名古屋市千種区戸建市場2026・・・

コラム

購入売却戸建

名古屋市千種区戸建市場2026年予測中古高値と新築総額の分岐点へ

名古屋市千種区戸建市場2026年予測中古高値と新築総額の分岐点へ

「千種区の中古戸建は新築より高い成約も多いが、築年数が古くても価値は保てるのだろうか」

「新築と中古を比べたいが、金利や修繕費まで含めるとどちらが自分に合うのか分からない」

 

2025年の名古屋市千種区戸建市場は、レインズでも不動産情報ライブラリでも戸建全体の成約価格中央値が約5,000万円で近い一方、中古戸建の平均価格が新築を上回る特徴が見られます。背景には中古の土地面積の大きさと高額住宅の存在があります。本記事では成約データレインズ:87件と不動産情報ライブラリ:157件を合算せず、新築・中古・四半期・価格帯・土地面積帯・分布図・過去5年を分析し、金利と建築費を踏まえた2026年の売却・購入判断を具体化します。

名古屋市千種区土地売買市場の2026年予測はコチラ

名古屋市千種区マンション市場の2026年予測はコチラ

注意事項

本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。

第1四半期(Q1)…1月~3月

第2四半期(Q2)…4月~6月

第3四半期(Q3)…7月~9月

第4四半期(Q4)…10月~12月

※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

 

 

 

監修者

監修者

松屋不動産販売株式会社

代表取締役 佐伯 慶智

住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。

 

目次

2025年は中古戸建の平均価格が新築を上回った理由を読む

千種区の戸建市場では「新築が最も高く、中古は安い」という単純な構図になっていません。中古には広い土地・大きな建物・好立地の高額住宅が含まれ、平均価格を押し上げています。比較では新築・中古のラベルだけでなく、土地面積と建物状態まで分けて読む必要があります。

 

レインズ87件と不動産情報ライブラリ157件を独立して分析する

2025年のレインズは87件、不動産情報ライブラリは157件です。レインズは新築23件、中古64件で、中古64件には売一戸建検索に含まれた中古テラス2件を中古区分として集計しました。不動産情報ライブラリは新築53件、中古104件です。収録対象が異なるため件数は合算せず、それぞれの価格・面積・構成を照合します。

 

戸建全体の中央値は4980万円と5000万円でほぼ一致

レインズの戸建全体中央値は4,980万円、不動産情報ライブラリは5,000万円で、わずか20万円差です。件数が87件と157件で異なるのに中心値がほぼ一致したことは、2025年の千種区戸建市場で「約5,000万円」が重要な基準になったことを示します。ただし物件ごとの土地面積と築年で差が大きいため、中央値は個別査定の答えではなく比較の起点です。

 

中古の土地面積が大きく高額中古が平均価格を押し上げる

レインズでは新築の平均土地面積94.35㎡に対し中古は166.91㎡、不動産情報ライブラリでも新築99.53㎡に対し中古182.84㎡です。中古は土地を広く持つ物件が多く、土地価値が価格を支えます。そのため「中古の平均価格が新築より高い=古い建物ほど高い」という意味ではありません。土地と建物の価値を分ける読み方が必要です。

 

 

レインズで見る戸建全体新築中古の2025年成約実績

レインズ全87件を物件番号で監査し、重複番号や同一番号の数値差異がないことを確認しました。2025年契約、2026年2月完成予定の徳川山町3丁目の事例も、レインズの物件種目が新築戸建であるため除外せず新築へ含めています。

 

年間87件は新築23件と中古64件に分かれる

レインズでは新築23件の平均成約価格は5,098.0万円、中央値4,799.0万円。中古64件は平均5,780.0万円、中央値5,065.0万円です。中古の平均が高い一方、中央値差は約266万円にとどまり、高額な中古が平均を押し上げていることが分かります。

 

表1 レインズにおける2025年名古屋市千種区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

23件

5,098.0万円

94.35㎡

108.71㎡

11,900.0万円

4,799.0万円

日岡町

中古戸建

64件

5,780.0万円

166.91㎡

135.66㎡

13,800.0万円

5,065.0万円

園山町

戸建全体

87件

5,599.7万円

147.73㎡

128.53㎡

13,800.0万円

4,980.0万円

園山町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

 

