名古屋市中村区戸建売買市場20・・・

コラム

購入売却戸建

名古屋市中村区戸建売買市場2026年予測新築中古と都心高額成約差

名古屋市中村区戸建売買市場2026年予測新築中古と都心高額成約差

「中村区の中古戸建を売りたいが、新築が多い中でも正しく評価してもらえるだろうか」

「名古屋駅に近いエリアも検討したいが、新築と中古のどちらが予算に合うのだろう」

 

2025年の中村区戸建市場は、この二つの疑問に単純な平均価格では答えにくい構造でした。レインズでは116件のうち新築41件・中古75件、不動産情報ライブラリでは61件のうち新築28件・中古33件です。両資料とも3,000万円台の成約が最も厚い一方、名駅の12,400万円や太閤の30,000万円など高額中古が年間平均を押し上げています。新築も少数の高額成約を含み、平均と中央値の差だけで「新築が高い」「中古が安い」と決めることはできません。2026年は住宅ローン金利と修繕費を含む総負担を踏まえ、物件状態・土地価値・立地を一件ずつ比較することが大切です。

名古屋市中村区土地売買市場の2026年予測はコチラ

名古屋市中村区マンション市場の2026年予測はコチラ

注意事項

本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。

第1四半期(Q1)…1月~3月

第2四半期(Q2)…4月~6月

第3四半期(Q3)…7月~9月

第4四半期(Q4)…10月~12月

※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

 

 

監修者

監修者

松屋不動産販売株式会社

代表取締役 佐伯 慶智

住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。

 

目次

2025年の中村区戸建市場は3,000万円台を軸に高額中古も動いた

2025年の中村区戸建は、件数の中心と平均価格が必ずしも同じ方向を向いていません。レインズでは戸建全体の中央値3,370.0万円、不動産情報ライブラリでは3,500.0万円と近い一方、年間平均はそれぞれ3,503.2万円と4,355.7万円です。高額中古や一部の高額新築が平均を押し上げるため、売買判断では新築・中古を分け、価格帯、土地面積、建物面積、最高価格の町名を同時に見ます。

 

二つの資料で中央値が3,000万円台半ばに近づいたことが市場の軸になる

レインズ116件の中央値は3,370.0万円、不動産情報ライブラリ61件の中央値は3,500.0万円でした。収録範囲や物件の内訳が異なるにもかかわらず、戸建全体の中心が3,000万円台半ばに近づいている点は注目できます。さらに価格帯別でも、レインズは3,000万~3,999万円が50件、不動産情報ライブラリは同帯が24件で、それぞれ最多です。一方、平均価格には名駅や太閤の高額中古が強く影響しています。2026年の売却では「平均より高く売りたい」より、3,000万円台の競合と比べて何が優れているかを示す方が具体的です。購入ではこの中心帯を基準に、新築の安心感と中古の立地・土地価値を比較してください。

住宅街

 

 

レインズ116件で新築41件と中古75件を分けて成約実態を読む

レインズでは中古75件が新築41件を上回り、中村区の戸建市場に中古の厚みがあることが分かります。ただし中古の価格は1,000万円未満から1億円超まで広く、平均値だけでは状態の違いを吸収できません。新築は3,000万円台への集中が強く、土地面積100㎡未満も多い都市型の商品構成です。年間区分、四半期、価格帯、土地面積帯を分けて見ることで、売主・買主双方が比較すべき相手を絞り込めます。

 

戸建全体116件の中央値3,370万円に対し名駅の中古12,400万円が上値を作った

年間区分では新築41件の平均3,852.4万円・中央値3,690.0万円、中古75件の平均3,312.3万円・中央値3,000.0万円、全体では平均3,503.2万円・中央値3,370.0万円です。中古の年間最高は名駅5丁目の12,400万円で、戸建全体の最高でもあります。高額中古が存在するため「中古は新築より必ず安い」とは言えませんが、件数の中心を見ると新築は3,000万円台後半、中古は3,000万円前後に位置します。売却査定では新築・中古の区分だけでなく、土地面積と建物状態を合わせて近い事例を選び、名駅の高額事例を一般化しないことが重要です。

 

表1 レインズにおける2025年名古屋市中村区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

41件

3,852.4万円

89.03㎡

99.86㎡

5,230.0万円

3,690.0万円

日ノ宮町

中古戸建

75件

3,312.3万円

114.90㎡

118.30㎡

12,400.0万円

3,000.0万円

名駅

戸建全体

116件

3,503.2万円

105.76㎡

111.78㎡

12,400.0万円

3,370.0万円

名駅

出典:中部圏不動産流通機構(レインズ)

 

新築はQ2~Q4で3,500万~4,500万円前後の中央値が続いた

新築戸建はQ1が8件、Q2とQ3が各12件、Q4が9件で、年間を通じ成約がありました。中央値はQ1の3,444.0万円からQ2の3,990.0万円、Q3の3,590.0万円、Q4の4,490.0万円へ動いています。年間最高は日ノ宮町の5,230万円で、Q4も日ノ宮町が5,100万円の最高でした。新築は土地面積平均が約90㎡、建物面積平均が約100㎡で、都市部らしく敷地を抑えながら必要な延床を確保する商品が中心です。買主は価格差だけでなく駐車場や3階建て動線を含めて比較し、販売側は総額に対して立地・間取り・設備の納得感を示せるかが成約を左右します。

