名古屋市天白区戸建売買市場20・・・

コラム

購入売却戸建

名古屋市天白区戸建売買市場2026年予測四千万円台と新築中古比較

名古屋市天白区戸建売買市場2026年予測四千万円台と新築中古比較

「天白区で新築戸建を買うなら、いまの4,000万円台は高すぎるのだろうか」

「中古戸建を売りたいが、新築と比べてどこまで価格を付けられるのか」

 

2025年の名古屋市天白区では、新築と中古の双方で成約が重なり、レインズ133件、不動産情報ライブラリ104件の成約データから価格帯の厚みを確認できます。新築は100~149㎡の土地に供給が集まり、価格は4,000万円台を中心にまとまる一方、中古は1,000万円未満から9,000万円台まで幅広く、土地価値と建物状態で差が開きました。2026年は政策金利が1.0%程度の環境にあり、建築費やリフォーム費も軽くありません。新築か中古かを価格だけで決めず、土地、建物、修繕、住宅ローンを一つの総額にして比較することが、売主・買主双方にとって重要になります。 そこで、新築と中古を同じ総予算で比べられる形に整理します。

名古屋市天白区土地売買市場の2026年予測はコチラ

名古屋市天白区マンション市場の2026年予測はコチラ

注意事項

本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。

第1四半期(Q1)…1月~3月

第2四半期(Q2)…4月~6月

第3四半期(Q3)…7月~9月

第4四半期(Q4)…10月~12月

※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

 

 

監修者

監修者

松屋不動産販売株式会社

代表取締役 佐伯 慶智

住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。

 

目次

2025年の天白区戸建市場は新築のまとまりと中古の幅を分けて見る

天白区の戸建は、新築と中古を一つの平均価格でまとめると市場の特徴を見失います。2025年は新築が4,000万円台から5,000万円台に厚く、中古は築年や土地条件で大きな価格差が出ました。二つの成約資料でも新築の中心価格は比較的そろっていますが、中古は高額な土地価値を含む物件が平均を押し上げています。新築と中古の件数・価格を混ぜず、それぞれの中心と例外を確認することから始めます。

 

レインズ133件では新築54件・中古79件が成約した

レインズ133件を新築54件と中古79件に分けると、中古の方が流通量は多い一方、新築も年間を通じて一定の成約がありました。戸建全体の平均は約3,891.6万円、中央値は3,980万円ですが、この数字だけでは新築と中古の選択を説明できません。新築は土地面積や建物面積が比較的まとまり、中古は築古の低価格物件から土地価値の高い住宅まで含むため、区分別に相場を読む必要があります。戸建は価格だけを並べず、新築か中古か、土地と建物の内訳までそろえて比べると判断しやすくなります。

新築戸建て写真

 

不動産情報ライブラリ104件は新築66件が市場の過半を占める

不動産情報ライブラリでは戸建104件のうち新築66件、中古38件で、新築が約6割を占めました。新築平均4,792.4万円、中央値4,800万円に対し、中古平均4,051.1万円、中央値3,600万円です。中古平均が中央値を大きく上回るのは、野並の1億円や元植田の9,600万円など高額成約が含まれるためです。一般的な中古住宅を判断するときは平均より中央値と価格帯を優先します。売主には査定根拠、買主には総取得費という役割があるため、同じ価格データでも確認する項目は変わります。

 

2026年は新築か中古かより総取得費で比べるべき年になる

建築費が高い環境では新築価格が大きく下がりにくい一方、中古は購入後の修繕費によって割安感が変わります。築年が古い中古を安く買えても、屋根、外壁、給湯器、水回りの更新が重なれば総額は新築へ近づくことがあります。逆に土地条件の良い中古は、建物価値が下がっていても立地と敷地で評価されます。2026年は販売価格の差だけでなく、5~10年先までの支出を含めて比較する視点が欠かせません。一棟の高額成約へ寄せず、築年と土地面積の近い中古、新築の競合を重ねて相場の位置を確かめます。

 

 

レインズ133件で見る新築54件と中古79件の価格構造

レインズは戸建の個別成約を新築・中古に分けられるため、販売価格を検討するときの現場感をつかみやすい資料です。2025年の天白区では新築が4,000万円台を中心に安定し、中古は高額成約によって平均値が動きました。年間区分、四半期、価格帯、土地面積帯を順に確認し、どの価格と広さに実需が集まったかを整理します。四半期と価格帯を分けることで、平均価格の裏側にある新築・中古の構成が見えます。

 

年間平均は新築4,465.3万円、中古3,499.5万円で約966万円差

レインズの新築54件は平均4,465.3万円、中央値4,490万円、中古79件は平均3,499.5万円、中央値3,480万円です。戸建全体の中央値3,980万円は、新築と中古が同じ予算帯で比較される場面が多いことを示します。新築は価格のばらつきが比較的小さく、中古は土地の広さ、築年、建物規模、改修状態で幅が出ます。売却査定では中古を新築平均へ単純に近づけず、土地と建物の価値を分けて調整することが重要です。物件価格の差を将来修繕や住宅性能まで広げて比べると、新築と中古の本当の負担差が見えやすくなります。

 