戸建全体はQ4の平均6499.4万円が年間最高

戸建全体ではQ4が19件、平均6,499.4万円で最も高くなりました。Q1~Q3も継続して成約があり、年間を通じて流通しています。Q4の中央値は5,199万円で、平均ほどの上昇ではありません。見附町など高額中古の成約が平均を押し上げたため、年末の一時的な平均上昇をそのまま市場全体の急騰と捉えないことが重要です。

 

表2 レインズにおける2025年名古屋市千種区【戸建全体】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高価格

最高価格の町名

2025年Q1

19件

4,935.0万円

4,780.0万円

147.97㎡

122.67㎡

10,500.0万円

東明町

2025年Q2

22件

5,150.8万円

4,524.5万円

138.82㎡

116.23㎡

13,800.0万円

園山町

2025年Q3

27件

5,800.0万円

5,200.0万円

153.16㎡

125.68㎡

12,500.0万円

山門町

2025年Q4

19件

6,499.4万円

5,199.0万円

150.08㎡

152.71㎡

12,800.0万円

見附町

2025年合計

87件

5,599.7万円

4,980.0万円

147.73㎡

128.53㎡

13,800.0万円

園山町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築はQ4に平均5948.3万円まで上昇

新築はQ1が3件、Q2が5件、Q3が8件、Q4が7件で、Q4平均は5,948.3万円です。Q4には日岡町2丁目の1億1,900万円が含まれ、平均を押し上げました。一方、Q4中央値は4,899万円で、年間中央値4,799万円と近い水準です。新築の価格を見るときも、少数の高額商品より4,000万円台後半の中心帯を重視する方が実需を捉えやすくなります。

 

表3 レインズにおける2025年名古屋市千種区【新築戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高価格

最高価格の町名

2025年Q1

3件

5,636.7万円

5,390.0万円

70.70㎡

122.63㎡

7,290.0万円

高見

2025年Q2

5件

4,253.6万円

4,490.0万円

106.04㎡

105.32㎡

4,799.0万円

上野

2025年Q3

8件

4,679.6万円

4,894.5万円

82.83㎡

102.66㎡

5,700.0万円

吹上

2025年Q4

7件

5,948.3万円

4,899.0万円

109.31㎡

112.06㎡

11,900.0万円

日岡町

2025年合計

23件

5,098.0万円

4,799.0万円

94.35㎡

108.71㎡

11,900.0万円

日岡町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古はQ4平均6820.8万円で土地の広さが影響

中古はQ4の平均6,820.8万円、平均土地面積173.86㎡で、見附町の1億2,800万円など高額成約を含みます。Q3には山門町の中古テラス1億2,500万円もあり、物件種別・土地条件の幅が大きい市場です。中古を購入する際は平均価格で割高・割安を決めず、土地価値、建物の再利用価値、再建築条件、修繕負担を分けて比較する必要があります。

 

表4 レインズにおける2025年名古屋市千種区【中古戸建】四半期別成約データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高価格

最高価格の町名

2025年Q1

16件

4,803.4万円

4,680.0万円

162.46㎡

122.67㎡

10,500.0万円

東明町

2025年Q2

17件

5,414.7万円

4,980.0万円

148.46㎡

119.43㎡

13,800.0万円

園山町

2025年Q3

19件

6,271.7万円

5,898.0万円

182.78㎡

135.37㎡

12,500.0万円

山門町

2025年Q4

12件

6,820.8万円

5,980.0万円

173.86㎡

176.43㎡

12,800.0万円

見附町

2025年合計

64件

5,780.0万円

5,065.0万円

166.91㎡

135.66㎡

13,800.0万円

園山町

出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

 

 

レインズの価格帯と土地面積帯から新築中古の違いを見る

四半期の平均だけでは新築・中古の市場構造を把握しにくいため、価格帯と土地面積帯を同じ区分で比較します。千種区では新築がコンパクトな土地に寄り、中古は広い土地へも分布するため、総額だけで両者を比較すると判断を誤りやすくなります。

 

