名古屋市昭和区戸建売買市場2026年予測高額中古と新築選別の分岐
「昭和区で戸建を売るなら、新築価格が高い今は中古も高く売れるのだろうか」
「新築と中古の価格差が小さい物件なら、どちらを選ぶべきだろう」
名古屋市昭和区(以後【昭和区】とのみ表記)の2025年成約を見ると、この迷いは昭和区特有の価格構造から生まれています。レインズでは新築13件・中古39件が、不動産情報ライブラリでは新築14件・中古22件が動き、5,000万~6,999万円に両区分の成約が重なりました。一方、中古には2億円を超える成約もあり、平均価格だけでは一般的な実需帯を見誤ります。2026年は住宅ローン金利と建築・修繕費の負担が選択へ影響します。新築と中古を分け、土地価値と建物状態を重ねながら、売却・購入の判断軸を具体的に整理します。
注意事項
本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。
第1四半期(Q1)…1月~3月
第2四半期(Q2)…4月~6月
第3四半期(Q3)…7月~9月
第4四半期(Q4)…10月~12月
※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

監修者
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智
住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。
目次
2025年の昭和区戸建市場は新築と中古を一つの平均で見ない
2025年の名古屋市昭和区では、新築戸建だけが高く中古戸建が安いという単純な構図になっていません。レインズでは新築の中央値が中古を上回る一方、不動産情報ライブラリでは新築・中古の中央値がともに5,900万円で、中古には1億円を超える高額成約も含まれます。2026年を考える際は、件数、価格帯、土地面積、建物状態を分けて見る必要があります。
レインズ52件と不動産情報ライブラリ36件が示す市場の厚み
2025年はレインズで52件、不動産情報ライブラリで36件の戸建成約が確認できます。収録範囲が異なるため件数は足しませんが、どちらにも年間を通じた売買があります。昭和区は土地価格の高い住宅地を抱え、戸建1件あたりの総額も大きくなりやすい地域です。件数だけで需要を判断するより、新築13~14件に対して中古22~39件という構成から、既存住宅が市場の選択肢として大きな役割を持つ点を押さえるべきです。

中古戸建の高額成約が平均価格を押し上げる局面がある
レインズの中古戸建には広路町字雲雀ケ岡で2億8,500万円の成約があり、中古平均5,931.6万円を押し上げています。不動産情報ライブラリでも中古最高は1億6,000万円です。こうした事例は昭和区に高額中古の需要があることを示しますが、一般的な戸建へ平均値をそのまま当てはめる根拠にはなりません。売却査定では、築年、土地面積、建物面積、立地が近い成約を優先し、平均と中央値の差を必ず確認します。
2026年は新築か中古かより総額と建物状態の納得感が問われる
新築は保証や当初修繕の少なさが強みですが、金利上昇時には高い借入額が家計へ響きます。中古は総額を抑えられる物件がある一方、築浅・好立地・広い敷地の高額物件も存在します。昭和区では新築と中古が同じ予算帯で比較される場面も多いため、2026年は「新築だから高い」「中古だから割安」と決めず、購入後10年程度の返済・修繕・維持費まで含めた比較が現実的です。
レインズで読む2025年昭和区戸建の成約構造
レインズでは個々の成約価格、土地・建物面積、成約時期、新築・中古区分を確認できます。昭和区では中古の件数が多く、価格帯も広いため、戸建全体の平均だけでは市場の中心が見えにくくなります。年間区分、四半期、価格帯、土地面積帯を分けて、買主が実際に選んだ価格ゾーンを確認します。
戸建全体52件の中央値は5,440万円で新築は6,590万円
年間区分を見ると、戸建全体の平均は6,156.6万円、中央値は5,440万円です。新築13件は平均6,831.5万円・中央値6,590万円、中古39件は平均5,931.6万円・中央値5,050万円でした。最高価格は広路町字雲雀ケ岡の中古戸建28,500万円で、新築の最高価格は広瀬町2丁目の11,190万円です。中古の平均が中央値を大きく上回る背景には、このような高額成約があります。一般的な予算検討では中央値を軸にし、高額中古は所在地・敷地規模・建物条件を分けて評価する方が実勢をつかみやすくなります。
表1 レインズにおける2025年名古屋市昭和区【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
戸建全体 |
52件 |
6,156.6万円 |
157.52㎡ |
129.07㎡ |
28,500.0万円 |
5,440.0万円 |
広路町字雲雀ケ岡 |
|
新築戸建 |
13件 |
6,831.5万円 |
107.13㎡ |
111.63㎡ |
11,190.0万円 |
6,590.0万円 |
広瀬町2丁目 |
|
中古戸建 |
39件 |
5,931.6万円 |
174.31㎡ |
134.89㎡ |
28,500.0万円 |
5,050.0万円 |
広路町字雲雀ケ岡 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
新築はQ2が0件で供給時期による偏りが大きい
新築はQ1が5件、Q2は0件、Q3が6件、Q4が2件でした。Q4は2件だけですが平均・中央値とも9,785万円まで上がっており、少数の高価格物件で四半期指標が大きく動きます。年間13件という規模では、四半期平均をそのまま相場の上昇・下落と解釈しないことが大切です。売主は販売時期の平均より競合新築の供給状況を、買主は希望エリアに出る物件数を見ながら判断してください。
表2 レインズにおける2025年名古屋市昭和区【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
5件 |
6,240.4万円 |
6,470.0万円 |