 

表2 レインズにおける2025年名古屋市中村区【新築戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

8件

3,459.8万円

3,444.0万円

77.71㎡

99.39㎡

3,890.0万円

長戸井町

2025年Q2

12件

4,015.8万円

3,990.0万円

93.54㎡

99.55㎡

5,090.0万円

宮塚町

2025年Q3

12件

3,782.5万円

3,590.0万円

90.82㎡

99.55㎡

5,230.0万円

日ノ宮町

2025年Q4

9件

4,076.7万円

4,490.0万円

90.68㎡

101.09㎡

5,100.0万円

日ノ宮町

2025年合計

41件

3,852.4万円

3,690.0万円

89.03㎡

99.86㎡

5,230.0万円

日ノ宮町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古はQ2の名駅12,400万円とQ4の藤江町8,050万円で価格幅が広い

中古75件は各四半期16~21件と一定の流通がありましたが、最高価格はQ1日ノ宮町7,600万円、Q2名駅12,400万円、Q3太閤7,300万円、Q4藤江町8,050万円と大きく異なります。中央値もQ1の3,245.0万円からQ4の2,555.0万円まで幅があります。中古は築年、リフォーム、土地面積、建物用途などの違いが価格へ反映されやすいため、四半期平均の上下を市場全体の値上がり・値下がりと見るのは適切ではありません。売主は建物状態と修繕履歴を整理してください。買主は購入後工事を含む総額で同価格帯の新築と比較する必要があります。

 

表3 レインズにおける2025年名古屋市中村区【中古戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

20件

3,148.9万円

3,245.0万円

116.79㎡

106.71㎡

7,600.0万円

日ノ宮町

2025年Q2

16件

3,512.1万円

2,989.5万円

100.42㎡

125.63㎡

12,400.0万円

名駅

2025年Q3

21件

3,474.0万円

3,350.0万円

130.60㎡

123.95㎡

7,300.0万円

太閤

2025年Q4

18件

3,127.7万円

2,555.0万円

107.36㎡

118.09㎡

8,050.0万円

藤江町

2025年合計

75件

3,312.3万円

3,000.0万円

114.90㎡

118.30㎡

12,400.0万円

名駅

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

戸建全体の四半期中央値は3,290万~3,480万円で年間を通じ大きく崩れなかった

戸建全体ではQ1とQ2が各28件、Q3が33件、Q4が27件です。平均は3,237.7万~3,728.0万円の範囲、中央値は3,290.0万~3,480.0万円に収まっています。Q2の名駅12,400万円、Q3の太閤7,300万円など高額中古があっても、中央値の動きは比較的小さい点が特徴です。2025年の仲介市場では、3,000万円台半ばが一つの基準として機能したと読めます。ただし同じ3,500万円でも新築のコンパクト住宅と土地の広い中古では価値の内訳が異なります。売却では近い建物タイプを基準にし、購入では土地価値と建物残存価値を分けて比較してください。

 

表4 レインズにおける2025年名古屋市中村区【戸建全体】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

28件

3,237.7万円

3,300.0万円

105.62㎡

104.62㎡

7,600.0万円

日ノ宮町

2025年Q2

28件

3,728.0万円

3,470.0万円

97.48㎡

114.45㎡

12,400.0万円

名駅

2025年Q3

33件

3,586.2万円

3,480.0万円

116.14㎡

115.07㎡

7,300.0万円

太閤

2025年Q4

27件

3,444.0万円

3,290.0万円

101.80㎡

112.42㎡

8,050.0万円

藤江町

2025年合計

116件

3,503.2万円

3,370.0万円

105.76㎡

111.78㎡

12,400.0万円

名駅

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

3,000万~3,999万円50件のうち新築28件中古22件が同じ予算帯で競合した

価格帯別では3,000万~3,999万円が50件で全116件の約43.1%を占め、新築28件・中古22件が同じ価格帯に入っています。買主にとっては、同じ予算で新築の設備・保証を取るか、中古の立地・土地面積を取るかを比較しやすいゾーンです。中古は1,000万~2,999万円にも35件あり、総額を抑える選択肢もありますが、購入後修繕を見込む必要があります。一方、新築は5,000万~6,999万円にも4件あり、好条件や規模によって上値があります。売主は「中古だから新築より安く」という単純な値付けを避け、土地と建物の強みが同予算帯の新築に勝てるかを検証してください。

 

表5 レインズにおける2025年名古屋市中村区【戸建】価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