5000万円以上は戸建全体40件で最多

レインズでは5,000万円以上が40件で最多、4,000万~4,999万円が25件です。新築23件のうち5,000万円以上は8件、中古64件では32件あります。中古の高額帯が厚いのは、築浅・好立地だけでなく広い土地を持つ住宅が含まれるためです。売却では「中古だから新築より下」と決めず、土地と建物の双方から価格を組み立てる必要があります。

 

表5 レインズにおける2025年名古屋市千種区【戸建】成約価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

0件

0件

0件

1,000万~1,999万円

2件

0件

2件

2,000万~2,999万円

5件

0件

5件

3,000万~3,999万円

15件

6件

9件

4,000万~4,999万円

25件

9件

16件

5,000万円以上

40件

8件

32件

出典:レインズ 成約データ(2025年、名古屋市千種区、ユーザー提供資料を全ページ集計)

 

新築は100㎡未満が15件でコンパクトな土地が中心

新築は100㎡未満が15件、100~150㎡未満が6件で、23件中21件が150㎡未満です。建築費と土地取得費が高い千種区では、土地をコンパクトにして販売総額を調整する商品設計が現れやすいと考えられます。買主は土地の広さだけでなく、駐車台数、延床面積、収納、日照など実際の暮らしやすさが確保できるかを確認してください。

 

表6 レインズにおける2025年名古屋市千種区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

35件

15件

20件

100㎡以上150㎡未満

21件

6件

15件

150㎡以上200㎡未満

12件

2件

10件

200㎡以上250㎡未満

7件

0件

7件

250㎡以上300㎡未満

6件

0件

6件

300㎡以上500㎡未満

5件

0件

5件

500㎡以上

1件

0件

1件

出典:レインズ 成約データ(2025年、名古屋市千種区、ユーザー提供資料を全ページ集計)

 

中古は200㎡以上の土地も多く価格差の幅が広い

中古では200㎡以上が19件あり、新築では200㎡以上が0件です。中古住宅の価格差には建物の築年・状態だけでなく、土地の広さと再建築時の土地価値が強く影響します。築古でも土地条件が良ければ高額になり得る一方、建物を活かせても擁壁や接道に課題があれば評価が伸びないことがあります。中古は「建物価格+土地価格」の内訳を意識して比較することが重要です。

 

 

不動産情報ライブラリ157件で市場構造を確認する

不動産情報ライブラリでは157件、新築53件・中古104件を分析対象とし、戸建全体=新築+中古、四半期、価格帯、土地面積帯、分布図など多方面から切り分けて分析していきます。レインズとは件数が異なりますが、中央値や新築・中古の構造を比較します。

 

新築53件中古104件で中古が全体の約3分の2

不動産情報ライブラリでは新築53件、中古104件で、中古が全体の66.2%です。新築平均5,141.5万円に対し中古平均6,115.4万円、中央値は新築4,900万円、中古5,050万円でした。平均差965.9万円に対して中央値差150万円と小さく、レインズと同様に一部の高額中古が平均を持ち上げています。

 

表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市千種区【戸建】年間区分集計

区分

取引件数

平均成約価格

平均土地面積

平均建物面積

最高価格

成約価格中央値

最高価格の町名

新築戸建

53件

5,141.5万円

99.53㎡

102.84㎡

12,000.0万円

4,900.0万円

日岡町

中古戸建

104件

6,115.4万円

182.84㎡

139.09㎡

22,000.0万円

5,050.0万円

丘上町、唐山町

戸建全体

157件

5,786.6万円

154.71㎡

127.16㎡

22,000.0万円

5,000.0万円

丘上町、唐山町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法

 

※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。

 

戸建全体Q4中央値5500万円で年後半に高額成約が増える

戸建全体はQ4が45件で年間最多、平均6,562.2万円、中央値5,500万円です。Q1の中央値4,800万円、Q2の4,500万円、Q3の4,850万円から切り上がっています。ただしQ4は平均土地面積179.44㎡、平均建物面積147.73㎡と大きく、物件構成の違いも影響します。年後半の価格上昇を市場全体の一律上昇とせず、面積差を合わせて読みます。

 