110.56㎡ |
116.81㎡ |
6,950.0万円 |
山里町 |
|
2025年Q2 |
0件 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
|
2025年Q3 |
6件 |
6,339.5万円 |
6,638.6万円 |
100.90㎡ |
97.63㎡ |
8,490.0万円 |
広瀬町2丁目 |
|
2025年Q4 |
2件 |
9,785.0万円 |
9,785.0万円 |
117.23㎡ |
140.64㎡ |
11,190.0万円 |
広瀬町2丁目 |
|
2025年合計 |
13件 |
6,831.5万円 |
6,590.0万円 |
107.13㎡ |
111.63㎡ |
11,190.0万円 |
広瀬町2丁目 |
出典:中部圏不動産流通機構(レインズ)2025年名古屋市昭和区戸建成約データ。
中古Q2の平均7,096.7万円は2億8,500万円成約の影響が大きい
中古戸建はQ2の平均が7,096.7万円に上がる一方、中央値は4,180万円です。最高価格は広路町字雲雀ケ岡の28,500万円で、広い敷地を伴う高額成約が平均を押し上げました。Q3は16件と最多で、最高9,500万円は長池町3丁目、中央値は5,180万円です。中古は築年や敷地規模が一様でないため、四半期平均より中央値と最高価格の所在地、個別条件の近さが価格判断に役立ちます。特に広い土地を持つ中古は、建物価値だけでなく土地利用価値まで分けて見る必要があります。
表3 レインズにおける2025年名古屋市昭和区【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
8件 |
4,632.5万円 |
4,850.0万円 |
106.95㎡ |
130.10㎡ |
6,580.0万円 |
神村町2丁目 |
|
2025年Q2 |
9件 |
7,096.7万円 |
4,180.0万円 |
208.10㎡ |
179.50㎡ |
28,500.0万円 |
広路町字雲雀ケ岡 |
|
2025年Q3 |
16件 |
5,682.6万円 |
5,180.0万円 |
137.77㎡ |
125.49㎡ |
9,500.0万円 |
長池町3丁目 |
|
2025年Q4 |
6件 |
6,580.0万円 |
4,425.0万円 |
310.90㎡ |
99.44㎡ |
16,200.0万円 |
八事富士見 |
|
2025年合計 |
39件 |
5,931.6万円 |
5,050.0万円 |
174.31㎡ |
134.89㎡ |
28,500.0万円 |
広路町字雲雀ケ岡 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
戸建全体ではQ3が22件で年間の4割超を占める
戸建全体の四半期件数はQ1が13件、Q2が9件、Q3が22件、Q4が8件でした。Q3は新築6件・中古16件が動き、年間52件のうち約42%を占めます。一方、Q2とQ4は高額中古の影響で平均価格が高く、件数の多さと平均価格の高さは一致していません。市場の勢いを読む際は、件数、中央値、新築・中古の内訳を同時に見る必要があります。
表4 レインズにおける2025年名古屋市昭和区【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
13件 |
5,250.9万円 |
5,792.0万円 |
108.34㎡ |
124.99㎡ |
6,950.0万円 |
山里町 |
|
2025年Q2 |
9件 |
7,096.7万円 |
4,180.0万円 |
208.10㎡ |
179.50㎡ |
28,500.0万円 |
広路町字雲雀ケ岡 |
|
2025年Q3 |
22件 |
5,861.8万円 |
5,380.0万円 |
127.71㎡ |
117.89㎡ |
9,500.0万円 |
長池町3丁目 |
|
2025年Q4 |
8件 |
7,381.2万円 |
6,680.0万円 |
262.48㎡ |
109.74㎡ |
16,200.0万円 |
八事富士見 |
|
2025年合計 |
52件 |
6,156.6万円 |
5,440.0万円 |
157.52㎡ |
129.07㎡ |
28,500.0万円 |
広路町字雲雀ケ岡 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
5,000万~6,999万円が19件で最大の価格帯になる
価格帯では5,000万~6,999万円が19件と最も厚く、次いで4,000万~4,999万円と7,000万~9,999万円が各9件です。新築13件のうち8件が5,000万~6,999万円に入り、中古も同帯が11件あります。つまり昭和区では、5,000万~6,000万円台で新築と中古が同じ買主層の候補になりやすい構造です。売却では物件種別だけでなく、同じ総予算で競合する別区分まで見て価格を決める必要があります。
表5 レインズにおける2025年名古屋市昭和区【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
1,000万~1,999万円 |
2件 |
0件 |
2件 |
|
2,000万~2,999万円 |
3件 |
0件 |
3件 |
|
3,000万~3,999万円 |
6件 |
0件 |
6件 |
|
4,000万~4,999万円 |
9件 |
2件 |
7件 |
|
5,000万~6,999万円 |
19件 |
8件 |
11件 |
|
7,000万~9,999万円 |
9件 |
2件 |
7件 |
|
1億円以上 |
3件 |
1件 |
2件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
土地100㎡未満が25件で都市型のコンパクトな戸建も多い
土地面積帯は100㎡未満が25件、100~149㎡が15件で、150㎡未満が全体の約77%です。新築13件はすべて150㎡未満に収まり、土地面積を抑えながら立地と建物性能を優先した供給が目立ちます。中古には500㎡以上も2件あり、広い敷地が高額成約を生む要因にもなっています。買主は土地の広さだけでなく駐車、採光、間取りの成立性を確認し、売主は敷地の使い方を具体的に伝えることで評価を得やすくなります。
