 |
|
2025年Q4 |
9件 |
4,033.3万円 |
3,700.0万円 |
4,900.0万円 |
93.9㎡ |
94.4㎡ |
上飯田東町、柳原 |
|
2025年合計 |
36件 |
4,569.4万円 |
4,150.0万円 |
12,000.0万円 |
108.8㎡ |
106.1㎡ |
楠味鋺 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
中古はQ3・Q4に2,000万円前後まで中心が下がり選択肢が広がった
中古はQ1中央値4,400万円、Q2が3,800万円でしたが、Q3は2,800万円、Q4は1,800万円です。後半に低価格帯の中古が増えたため、年間中央値は2,750万円となりました。これは中古の価値が一律に下がったというより、築年数や状態の違う物件が多く動いた結果です。売主は築古だからと安く出す前に土地価値を確認し、買主は低価格の理由が修繕なのか土地条件なのかを分けて調べます。中古は低価格帯へ幅が出る分、安さの理由が建物状態なのか立地なのかを確かめる作業が欠かせません。
表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市北区【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
最高成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格の町名 |
|
2025年Q1 |
5件 |
4,180.0万円 |
4,400.0万円 |
6,900.0万円 |
138.0㎡ |
153.0㎡ |
金城 |
|
2025年Q2 |
6件 |
4,083.3万円 |
3,800.0万円 |
8,000.0万円 |
140.8㎡ |
115.0㎡ |
大杉 |
|
2025年Q3 |
6件 |
2,316.7万円 |
2,800.0万円 |
3,800.0万円 |
94.2㎡ |
85.8㎡ |
金城 |
|
2025年Q4 |
11件 |
1,954.5万円 |
1,800.0万円 |
4,000.0万円 |
107.7㎡ |
84.5㎡ |
楠 |
|
2025年合計 |
28件 |
2,885.7万円 |
2,750.0万円 |
8,000.0万円 |
117.3㎡ |
103.6㎡ |
大杉 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリでも3,000万円台21件が最多で新築16件・中古5件の構成になる
価格帯では3,000万~3,999万円が21件で最多、そのうち新築16件、中古5件です。4,000万円台も16件あり、新築12件が占めます。反対に2,000万円未満は中古だけです。北区では3,000万円台が新築と中古の比較点になりつつ、低予算帯は中古、高予算帯は新築の比率が高まる構造です。2026年は金利負担が増えるほど、3,000万円台の中古で状態の良い物件にも目が向きやすくなります。3,000万円台は新築中古が正面から競うため、売主は「なぜこの価格か」を土地と建物に分けて説明します。
表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市北区【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
4件 |
0件 |
4件 |
|
1,000万~1,999万円 |
6件 |
0件 |
6件 |
|
2,000万~2,999万円 |
6件 |
0件 |
6件 |
|
3,000万~3,999万円 |
21件 |
16件 |
5件 |
|
4,000万~4,999万円 |
16件 |
12件 |
4件 |
|
5,000万~6,999万円 |
9件 |
7件 |
2件 |
|
7,000万~9,999万円 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
1億円以上 |
1件 |
1件 |
0件 |
|
合計 |
64件 |
36件 |
28件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリの100~149㎡30件では新築22件が占め土地のコンパクト化が見える
土地面積帯は100~149㎡が30件で、新築22件、中古8件でした。100㎡未満も24件あり、新築11件、中古13件です。新築は販売総額を調整するため、土地面積を抑えながら建物を効率的に配置する商品が増えやすい市場です。中古は150㎡以上にも一定数あり、土地のゆとりを求める買主の選択肢になります。価格だけで新築中古を選ばず、土地の広さと建物の状態をセットで評価します。100~149㎡の新築比率が高いことから、限られた敷地を有効利用した商品供給が市場を支えています。
表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市北区【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