表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市千種区【戸建全体】四半期別取引データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

29件

5,410.3万円

4,800.0万円

163.97㎡

125.18㎡

11,000.0万円

希望ケ丘、東明町

2025年Q2

39件

5,343.6万円

4,500.0万円

143.97㎡

114.62㎡

22,000.0万円

丘上町

2025年Q3

44件

5,634.1万円

4,850.0万円

132.84㎡

118.98㎡

14,000.0万円

園山町

2025年Q4

45件

6,562.2万円

5,500.0万円

179.44㎡

147.73㎡

22,000.0万円

唐山町

2025年合計

157件

5,786.6万円

5,000.0万円

154.71㎡

127.16㎡

22,000.0万円

丘上町、唐山町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

 

新築は4000万円台と5000万円以上に集中する

新築の四半期ではQ2~Q3の平均が4,700万円台、Q4が5,516.7万円です。年間では4,000万~4,999万円が17件、5,000万円以上が25件で、53件の約8割が4,000万円以上です。新築の土地面積は年間99.53㎡とコンパクトで、販売総額と立地のバランスを取りながら商品化されていることが読み取れます。

 

表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市千種区【新築戸建】四半期別取引データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

7件

5,700.0万円

5,400.0万円

91.43㎡

113.33㎡

7,300.0万円

高見

2025年Q2

11件

4,718.2万円

4,500.0万円

105.91㎡

104.55㎡

7,300.0万円

南明町

2025年Q3

17件

4,788.2万円

4,800.0万円

87.35㎡

98.82㎡

6,800.0万円

赤坂町

2025年Q4

18件

5,516.7万円

5,100.0万円

110.28㎡

102.06㎡

12,000.0万円

日岡町

2025年合計

53件

5,141.5万円

4,900.0万円

99.53㎡

102.84㎡

12,000.0万円

日岡町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

 

中古は土地面積が広く5000万円以上が57件

中古は104件中57件が5,000万円以上で、年間平均土地面積182.84㎡です。Q4は平均7,259.3万円、中央値6,500万円まで上昇し、唐山町の2億2,000万円など高額成約を含みます。中古住宅の価格を築年数だけで評価すると、この土地価値を見落とします。売主は土地・建物の価値を分けて説明し、買主は建物を使う場合と建替える場合の双方を想定すると判断しやすくなります。

 

表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市千種区【中古戸建】四半期別取引データ

期間

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

最高成約価格

最高価格の町名

2025年Q1

22件

5,318.2万円

4,500.0万円

187.05㎡

128.41㎡

11,000.0万円

希望ケ丘、東明町

2025年Q2

28件

5,589.3万円

4,700.0万円

158.93㎡

118.57㎡

22,000.0万円

丘上町

2025年Q3

27件

6,166.7万円

5,200.0万円

161.48㎡

131.67㎡

14,000.0万円

園山町

2025年Q4

27件

7,259.3万円

6,500.0万円

225.56㎡

176.48㎡

22,000.0万円

唐山町

2025年合計

104件

6,115.4万円

5,050.0万円

182.84㎡

139.09㎡

22,000.0万円

丘上町、唐山町

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市千種区の戸建取引情報を抽出・集計

 

価格帯別では5000万円以上82件が全体の過半を占める

不動産情報ライブラリの価格帯では5,000万円以上が82件で52.2%、4,000万~4,999万円が36件です。新築25件・中古57件が5,000万円以上に入り、高額帯は中古だけの市場ではありません。ただし新築と中古では土地面積の構成が異なるため、同じ5,000万円台でも購入できる土地の広さ、建物築年数、将来修繕費は大きく違います。

 

表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市千種区【戸建】価格帯別取引件数

価格帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

1,000万円未満

0件

0件

0件

1,000万~1,999万円

2件

0件

2件

2,000万~2,999万円

5件

0件

5件

3,000万~3,999万円

32件

11件

21件

4,000万~4,999万円

36件

17件

19件

5,000万円以上

82件

25件

57件

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2025年取引データ。名古屋市千種区 不動産市場調査レポート記載値)

 