表6 レインズにおける2025年名古屋市昭和区【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
25件 |
7件 |
18件 |
|
100~149㎡ |
15件 |
6件 |
9件 |
|
150~199㎡ |
6件 |
0件 |
6件 |
|
200~249㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
250~299㎡ |
1件 |
0件 |
1件 |
|
300~499㎡ |
1件 |
0件 |
1件 |
|
500㎡以上 |
2件 |
0件 |
2件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリと分布図で見る昭和区戸建のもう一つの姿
不動産情報ライブラリでは2025年36件を正本として、新築14件・中古22件へ分けます。レインズより件数は少ないものの、新築と中古の中央値が同じ5,900万円であること、土地面積帯や過去推移を確認できることが特徴です。分布図は高額中古と一般的な戸建を同じ座標上で確認でき、平均値の見え方を補正してくれます。
新築14件と中古22件の中央値はいずれも5,900万円
不動産情報ライブラリでは2025年36件を基準として、新築14件・中古22件へ分けます。レインズより件数は少ないものの、新築と中古の中央値が同じ5,900万円であること、土地面積帯や過去推移を確認できることが特徴です。分布図は高額中古と一般的な戸建を同じ座標上で確認でき、平均値の見え方を補正してくれます。
表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市昭和区【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
14件 |
6,421.4万円 |
118.93㎡ |
98.57㎡ |
11,000.0万円 |
5,900.0万円 |
広瀬町 |
|
中古戸建 |
22件 |
6,642.3万円 |
205.00㎡ |
135.00㎡ |
16,000.0万円 |
5,900.0万円 |
明月町 |
|
戸建全体 |
36件 |
6,556.4万円 |
171.53㎡ |
120.83㎡ |
16,000.0万円 |
5,900.0万円 |
明月町 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法
※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。
戸建全体はQ3の中央値7,300万円が年間で最も高い
戸建全体ではQ3が11件、平均7,590.9万円、中央値7,300万円となり、2025年の四半期では最も高い水準でした。Q4は10件ありますが中央値は5,100万円へ下がります。四半期ごとに取引内容が変わるため、年間中央値5,900万円を基準としつつ、その時期にどのような新築・中古が市場に出たかを見る方が実務的です。件数が少ない市場では数件の高額成約だけで平均が動く点にも注意が要ります。
表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市昭和区【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
12件 |
6,485.8万円 |
5,900.0万円 |
222.50㎡ |
120.42㎡ |
16,000.0万円 |
明月町 |
|
2025年Q2 |
3件 |
5,500.0万円 |
5,300.0万円 |
113.33㎡ |
125.00㎡ |
7,000.0万円 |
五軒家町 |
|
2025年Q3 |
11件 |
7,590.9万円 |
7,300.0万円 |
141.82㎡ |
130.91㎡ |
14,000.0万円 |
川名町 |
|
2025年Q4 |
10件 |
5,820.0万円 |
5,100.0万円 |
160.50㎡ |
109.00㎡ |
11,000.0万円 |
広瀬町 |
|
2025年合計 |
36件 |
6,556.4万円 |
5,900.0万円 |
171.53㎡ |
120.83㎡ |
16,000.0万円 |
明月町 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
新築はQ2が0件でQ4は平均7,000万円まで上がる
不動産情報ライブラリでも新築Q2は0件です。Q1は5件で平均5,520万円、Q3は5件で6,860万円、Q4は4件で7,000万円となりました。供給された商品の立地や仕様が変われば平均価格も動くため、四半期の上昇をそのまま土地・建築費の上昇率とみなすことはできません。ただし新築の中心が5,000万円以上にあることは、金利上昇時に買主の返済余力が成約速度へ影響しやすいことを意味します。
表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市昭和区【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
5件 |
5,520.0万円 |
5,800.0万円 |
122.00㎡ |
91.00㎡ |
6,500.0万円 |
宮東町 |
|
2025年Q2 |
0件 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
|
2025年Q3 |
5件 |
6,860.0万円 |
6,600.0万円 |
119.00㎡ |
98.00㎡ |
9,900.0万円 |
長池町 |
|
2025年Q4 |
4件 |
7,000.0万円 |
6,300.0万円 |
115.00㎡ |
108.75㎡ |
11,000.0万円 |
広瀬町 |
|
2025年合計 |
