名古屋市緑区戸建売買市場2026年予測中古流通と新築価格の分岐点
「緑区で戸建を売却したいが、新築と中古で価格差がある中、査定は何を基準にすべきだろう」
「4,000万円台の新築と3,000万円台の中古なら、将来負担まで含めてどちらが合理的なのだろう」
2025年の名古屋市緑区は、レインズ237件のうち中古174件が流通の厚みを作り、不動産情報ライブラリ149件では新築77件・中古72件がほぼ拮抗しました。新築平均は4,500万~4,600万円台、中古は3,400万~3,600万円台で、約1,000万円の価格差があります。2026年は住宅ローン金利の上昇と建築・修繕コストの高止まりにより、販売価格だけでなく購入後の総負担まで比較する市場になります。売主も買主も、新築と中古を別市場と決めつけず、同じ予算で競合する物件まで見渡すことが重要です。
注意事項
本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。
第1四半期(Q1)…1月~3月
第2四半期(Q2)…4月~6月
第3四半期(Q3)…7月~9月
第4四半期(Q4)…10月~12月
※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

監修者
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智
住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。
目次
2025年の名古屋市緑区戸建市場は新築高値と中古流通の厚さが特徴
緑区の戸建市場では、2025年も新築・中古の双方で活発な成約がありました。ただし二つの資料で新築と中古の構成が異なり、平均価格だけでは市場像を捉えにくい点が特徴です。新築は4,000万円台後半、中古は3,000万円台を中心に幅広く、買主の予算によって選択肢が分かれています。
レインズ237件では中古174件が流通の約7割を占めた
レインズでは戸建全体237件のうち新築63件、中古174件でした。全体平均3,762.1万円、中央値3,790.0万円で、平均と中央値は近い水準です。中古が件数の約73%を占めるため、仲介市場では中古戸建が選択肢の厚みを作っています。新築だけを見て緑区の住宅相場を判断すると、2,000万~3,000万円台の中古需要を見落とすことになります。この中古比率の高さを踏まえて査定するときは、販売価格を土地と建物の価値に分けて考えます。築年が進んだ後にも残る立地・接道・敷地条件を確認すると、将来の売却判断にもつながります。

不動産情報ライブラリ149件では新築77件中古72件と拮抗した
不動産情報ライブラリは149件で、新築77件、中古72件とほぼ半々でした。戸建全体の平均4,169.8万円、中央値4,200.0万円で、新築平均4,658.4万円と中古平均3,647.2万円には約1,011万円の差があります。資料の収録範囲は異なりますが、新築と中古で予算帯が明確に分かれること、4,000万円前後が全体の中心になることは共通する特徴です。この件数の拮抗を資金面から見ると、金利上昇局面では100万円単位の価格差でも検討層が変わります。査定額より実際に借りられる層を意識した売出しが重要になります。
2026年は新築と中古を購入後費用まで含めて比べる市場になる
金利が上がる局面では販売価格の差が毎月返済へ直結します。新築は修繕負担を抑えやすい反面、取得価格が高くなりやすく、中古は総額を下げやすい一方で建物状態によって改修費が変わります。2025年の価格差を踏まえると、2026年は「新築か中古か」を先に決めるより、同じ総予算の中で物件価格と購入後費用を並べる方が合理的です。この視点を売却査定へ活かす場合、価格だけでなく修繕・改修の少なさや保証内容など、購入後費用を左右する条件まで含めて競合事例と比較することが有効です。同じ売買価格帯でも、購入後費用の見え方次第で反響は変わります。売主自身がこの視点を先取りして説明できれば、価格交渉の場でも優位に立ちやすくなります。
レインズ成約237件で新築中古の価格差と四半期の動きを見る
レインズでは新築・中古の区分、成約価格、土地・建物面積、町名を個票ごとに確認できます。2025年の緑区では新築の最高が徳重、中古の最高が細口となり、高額成約の出方も異なりました。年間区分、四半期、価格帯、土地面積帯を分けて仲介市場の実態を確認します。
新築平均4537万円中古平均3482万円で約1055万円の差がある
レインズの新築は63件、平均4,537.0万円、中央値4,480.0万円。中古は174件、平均3,481.6万円、中央値3,375.0万円でした。価格差は約1,055万円あり、戸建全体の平均3,762.1万円だけでは新築購入者と中古購入者の予算差が見えません。年間最高は中古の細口1億円、新築最高は徳重5,790万円で、高額中古が全体の上値を形成しています。戸建ではこの約1,055万円という価格差だけで、新築と中古の優劣は決まりません。購入後10年程度の修繕見込みまで置くと、初期価格の差が本当に得かどうかを判断しやすくなります。
表1 レインズにおける2025年名古屋市緑区【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
63件 |
4,537.0万円 |
142.39㎡ |
101.97㎡ |
5,790.0万円 |
4,480.0万円 |
徳重 |
|
中古戸建 |
174件 |
3,481.6万円 |
184.81㎡ |
121.31㎡ |
10,000.0万円 |
3,375.0万円 |
細口 |
|
戸建全体 |
237件 |
3,762.1万円 |
173.53㎡ |
116.17㎡ |
10,000.0万円 |
3,790.0万円 |
細口 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
新築はQ1平均4751万円からQ4平均4352万円へやや軟化した