土地面積は新築が150㎡未満中古は広い帯まで分散する

土地面積帯では新築53件のうち48件が150㎡未満です。一方、中古は150㎡以上が51件あり、500㎡以上も3件あります。この差は新築・中古の平均価格を読むうえで欠かせません。新築は総額を抑えた都市型の商品、中古は土地資産を含む多様な住宅という性格が強く、2026年も両者は同じ基準だけでは比較できません。

 

表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市千種区【戸建】土地面積帯別取引件数

土地面積帯

戸建全体

新築戸建

中古戸建

100㎡未満

55件

27件

28件

100㎡以上150㎡未満

46件

21件

25件

150㎡以上200㎡未満

22件

5件

17件

200㎡以上250㎡未満

8件

0件

8件

250㎡以上300㎡未満

12件

0件

12件

300㎡以上500㎡未満

11件

0件

11件

500㎡以上

3件

0件

3件

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2025年取引データ。名古屋市千種区 不動産市場調査レポート記載値)

 

 

分布図と過去5年から新築中古の分岐点を探る

2025年だけでなく過去5年と分布図を重ねると、新築は土地面積を抑えつつ4,000万~5,000万円台へ集まり、中古は広い土地と高額住宅まで幅広く分布する構造が見えます。ここでは「平均価格」ではなく、どの種類の住宅が動いたかを確認します。

 

分布図は新築が100㎡前後、中古が広い面積帯まで拡散する

分布図の157点は新築53点、中古104点で、戸建全体=新築+中古と一致しています。赤の新築はおおむね50~150㎡へ集中し、青の中古は300㎡超まで広がっています。2億円を超える中古や900㎡前後の外れ値も削除せず略線で圧縮して表示しています。面積だけでは価格を説明できませんが、新築と中古で土地の持ち方が大きく違うことは明確です。

 

図1 名古屋市千種区 戸建取引分布図(2025年)

名古屋市千種区 戸建取引分布図

※外れ値領域は略線で圧縮して表示。全157点=新築53点+中古104点。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2025年取引データ。名古屋市千種区 不動産市場調査レポート記載値)

 

戸建全体の中央値は5年間で4300万から5050万円を往来

戸建全体の中央値は2021年4,700万円、2022年5,050万円、2023年4,300万円、2024年4,850万円、2025年5,000万円です。年ごとに上下はあるものの、2025年は5年前と比べて高い水準に戻りました。件数も157件へ増えていますが、物件構成の違いがあるため、市場の強さは価格だけでなく新築・中古の内訳まで確認します。

 

表13 不動産情報ライブラリにおける名古屋市千種区【戸建全体】過去5年間の推移

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

2021年

122件

6,612.0万円

4,700.0万円

154.59㎡

126.48㎡

2022年

132件

5,660.6万円

5,050.0万円

162.23㎡

203.85㎡

2023年

102件

5,285.3万円

4,300.0万円

145.83㎡

120.29㎡

2024年

104件

5,256.7万円

4,850.0万円

155.87㎡

123.97㎡

2025年

157件

5,786.6万円

5,000.0万円

154.71㎡

127.16㎡

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2025年取引データ。名古屋市千種区 不動産市場調査レポート記載値)

 

新築は土地面積の小型化で販売総額を調整している

新築の平均土地面積は2021年114.07㎡から2025年99.53㎡へ縮小し、中央値は4,500万~4,900万円台で推移しています。建築費や土地価格が高い中、販売総額を実需層の予算へ合わせるため、土地のコンパクト化が一つの調整手段になっていると考えられます。2026年も「広さを増やして高くする」より、立地・性能・間取りの納得感を高める商品が選ばれやすいでしょう。

 

表14 不動産情報ライブラリにおける名古屋市千種区【新築戸建】過去5年間の推移

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

2021年

54件

6,042.6万円

4,500.0万円

114.07㎡

121.20㎡

2022年

52件

5,371.2万円

4,900.0万円

120.67㎡

104.51㎡

2023年

30件

5,663.3万円

4,850.0万円

111.50㎡

104.83㎡

2024年

30件

4,886.7万円

4,650.0万円

103.67㎡

98.79㎡

2025年

53件

5,141.5万円

4,900.0万円

99.53㎡

102.84㎡

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2025年取引データ。名古屋市千種区 不動産市場調査レポート記載値)