2件

0件

2件

1,000万~1,999万円

15件

0件

15件

2,000万~2,999万円

22件

2件

20件

3,000万~3,999万円

50件

28件

22件

4,000万~4,999万円

14件

7件

7件

5,000万~6,999万円

7件

4件

3件

7,000万~9,999万円

5件

0件

5件

1億円以上

1件

0件

1件

合計

116件

41件

75件

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

100㎡未満60件と100~149㎡42件で戸建全体の約88%を占める

土地面積帯は100㎡未満が60件、100~149㎡が42件で、合計102件が全体の約87.9%です。新築では41件中40件が150㎡未満、中古でも75件中62件が150㎡未満です。中村区では戸建でもコンパクトな土地が主流で、面積の広さだけで商品力を競う市場ではありません。買主は駐車台数、道路幅員、建物階数、日照などを実際の生活動線と合わせて見てください。売主は敷地が小さい場合でも、駅や生活利便性、建物の効率的な間取りが強みになれば十分競争できます。反対に広い土地の中古は総額が高くなりやすいため、土地としての利用可能性も含めて販売戦略を考える余地があります。

 

表6 レインズにおける2025年名古屋市中村区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

60件

27件

33件

100~149㎡

42件

13件

29件

150~199㎡

7件

1件

6件

200~249㎡

2件

0件

2件

250~299㎡

3件

0件

3件

300~499㎡

2件

0件

2件

500㎡以上

0件

0件

0件

合計

116件

41件

75件

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

不動産情報ライブラリ61件は高額新築と高額中古の影響をより強く映した

不動産情報ライブラリでは戸建全体61件の平均が4,355.7万円とレインズより高く、特にQ3は太閤30,000万円や角割町20,000万円が平均を押し上げました。一方、全体中央値は3,500.0万円で、レインズ3,370.0万円と大きく離れていません。新築・中古を四半期別、価格帯別、土地面積帯別に確認すると、一般実需の中心と高額成約を分けて読めます。分布図も同じ61件を反映しており、価格と土地面積のばらつきを視覚的に確認できます。

 

新築28件中古33件で件数は拮抗し中古太閤30,000万円が年間平均を押し上げた

年間区分では新築28件の平均4,678.6万円・中央値3,800.0万円、中古33件の平均4,081.8万円・中央値3,200.0万円です。戸建全体の最高は太閤の中古30,000万円、新築最高は角割町20,000万円でした。いずれも一般的な住宅購入予算から離れた高額成約で、平均だけを見ると市場全体が4,000万円台後半へ上がったように見えます。しかし中央値は新築3,800万円、中古3,200万円で、実需の中心はより低い位置です。売主は最高価格の町名を上値の参考にしつつ、自宅と用途・規模が違えば別市場として扱い、買主は中央値から希望条件による上乗せ・差引きを考えてください。

 

表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中村区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

28件

4,678.6万円

109.46㎡

108.75㎡

20,000.0万円

3,800.0万円

角割町

中古戸建

33件

4,081.8万円

125.00㎡

149.24㎡

30,000.0万円

3,200.0万円

太閤

戸建全体

61件

4,355.7万円

117.87㎡

130.66㎡

30,000.0万円

3,500.0万円

太閤

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法

 

※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。

 

戸建全体Q3平均6,166.7万円は太閤30,000万円の影響を分けて見る

戸建全体のQ3は21件で平均6,166.7万円と突出していますが、中央値は3,400.0万円です。最高30,000万円の太閤が平均を大きく動かしているため、Q3に一般的な戸建価格が急騰したと読むのは適切ではありません。Q4は22件で平均3,752.7万円、中央値3,700.0万円となり、平均と中央値が近づいています。四半期の高低は高額1件の有無で変わるため、2026年の査定では直近3か月だけに限定せず、年間の価格帯や近隣成約も確認した方が安定します。買主も「今期は高い・安い」という短期的な見方より、候補物件と近い条件の実例を優先してください。

 

表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中村区【戸建全体】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

4件

2,075.0万円

2,150.0万円

155.00㎡

166.25㎡

3,300.0万円

西栄町

2025年Q2

14件

3,238.6万円

3,450.0万円

105.71㎡

101.43㎡

4,200.0万円

岩塚町

2025年Q3

21件

6,166.7万円

3,400.0万円

128.10㎡

168.33㎡

30,000.0万円

太閤

2025年Q4

22件

3,752.7万円

3,700.0万円

109.09㎡

106.82㎡

5,800.0万円

押木田町

2025年合計

61件

4,355.7万円

3,500.0万円

117.87㎡

130.66㎡

30,000.0万円

太閤

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築Q1は0件でも年間28件あるため四半期の空白だけで需要を判断しない

不動産情報ライブラリの新築はQ1が0件、Q2が9件、Q3が8件、Q4が11件です。Q1の0件は市場に新築需要がなかったという意味ではなく、この資料の収録対象で成約が確認されなかった四半期です。Q3は角割町20,000万円により平均6,312.5万円まで上がりましたが、中央値は4,800.0万円でした。Q4は平均4,372.7万円、中央値4,500.0万円で、より実需型の価格構成です。新築は供給タイミングや完成時期で四半期件数が動きやすいため、買主は年間の中心価格と販売在庫を見比べ、売主側は中古の査定で新築供給の有無を競合要因として確認する必要があります。

 

表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中村区【新築戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