14件 |
6,421.4万円 |
5,900.0万円 |
118.93㎡ |
98.57㎡ |
11,000.0万円 |
広瀬町 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
中古はQ3の平均8,200万円とQ4の5,033.3万円で差が大きい
中古はQ3が平均8,200万円・中央値7,500万円なのに対し、Q4は平均5,033.3万円・中央値4,950万円でした。築年や土地規模が異なる中古では、四半期ごとの物件構成が数値へ強く表れます。中古売却を検討する方は、直近3か月だけに限定せず、半年から1年程度の近似事例を確認してください。買主も「最近の平均が下がったから値下げ余地が大きい」と短絡せず、建物状態と土地条件の差を見て交渉することが必要です。
表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市昭和区【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
7件 |
7,175.7万円 |
6,500.0万円 |
294.29㎡ |
141.43㎡ |
16,000.0万円 |
明月町 |
|
2025年Q2 |
3件 |
5,500.0万円 |
5,300.0万円 |
113.33㎡ |
125.00㎡ |
7,000.0万円 |
五軒家町 |
|
2025年Q3 |
6件 |
8,200.0万円 |
7,500.0万円 |
160.83㎡ |
158.33㎡ |
14,000.0万円 |
川名町 |
|
2025年Q4 |
6件 |
5,033.3万円 |
4,950.0万円 |
190.83㎡ |
109.17㎡ |
9,800.0万円 |
白金 |
|
2025年合計 |
22件 |
6,642.3万円 |
5,900.0万円 |
205.00㎡ |
135.00㎡ |
16,000.0万円 |
明月町 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリでも5,000万~6,999万円が中心価格帯
価格帯別では5,000万~6,999万円が10件で最多です。4,000万~4,999万円が8件、7,000万~9,999万円も8件あり、4,000万~9,999万円で26件と全体の7割超を占めます。新築・中古とも5,000万~6,999万円が5件ずつで、この帯では物件種別より立地、築年、広さ、修繕状態が比較の焦点になります。売主は同価格帯の競合に勝てる説明を準備し、買主は表示価格以外の総支出で比べるべきです。
表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市昭和区【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
1,000万~1,999万円 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
2,000万~2,999万円 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
3,000万~3,999万円 |
3件 |
1件 |
2件 |
|
4,000万~4,999万円 |
8件 |
4件 |
4件 |
|
5,000万~6,999万円 |
10件 |
5件 |
5件 |
|
7,000万~9,999万円 |
8件 |
3件 |
5件 |
|
1億円以上 |
5件 |
1件 |
4件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
150㎡未満が20件で新築はすべて200㎡未満に収まる
土地面積帯では100㎡未満と100~149㎡が各10件で、150㎡未満が20件です。新築14件は100~149㎡が7件と最多で、150~199㎡が3件、200㎡以上は0件でした。中古は300~499㎡が5件、500㎡以上も1件あり、土地価値が成約価格を押し上げる余地があります。昭和区で中古戸建を査定するときは、建物の築年だけでなく土地としての再利用価値を同時に確認しなければ価格の根拠を取り違えます。
表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市昭和区【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
10件 |
4件 |
6件 |
|
100~149㎡ |
10件 |
7件 |
3件 |
|
150~199㎡ |
8件 |
3件 |
5件 |
|
200~249㎡ |
1件 |
0件 |
1件 |
|
250~299㎡ |
1件 |
0件 |
1件 |
|
300~499㎡ |
5件 |
0件 |
5件 |
|
500㎡以上 |
1件 |
0件 |
1件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
分布図では一般的な価格帯と高額中古を同時に確認できる
戸建分布図では、新築はおおむね100~180㎡前後の土地に集まり、成約価格も4,000万~1億円前後へ比較的まとまっています。中古は土地面積と価格の幅が大きく、1億円を超える点や広い敷地も見られます。図に表れていない築年、建物状態、接道条件を推測してはいけませんが、少なくとも土地面積だけで価格が決まらないことは明確です。中央値に近い物件と高額物件を分けて読むことが昭和区では欠かせません。
図1 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市昭和区戸建取引分布図

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」2025年分析対象36件(新築14件・中古22件)
過去5年間で戸建件数は減ったが価格の中心は切り上がった