24件 |
11件 |
13件 |
|
100~149㎡ |
30件 |
22件 |
8件 |
|
150~199㎡ |
6件 |
2件 |
4件 |
|
200~249㎡ |
2件 |
1件 |
1件 |
|
250~299㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
300~499㎡ |
0件 |
0件 |
0件 |
|
500㎡以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
合計 |
64件 |
36件 |
28件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
分布図は新築の価格集中と中古の広がりを一枚で比較できる
分布図では新築の点が3,000万円台から5,000万円台を中心にまとまり、中古は低価格から高額まで縦方向に広がります。土地面積が大きいほど必ず高くなる配置ではなく、築年や建物価値、立地など別の要因が価格を動かしていることが分かります。図から確認できない条件を推測せず、査定では分布上の近い位置を起点に、個別資料で違いを埋める使い方が適切です。分布の重なりを見ると、価格だけで新築中古を分けられず、土地面積と築年の組合せが判断材料になります。
図1 名古屋市北区 戸建取引分布図(2025年)

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
過去5年は戸建全体の件数減少と新築価格上昇が同時に進んだ
5年間の推移では、戸建全体の件数が103件から64件へ減る一方、新築平均は2025年に4,569.4万円まで上がりました。中古は件数が緩やかに減りながら中央値2,000万円台を保っています。供給量の変化と価格の変化を同じ表で見ず、新築と中古を分けると2026年の比較軸が整理できます。
戸建全体は103件から64件へ減少しても中央値は3,700万円へ切り上がった
不動産情報ライブラリの戸建全体は、5年前の103件に対して2025年は64件まで少なくなりました。一方、中央値は2021年3,600万円、2022年3,400万円、2023年3,600万円、2024年3,400万円、2025年3,700万円です。件数が減ったことと価格が崩れたことは一致していません。2025年は新築の比率や高額成約の影響もあり、平均3,832.8万円となっています。2026年は供給件数より、売り出される物件の内容が価格指標を動かしやすいと見ます。件数減少と中央値上昇が同時に起きており、流通量だけを需要低下の証拠にはできません。
不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市北区【戸建全体】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
103件 |
119.6㎡ |
204.5㎡ |
3,591.4万円 |
3,600.0万円 |
|
2022年 |
101件 |
108.5㎡ |
105.4㎡ |
3,760.5万円 |
3,400.0万円 |
|
2023年 |
91件 |
124.3㎡ |
114.9㎡ |
3,633.3万円 |
3,600.0万円 |
|
2024年 |
88件 |
118.3㎡ |
107.4㎡ |
3,574.2万円 |
3,400.0万円 |
|
2025年 |
64件 |
112.5㎡ |
105.0㎡ |
3,832.8万円 |
3,700.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
新築は5年間で平均が約700万円上がり購入者の予算調整が強まった
新築平均は2021年3,871.4万円から2025年4,569.4万円へ上昇しました。中央値も3,700万円から4,150万円です。ただし2024年には平均3,928.6万円まで下がった年もあり、一直線の上昇ではありません。土地仕入れ、建築費、販売商品の規模で年ごとに変わります。2026年は価格を大きく下げにくい原価環境の一方、買主の借入余力は金利で抑えられるため、面積や仕様を調整した商品が増える余地があります。新築価格の上昇分を家計が吸収しにくくなるほど、面積や仕様を抑えた商品との比較が増えるとみます。
不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市北区【新築戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
70件 |
115.9㎡ |
103.8㎡ |
3,871.4万円 |
3,700.0万円 |
|
2022年 |
68件 |
105.7㎡ |
101.5㎡ |
4,026.5万円 |
3,750.0万円 |
|
2023年 |
58件 |
116.9㎡ |