表1 レインズにおける2025年名古屋市天白区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

54件

4,465.3万円

132.23㎡

101.72㎡

5,690.0万円

4,490.0万円

植田南

中古戸建

79件

3,499.5万円

156.10㎡

119.54㎡

9,400.0万円

3,480.0万円

植田本町

戸建全体

133件

3,891.6万円

146.41㎡

112.31㎡

9,400.0万円

3,980.0万円

植田本町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築は四半期ごとの中央値が4,375万~4,560万円で安定した

新築戸建はQ1からQ4まで11~17件の成約があり、平均も4,300万~4,500万円台で推移しました。年間最高は植田南の5,690万円ですが、四半期中央値は大きく崩れていません。供給商品の面積や仕様が一定範囲にまとまっていたことが価格の安定につながったと見られます。2026年も建築費が高い中では、新築の中心価格が急落するより、総額を抑えた面積・仕様の調整が進む可能性を意識したいところです。建物状態と資金計画を先に整理すれば、売出価格や購入額を「払える・直せる」範囲から逆算できます。

 

表2 レインズにおける2025年名古屋市天白区【新築戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

11件

4,504.5万円

4,500.0万円

129.46㎡

100.19㎡

5,290.0万円

池見

2025年Q2

14件

4,534.3万円

4,560.0万円

132.80㎡

102.16㎡

5,480.0万円

池見

2025年Q3

17件

4,495.5万円

4,490.0万円

137.91㎡

103.18㎡

5,500.0万円

梅が丘

2025年Q4

12件

4,305.8万円

4,375.0万円

126.07㎡

100.56㎡

5,690.0万円

植田南

2025年合計

54件

4,465.3万円

4,490.0万円

132.23㎡

101.72㎡

5,690.0万円

植田南

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古はQ3の植田本町9,400万円が平均を押し上げた

中古79件ではQ3に植田本町の9,400万円、Q2に元植田の7,300万円、Q4に弥生が岡の6,500万円など高額成約が確認されました。Q3の中古平均は3,342.0万円ですが、個別価格は低価格から高額まで大きく広がります。中古市場では「築年が古いほど安い」という単純な関係ではなく、土地面積、駅への距離、建物規模、再建築条件などが価格を左右します。高額中古は例外性を確認してから比較材料に使うべきです。戸建の成約事例は土地と建物の条件を補正して初めて比較材料になり、価格だけの横並びでは足りません。

 

表3 レインズにおける2025年名古屋市天白区【中古戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

16件

3,497.7万円

3,545.0万円

172.71㎡

123.53㎡

6,200.0万円

表山

2025年Q2

21件

3,839.0万円

3,599.0万円

150.97㎡

129.30㎡

7,300.0万円

元植田

2025年Q3

21件

3,342.0万円

3,200.0万円

156.10㎡

112.43㎡

9,400.0万円

植田本町

2025年Q4

21件

3,319.0万円

3,280.0万円

148.58㎡

113.85㎡

6,500.0万円

弥生が岡

2025年合計

79件

3,499.5万円

3,480.0万円

156.10㎡

119.54㎡

9,400.0万円

植田本町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

戸建全体はQ2が平均4,117.1万円、Q4は3,677.8万円へ低下

戸建全体ではQ2が平均4,117.1万円、中央値4,180万円と強く、Q4は平均3,677.8万円、中央値3,530万円へ下がりました。ただしQ4に需要が急減したと断定するのは適切ではありません。四半期ごとの新築・中古の構成や、高額中古の有無によって平均は変わります。年間133件という母数を軸にし、四半期は市場の温度差を見る補助線として使うのが現実的です。売却時期を一つの四半期平均だけで決めないことが大切です。修繕履歴や不具合、境界など事前に分かる情報を増やせば、買主が大きな安全余裕を見込む必要が減ります。

 

表4 レインズにおける2025年名古屋市天白区【戸建全体】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

27件

3,907.9万円

4,100.0万円

155.09㎡

114.02㎡

6,200.0万円

表山

2025年Q2

35件

4,117.1万円

4,180.0万円

143.70㎡

118.44㎡

7,300.0万円

元植田

2025年Q3

38件

3,858.1万円

4,137.5万円

147.96㎡

108.29㎡

9,400.0万円

植田本町

2025年Q4

33件

3,677.8万円

3,530.0万円

140.39㎡

109.02㎡

6,500.0万円

弥生が岡

2025年合計

133件

3,891.6万円

3,980.0万円

146.41㎡

112.31㎡

9,400.0万円

植田本町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

4,000万~4,999万円が47件で最多、新築33件が中心をつくった

価格帯では4,000万~4,999万円が47件で最も多く、そのうち新築が33件です。3,000万~3,999万円も41件あり、新築13件、中古28件が成約しました。つまり3,000万円台では中古の選択肢が広がり、4,000万円台では新築と中古が競合します。買主にとっては4,000万円前後が比較の分岐点になりやすく、売主は中古住宅の強みを土地条件、改修履歴、駐車条件など具体的に示す必要があります。2026年は月々返済と修繕予備費の両立が重くなるため、総費用を説明できる住宅ほど検討しやすくなります。

 

表5 レインズにおける2025年名古屋市天白区【戸建】価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