不動産情報ライブラリの5年間推移では、戸建全体の取引件数は2021年82件から2025年36件へ減少しました。一方、2025年の中央値は5,900万円まで上がっています。新築は供給件数が大きく減り、中古は年ごとの高額成約で平均が振れます。件数減少だけを需要後退と決めつけず、供給構成の変化と価格水準を分けて見ます。
戸建全体は82件から36件へ減少しても中央値は5,900万円
戸建全体の件数は82件、42件、39件、34件、36件と推移し、2021年から半分以下になりました。それでも中央値は2021年4,800万円から2025年5,900万円へ上昇しています。2024年は平均7,132.9万円に対して中央値4,400万円で、少数の高額成約が平均を大きく押し上げました。市場規模の縮小と価格の崩れは同義ではありません。2026年も件数より、どの価格帯・どの品質の物件が供給されるかを重視すべきです。
表13 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市昭和区【戸建全体】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
82件 |
121.22㎡ |
119.27㎡ |
5,558.5万円 |
4,800.0万円 |
|
2022年 |
42件 |
121.07㎡ |
118.93㎡ |
5,542.9万円 |
5,250.0万円 |
|
2023年 |
39件 |
158.72㎡ |
133.08㎡ |
5,910.3万円 |
5,200.0万円 |
|
2024年 |
34件 |
180.74㎡ |
115.15㎡ |
7,132.9万円 |
4,400.0万円 |
|
2025年 |
36件 |
171.53㎡ |
120.83㎡ |
6,556.4万円 |
5,900.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
新築は2021年62件から2025年14件へ供給が細くなった
新築は2021年62件から2022年26件、2023年17件、2024年11件、2025年14件へ減りました。一方、平均価格は5,000万円台から6,000万円台へ上がり、2025年の中央値は5,900万円です。土地取得費、建築費、住宅性能などの負担を考えると、供給側が価格を大きく下げにくい環境が続いています。2026年は新築の数が増えるかより、買主が返済できる総額に合わせて面積・仕様・立地をどう調整するかが販売の焦点になります。
表14 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市昭和区【新築戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
62件 |
97.50㎡ |
103.71㎡ |
5,103.2万円 |
4,750.0万円 |
|
2022年 |
26件 |
107.12㎡ |
111.54㎡ |
5,965.4万円 |
5,300.0万円 |
|
2023年 |
17件 |
100.00㎡ |
102.94㎡ |
6,064.7万円 |
5,200.0万円 |
|
2024年 |
11件 |
91.82㎡ |
96.82㎡ |
5,818.2万円 |
4,600.0万円 |
|
2025年 |
14件 |
118.93㎡ |
98.57㎡ |
6,421.4万円 |
5,900.0万円 |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」2021~2025年名古屋市昭和区成約データ
中古は高額成約で平均が動いても中央値は4,000万~5,900万円
中古の平均価格は2021年6,970万円、2022年4,856.2万円、2023年5,790.9万円、2024年7,761.7万円、2025年6,642.3万円と大きく上下しています。対して中央値は4,000万~5,900万円の範囲です。中古では土地面積も143.75~223.26㎡と年ごとの差が大きく、平均だけで価格トレンドを語ると誤解が生まれます。売却では建物の残存価値と土地価値を分け、購入では修繕費を足した総額で比較してください。
表15 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市昭和区【中古戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
20件 |
194.75㎡ |
167.50㎡ |
6,970.0万円 |
5,350.0万円 |
|
2022年 |
16件 |
143.75㎡ |
130.94㎡ |
4,856.2万円 |
4,950.0万円 |
|
2023年 |
22件 |
204.09㎡ |
156.36㎡ |
5,790.9万円 |
5,250.0万円 |
|
2024年 |
23件 |
223.26㎡ |
123.91㎡ |
7,761.7万円 |
4,000.0万円 |
|
2025年 |
22件 |
205.00㎡ |
135.00㎡ |
6,642.3万円 |
5,900.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市昭和区の戸建取引情報を抽出・集計
金利と建築費が2026年の新築・中古比較を変える
2026年の戸建市場では、売買価格だけでなく住宅ローンと建物コストの両方が判断を左右します。昭和区の中心価格帯は5,000万~6,000万円台にあるため、金利差は毎月返済へ表れやすく、新築では建築原価、中古では修繕費が総額を左右します。ここでは一次資料の最新値と具体的な返済試算を戸建選びへどう結び付けるかを整理します。
図2 住宅購入に影響する主な要因

日本銀行は2026年7月31日に政策金利1.0%程度を維持した
日本銀行の2026年7月31日会合では、翌日物の無担保コールレートについて1.0%程度を誘導水準とする金融市場調節方針が決まりました。住宅ローンの適用金利は金融機関や商品で異なりますが、短期金利の上昇は変動金利型ローンの基準金利へ波及しやすい要因です。昭和区では借入額が大きくなりやすいため、売主は買主の資金上限を意識し、買主は金利が少し上がった場合も返済できる余力を残す必要があります。