0件

2025年Q2

9件

3,600.0万円

3,500.0万円

93.89㎡

95.56㎡

4,200.0万円

岩塚町

2025年Q3

8件

6,312.5万円

4,800.0万円

116.25㎡

136.88㎡

20,000.0万円

角割町

2025年Q4

11件

4,372.7万円

4,500.0万円

117.27㎡

99.09㎡

5,800.0万円

押木田町

2025年合計

28件

4,678.6万円

3,800.0万円

109.46㎡

108.75㎡

20,000.0万円

角割町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古Q3は平均6,076.9万円でも中央値2,900万円で二層性が明確だった

中古はQ1からQ4まで4件、5件、13件、11件と成約があり、Q3の平均6,076.9万円に対して中央値は2,900.0万円です。太閤30,000万円のような高額中古が平均を押し上げる一方、中央値は3,000万円前後にあります。Q4も最高5,000万円の宿跡町に対し中央値3,400.0万円です。中古の価格は築年だけでなく、土地価値、建物規模、用途、改修状態で大きく変わります。売主は「築古だから安い」と決めつけず、土地としての価値と建物利用価値を分けて査定してください。買主も安い中古ほど修繕費を確認し、高い中古は新築にない立地や土地面積の価値があるかを見極めます。

 

表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中村区【中古戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

4件

2,075.0万円

2,150.0万円

155.00㎡

166.25㎡

3,300.0万円

西栄町

2025年Q2

5件

2,588.0万円

2,500.0万円

127.00㎡

112.00㎡

4,000.0万円

横井、烏森町

2025年Q3

13件

6,076.9万円

2,900.0万円

135.38㎡

187.69㎡

30,000.0万円

太閤

2025年Q4

11件

3,132.7万円

3,400.0万円

100.91㎡

114.55㎡

5,000.0万円

宿跡町

2025年合計

33件

4,081.8万円

3,200.0万円

125.00㎡

149.24㎡

30,000.0万円

太閤

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

3,000万円台24件が最多で新築15件中古9件の比較市場になった

価格帯では3,000万~3,999万円が24件で最多、新築15件・中古9件です。4,000万~4,999万円は10件、5,000万~6,999万円は9件で、新築の高価格帯も一定数あります。一方、中古は1,000万円未満から2,000万円台にも15件あり、低予算帯を支えています。1億円以上が3件ありますが、これは一般実需の中心とは別に考えるべきです。2026年も3,000万円台では新築と中古が直接比較されやすく、売主は同価格の新築に対して立地・土地・リフォーム状態で優位性を示す必要があります。買主は価格だけでなく、初期修繕費と将来の資産性を含めて総額を比較してください。

 

表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中村区【戸建】価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

4件

0件

4件

1,000万~1,999万円

6件

0件

6件

2,000万~2,999万円

5件

0件

5件

3,000万~3,999万円

24件

15件

9件

4,000万~4,999万円

10件

6件

4件

5,000万~6,999万円

9件

6件

3件

7,000万~9,999万円

0件

0件

0件

1億円以上

3件

1件

2件

合計

61件

28件

33件

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

100~149㎡26件と100㎡未満23件が全体の約80%を占める

土地面積帯では100~149㎡が26件、100㎡未満が23件で、合計49件が61件の約80.3%です。新築28件のうち25件、中古33件のうち24件が150㎡未満に入っています。レインズと同様、コンパクトな都市型敷地が主流であることが分かります。買主は土地の広さを増やすより、駅距離、駐車、間取り、建物状態へ予算を配分する選択が現実的な場合があります。売主は「土地が狭い」ことだけを弱点とせず、建物の使いやすさや道路条件を含めて説明してください。逆に200㎡超の中古は買主層が狭くなる可能性があるため、将来の建替えや土地利用の選択肢も販売資料に加えると評価しやすくなります。

 

表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市中村区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

23件

10件

13件

100~149㎡

26件

15件

11件

150~199㎡

6件

1件

5件

200~249㎡

4件

2件

2件

250~299㎡

1件

0件

1件

300~499㎡

1件

0件

1件

500㎡以上

0件

0件

0件

合計

61件

28件

33件

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

戸建分布図は3,000万円台の厚みと一部の高額成約を同時に示す

戸建取引分布図には2025年の61件が反映され、新築・中古を含む多数の点が一般的な価格帯へ集まりつつ、上方には20,000万円・30,000万円級の点が離れて存在します。平均4,355.7万円だけでは見えにくい市場の二層性が、図では把握しやすくなります。ただし図から築年、町名、リフォーム状態、駐車条件を推測してはいけません。同じ土地面積・価格でも建物価値が違うため、売却では分布上の近い点を候補にしつつ個別成約へ戻って確認します。購入でも外れた価格の理由を「割高・割安」と即断せず、建物状態と立地を見てから評価するのが安全です。

 

図1 2025年戸建取引分布図

名古屋市中村区戸建取引分布図

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

過去5年間では件数が減っても新築中古の中央値は大きく崩れていない

不動産情報ライブラリの過去5年では戸建全体が2021年125件から2025年61件へ減少しました。ただし中央値は3,500万~3,700万円を中心に推移し、件数減少がそのまま価格崩壊にはつながっていません。新築は件数が93件から28件へ減りながら中央値3,800万円、中古は33件で中央値3,200万円まで回復しています。長期推移では流通量の変化と高額成約の影響を分け、新築・中古それぞれの価格基準を確認します。