6件

0件

6件

1,000万~1,999万円

5件

0件

5件

2,000万~2,999万円

16件

0件

16件

3,000万~3,999万円

41件

13件

28件

4,000万~4,999万円

47件

33件

14件

5,000万~6,999万円

16件

8件

8件

7,000万~9,999万円

2件

0件

2件

1億円以上

0件

0件

0件

合計

133件

54件

79件

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

100~149㎡が77件で中心、新築54件中42件がこの帯に入る

土地面積は100~149㎡が77件と圧倒的に多く、新築54件のうち42件を占めます。新築は総額を抑えながら必要な居住面積を確保する商品設計が中心で、中古は150㎡以上にも広く分布します。土地の広さだけで価格を比較すると、新築の効率的な間取りや中古の大きな敷地という違いを見落とします。買主は庭や駐車台数を含む使い方を、売主は土地の余裕がどのような暮らしにつながるかを具体化して比較することが有効です。売主は住宅の強みと修繕課題を整理し、買主は必要工事を金額へ置き換えて新築との差を比較します。

 

表6 レインズにおける2025年名古屋市天白区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

17件

4件

13件

100~149㎡

77件

42件

35件

150~199㎡

19件

7件

12件

200~249㎡

11件

1件

10件

250~299㎡

5件

0件

5件

300~499㎡

4件

0件

4件

500㎡以上

0件

0件

0件

合計

133件

54件

79件

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

不動産情報ライブラリ104件と分布図で見る新築・中古の違い

不動産情報ライブラリでは、2025年の戸建104件について新築66件・中古38件を別々に確認できます。レインズとは件数が異なりますが、新築の4,000万円台から5,000万円台への集中と、中古の広い価格分布は共通する特徴です。四半期、価格帯、面積帯、分布図を重ねることで、平均価格だけでは分からない市場構成が見えてきます。公的データと分布図では、新築の集中と中古の幅広さを同じ尺度で捉えます。

 

年間区分では新築中央値4,800万円、中古中央値3,600万円

不動産情報ライブラリの新築66件は平均4,792.4万円、中央値4,800万円、中古38件は平均4,051.1万円、中央値3,600万円でした。中古の平均と中央値に約451万円の差があり、高額成約の影響が表れています。戸建全体の中央値4,550万円は新築の比率が高いことも反映しています。購入相談では「天白区の平均戸建価格」ではなく、新築か中古か、どの面積帯かを決めてから比較した方が予算の精度が上がります。天白区の戸建は新築と中古の条件差が大きく、区全体の平均から一棟の価値を決めることはできません。

 

表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市天白区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

66件

4,792.4万円

124.70㎡

100.00㎡

6,500.0万円

4,800.0万円

久方

中古戸建

38件

4,051.1万円

186.18㎡

147.37㎡

10,000.0万円

3,600.0万円

野並

戸建全体

104件

4,521.5万円

147.16㎡

117.31㎡

10,000.0万円

4,550.0万円

野並

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法

 

※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。

 

戸建全体はQ2・Q3が4,700万円台の平均になった

戸建全体ではQ2が平均4,783.3万円、Q3が4,762.7万円で、Q4は4,198.6万円へ下がりました。Q2には野並の1億円、Q3には元植田の9,600万円が含まれ、平均を押し上げています。一方、中央値はQ1 4,600万円、Q2 4,850万円、Q3 4,500万円、Q4 4,100万円です。高額中古の存在を除いても4,000万円台の実需は厚く、2025年は新築中心の価格帯が市場全体の基準を引き上げた年と読めます。四半期ごとの高額中古の有無を切り分けて見ることが、平均の変動を正しく読む近道です。

 

表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市天白区【戸建全体】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

21件

4,323.8万円

4,600.0万円

126.19㎡

105.71㎡

6,300.0万円

野並

2025年Q2

24件

4,783.3万円

4,850.0万円

168.75㎡

147.08㎡

10,000.0万円

野並

2025年Q3

30件

4,762.7万円

4,500.0万円

156.33㎡

112.50㎡

9,600.0万円

元植田

2025年Q4

29件

4,198.6万円

4,100.0万円

135.00㎡

106.03㎡

6,300.0万円

野並

2025年合計

104件

4,521.5万円

4,550.0万円

147.16㎡

117.31㎡

10,000.0万円

野並

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築66件はQ2平均5,013.3万円でも年間中央値4,800万円

新築は各四半期15~18件で安定し、Q2平均5,013.3万円が最も高くなりました。最高価格はQ3久方の6,500万円です。年間中央値4,800万円と四半期中央値4,500万~5,000万円は近く、少数の極端な取引だけで市場が作られているわけではありません。2026年の新築を考える際は、5,000万円前後を一つの比較軸にしつつ、土地面積、建物面積、設備仕様、住宅性能を見て価格差の理由を確認することが大切です。極端な取引に引きずられず、年間中央値を軸に据えることが、新築の相場感をつかむ近道です。

 

表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市天白区【新築戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

16件

4,731.2万円

4,750.0万円

115.31㎡

99.38㎡

6,300.0万円

野並

2025年Q2

15件

5,013.3万円

5,000.0万円

131.00㎡

102.67㎡

6,200.0万円

池場

2025年Q3

18件

4,827.8万円

4,650.0万円

132.50㎡

101.67㎡

6,500.0万円

久方

2025年Q4

17件

4,617.6万円

4,500.0万円

119.71㎡

96.47㎡

6,300.0万円

野並

2025年合計

66件

4,792.4万円

4,800.0万円

124.70㎡

100.00㎡

6,500.0万円

久方

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古38件は野並1億円と元植田9,600万円が上値を広げた