図3 2026年7月31日の金融政策決定会合で示された政策金利

出典:日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年7月31日)
図4 政策金利1.0%程度の環境

2,500万円を借りても金利差で月返済は約1.1万円変わる
元利均等・30年返済で2,500万円を借りる例では、ボーナス返済を使わない場合、金利0.4%の月額は約7.37万円、1.4%では約8.51万円です。毎月の返済額では約1.14万円の開きになります。昭和区の戸建では借入額が2,500万円を大きく上回る世帯も多く、実際の差はさらに大きくなり得ます。新築を選ぶか中古を選ぶかは、価格差だけでなく金利上昇時の返済差を含めて判断する必要があります。
図5 住宅ローン2,500万円借入時の月々返済額比較

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額
毎月10万円返済なら金利0.4%と1.4%で借入可能額が約610万円違う
月10万円の返済を35年間続ける設定で計算すると、借入元金の目安は0.4%で約3,920万円、1.4%では約3,310万円です。およそ610万円の開きは、昭和区の5,000万~6,000万円台の戸建選びで大きな意味を持ちます。頭金が同じなら、希望する新築から中古へ選択肢が移る場合もあります。売却側も、過去の低金利期に成立した価格をそのまま期待せず、現在の買主が組める資金計画から逆算して販売戦略を考えるべきです。
図6 毎月10万円返済時の借入可能額比較

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します
建設工事費デフレーター126.4は新築原価と中古修繕費の背景になる
建設工事費デフレーターは2020年度平均を100とする基準へ改められており、国土交通省が公表した2026年5月値は建設総合126.4、建築総合126.4です。この指数を「どの住宅も26.4%値上がりした」と読むことはできません。ただ、2020年度平均と比べて建築工事を取り巻くコスト指標が高い位置にあることは示しています。新築は販売価格を大きく下げにくく、中古も外壁・屋根・水回りなどの改修を予定する場合、購入後費用を以前より厚めに見積もる必要があります。
図7 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋
※2020年比で約26%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。
ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準
戸建購入は価格・金利・修繕・家計余力を同じ表で比べる
新築と中古を比較するとき、物件価格だけを横に並べると判断を誤ります。住宅ローン金利、初期修繕、固定資産税・保険、今後の設備交換、教育費や車の買替えなど家計側の支出も同時に見ます。新築が高くても当初修繕が少ない場合があり、中古が安くても数年以内の大規模な改修で差が縮むことがあります。昭和区では同価格帯に新築と中古が並ぶため、10年程度の総支出を比べると選択理由が明確になります。
図8 住宅購入に影響する主な要因

2026年の昭和区戸建市場は新築高値と中古の幅広さが続く
2025年の二つの成約資料、過去5年、金利と建築費を踏まえると、2026年は、昭和区戸建市場全体が同じ方向へ動くというより、新築・築浅中古・高額中古・築古中古で価格形成が分かれると見ます。新築は原価負担から急落しにくい一方、買主の借入余力は縮みます。中古は総額の選択肢を広げますが、修繕状態で評価差が大きくなるでしょう。同じ6,000万円前後でも、新築は建物性能や保証、中古は土地価値や改修履歴が価格を支えるため、買主が納得する理由は異なります。販売側は区分ごとの強みを明確にし、購入側は10年程度の総支出へ置き換えて比較することが2026年の判断精度を高めます。
年間取引規模は35~50件程度を一つの目安とする
不動産情報ライブラリでは2022年以降34~42件で推移し、2025年は36件でした。レインズでは52件あり、仲介市場には一定の流通があります。2026年は新築供給が急増しにくく、金利も買主予算を抑えるため、地域市場の取引規模を35~50件程度の基本レンジとします。供給戸数が増えれば上振れする可能性はありますが、価格を強く設定した物件は販売期間が延びやすくなるため、件数だけで市場の強弱を決めないことが大切です。
戸建全体の中央値は5,300万~6,000万円程度を中心に想定する
2025年の中央値はレインズ5,440万円、不動産情報ライブラリ5,900万円です。価格帯でも5,000万~6,999万円が両資料の中心でした。2026年は金利上昇が上値を抑える一方、昭和区の土地価格と建築費が下値を支えるため、戸建全体の中央値は5,300万~6,000万円程度を中心に推移すると見ます。高額中古の成約が出れば平均は上振れするため、予測でも平均より中央値と価格帯を重視します。
新築は6,000万円台中心でも立地と面積で売れ行きが分かれる
レインズの新築中央値は6,590万円、不動産情報ライブラリは5,900万円でした。2026年は6,000万円台を中心としつつ、駅距離、土地面積、駐車条件、間取り、断熱・省エネ性能などで反応差が出ると予想します。価格を下げにくい新築ほど、買主が「この総額なら中古より納得できる」と感じる理由が必要です。供給側は面積を抑えるだけでなく、暮らしやすさと毎月負担のバランスを整えることが成約力になります。
中古は5,000万円前後を軸に高額物件と築古物件の差が広がる
レインズ中古中央値5,050万円、不動産情報ライブラリ5,900万円という結果から、一般的な中古は5,000万円前後を一つの軸に見ます。ただし広い土地や好立地では1億円を超える成約があり、反対に1,000万~3,000万円台の物件も存在します。2026年は建物状態、耐震性、改修履歴、土地の再利用価値で価格差がさらに明確になるでしょう。中古売主は「築年が古いから安い」と決めず、土地と建物を分けて価値を示すことが重要です。