 

中古は土地価値と建物状態を分けて評価する必要がある

中古の平均土地面積は5年間おおむね160~190㎡で、新築より大きい状態が続きます。2025年は平均6,115.4万円、中央値5,050万円で、高額中古が平均を上げています。中古は耐震性、雨漏り、給排水、外壁屋根、擁壁など建物・敷地の状態が価格交渉に直結します。土地価値が高くても改修費が読めなければ買主は慎重になるため、説明資料の整備が重要です。

 

表15 不動産情報ライブラリにおける名古屋市千種区【中古戸建】過去5年間の推移

取引件数

平均成約価格

成約価格中央値

平均土地面積

平均建物面積

2021年

68件

7,064.3万円

4,750.0万円

186.76㎡

130.66㎡

2022年

80件

5,848.8万円

5,100.0万円

189.25㎡

267.18㎡

2023年

72件

5,127.8万円

4,150.0万円

160.14㎡

126.74㎡

2024年

74件

5,406.8万円

5,000.0万円

177.03㎡

133.97㎡

2025年

104件

6,115.4万円

5,050.0万円

182.84㎡

139.09㎡

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2025年取引データ。名古屋市千種区 不動産市場調査レポート記載値)

 

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金利と建築費が2026年の取得負担をどう変えるか

戸建購入では物件価格と住宅ローン返済額に加え、新築なら建築価格・性能、中古なら修繕費を同じ予算表に入れることが重要です。金利上昇と工事費の高止まりが同時に続くと、買主は販売価格より「無理なく払い続けられる総額」を重視します。

 

図:住宅購入に影響する主な外部要因

住宅購入に影響広がる

 

7月31日の金融政策決定会合でも政策金利1.0%程度を維持

日本銀行は2026年7月31日の金融政策決定会合で、無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.0%程度で推移するよう促す方針を維持しました。住宅ローンの適用金利は金融機関・商品ごとに異なり、政策金利と同幅・同時期に動くとは限りませんが、変動金利の基準となる短期金利環境が以前より高いことは資金計画の前提になります。

 

図:政策金利1.0%程度への引上げ時の参考資料

日本銀行「金融市場調節方針の変更について」

※図は2026年6月の引上げ時点を示した参考資料。2026年7月31日の会合では1.0%程度の方針が維持されました。

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」

 

毎月10万円返済でも金利が上がれば借入可能額は小さくなる

毎月返済額を10万円、返済期間35年、元利均等返済、ボーナス払いなしとした単純試算では、想定金利0.4%で約3,920万円、1.4%で約3,310万円となり、同じ月額でも借りられる元金には約610万円の差が出ます。実際の審査は年収・返済比率・審査金利等で異なりますが、購入可能価格が金利に影響される構造は売主側の価格設定にも関係します。

 

図:毎月10万円返済と借入可能額の比較

誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します

 

同じ2500万円の借入でも月々返済額は増える

2,500万円を30年、元利均等返済、ボーナス払いなしで借りる単純試算では、金利0.4%で月約7.37万円、1.4%で月約8.51万円です。差は月約1.14万円となり、長期では家計の余裕度に影響します。売買判断では「いくら借りられるか」だけでなく、税金・保険・管理費や修繕費まで含めて「いくらなら払い続けられるか」を先に決めることが重要です。

 

図:2500万円借入時の月々返済額比較

同じ借入額でも金利上昇後は毎月返済額が増加する

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。

住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額

 

変動金利の5年ルールと125%ルールは全商品共通ではない

変動金利型住宅ローンの一部には返済額の見直しを5年ごととする仕組み(5年ルール)や、見直し後返済額の上限を直前の125%とする仕組み(125%ルール)があります。ただし全ての金融機関・商品に一律適用される制度ではありません。適用されても利息負担そのものが消える仕組みではないため、商品説明書や契約条件を確認し、金利上昇後も資金繰りが成り立つかを検証する必要があります。

 

図:変動金利の返済ルールを確認する際の参考資料

管理費と修繕積立金を含む毎月の総負担が重視される

図版:松屋不動産販売株式会社作成。5年ルール・125%ルールの採用は金融機関・商品により異なります。

参考:日本銀行「金融システムレポート」2024年4月

家デパでは、購入後の金利上昇もシミュレーションして、安心して生活できる提案をしています。

 

変動金利の5年ルールがあれば返済額は安心ですか?