101.6㎡ |
4,163.8万円 |
4,100.0万円 |
|
2024年 |
56件 |
105.4㎡ |
102.3㎡ |
3,928.6万円 |
3,600.0万円 |
|
2025年 |
36件 |
108.8㎡ |
106.1㎡ |
4,569.4万円 |
4,150.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
中古中央値2,450万~2,750万円の範囲は新築との役割分担を支える
中古中央値は5年間を通じて2,000万円台半ばに収まりました。2025年は2,750万円で、2024年の2,450万円から300万円上がっています。新築ほど上昇しておらず、予算を抑えたい買主の受け皿になっています。一方で平均建物面積には年ごとの振れが大きく、築古の大型住宅が混ざると単純比較できません。中古売却では建物の残存価値と土地価値を分け、買主は改修費を足した価格で新築と並べることが合理的です。中古の中央値が2,000万円台後半に収まることは、新築との差額を改修へ回せる選択肢を残しています。
不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市北区【中古戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
33件 |
127.3㎡ |
418.2㎡ |
2,997.3万円 |
2,700.0万円 |
|
2022年 |
33件 |
114.4㎡ |
113.3㎡ |
3,212.4万円 |
2,500.0万円 |
|
2023年 |
33件 |
137.4㎡ |
138.2㎡ |
2,700.9万円 |
2,500.0万円 |
|
2024年 |
32件 |
140.9㎡ |
116.2㎡ |
2,954.1万円 |
2,450.0万円 |
|
2025年 |
28件 |
117.3㎡ |
103.6㎡ |
2,885.7万円 |
2,750.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市北区の戸建取引情報を抽出・集計
金利と建築コストが新築中古の「差額の使い道」を変える
2026年の戸建選びでは、新築が高いから中古、中古が安いから得という二択では足りません。政策金利は1.0%程度、2026年5月の建設工事費デフレーターの建築総合は126.4ということなので、2020年より26.4%コストが上がっているという事です。借入コストと建築・修繕コストが同時に上がる中で、新築価格と中古改修費を同じ時間軸へ置く必要があります。
住宅購入を左右する外部要因が増え価格だけの比較が難しくなった
資材、エネルギー、為替、金利は戸建価格や返済負担へ異なる経路で効きます。新築は原価の影響を受け、中古は購入後の修繕費が影響を受けます。北区では3,000万円台で新築と中古が競合するため、表示価格の差が小さくても、入居までの追加費用や将来支出で結果が変わります。売主は物件状態を明確にし、買主は比較条件を揃えることが成約の納得感につながります。住宅価格以外の負担が増えたため、購入者は諸費用を含む月額と手元資金を以前より細かく見ます。
図2 住宅購入に影響する主な要因

日本銀行の1.0%程度という方針は変動金利の見通しをより意識させる
日本銀行の2026年7月31日決定では、金融市場調節の目安となる翌日物無担保コールレートをおおむね1.0%とする運営が継続されました。住宅ローンの適用金利は金融機関や商品で異なりますが、短期金利環境が上がれば変動型の返済計画も余裕を持って組む必要があります。新築か中古かを決める前に、現在金利だけでなく上昇時の返済額を見ておけば、購入後に修繕や教育費を圧迫するリスクを減らせます。政策金利と住宅ローンの適用金利は同一ではないため、実際の借入条件で返済額を確認します。
図3 政策金利1.0%程度の環境

月10万円の返済枠では金利1%差が物件価格帯そのものを変える
35年返済の同条件試算では、月10万円で借りられる元金は金利0.400%で約3,920万円、1.400%で約3,310万円です。約610万円の差は、北区なら新築から中古へ候補が変わったり、駅距離や土地面積を見直したりする大きさです。審査上の上限ではなく、毎月確実に返せる額から逆算すると、物件選びの範囲を早く現実的に絞れます。月10万円の枠で借入可能額が変われば、検討できる新築・中古の価格帯そのものが入れ替わります。
図4 毎月10万円返済時の借入可能額比較

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します
2,500万円借入の月返済差は中古の修繕積立余力にも影響する
30年返済で2,500万円を借りる試算では、0.400%なら月73,705円、1.400%なら85,085円です。月11,380円の差は、年間では約13.7万円になります。中古戸建ではこの余力を屋根・外壁・設備更新へ備えられるかが重要です。新築でも将来修繕は避けられません。販売価格とローン返済だけでなく、住み始めてから積み立てられる金額まで含めて比較します。毎月の差額を中古の修繕予備費へ回せるかまで考えると、購入価格だけの比較から離れられます。