同じ6,000万円でも新築と中古で買主が評価する中身は異なる
新築の6,000万円は建物性能、保証、当初の修繕負担の少なさを含む価格ですが、中古の6,000万円には土地価値や既存建物の状態が大きく含まれます。2026年は同じ予算で両方を比較する買主が増えるため、売主側も自分の区分だけを競合と考えない方がよいでしょう。新築は仕様と毎月返済の納得感、中古は土地価値と改修費の透明性を示す必要があります。買主は表示価格を揃えてから、10年後までに支払う費用と残る資産価値を比べることで、どちらに予算を配分するべきか判断しやすくなります。
2026年に昭和区で戸建を売る方と買う方の判断基準
2026年は金利と工事費が家計へ直接効くため、売主と買主が同じ物件を見ても評価の置き所が変わります。売主は過去の高値だけでなく現在の買主の資金上限を理解し、買主は価格差だけでなく修繕と将来返済を含めて比較することが必要です。昭和区では土地価値が大きいため、建物だけで判断しないことも共通のポイントです。
売主は築年より先に土地価値と建物状態を分けて査定する
中古戸建では、築年が古くても土地条件が良ければ価格が下支えされます。逆に築浅でも接道や敷地形状に制約があれば評価が伸びない場合があります。査定では土地としての価値、建物の残存価値、修繕の必要性を別々に整理し、近い条件の成約と現在の競合を比較してください。昭和区は高額中古が平均を押し上げやすいため、区全体の平均を売出価格の根拠にするより、買主が納得できる比較事例を示す方が販売を進めやすくなります。
中古は購入後5年間の改修予算を足して新築と同じ条件で比べる
購入価格に700万円の差があっても、入居後数年で外装や水回り、給湯設備などに400万円を見込むなら、資金面の差は300万円まで縮みます。逆に主要設備の更新が済み、当面大きな工事が不要なら中古の価格優位は保たれます。購入前に修繕履歴を確認し、入居直後・5年以内・それ以降の工事を分けて概算してください。値引き交渉より先に、購入後の支出を含む総額を把握する方が新築との比較を正確にできます。
将来の家計変化を先に織り込むと選べる戸建の価格上限が見える
住宅ローン審査で提示される上限は、家計が余裕を持って返せる金額と同じとは限りません。子どもの進学、車の更新、税負担、建物修繕、金利見直し後の返済増などを年単位で並べ、住居費に使える月額を先に決めます。昭和区は戸建の総額が大きいため、借入元金が数百万円変わるだけでも将来の貯蓄余力へ影響します。新築・中古という区分から探し始めるより、長期の家計表から物件価格の上限を出す方が無理のない候補を残せます。
図9 住宅ローンと将来支出を合わせた戸建資金計画

図10 購入後の支払い余力を確認する

図版:松屋不動産販売株式会社作成。5年ルール・125%ルールの採用は金融機関・商品により異なります。
家デパでは、購入後の金利上昇もシミュレーションして、安心して生活できる提案をしています。
売却前リフォームは費用を売価へ回収できるかで決める
売却前に全面リフォームをすれば必ず高く売れるわけではありません。買主が自分の好みに改修したい場合、工事費を売価へ十分に上乗せできないことがあります。一方、雨漏りや設備故障、著しい汚れなど内覧時の不安を増やす箇所は補修が有効です。現況売却、部分補修、全面改修の三つで手取りを比較し、販売期間と買主層も考えて決めてください。修繕履歴や保証書を整理するだけで、工事をしなくても安心材料を増やせる場合があります。
図11 リフォーム工事を強くすすめる不動産会社の思惑

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!
FAQ|名古屋市昭和区の戸建売買でよくある質問
昭和区の戸建は、新築・中古の価格差が小さい場面と、高額中古が平均を押し上げる場面が同時にあります。2026年は金利と建築・修繕コストも加わるため、平均価格だけでは答えが出ません。売却・購入で迷いやすい四つの質問を、2025年の成約構造に沿って整理します。
2026年に昭和区の戸建価格は下がりますか?
区全体が一律に下落することを基本シナリオにはしていません。新築は建築費が下値を支え、中古も好立地・築浅・土地価値の高い物件には需要が残りやすい一方、金利上昇で買主の予算は伸びにくくなります。価格の弱い物件は下がるというより、売出価格を市場へ合わせる調整が必要になると見ます。ご所有物件の見通しは、区平均より同じ土地面積・築年・立地の成約で確認してください。
新築と中古はどちらが得ですか?
答えは家計と物件状態で変わります。新築は入居直後の大きな修繕が生じにくく、保証制度を利用しやすい一方、販売価格と借入額は高くなりがちです。中古には取得費を抑えられる候補がありますが、設備交換や外装工事の時期を見込んでおく必要があります。昭和区では5,000万~6,999万円で両者が競合するため、購入時価格だけでなく、10年間の返済・保険・税・改修予定を合計して比べると違いが見えます。
中古戸建は築年が古いと売れませんか?
築年だけで売れないとは言えません。昭和区では土地価値が高く、古い建物でも敷地条件や立地が評価されることがあります。建物を利用する買主、リノベーションを考える買主、土地として建替えを考える買主では見るポイントが異なります。売却前に建物状態、修繕履歴、土地の接道や形状を整理し、どの買主層へ訴求するかを決めると販売戦略を立てやすくなります。
住宅ローンの5年ルールや125%ルールは全商品にありますか?
すべての金融機関・すべての変動金利型住宅ローンに一律で適用される仕組みではありません。返済額をいつ、どのように変更するかや増額上限の扱いは商品ごとに違います。契約前には適用金利に加えて基準金利、利率の再設定時期、毎月返済額の再計算方法、繰上返済の条件まで商品説明書で確かめてください。金利上昇への備えは制度の有無だけに頼らず、月返済が増えても貯蓄を続けられる資金計画を作ることが基本です。

5年ルール・125%ルールについてはコチラ⇒住宅ローン元金均等返済には5年・125%ルール適用されないって本当?