コチラも併せてご覧ください⇒住宅ローン元金均等返済には5年・125%ルール適用されないって本当?

 

建設工事費デフレーターは2026年4月に建築総合125.0

国土交通省の建設工事費デフレーターは2026年4月分から2020年度基準(2020年を100として)へ改定されました。2026年4月分は建設総合125.0、建築総合125.0で、前年同月差はそれぞれ4.9ポイント、4.5ポイント増です。これは個別住宅や個別修繕工事の見積額ではありませんが、工事費環境を確認する公的指標です。基準改定前後の数値をそのまま単純比較せず、同一基準の系列で見る必要があります。

 

図:建設工事費デフレーター(2020年度基準)

建築コストの高い水準は将来の大規模修繕費にも影響し得る

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年6月30日付け)より一部抜粋

※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。

ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準

 

 

2026年は新築の総額調整と中古の個別評価が同時に進む

2025年実績と金利・建築費を踏まえると、2026年は新築価格が大きく下がりにくい一方、買主の返済可能額が上値を抑える展開を想定します。中古は土地価値で高値を維持できる物件と、修繕負担で価格調整が必要な物件との差が広がる見通しです。

 

新築は前年比横ばいからプラス4%程度を中心に見る

私の見立ての中心シナリオは新築成約価格0~+4%程度です。駅近、省エネ性能、駐車条件などが明確な物件は+2~+6%程度も想定される一方、販売総額が一次取得者の返済可能額を超えると販売期間が長くなりやすいと見ます。2026年は値上げ余地より、総額を抑えながら立地・性能・間取りの満足度を確保できるかが焦点です。

 

中古はマイナス2%からプラス3%程度でも良質物件は上振れする

中古は前年比-2~+3%程度を中心に、耐震性・修繕履歴・給排水・屋根外壁・擁壁などの状態が明確で、購入後費用を読みやすい物件は0~+5%程度も想定します。逆に追加工事が読めない物件は-5~0%程度の調整もあり得ます。千種区では土地価値が高いからこそ、建物の不安要素を曖昧にしないことが販売価格を守ります。

中古はマイナス2%からプラス3%程度でも良質物件は上振れする

 

戸建全体の中央値は4900万から5300万円程度を基本レンジ

レインズ4,980万円、不動産情報ライブラリ5,000万円という2025年中央値の一致を起点に、2026年は4,900万~5,300万円程度を戸建全体の中心レンジと考えます。ただし新築・中古を混ぜた数値なので、個別物件にはそのまま使いません。新築は土地のコンパクトさ、中古は土地面積と修繕状態を補正し、同じ総額でも何を得られるかで比較することが重要です。

 

売主は建物状態を見える化し買主は修繕費まで総額化する

売主は建物状況調査、修繕履歴、設備更新、雨漏り・シロアリの有無など、買主が不安を感じる情報を整理してください。買主は購入価格に加え、入居前改修、将来の外壁・屋根・給湯器等の費用を予算化します。新築と中古を比べる際は「販売価格差」ではなく「10年程度の住居費と修繕リスク」を並べると、自分に合う選択が明確になります。

 

 

FAQ|名古屋市千種区の戸建売買でよくある質問

千種区の戸建は新築と中古の価格関係が一般的なイメージと異なるため、平均価格だけでは判断しにくい市場です。2026年の売買で特に質問の多いポイントを整理します。

 

2026年は新築戸建と中古戸建のどちらが買いやすいですか

総額だけなら中古に選択肢が広がる場合がありますが、千種区では土地の広い高額中古も多く、必ずしも中古が安いとは限りません。新築は修繕リスクを抑えやすく、中古は土地条件や立地で優位になることがあります。住宅ローンと改修費を含む総額で比べてください。

 