図5 2,500万円借入時の月々返済額比較

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額
変動金利の返済額見直し方法は商品ごとに違うので契約条件を読む
5年ルールや125%ルールは一部の変動金利商品で用いられますが、一律ではありません。適用される場合でも、金利上昇の負担が消える仕組みではなく、元金の減り方などへ影響することがあります。買主は契約前に返済額の見直し時期と上限の有無を金融機関へ確認し、中古なら修繕費、新築なら外構やオプション費と重ならない資金余力を確保しておくべきです。5年ルール等の有無は商品ごとに異なるため、返済額改定の条件を契約前に読み込む必要があります。
図6 購入後の支払い余力を確認する

図版:松屋不動産販売株式会社作成。5年ルール・125%ルールの採用は金融機関・商品により異なります。
家デパでは、購入後の金利上昇もシミュレーションして、安心して生活できる提案をしています。
建築総合126.4の環境では新築原価と中古改修費の双方が軽くない
2026年5月の建築総合126.4は、2020年度平均100に対して約26%高い指数水準です。個々の住宅工事費が26%上がったという意味ではありませんが、建築関連コストが高い環境は新築だけでなく中古の改修にも関係します。中古が新築より800万円安くても、全面改修に大きな費用が必要なら差は縮みます。価格差を「修繕へ使える予算」として見直すことが、2026年の比較では欠かせません。建築コスト指数126.4の環境は、新築価格の下がりにくさと中古改修費の双方へ影響する材料です。
図7 2020年度=100に対する建築コスト指数

図8 建設工事費デフレーター統計表月次

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年6月30日付け)より一部抜粋
※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。
ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準
2026年は3,000万円台の中で新築中古の価値説明が問われる
二つの資料の中央値が3,600万~3,700万円前後に近く、価格帯も3,000万円台が最大です。2026年はこのゾーンが比較の中心になりやすい一方、金利と工事費の負担から買主は条件を細かく見ます。「新しいから高い」「古いから安い」という説明では不足し、土地と建物の価値を分けた説明が成約力を左右します。
戸建全体の中央値は3,500万~3,800万円程度を中心に見る
レインズ3,595万円、不動産情報ライブラリ3,700万円という2025年中央値の近さから、2026年も3,500万~3,800万円程度を中心帯として見るのが妥当です。ただし年間平均は高額成約の有無で動きます。北区全体が一律に上がる前提ではなく、3,000万円台の競合が多い中で、駅距離、土地条件、築年、修繕履歴、住宅性能によって上側・下側へ分かれる展開を想定します。二資料の中央値を踏まえると、3,000万円台半ばから後半が市場全体を読む一つの軸になります。2025年の二資料が示す3,500万円台後半の厚みを踏まえると、2026年もこの周辺で新築と状態の良い中古が競合しやすいでしょう。高額中古は土地価値を切り分けて評価します。
新築は3,800万~4,300万円前後で総額調整の商品が比較されやすい
新築の2025年中央値はレインズ3,825万円、不動産情報ライブラリ4,150万円です。2026年も3,000万円台後半から4,000万円台前半が主要な検討帯になりやすいと見ます。建築費が高いままなら大幅値下げだけで合わせるのは難しく、土地面積、建物面積、設備仕様で販売総額を整える動きが出やすくなります。買主は安さより、削られた条件が自分の暮らしに影響しないかを確認します。新築は価格を下げるだけでなく、土地面積や仕様の調整で総額を整える商品が増えやすいとみます。
中古は2,700万~3,200万円前後を軸に築浅・土地価値で上へ広がる
中古中央値はレインズ2,990万円、不動産情報ライブラリ2,750万円でした。2026年は2,700万~3,200万円程度が比較の軸になりつつ、築浅や立地、土地価値が高い物件は新築並みまで伸びる可能性があります。反対に大規模修繕が近い築古物件は、購入後費用を見込んだ価格調整が入りやすくなります。中古売却では修繕履歴と不具合の有無を整理し、「すぐ住める価値」を数字で示すことが有効です。中古は築浅・状態良好なら上側へ伸びる一方、修繕負担の大きい住宅は価格調整を求められやすくなります。
成約が遅くなりやすいのは価格だけでなく説明不足の物件