 

戸建全体は125件から61件へ減っても2025年中央値3,500万円を維持した

戸建全体の取引件数は2021年125件、2022年87件、2023年88件、2024年69件、2025年61件と減少しています。一方、中央値は3,600万円、3,700万円、3,500万円、3,500万円、3,500万円で安定しています。2025年の平均が4,355.7万円へ上がったのは高額成約の影響が大きく、件数減少と価格上昇を同じ原因で説明することはできません。2026年は供給が少なければ件数が伸びにくい一方、条件の良い戸建が相場を支える可能性があります。売主は件数減を理由に過度に弱気になる必要はありませんが、買主が比較できる在庫が少ない時期でも、相場から離れた価格設定は長期化につながる点に注意が必要です。

 

表13 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市中村区【戸建全体】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

125件

108.84㎡

114.20㎡

3,817.9万円

3,600.0万円

2022年

87件

94.77㎡

104.31㎡

3,818.6万円

3,700.0万円

2023年

88件

98.01㎡

117.33㎡

4,002.2万円

3,500.0万円

2024年

69件

104.93㎡

108.55㎡

3,950.7万円

3,500.0万円

2025年

61件

117.87㎡

130.66㎡

4,355.7万円

3,500.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築は件数減少の中で中央値3,800万円を保ち高額1件が平均を上げた

新築は2021年93件から2025年28件へ減少していますが、中央値は3,700万~3,850万円で大きく変わっていません。2025年の平均4,678.6万円は過去5年で最も高いものの、角割町20,000万円の高額成約が含まれるため、一般的な新築価格が一律に4,600万円台へ上がったと読むべきではありません。買主にとっては中央値と3,000万円台の件数を基準に、駅距離・土地面積・建物仕様で上乗せを考える方が現実的です。新築販売側は建築コストを理由に価格を維持するだけでなく、総額に見合う間取りや省エネ性能、アフターサービスを示さなければ買主の納得を得にくくなります。

 

表14 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市中村区【新築戸建】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

93件

100.65㎡

102.42㎡

3,875.3万円

3,700.0万円

2022年

66件

92.65㎡

101.67㎡

4,039.4万円

3,700.0万円

2023年

53件

85.57㎡

99.34㎡

3,835.8万円

3,700.0万円

2024年

38件

96.18㎡

95.66㎡

4,018.4万円

3,850.0万円

2025年

28件

109.46㎡

108.75㎡

4,678.6万円

3,800.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古は中央値が2,400万円から3,200万円へ戻り築浅から築古まで幅を保つ

中古の中央値は2021年3,250万円、2022年・2023年2,400万円、2024年3,000万円、2025年3,200万円です。件数は21~35件の範囲で推移し、2025年は33件でした。平均4,081.8万円は太閤30,000万円の影響を受けますが、中央値は実需に近い3,000万円台前半です。中古市場は築浅・リフォーム済みだけでなく、土地価値を重視する築古も含むため、一つの「中古相場」では説明し切れません。売主は建物の状態を隠さず、修繕履歴と土地条件を分けて価値を示してください。買主は築年だけで候補を外さず、必要な改修費を見積もった上で新築との総額差を判断すると選択肢が広がります。

 

表15 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市中村区【中古戸建】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

32件

132.66㎡

148.44㎡

3,651.2万円

3,250.0万円

2022年

21件

101.43㎡

112.62㎡

3,124.8万円

2,400.0万円

2023年

35件

116.86㎡

144.57㎡

4,254.0万円

2,400.0万円

2024年

31件

115.65㎡

124.35㎡

3,867.7万円

3,000.0万円

2025年

33件

125.00㎡

149.24㎡

4,081.8万円

3,200.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市中村区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

金利と建築修繕費の上昇は新築中古の比較基準を総額へ変える

2026年の戸建購入では、物件価格だけで新築と中古を比較すると判断を誤りやすくなります。政策金利は1.0%程度で、変動型を含む住宅ローンの条件確認がより重要です。また、建設工事費デフレーターは建築工事を取り巻く費用水準が高い位置にあることを示しています。新築では原価を下げにくい要因になり、中古では外壁・屋根・水回りなど購入後修繕の負担につながります。中村区の中心である3,000万円台ほど、毎月返済と改修費の差が購入判断へ直結します。

 

図2 住宅購入に影響する主な要因

金利と建築費の上昇が2026年の土地選びを変える

 

政策金利1.0%程度の下では新築契約時と融資実行時の条件差に注意する

日本銀行は2026年7月31日の金融政策決定会合で政策金利を1.0%程度とする方針を維持しました。住宅ローンの適用金利は金融機関や商品ごとに決まりますが、契約から引渡しまで期間がある新築では、申込時と実行時の条件が同じとは限りません。中古でも変動型を選ぶ場合は基準金利、優遇幅、見直し時期を確認してください。中村区の新築中央値は3,690万~3,800万円程度で、借入額が大きいほど小さな金利差も月額へ影響します。売却側も、買主の融資承認だけで安心せず、引渡しまでの資金計画に余裕があるかを意識し、買換えでは売却・購入の資金時期をずらさないことが大切です。