中古はQ2の野並1億円、Q3の元植田9,600万円が目立ちますが、年間中央値は3,600万円です。Q1は中央値2,700万円、Q4は3,950万円と四半期差も大きく、流通した物件の築年・土地条件が変わると数字が動きやすい市場です。中古売却では年間平均4,051.1万円へ寄せるのではなく、同じ築年帯と土地面積、リフォーム状態の成約を探してください。買主も高額中古と一般中古を一つの平均で比べない方が合理的です。高額成約を基準にせず、同じ条件の中古・新築を重ねて比較する姿勢が、実勢に近い相場観につながります。

 

表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市天白区【中古戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

5件

3,020.0万円

2,700.0万円

161.00㎡

126.00㎡

6,200.0万円

表山

2025年Q2

9件

4,400.0万円

3,300.0万円

231.67㎡

221.11㎡

10,000.0万円

野並

2025年Q3

12件

4,665.0万円

4,100.0万円

192.08㎡

128.75㎡

9,600.0万円

元植田

2025年Q4

12件

3,605.0万円

3,950.0万円

156.67㎡

119.58㎡

6,200.0万円

荒池

2025年合計

38件

4,051.1万円

3,600.0万円

186.18㎡

147.37㎡

10,000.0万円

野並

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

5,000万~6,999万円が39件で新築31件を占める

価格帯では5,000万~6,999万円が39件と最多で、新築31件が中心です。4,000万~4,999万円も24件、3,000万~3,999万円も24件あり、3,000万円台から6,000万円台まで実需が広がっています。中古は1,000万円未満6件から1億円以上1件まで幅があり、価格差を築年だけでは説明できません。予算を決める際は新築の中心帯と、中古の購入後修繕を含む総額を同じ物差しで比べることがポイントです。同じ物差しで比較できれば、価格差の理由も自然と見えてきます。

 

表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市天白区【戸建】価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

6件

0件

6件

1,000万~1,999万円

1件

0件

1件

2,000万~2,999万円

5件

1件

4件

3,000万~3,999万円

24件

14件

10件

4,000万~4,999万円

24件

20件

4件

5,000万~6,999万円

39件

31件

8件

7,000万~9,999万円

4件

0件

4件

1億円以上

1件

0件

1件

合計

104件

66件

38件

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

100~149㎡が64件で、新築49件・中古15件が集まった

土地面積帯では100~149㎡が64件と最多で、新築49件、中古15件です。新築はこの帯へ明確に集中する一方、中古は200㎡以上にも成約が分散し、敷地の広さを求める買主の受け皿になっています。土地面積が大きい中古は固定資産税や外構管理の負担もありますが、駐車台数や庭、建替え時の自由度という価値があります。売主は面積を数字だけで示さず、どのように使える余裕なのかを伝えると比較されやすくなります。面積の数字だけでなく、その広さで何ができるかまで伝えることが、比較されたときの説得力につながります。

 

表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市天白区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

12件

8件

4件

100~149㎡

64件

49件

15件

150~199㎡

16件

9件

7件

200~249㎡

4件

0件

4件

250~299㎡

5件

0件

5件

300~499㎡

1件

0件

1件

500㎡以上

2件

0件

2件

合計

104件

66件

38件

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

分布図は新築の集中と中古のばらつきを一枚で確認できる

戸建取引分布図では、新築が概ね100~150㎡の土地と4,000万~6,000万円台へ集まり、中古は低価格から9,000万円台まで散らばっています。右側の外れ値領域には広い土地の中古もあり、面積だけで価格が決まらないことが分かります。図は市場の全体像を見るためのもので、個々の点の町名や築年を図から推測してはいけません。候補物件を比較するときは分布上の位置を確認した後、個票の築年、建物面積、立地へ戻って判断します。分布図はあくまで全体像をつかむための地図であり、実際の判断は個票の条件へ戻って行うことが基本になります。

 

図1 名古屋市天白区 戸建取引分布図(2025年)

名古屋市天白区戸建取引分布図

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

過去5年間で新築価格は切り上がり中古は高額事例で振れた

2021~2025年の推移を見ると、戸建全体の中央値は4,000万円台から4,550万円へ上がり、新築中央値は4,400万円から4,800万円へ切り上がりました。一方、中古は年ごとの成約内容で平均と中央値が動きます。2025年だけを特別な年として見るのではなく、新築の価格定着と中古の個別性を分けて捉える必要があります。長期推移は、新築原価の上昇と中古の個別性が2025年だけの現象かを確かめる材料です。

 

戸建全体は2025年104件で5年間の中でも流通量が多い

戸建全体の取引件数は2021年142件、2022年82件、2023年101件、2024年86件、2025年104件でした。年による増減はありますが、2025年は100件を超えており、市場が細っているとは言い切れません。平均価格は4,521.5万円、中央値4,550万円で5年間の中でも高い水準です。2026年は流通量が多少前後しても、4,000万円台を中心とする価格感が急に消えるより、金利に応じて物件ごとの成約速度が変わる可能性を見ます。件数の多さそのものより、どの価格帯で成約が続いているかを確認することが、2026年の判断に役立ちます。