買主が慎重になる市場では、同じ価格でも資料が整った物件ほど判断が早くなります。中古なら修繕履歴やインスペクション、新築なら保証内容・追加工事範囲、共通して道路・駐車・ハザード等の情報です。弱点を後から出すと価格交渉が強くなります。2026年は販売開始時点から不安点を整理し、価格と合わせて説明できる物件が成約までの距離を短くしやすいでしょう。説明資料が不足する戸建は買主が修繕費を多めに見積もるため、価格以外の不安を減らす準備が成約速度へ効きます。
戸建売買では土地価値と建物価値を分けると判断が早くなる
北区は新築と中古が同じ価格帯で競うため、売主も買主も「家一式の価格」だけで比較すると迷います。土地は後から変えにくく、建物は修繕や改修で変えられます。この違いを意識して、売却では価値の根拠を分け、購入では追加費用を分けて考えるのが実務的です。
中古売却はリフォームより先に土地条件と建物状態を棚卸しする
売却前に大きなリフォームをすると、費用をそのまま成約価格へ上乗せできないことがあります。まず道路、間口、土地形状、駐車、築年数、構造、雨漏りやシロアリ、設備更新歴を整理します。建物に手を入れなくても、状態を正確に伝えられるだけで買主の不安を減らせます。必要な工事だけ見積りを用意し、現状渡しと改修後のどちらが市場に合うかを比較してから費用をかける方が合理的です。修繕履歴、雨漏り・シロアリ、設備交換歴を先に揃えると、リフォーム前でも買主は判断しやすくなります。
新築購入は表示価格に含まれない工事を一覧にしてから比較する
新築を比べるときは、本体価格の外に出る費用を先に洗い出します。外構や地盤対応、エアコン、カーテン、照明、網戸、追加設備の扱いを物件ごとに揃えてください。3,800万円と4,000万円の物件でも、追加費用を加えると差が縮む場合があります。北区は3,000万円台の新築が多いため、表示価格の数十万円差に引っ張られず、入居できる状態までの総額で比較した方が選択を誤りにくくなります。外構、照明、カーテン、地盤など表示価格外の費用を一覧化して初めて新築同士を公平に比較できます。

中古購入ではインスペクションと改修見積りを価格交渉より先に置く
中古で価格交渉を先にすると、後から必要工事が分かり、値下げ分以上の支出になることがあります。床下、屋根、外壁、水回り、給排水、給湯器などを確認し、必要なら専門家の診断や改修見積りを取ります。購入価格+工事費を新築の完成総額と並べると、差額の意味が明確になります。価格だけでなく、住み始めるまでの時間や保証も含めて選びます。建物状態を把握して改修額を先に置けば、値引き交渉が必要な範囲も具体的になります。
買換えは売却代金が確定する時期と新居の支払時期を先に合わせる
自宅を売って北区で買う、または北区の自宅を売って住み替える場合、最も困るのは価格より資金の時間差です。売却先行なら仮住まい、購入先行なら二重ローンやつなぎ資金が問題になります。査定額だけで計画せず、残債、諸費用、手付金、引渡時期を一覧にし、どの順番なら安全かを決めてから物件探しや販売を始めます。買換えでは資金移動と引渡し日を先に合わせることで、二重ローンや仮住まいのリスクを抑えられます。
FAQ|名古屋市北区で新築と中古のどちらを選ぶか迷ったとき
新築と中古が3,000万円台で重なる北区では、どちらが得かという質問をよく受けます。答えは価格差だけでは決まりません。土地条件、建物状態、修繕、保証、住宅ローンを同じ比較表へ置くと、自分に合う選択が見えやすくなります。
3,000万円台なら新築を選んだ方が得ですか?
新築45件がレインズの3,000万円台にありますが、同じ価格帯の中古も18件あります。新築は保証や設備の新しさ、中古は土地の広さや立地で優位になることがあります。表示価格が同じなら、新築・中古というラベルではなく、土地条件、入居時追加費用、10年以内の修繕費を並べて選ぶのが適切です。3,000万円台でも土地条件や諸費用は異なるため、新築という理由だけで得とは決まりません。
築古戸建でも高く売れることはありますか?
あります。レインズでは中古の最高が9,500万円で新築最高を上回りました。築古でも土地価値、建物規模、立地、利用可能性が高ければ価格は上がります。反対に築浅でも道路や間取りが買主ニーズと合わなければ伸びません。築年だけで自己査定せず、土地と建物を分けて価格根拠を確認してください。築古でも土地の評価が高く、建物を十分使える状態なら高値成約につながることがあります。
売却前にリフォームした方が有利ですか?
必ずしもそうではありません。買主が自分で改装したい場合、売主のリフォーム費用が評価されないことがあります。まず不具合箇所を把握し、清掃、補修、設備点検など費用対効果の高い範囲から検討します。大規模工事は、想定買主と販売価格への上乗せ可能性を確認してから判断する方が無駄を減らせます。全面改装が回収できるとは限らないため、販売前は清掃や不具合整理から費用対効果を見ます。
図9 リフォーム工事を強くすすめる不動産会社の思惑

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!