 

図3 2026年7月31日の金融政策決定会合で示された政策金利

政策金利1.0%程度の環境では変動型の基準金利と見直し条件を確認する

出典:日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年7月31日)。

 

図4 政策金利1.0%程度の環境

2026年6月16日付 政策金利の変更発表

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」

 

2,500万円借入の月1万円超の差は中古の修繕予算にも相当する

2,500万円を30年返済する単純試算では、年0.4%の月73,705円に対し年1.4%は85,085円で、差は月11,380円です。戸建ではこの差が、給湯器や外壁、屋根など将来の修繕積立へ回せる金額に影響します。中古を新築より安く買えても、ローン返済で家計の余力を使い切れば、必要な工事を先送りすることになりかねません。逆に新築でも固定資産税や設備更新は将来発生します。物件価格差だけを「得」と判断せず、10年程度の維持費まで同じ表に置いて比較してください。売主は過去の修繕履歴や設備年式を提示すると、買主が過大な改修費を見込むのを防ぎやすくなります。

 

図5 2,500万円を借りた場合の返済額比較

2,500万円借入の月額差に管理費修繕積立金が上乗せされる

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額

 

毎月10万円から逆算した借入上限は新築中古の候補範囲を変える

返済期間を35年、月々の返済を10万円に固定して比べると、年0.4%では約3,920万円、年1.4%では約3,310万円となり、借入元金に約610万円の開きが出ます。中村区のレインズでは3,000万~3,999万円に50件が集中しており、この差は候補となる物件数そのものを変えてしまいます。金融機関の実際の審査条件とは別の参考値ですが、金利上昇局面では「欲しい物件の価格」から返済を合わせるより、「無理なく払える月額」から物件価格を逆算する方が安全です。買主は諸費用やリフォーム資金も残し、売主は買主層の資金制約を無視した強気価格にすると反響が減る可能性があることを意識してください。

 

図6 毎月10万円返済から逆算した借入可能額の比較

毎月10万円返済から逆算した借入額は管理費が高い物件ほど調整が必要になる

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します

 

将来支出を見込むと中古の安さと新築の安心感を公平に比較できる

新築は当初の修繕が少ない一方、取得価格が高くなりやすく、中古は購入価格を抑えられても築年に応じた修繕が必要です。比較するときは、ローン、固定資産税、保険、外壁・屋根、給湯器、水回りなどを時系列で並べます。変動金利の返済額が将来変わる場合も予算に余白を持たせてください。5年ルールや125%ルールの有無は商品によって異なり、全ての変動型に同じ仕組みがあるわけではありません。中古売主は修繕履歴と不具合を正確に伝え、新築を買う方も保証対象外の外構・設備や将来交換費を確認すると、初期価格だけに偏らない比較ができます。

 

図7 将来の支払いも含めた住宅取得予算

長期修繕計画は工事項目と資金計画が今の単価に合っているかを見る

出典:松屋不動産販売株式会社 作成資料

 

図8 変動金利上昇時の返済額シミュレーション

変動金利上昇時の返済額シミュレーション

家デパでは、借入当初の返済額だけでなく、借りた後の事も考えたシミュレーションをおこない商談を進めます。

 

建築総合126.4の環境では新築原価も中古リフォーム費も軽くない

2026年5月分の国土交通省「建設工事費デフレーター」では、2020年度平均を100とする建築総合が126.4でした。これは各戸の新築価格が一律に26.4%上がったことを表す数値ではなく、資材や労務を含む工事費環境が基準年度より高い位置にあることを示す指標です。新築は販売価格を大きく下げにくい背景になり、中古は購入後の外壁、屋根、防水、キッチン、浴室、給湯器などの改修費へ影響します。中村区では中古と新築が3,000万円台で競合するため、中古を選ぶなら改修見積りを先に取り、新築を選ぶなら価格に含まれる設備・外構範囲を確認して、完成・入居後の総額で比較してください。

 

図9 建設工事費デフレーターの直近水準

建築総合126.4は大規模修繕の工事費を軽視できない環境を示す

出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」(2020年度基準、2026年5月分、2026年7月31日公表)

 

図10 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋

※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。

ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準

 

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2026年は3,000万円台を中心に新築中古の選び分けがさらに進む

2025年は二つのデータとも3,000万円台に成約が集中し、戸建全体の中央値も3,370万~3,500万円でした。2026年は大幅な価格上昇より、買主の返済能力に合う物件へ需要が集まる展開を想定します。新築は建築費によって下値が支えられやすい一方、上値では月額返済が重くなります。中古は価格の幅が広く、築浅・状態良好・好立地は新築と競合し、築古は修繕費を織り込んだ価格調整が必要になります。件数については資料別に絶対値を統一せず、前年並みから小幅減を基本線として見ます。

 

新築は3,600万~4,200万円前後を中心に総額との釣り合いが問われる

レインズの新築中央値3,690.0万円、不動産情報ライブラリ3,800.0万円を踏まえると、2026年の一般的な新築は3,600万~4,200万円前後が中心になりやすいと見ます。ただし駅距離、土地面積、3階建てか2階建てか、設備仕様で上振れはあります。建築費が高い環境では値下げ余地が限られるため、販売側は面積を小さくするだけでなく、動線や収納、駐車、断熱・省エネなど価格への納得材料が必要です。買主は新築プレミアムを払う価値があるかを保証・修繕時期まで含めて確認し、同じ3,000万円台の中古と総保有コストで比較してください。