 

表13 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市天白区【戸建全体】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

142件

147.54㎡

111.51㎡

4,352.2万円

4,200.0万円

2022年

82件

138.84㎡

114.88㎡

4,192.7万円

4,100.0万円

2023年

101件

144.46㎡

103.07㎡

4,233.2万円

4,000.0万円

2024年

86件

149.42㎡

116.57㎡

4,474.2万円

4,400.0万円

2025年

104件

147.16㎡

117.31㎡

4,521.5万円

4,550.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築中央値は5年間で4,400万円から4,800万円へ上昇した

新築の中央値は2021年4,400万円、2022年4,100万円、2023年4,300万円、2024年4,500万円、2025年4,800万円です。土地面積はむしろ2021年135.09㎡から2025年124.70㎡へ小さくなっており、価格上昇を広さの拡大だけでは説明できません。土地仕入れ、資材、人件費、住宅性能などのコストが販売価格へ影響していると考えるのが自然です。2026年も価格を維持する代わりに面積や仕様を調整する商品が出る可能性があります。価格上昇の背景にあるコスト構造まで理解しておくと、2026年の新築価格の見通しも立てやすくなります。

 

表14 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市天白区【新築戸建】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

111件

135.09㎡

105.54㎡

4,552.3万円

4,400.0万円

2022年

56件

123.12㎡

103.93㎡

4,373.2万円

4,100.0万円

2023年

67件

130.75㎡

98.73㎡

4,670.1万円

4,300.0万円

2024年

51件

128.63㎡

102.94㎡

4,739.2万円

4,500.0万円

2025年

66件

124.70㎡

100.00㎡

4,792.4万円

4,800.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古は2025年平均4,051.1万円でも中央値3,600万円

中古は2024年の中央値4,100万円から2025年3,600万円へ下がりましたが、平均は4,088.0万円から4,051.1万円と大きく変わっていません。高額な土地価値を持つ中古が平均を支え、一般的な成約価格はより低い層にも広がった構造です。中古市場では年平均だけで「値上がり・値下がり」を判断しにくく、築年、土地面積、建物状態をそろえて見る必要があります。2026年も良質中古と修繕負担の大きい住宅で差が出やすいでしょう。平均と中央値のどちらを見るかで印象が変わるため、両方を確認したうえで実勢を判断することが大切です。

 

表15 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市天白区【中古戸建】成約データ

取引件数

平均土地面積

平均建物面積

平均成約価格

成約価格中央値

2021年

31件

192.10㎡

132.90㎡

3,635.8万円

3,200.0万円

2022年

26件

172.69㎡

138.46㎡

3,803.8万円

3,500.0万円

2023年

34件

171.47㎡

111.62㎡

3,372.1万円

3,150.0万円

2024年

35件

179.71㎡

136.43㎡

4,088.0万円

4,100.0万円

2025年

38件

186.18㎡

147.37㎡

4,051.1万円

3,600.0万円

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市天白区の戸建取引情報を抽出・集計

 

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金利と建築費・修繕費が新築中古の比較基準を変える

2026年は住宅価格だけでなく、毎月返済と購入後の維持費まで含めた負担が重視されます。日本銀行の金融市場調節方針は無担保コール翌日物を1.0%程度で推移させる内容で、変動金利を選ぶ買主は将来の返済余力も確認したい局面です。建設工事費の高い環境は新築だけでなく、中古住宅のリフォームや設備交換にも関係します。住宅ローンと工事費を一緒に見ると、販売価格だけでは分からない実際の負担が見えます。

 

図2 短期プライムレート等の推移

FAQ4 土地を買うとき金利上昇はどこまで気にすべきですか

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降

出典:住宅金融支援機構>借入金利の推移

 

政策金利1.0%程度の下では借入上限より返済余力を見る

金融機関の住宅ローン金利は商品ごとに異なりますが、政策金利が上がった環境では、変動金利の基準金利や新規借入条件が見直される可能性があります。4,000万~5,000万円台の戸建を検討する場合、0.数%の差でも長期の返済負担は積み上がります。買主は審査上借りられる金額と、家計が無理なく返せる金額を分けて考えてください。売主も買主の月額負担が価格交渉へ影響しやすい状況を理解しておく必要があります。契約する金融機関によって条件は異なるため、事前に確認したうえで無理のない資金計画を立てることが安心につながります。

 

図3 政策金利の変化と住宅ローンへの影響

政策金利1.0%程度の環境では土地に回せる借入余力が縮みやすい

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」

 

戸建価格は土地・建築費・人件費・金利が同時に動かす

新築戸建の販売価格は土地仕入れだけで決まりません。木材や設備、エネルギー、人件費、為替、住宅性能の要求などが重なり、原価が下がりにくい環境が続いています。そのため金利上昇で買主の予算が縮んでも、販売価格を同じ幅で下げられるとは限りません。中古は総額を抑えやすい一方、購入後の修繕費を見込む必要があります。2026年は「安い方」ではなく、取得後まで含めて費用の見通しが立つ方が選ばれやすくなります。価格が横ばいに見えても、これらの複合的な要因が総額へ静かに効いてくることを意識しておく必要があります。

 

図4 住宅購入に影響する主な要因

住宅ローン金利と建築費が2026年の土地予算を厳しくする

資料:松屋不動産販売株式会社 家デパ(IEDEPA)