金利が下がるまで購入を待った方がいいですか?
金利低下を待つ間に、物件価格や供給量がどう動くかは確定できません。希望に合う戸建は同じ条件で再度出るとは限らないため、現在の金利と上昇時の返済額で無理がないなら、物件の質を優先する考え方もあります。将来予測で決めるより、今の家計と物件条件が成立しているかを確認します。金利だけを待つより、希望物件の希少性と返済余力を別々に評価して時期を決める方が合理的です。
松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
北区の戸建では、私は「建物の新しさ」より先に土地の条件を見ます。建物は修繕できますが、道路や間口、敷地形状は変えにくいからです。そのうえで新築なら総額に含まれる範囲、中古なら修繕履歴を確認します。売却でも購入でも、土地と建物を別々に評価してから合算する方が判断を誤りません。
中古を売る方は建物の弱点を隠すより買主が判断できる材料を揃えてください
築年数が古い物件ほど、買主は「購入後に何が必要か」を心配します。修繕履歴、点検結果、設備交換時期、雨漏り等の告知事項を整理し、必要なら見積りを用意します。弱点が見える物件は避けられると思いがちですが、分からない物件の方が警戒されます。価格と修繕リスクをセットで説明できれば、買主は総額を判断しやすくなります。弱点を開示し修繕見積りまで示せば、買主は不確実性を価格へ過大に織り込まずに済みます。中古住宅は「修繕歴がある=悪い」のではなく、いつ何を直したかが分かるほど買主は将来費用を読みやすくなります。記録の有無が価格交渉の幅を変えることもあります。
新築を買う方は間取りの新しさより土地が将来も売りやすいかを見てください
新築時は建物が魅力の中心ですが、20年、30年後には土地条件の比重が高まります。道路幅、間口、駐車スペース、再建築の難易度、駅や生活施設へのアクセスは購入時から確認しておくべきです。将来売る可能性が低くても、相続や家族構成の変化はあります。現在の暮らしと将来の売却性を両立する土地を選ぶと、住宅の選択肢を長く保てます。土地の道路・形状・将来利用まで見ると、建物が新しいこととは別の資産性を比較できます。
売却査定と購入資金計画を別々の会社で進めると買換えの全体像が見えにくくなります
買換えでは、今の家がいくらでいつ売れるかと、新居にいくら使えるかが一つの計算です。売却と購入を別々に進めると、手付金や残債、引渡時期の調整が後回しになりやすくなります。家デパ知立店では査定、販売戦略、購入物件、住宅ローンを一つの資金表で整理し、無理のない順番をご提案します。売却査定と購入ローンを同時に動かせば、自己資金と借入額の上限を早い段階で確定できます。
まとめ|北区戸建は3,000万円台で「何が残るか」を比べる市場へ
2025年の北区戸建は、3,000万円台に成約が集中し、新築と中古の双方が同じ予算帯で比較されました。2026年は金利と建築・修繕コストが家計へ効くため、購入価格の安さより、住み始めた後に資金余力が残るかが重要になります。売却側もその視点で物件価値を伝える必要があります。
新築中古の答えは価格差ではなく土地・建物・資金余力の三つで決まる
新築は保証と費用の見通し、中古は価格と土地条件に魅力があります。どちらが優れているかではなく、家族の優先順位に合う方を選びます。北区では3,000万円台の選択肢が多いからこそ、駅距離、土地、建物状態、修繕、返済余力を点数化して比較すると、価格だけの迷いから離れられます。新築中古のどちらを選ぶ場合も、土地・建物・手元資金の三つが長期の満足度を決めます。
北区の戸建売却・購入・買換えは家デパ知立店で一つの計画にできます
戸建を売りたい方には、土地価値と建物状態を分けた査定から販売戦略までご提案します。購入する方には、新築・中古の比較、インスペクションや改修費、住宅ローンを含めた総予算を整理します。買換えでは売却代金と新居の支払時期まで調整します。名古屋市北区の戸建で判断に迷ったら、家デパ知立店へご相談ください。家デパ知立店では売却、購入、住宅ローン、買換えを一体で整理し、北区の戸建選びを支援します。