 

中古は2,800万~3,500万円前後を軸に建物状態で差が広がる

中古中央値はレインズ3,000.0万円、不動産情報ライブラリ3,200.0万円で、2026年も2,800万~3,500万円前後に実需の厚みが出やすいと考えます。ただし、名駅の1億2,400万円や太閤の3億円のように、土地価値や用途によって大きく上振れる事例もあります。築浅・リフォーム済み・道路条件の良い物件は新築との価格差が小さくても選ばれやすく、築古で修繕項目が多い物件は価格調整を求められやすくなります。売主は「築年数」だけで弱気にならず、点検・修繕・土地価値を資料化し、買主はリフォーム後の総額と将来の建替え可能性まで含めて判断してください。

 

 

売却は建物状態の見える化購入は新築中古を同じ総予算表で比べる

戸建の売買では、売主が伝えるべき情報と買主が確認すべき情報が重なります。築年、修繕履歴、駐車、接道、土地面積、建物面積を整理すると、価格差の理由を説明しやすくなります。2026年は金利上昇と修繕費の負担があるため、買主は「安い中古」より「総額が読める中古」を選びやすくなります。新築も価格だけでなく将来支出まで見せることで比較に耐えます。売却前の過剰リフォームは避け、必要な情報開示と価格設定を優先します。

 

住宅購入の主な要因を並べると新築中古の本当の価格差が分かる

新築と中古を比較するときは、購入価格、住宅ローン金利、税金、保険、修繕、リフォーム、立地を一つの表に置きます。中古が500万円安くても、外壁・水回り・給湯器の交換が早期に必要なら差は縮まります。反対に、新築が高くても初期修繕が少なく保証が充実していれば、家計の見通しを立てやすい場合があります。中村区では3,000万円台で両者が競合するため、価格差が小さいほど物件ごとの条件を丁寧に比べる必要があります。売主は自宅の修繕履歴や設備交換を価値として提示し、買主は住宅診断や見積りを活用して不確定費用を減らしてください。

 

図11 住宅購入の総額を左右する主な要因

住宅購入の総額を左右する主な要因

出典:松屋不動産販売株式会社 作成資料

 

売却前リフォームは費用を回収できるかを査定と同時に検討する

中古戸建を高く見せるために大規模リフォームを先行すると、工事費をそのまま売価へ上乗せできない場合があります。水回りを新品にしても買主の好みと合わなければ、投じた費用が評価されにくいこともあります。まず現況での査定額、必要最低限の補修後、全面改修後の三つを比較し、手取りと販売期間への効果を検討してください。清掃、残置物撤去、雨漏りや設備不具合の把握など、買主が不安を感じる要素を減らす方が費用対効果に優れるケースがあります。買主側もリフォーム済みという言葉だけで判断せず、工事内容・施工時期・保証の有無を確認し、見えない部分の状態も調べてください。

 

図12 リフォーム工事を強くすすめる不動産会社の思惑

売却前に室内をリフォームすれば高く売れますか

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FAQで確認する中村区戸建の売却購入で迷いやすい四つの論点

中村区では新築と中古が同じ3,000万円台で競合する一方、都心部の高額中古もあり、平均価格だけで売り時・買い時を決めにくい市場です。よくある迷いを、新築中古の選択、築古売却、リフォーム、金利の四つに分けます。回答の基準は「高いか安いか」ではなく、2025年の成約分布と個別物件の状態をどう組み合わせるかです。回答では、売主・買主が実際に次の行動へ移せる確認順序まで示します。

 

Q1 中村区では新築と中古のどちらが買いやすいですか?

予算だけで見れば中古の方が選択肢は広く、レインズでは1,000万~2,999万円の中古が35件あります。一方、3,000万~3,999万円では新築28件・中古22件が同じ価格帯で競合しています。このゾーンでは「中古だから安い」とは限らず、立地、土地面積、修繕費、保証を比較する必要があります。新築は初期修繕を抑えやすく、中古は駅や生活利便性、土地条件で優位な物件があります。自分の月額上限と10年程度の修繕予算を先に決め、同じ総予算で候補を並べると選びやすくなります。どちらが正解かではなく、家計と暮らし方に合う方を選ぶのが実務的です。迷ったときは、同じ予算帯の候補を三件ほど並べ、入居時と10年後の支出差を比べると優先順位が明確になります。

 

Q2 築年の古い戸建でも高く売れる可能性はありますか?

あります。ただし高値の理由が建物なのか土地なのかを分けて考える必要があります。中村区では名駅や太閤の高額中古があり、築年だけでは価格を説明できない事例があります。駅に近い、土地が広い、用途の選択肢が多いなど、土地側の価値が高ければ建物が古くても売価を支えることがあります。反対に建物を利用する前提なら、耐震性、雨漏り、設備、修繕履歴が重要です。査定では中古住宅としての価格と土地としての価格の両方を確認し、古家付きで売るか、解体して売るかを手取りで比較してください。築年だけを理由に安売りする必要はありません。

 

Q3 売る前に水回りや外壁をリフォームした方がよいですか?