 

月10万円の返済上限では金利差が借入可能額を変える

毎月の返済額を一定にすると、金利が高いほど借入元金は小さくなります。戸建購入では物件価格のほか、諸費用、引越し、家具家電、場合によってはリフォーム費も必要です。ローンの承認額をすべて物件へ使うと、入居後の支出に余裕がなくなります。新築と中古を比べる際は、同じ毎月返済で借りられる金額を確認し、中古は修繕予備費を別枠で残してください。資金計画の余白が、金利上昇時の安心につながります。同じ返済額でも金利次第で借りられる元金が変わることを踏まえ、余白を残した資金計画を立てることが安心につながります。

 

図5 毎月10万円返済時の借入可能額の違い

月10万円返済でも金利差によって借入可能額のイメージは大きく変わる

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します

 

2,500万円の借入例でも返済額の差は長期で効いてくる

借入額2,500万円の返済例を見ると、金利差は毎月返済へ継続して表れます。実際の天白区戸建はこれより大きい借入になる場合も多く、金利感応度はさらに高まります。変動金利の低さだけで購入額を上げるのではなく、固定金利との比較や繰上返済の余力も含めて検討してください。売却側は住宅ローン利用者が中心となる価格帯ほど、価格の妥当性を土地・建物状態・設備など複数の価値で説明できることが成約につながります。借入額が大きくなるほど、この金利差は無視できない負担として積み上がっていきます。

 

図6 2,500万円借入時の返済額比較

金利差による2,500万円借入時の返済総額の試算例

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額

 

建設工事費の上昇は中古のリフォーム費にも関係する

2026年4月分以降の建設工事費デフレーターは、国土交通省が2020年度平均を100として算出しています。7月31日公表の最新月次は5月までで、建築総合は126.4です。指数でみれば基準時点を26.4ポイント上回っています。これは個別住宅の見積額が一律26.4%上昇したことを示すものではありませんが、新築原価だけでなく、中古購入後の外壁、屋根、水回り、給湯器などの修繕費を軽く見ないための参考になります。

 

図7 建設工事費デフレーターの直近水準

建築総合126.4は2020年度平均より約26%高い指数水準を示す

出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」(2020年度基準、2026年5月分、2026年7月31日公表)

 

図8 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋

※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。

ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準

 

将来返済が不安なら金利見直し方法を商品ごとに確認する

変動金利の「5年ルール」「125%ルール」はすべての金融機関や商品に適用されるわけではありません。返済額がすぐ変わらない商品でも、利息と元本返済の比率が変わります。戸建購入ではローン説明を受けた際に、金利見直しの時期、返済額変更の仕組み、固定への切替条件、繰上返済手数料まで確認してください。長期返済では「今月いくらか」より、条件が変わったときにどうなるかを理解しておく方が重要です。条件を先に理解しておくことが、金利が動いたときにも落ち着いて対応できる土台になります。

 

図9 将来の住宅ローン支払いが不安な方へ

変動金利上昇時の返済額シミュレーション

資料:松屋不動産販売株式会社 家デパ(IEDEPA)。金融機関・商品ごとに条件は異なります

 

図10 金利が上がり続けると『未払い利息』が発生するかも・・・

未払い利息とは

5年ルール・125%ルールについてはコチラ⇒住宅ローン元金均等返済には5年・125%ルール適用されないって本当?

 

 

2026年の天白区戸建市場は新築高値と中古選別が同時に進む

2025年の成約分布と5年間の推移を見ると、2026年に戸建価格が一斉に下がるより、新築は原価を背景に高値圏を保ち、中古は建物状態と土地価値で成約力が分かれる展開を想定します。金利上昇で予算上限は厳しくなるため、同じ4,000万円台でも買主が納得できる理由を持つ物件が選ばれやすくなります。予測は新築・中古を別市場として考えたうえで、戸建全体の方向へまとめます。

 

戸建全体の流通量は前年並みを中心に大幅な減少を前提にしない

不動産情報ライブラリは2025年104件、レインズは133件で、いずれも年間を通じて成約が確認されています。2026年も人口や供給、金利の影響で件数が上下する可能性はありますが、急に市場が止まることを基本シナリオにはしません。むしろ買主の比較が厳しくなり、価格設定や建物状態によって売れるまでの期間が分かれる可能性を重視します。売主は「相場が下がる前に急いで売る」より、適正価格と販売準備を整えることが先です。件数の増減そのものより、どの価格帯・条件の物件が動きやすいかを見ることが、実務上の判断材料になります。

 

新築は4,300万~5,000万円前後を中心に商品差が出る

レインズ新築中央値4,490万円、不動産情報ライブラリ新築中央値4,800万円を踏まえると、2026年の新築は4,000万円台後半を中心に比較される場面が多いと見ます。ただし土地の広さ、駅距離、性能、設備、分譲規模で価格は変わります。金利上昇で買主の上限が厳しくなるため、販売側は単純な値下げだけでなく、面積を抑える、仕様を整理するなど総額を合わせる工夫が増える可能性があります。この中心レンジを踏まえたうえで、候補の条件がどちら側に寄るかを見極めることが、2026年の価格判断の出発点になります。

 