中古戸建の平均価格が新築より高いのはなぜですか

2025年は中古の平均土地面積が新築より大きく、高額な好立地住宅も含まれたためです。中古の建物年齢が高いから価格も高いわけではありません。土地価値、建物面積、築年、状態の組み合わせが平均を押し上げています。中央値では新築と中古の差は小さくなります。

 

戸建を売る前にリフォームした方が良いですか

全面リフォームが必ず売却価格へ同額反映されるとは限りません。まず現況で査定し、清掃・軽微補修・インスペクション・設備不具合の整理など費用対効果の高い準備を検討します。買主が自分で改修したい物件では、無理なリフォームより状態を正確に開示する方が有効な場合があります。

マンションを売るならリフォームしてからの方がよいですか?

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!

 

2026年に戸建価格が急落する可能性はありますか

当社の基本シナリオは急落ではなく、条件別の差の拡大です。地価や建築費が下支えになる一方、政策金利1.0%程度の環境は買主の予算を抑えます。好立地・状態良好は底堅く、修繕負担や総額が重い物件は価格調整を求められやすいと考えます。

 

 

松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス

千種区の戸建売買では、新築・中古という区分だけで価格を語れません。中古には土地資産の大きい住宅があり、新築には総額を調整した都市型商品があります。売主も買主も、土地と建物を分けて評価したうえで、最後に一つの総額へ戻すことが重要です。

松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス

 

千種区の戸建は土地価値と建物価値を分けて考えるべきです

築年だけを見て中古を安く評価すると、好立地・広い土地の価値を見落とします。逆に高い土地評価があっても、建物の不具合や再建築条件が販売を難しくすることがあります。査定では土地の更地価値と建物利用価値をそれぞれ検証し、買主が納得できる一つの価格へまとめます。

 

売主は修繕履歴と検査情報で買主の不安を減らしましょう

中古購入で最も大きな障壁は「あとでいくら掛かるか分からない」ことです。修繕履歴、保証、建物状況調査、設備状況を整理しておくと、価格の説明力が高まります。高値を狙うなら、見た目を整えるだけでなく、不安材料を減らす情報整備を優先してください。

 

買主は新築中古を価格だけでなく10年後の費用まで比較しましょう

新築の保証や省エネ性能、中古の土地の広さや立地は、それぞれ価値があります。ローン返済、固定資産税、火災保険、修繕費、光熱費まで10年程度で比較すると、初期価格だけでは見えない違いが分かります。無理のない返済額を先に決め、その範囲で優先順位を整理してください。

 

 

まとめ|2026年は中古高値と新築総額の理由を見極める

2025年の千種区戸建市場は、二資料で戸建全体中央値が約5,000万円に揃いながら、中古平均が新築を上回りました。2026年は金利が買主予算を抑え、建築・修繕費が価格を下支えするため、物件ごとの理由を説明できるかが売買結果を左右します。

 

二資料の中央値が約5000万円で一致し中心価格感は明確

レインズ4,980万円、不動産情報ライブラリ5,000万円という近い中央値は、2025年の中心価格感を補強します。ただし新築・中古、土地面積、築年の違いが大きいため、個別査定はさらに条件を絞ります。二資料を合算せず、共通する傾向を確認する使い方が適切です。

 

新築は土地を小さく中古は土地の広さが価格を支える

新築は100㎡前後の土地を中心に総額を調整し、中古は広い土地を含むため高額帯まで分布します。2026年もこの構造は続く可能性が高く、新築は返済負担とのバランス、中古は土地価値と修繕負担の透明性が焦点です。「新築だから高い・中古だから安い」という先入観を外して比較してください。

 

家デパ知立店で売却購入住宅ローンを一体で相談する

戸建を売りたい方には、土地と建物の価値を分けた査定と販売戦略をご提案します。購入したい方には、新築・中古の比較、住宅ローン、改修費まで一体で資金計画を整理します。買換えでは売却時期と購入時期の資金繰りも重要です。千種区の戸建売買をご検討の方は、家デパ知立店へご相談ください。

 

家デパ知立店|戸建の売却・購入・買換え相談

東浦町のマンション売却・購入は家デパ知立店へご相談ください

 
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