工事費を売価で回収できる見込みを確認してから決めるべきです。売却前に数百万円をかけても、買主が自分でリフォームしたい場合は価格へ十分反映されません。まず設備の故障や雨漏りなど取引上の不安を把握し、清掃・補修で印象を整える範囲と、大規模工事を分けます。複数の査定パターンを出し、現況販売の手取りと工事後の想定手取りを比較してください。買主にとっては修繕履歴が分かること自体が安心材料です。工事をしない場合でも、見積りや点検結果を用意しておけば、価格交渉を感覚ではなく数字で話し合えるようになります。

7リフォーム中写真

 

Q4 金利が上がるなら戸建購入を急いだ方がよいですか?

金利だけを理由に急ぐ必要はありません。購入時期を前倒ししても、物件条件や修繕費の確認が不十分なら、後から大きな費用が出る可能性があります。一方で、借入額が大きいほど金利上昇の影響を受けやすいため、候補物件が具体化したら現在金利と上昇時の返済額を比較しておくことは有効です。新築は引渡しまで時間がある物件もあり、中古はリフォーム資金の借入方法で月額が変わります。まず返済可能な総額を決め、その範囲で良い物件が見つかったら進めるという順番が適切です。金利予測より、自分の家計に余白が残るかを判断基準にしてください。

 

図13 短期プライムレート等の推移

金利が上がるならマンション購入を待つべきですか?

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降

出典:住宅金融支援機構>借入金利の推移

 

図14 主な短期プライムレートの推移と政策金利・住宅ローン金利との関係図

短期プライムレート2.375%への上昇は変動金利の基準を押し上げる

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降より一部抜粋

 

 

松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス

中村区の戸建では、新築か中古かという分類だけで価値を決めないことが大切です。2025年は3,000万円台に双方が多く、同じ予算の中で土地、建物、立地、修繕状態を比べる市場でした。売主には建物の履歴と土地の強みを分けて伝えること、買主には購入後費用を見積もってから判断することを勧めます。高額成約に目を奪われず、近い条件の事例と現地状態を重ねることが、納得できる価格へ近づく一番確実な方法です。

 

売主は建物状態と土地価値を別々に説明すると査定の根拠が強くなる

中古戸建の査定では、建物の築年・構造・修繕履歴と、土地の面積・接道・形状・用途地域を分けて見ます。建物が古くても土地価値が高い物件はありますし、築浅でも道路や駐車条件で比較されることがあります。中村区のように高額中古と3,000万円台の実需が同居する市場では、「同じ区だから」という比較は粗すぎます。売主には、近い土地条件の成約と近い建物条件の成約をそれぞれ示し、なぜこの価格になるのかを説明できる販売戦略を提案します。点検記録やリフォーム履歴があれば積極的に整理し、不具合も含めて早めに開示する方が契約後のトラブルを防げます。

 

買主は新築中古どちらでも駐車・道路・修繕を現地で確認する

資料で価格を絞り込んだ後は、現地でしか分からない条件を確認します。前面道路の幅、車の出入り、周囲の建物、室内の劣化、雨染み、給湯器や水回りの年式などです。新築でも駐車のしやすさや外構範囲は物件ごとに違い、中古では修繕履歴と現況の差を見ます。中村区は100㎡未満の土地が多く、限られた敷地をどう使っているかが暮らしやすさへ直結します。住宅ローンの事前審査と並行して現地確認・修繕見積りを進め、価格、月額返済、必要工事を一枚にまとめてから購入判断をしてください。比較軸が揃えば、新築・中古というラベルに振り回されなくなります。

 

まとめ|2026年の中村区戸建は新築中古を総負担で比較する市場になる

2025年は3,000万円台に新築・中古双方の成約が集まり、全体中央値も3,000万円台半ばでした。高額中古は平均を押し上げましたが、一般実需の中心とは分けて読む必要があります。2026年は金利と建築・修繕費の負担から、価格より「購入後まで含めて払えるか」が重視されます。売却では建物状態と土地価値を見える化し、購入では修繕費を含めた同じ総予算表で新築・中古を比較することが基本です。

 

売却査定から購入資金計画まで家デパ知立店で一つの判断表にまとめる

戸建を売る方は、近い成約事例だけでなく建物状態、土地条件、修繕履歴を整理してから価格を決めると、販売中の値下げ判断にも根拠を持てます。購入する方は、新築・中古の表示価格だけでなく、住宅ローン、諸費用、リフォーム、将来修繕を同じ条件で比較してください。松屋不動産販売株式会社の家デパ知立店では、中村区の戸建売却査定、販売方法、買換え、購入物件の選定、住宅ローンと資金計画をまとめてご相談いただけます。「いくらで売れそうか」「この家を買って無理がないか」を別々に考えず、手取りと毎月負担を一つの数字にすれば、次の行動を決めやすくなります。

 

売却と購入の判断を家デパ知立店で具体化する

 
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