中古は3,000万円台を軸に修繕済みと現況物件で差が広がる

レインズ中古中央値は3,480万円、不動産情報ライブラリでは3,600万円で、両資料は近い水準です。2026年も中古の中心は3,000万円台を軸に考えやすい一方、築浅・状態良好・土地条件が強い物件は新築に近い価格まで評価される可能性があります。反対に設備更新や外壁・屋根工事が近い物件は、見積額がそのまま交渉材料になります。売主は修繕履歴を整理し、買主は必要工事を金額へ置き換えて比較してください。修繕の有無が価格差として表れやすい以上、見積額を早めに把握しておくことが交渉を有利に進める鍵になります。

 

1億円級の中古成約は市場平均ではなく土地価値の個別事例として見る

不動産情報ライブラリの中古最高1億円は野並、レインズでは9,400万円が植田本町で成約しています。これらは中古戸建全体の標準価格ではなく、土地面積や立地、建物規模など個別性が強い事例です。高額中古があるから築古住宅も高く売れる、とはなりません。ただし建物価値が下がっても土地価値が価格を支えるケースがあることは重要です。売却では土地としての再利用可能性も含めて査定し、建物だけで価格を決めないようにします。高額事例は市場の上限を知る材料にとどめ、実際の査定は同じ条件の成約から積み上げていくのが確実です。

 

 

売却と購入の実務は土地価値と建物状態を分けて確認する

戸建は土地と建物が一体で売買されますが、価値の動き方は同じではありません。土地は接道や用途、形状が中心となり、建物は築年、施工、修繕履歴、設備、雨漏りやシロアリなどの状態が価格へ影響します。天白区の中古は価格幅が広いため、この二つを分けて説明できるほど査定と購入判断の精度が上がります。土地と建物を分けて確認することで、査定も購入後の修繕計画も具体化できます。

 

売主は建物の不具合より修繕履歴を先に整理しておく

中古戸建の販売では、傷や古さを隠すより、いつ何を修繕したかを資料で示す方が買主の安心につながります。外壁塗装、屋根、防水、給湯器、水回り、シロアリ対策など、領収書や保証書が残っていれば整理してください。不具合がある場合も、事前に把握して価格へ反映すれば交渉の根拠を作れます。天白区では中古価格の幅が大きいため、「築年だけでは評価できない状態の差」を見える化することが売却戦略の一部になります。こうした資料の準備が、価格交渉の場で説得力のある根拠として役立ちます。

 

買主は中古のリフォーム費を契約前に概算する

内覧で室内がきれいに見えても、外壁や屋根、給湯器、配管などは別途確認が必要です。購入後すぐに数百万円規模の工事が必要になると、新築との差が想定より小さくなることがあります。中古を選ぶときは、希望する改装だけでなく「やらなければならない修繕」を先に分け、見積可能なものは契約前に概算してください。住宅ローンへリフォーム費を組み込む場合は、金融機関の手続き時期も早めに確認する必要があります。契約前にこの二点を整理しておくことが、想定外の出費を防ぐ一番の近道です。

リフォーム中写真

 

新築と中古の比較では駐車・間取り・将来売却まで同じ表で比べる

価格だけで比較すると新築の設備と中古の土地の広さを同じ尺度で評価できません。駐車台数、収納、家事動線、断熱性能、土地面積、修繕予定、駅や生活施設への距離、将来売却のしやすさを項目化し、家族にとって優先度を付けてください。天白区では100~149㎡の新築が多い一方、中古には広い敷地の選択肢があります。何を得るために価格差を払うのかが明確になると、新築・中古の選択に納得しやすくなります。価格差の理由を項目ごとに言語化できると、新築・中古のどちらを選んでも納得感のある判断につながります。

 

 

FAQ|天白区の戸建売買で新築中古を比べるときの疑問

戸建相談では、新築価格が今後下がるか、中古を売る前にリフォームすべきか、築古でも売れるか、金利上昇時に購入してよいかといった質問が多くなります。2025年の天白区は新築と中古の両方に十分な成約があるため、実績を使って条件別に考えられます。価格だけでなく建物状態と資金計画まで含めて回答します。FAQでは新築価格、リフォーム、築古、金利という実際の相談が多い論点を扱います。

 

FAQ1 2026年後半まで待てば新築戸建は安くなりますか

大幅な値下がりを前提にはしにくい状況です。2025年の新築中央値はレインズ4,490万円、不動産情報ライブラリ4,800万円で、5年間でも価格水準は切り上がっています。金利上昇は買主の上限を抑えますが、建築資材や人件費が高い環境では売価を同じ幅で下げにくいためです。販売価格が下がる代わりに、土地や建物面積、仕様が調整される場合もあります。待つかどうかは価格予想より、希望条件と返済余力で判断してください。待つことで得られるものと失うものを、価格予想だけでなく総合的に比較する視点が欠かせません。

 

FAQ2 中古戸建は売る前にリフォームした方が高く売れますか

全面リフォームが必ず回収できるとは限りません。買主が自分好みに改装したい場合、売主が選んだ仕様に費用をかけても評価が同額上がらないことがあります。まず現況で査定し、清掃や小修繕で印象を整える範囲と、工事した方が販売しやすい部分を分けてください。設備故障や雨漏りなど成約を妨げる不具合は、修理する場合と価格へ反映する場合を比較します。費用対効果を数字で見てから工事を決めることをおすすめします。工事にかける費用と回収できる価格差を、着手前に見積もっておくことが無駄な出費を避ける近道です。

 

図11 中古戸建のリフォームと売却判断で注意したいこと

売却前に室内をリフォームすれば高く売れますか

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!