松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
昭和区の戸建は、建物だけを見ても、土地だけを見ても適正な判断ができません。新築・中古の価格帯が重なる一方、高額中古では土地価値が大きく影響します。売主は「何が価値を支えている家か?」を整理し、買主は「何にお金を払う家か?」を分けて考えることが大切です。市場データを現地条件へ落とし込んで初めて、価格の意味が見えてきます。
売却では土地・建物・修繕履歴を三つに分けて価値を伝える
売主の立場では、築年数だけを前面に出すのではなく、土地の立地・接道・形状、建物の構造・間取り・状態、これまでの修繕履歴を三つに分けて整理することをお勧めします。築古でも土地条件が良く、適切な修繕がされていれば買主の評価は変わります。反対に築浅でも不具合があれば価格へ影響します。査定額を一つ出すだけでなく、その金額を構成する理由を説明できる販売戦略が昭和区では重要です。
購入では新築と中古を同じ月額負担に置き換えて比べる
表示価格が異なる新築と中古でも、頭金、金利、返済期間、修繕費を入れると月々の実質負担が近づく場合があります。私は購入相談では、物件価格を先に比較するより、同じ月額負担に置き換えたうえで、立地、広さ、保証、修繕、将来売却のしやすさを比べるようにしています。昭和区は選択肢が多い分、価格だけで決める必要はありません。家計に余白を残しながら、長く満足できる条件を優先してください。
住み替えでは売却と購入を別々に進めない
自宅を売って次の戸建へ住み替える場合、売却価格と購入上限を別々に考えると資金計画が崩れやすくなります。現在の住宅ローン残高、売却諸費用、手元資金、次の借入額、引渡し時期を一つの表にまとめ、先に売るか先に買うかを決めます。昭和区は高額な売買になりやすいため、数百万円の差が次の借入額へ直結します。売却査定と購入資金計画を同時に進めることが、買換えリスクを抑える基本です。
高額中古は建物の豪華さだけでなく将来の土地利用まで評価する
1億円を超える中古戸建では、建物の仕様や広さだけで価格を説明できないことがあります。敷地が広い、道路条件が良い、将来の建替えや分割利用を検討できるなど、土地側の選択肢が価格を支える場合があります。売却では現建物を使う買主と土地価値を重視する買主の両方を想定し、どちらにも必要な資料を揃えてください。購入では現在の暮らしやすさだけでなく、修繕を続ける場合の費用と、将来建替える場合の土地利用を比べると、高額中古へ支払う金額の根拠が明確になります。

まとめ|2026年の昭和区戸建市場は総額と状態で差が付く
2025年の昭和区では、5,000万~6,999万円が戸建の中心価格帯となり、新築と中古が同じ予算帯で比較されました。一方、中古には億単位の高額成約もあり、平均価格だけでは市場の中心を捉えられません。2026年は政策金利1.0%程度の環境と工事費の高い指数水準が続くため、売主は価格根拠、買主は返済と修繕を含む総額をより丁寧に見る必要があります。
市場の中心は5,000万~6,000万円台でも個別条件の差は大きい
2026年は戸建全体の中央値を5,300万~6,000万円程度、年間取引規模を35~50件程度と見ます。ただし広い敷地の高額中古や、土地100㎡前後の新築まで同じ市場に存在するため、区平均だけで個別物件を評価できません。売却では類似成約と現在の競合、購入では同予算で選べる新築・中古を並べ、立地、土地面積、建物状態、将来費用まで比較することが成功率を高めます。
売る方は価値の理由を整え買う方は支払える根拠を持つ
売主は高く売りたいという希望を、土地価値、建物状態、修繕履歴、競合との違いという具体的な理由へ変える必要があります。買主は気に入ったという感覚を、返済額、修繕費、維持費、将来の家計余力という数字へ変えて判断します。2026年は双方の根拠が合う物件ほど成約へ進みやすく、根拠の弱い強気価格や無理な借入は市場で修正されやすくなるでしょう。
査定価格と購入上限は現在の金利と修繕費を入れて更新する
数年前の査定額や住宅ローン事前審査の感覚を、そのまま2026年の判断へ持ち込むとずれが生じます。売却では現在の競合物件と買主の返済余力を見て価格戦略を更新し、購入では金利・保険・税金・改修費を入れた総支出から上限を出し直してください。昭和区は価格帯が高いため、わずかな金利差や数百万円の修繕費でも資金計画に与える影響が大きくなります。売る方も買う方も、最新の条件に数字を置き換えてから動くことが、2026年の失敗を減らす実務的な方法です。
名古屋市昭和区の戸建売却・購入は家デパ知立店へご相談ください
戸建は、同じ5,000万円でも「土地に価値がある家」と「建物に価値がある家」で売り方も買い方も変わります。家デパ知立店では、戸建査定と販売計画、購入候補の新築・中古比較、住宅ローン、改修予算、住み替え時の資金と日程をまとめて整理します。高く売りたい方には価格を守る根拠を、安心して買いたい方には無理なく支払える根拠を具体化します。迷っている段階から、昭和区の成約データと現地条件を基にご相談ください。