 

FAQ3 築年数が古い戸建でも天白区なら売却できますか

売却できますが、建物価値と土地価値を分けて考える必要があります。築古でも修繕状態が良くそのまま住める住宅は中古として検討されますし、建物の利用が難しくても土地条件が良ければ土地としての需要があります。レインズでは1,000万円未満から高額中古まで成約があり、価格幅の広さがそれを示しています。耐震性、増改築履歴、境界、再建築条件を確認し、現況利用と建替えの両方の買主層へ届く販売方法を考えます。

 

FAQ4 金利が上がっている今に戸建を買っても大丈夫ですか

金利が上がったから一律に買うべきではない、ということではありません。重要なのは、現在の金利だけでなく上昇後の返済額でも家計が維持できるか、購入後の修繕費を残せるかです。希望物件が4,000万円台なら、頭金、諸費用、固定資産税、保険まで含めて毎月・年間の負担を出してください。家族の収入見通しと居住期間が合うなら購入は検討できます。相場の底を待つより、自分の返済条件を先に固める方が判断しやすくなります。

 

 

松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス

戸建の価値は土地と建物の組み合わせで決まります。新築には新しさと性能の分かりやすさがあり、中古には立地や敷地、価格の選択肢があります。天白区の2025年成約は、その両方に需要があることを示しています。売主には建物状態を正直に整理した販売戦略を、買主には修繕費を含む総額比較をおすすめします。価格だけでなく建物状態と資金計画まで確認することを、実務の基本としてお伝えします。

 

戸建査定は同じ町名でも土地と建物を別々に評価する

戸建査定が難しいのは、土地条件と建物状態の組み合わせが一棟ごとに異なるからです。私は近隣の成約価格を確認したうえで、土地の接道、形状、高低差、面積と、建物の築年、施工、修繕、間取り、設備を分けて見ます。高額中古の成約が近くにあっても、土地や建物規模が違えば同じ価格にはなりません。逆に築年が古くても土地価値が高ければ評価できる場合があります。査定額の高さより、内訳を説明できる会社を選ぶことが大切です。

 

図12 戸建査定で不動産会社選びが重要な理由

戸建査定はなぜ難しい

是非コチラもご覧ください⇒戸建査定はなぜ難しい?信頼できる会社選びで売却価格に差がつく理由

 

売主は修繕履歴と不具合を整理して価格交渉を減らす

買主は中古住宅に対して「購入後にいくらかかるか」を不安に感じます。だからこそ、過去の修繕履歴、点検記録、保証、設備交換時期をまとめ、不具合も分かる範囲で先に伝えることが重要です。情報が揃っていれば、買主は必要工事を計算しやすくなり、漠然とした不安による大幅な値引き交渉を抑えられることがあります。建物状況調査を行うかどうかも、物件状態と販売戦略に応じて検討します。

 

買主は新築中古の価格差を住宅ローンだけで埋めない

新築の方が希望条件に近いからと借入上限を上げる、あるいは中古が安いから修繕費を考えず購入する、どちらも避けたい判断です。月々返済、固定資産税、保険、将来修繕を並べ、新築と中古で10年間程度の支出を比べると違いが見えます。天白区では4,000万円台で両方が競合するため、物件価格の数百万円差だけで結論を出さず、暮らしやすさと維持費に払う価値を確認してください。

 

 

まとめ|2026年は新築の価格維持と中古の状態差を見極める

2025年の天白区戸建市場では、新築は4,000万円台を中心に安定した成約があり、中古は土地価値と建物状態によって大きく価格が分かれました。2026年は金利上昇で買主の予算が厳しくなる一方、建築費や修繕費も高い環境です。売主・買主とも「物件価格だけ」の比較から離れ、取得後まで含めた総額で判断することが重要です。2026年は待つか動くかより、条件をそろえて比較できる準備が結果を左右します。

 

売却では新築相場ではなく同条件中古の成約から戦略を立てる

中古戸建を売るときは、近くの新築価格が高いから同じ水準で売れるとは限りません。築年、土地面積、建物面積、修繕、駐車条件が近い中古成約を優先し、そのうえで土地価値や改修状態を加減します。販売開始後は反響を見て、写真や情報開示を改善するのか、価格を調整するのかを段階的に判断してください。高く売ることと長く売ることは同じではありません。成約までの時間と手取りのバランスを含めて戦略を設計します。

 

天白区の戸建売却・購入は家デパ知立店へ新築中古を横断してご相談ください

売却をご検討の方には、土地価値と建物状態を分けた査定、修繕履歴の整理、販売価格と売り方まで具体化します。購入をご検討の方には、新築・中古の候補を同じ資金計画に並べ、住宅ローン、リフォーム、将来修繕を含む総額を比較します。名古屋市天白区の戸建について、売却査定も新築・中古の購入相談も、松屋不動産販売株式会社が運営する家デパ知立店で承ります。相場の数字を、ご家族の条件に合う実際の判断へ変えるお手伝いをします。

 

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