新築戸建はQ1が10件、Q2が8件、Q3が19件、Q4が26件でした。件数は後半に増えた一方、平均価格はQ1の4,750.9万円からQ4の4,351.9万円へ低下しています。Q1最高は篠の風5,780万円、Q3は梅里5,780万円、Q4は徳重5,790万円です。高値物件は存在しますが、年後半は供給増と買主の予算意識が価格へ表れた可能性があります。この点では、この軟化を単年だけで決めつけず、過去5年の新築・中古構成と重ねて確認します。供給の偏りで平均価格が動いた年と、需要そのものが変わった年を分けて読めます。
表2 レインズにおける2025年名古屋市緑区【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
10件 |
4,750.9万円 |
4,890.0万円 |
147.62㎡ |
106.97㎡ |
5,780.0万円 |
篠の風 |
|
2025年Q2 |
8件 |
4,454.6万円 |
4,515.0万円 |
138.46㎡ |
104.26㎡ |
4,898.0万円 |
鳴海町 |
|
2025年Q3 |
19件 |
4,712.4万円 |
4,450.0万円 |
137.08㎡ |
102.49㎡ |
5,780.0万円 |
梅里 |
|
2025年Q4 |
26件 |
4,351.9万円 |
4,370.0万円 |
145.47㎡ |
98.95㎡ |
5,790.0万円 |
徳重 |
|
2025年合計 |
63件 |
4,537.0万円 |
4,480.0万円 |
142.39㎡ |
101.97㎡ |
5,790.0万円 |
徳重 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
中古はQ4中央値2930万円まで下がり価格帯の幅が広がった
中古戸建は各四半期38~47件と安定して流通しました。中央値はQ1の3,420.0万円、Q2の3,380.0万円、Q3の3,180.0万円からQ4は2,930.0万円へ下がっています。一方、Q4には細口の1億円成約があり、平均3,215.8万円を押し上げました。中古は築年、土地の広さ、建物規模で差が大きいため、平均よりも近い条件の事例を重視する必要があります。購入検討者側では、この価格帯の広がりを踏まえたうえで、諸費用と必要な改修費を加えて資金計画を作ります。新築との売買価格差が小さければ、保証や設備条件を含めて再照合する余地があります。
表3 レインズにおける2025年名古屋市緑区【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
44件 |
3,611.7万円 |
3,420.0万円 |
185.85㎡ |
119.13㎡ |
7,950.0万円 |
諸の木 |
|
2025年Q2 |
38件 |
3,690.8万円 |
3,380.0万円 |
206.42㎡ |
127.62㎡ |
7,680.0万円 |
南大高 |
|
2025年Q3 |
45件 |
3,455.3万円 |
3,180.0万円 |
181.03㎡ |
116.76㎡ |
7,300.0万円 |
大高町 |
|
2025年Q4 |
47件 |
3,215.8万円 |
2,930.0万円 |
169.97㎡ |
122.63㎡ |
10,000.0万円 |
細口 |
|
2025年合計 |
174件 |
3,481.6万円 |
3,375.0万円 |
184.81㎡ |
121.31㎡ |
10,000.0万円 |
細口 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
戸建全体はQ1からQ3の平均3820万円台からQ4に3620万円へ下がった
戸建全体の件数はQ1 54件、Q2 46件、Q3 64件、Q4 73件です。成約が最も多かったQ4は平均3,620.4万円、中央値3,680.0万円となり、前3四半期より価格水準が低めでした。Q1の諸の木7,950万円、Q2の南大高7,680万円、Q3の大高町7,300万円、Q4の細口1億円はいずれも中古です。流通増と価格の広がりが同時に進んだ一年でした。
表4 レインズにおける2025年名古屋市緑区【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
54件 |
3,822.7万円 |
3,600.0万円 |
178.77㎡ |
116.88㎡ |
7,950.0万円 |
諸の木 |
|
2025年Q2 |
46件 |
3,823.6万円 |
3,994.5万円 |
194.60㎡ |
123.56㎡ |
7,680.0万円 |
南大高 |
|
2025年Q3 |
64件 |
3,828.5万円 |
4,045.0万円 |
167.98㎡ |
112.52㎡ |
7,300.0万円 |
大高町 |
|
2025年Q4 |
73件 |
3,620.4万円 |
3,680.0万円 |
161.24㎡ |
114.19㎡ |
10,000.0万円 |
細口 |
|
2025年合計 |
237件 |
3,762.1万円 |
3,790.0万円 |
173.53㎡ |
116.17㎡ |
10,000.0万円 |
細口 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
3000万から4999万円に133件が集中し最も厚い予算帯になった
価格帯では3,000万~3,999万円が61件、4,000万~4,999万円が72件で、合計133件と全体の56%を占めます。新築は4,000万~4,999万円が32件、中古は2,000万~2,999万円が52件と最多区分が異なります。買主が4,000万円前後を上限に置くと、新築の一部と築浅中古が同じ比較表に入りやすく、2026年もこの予算帯で競合が強くなりそうです。
表5 レインズにおける2025年名古屋市緑区【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
4件 |
0件 |
4件 |
|
1,000万~1,999万円 |
14件 |
0件 |
14件 |
|
2,000万~2,999万円 |
54件 |
2件 |
52件 |
|
3,000万~3,999万円 |
61件 |
13件 |
48件 |
|
4,000万~4,999万円 |
72件 |
32件 |
40件 |
|
5,000万~6,999万円 |
28件 |
16件 |
12件 |
|
7,000万~9,999万円 |
3件 |
0件 |
3件 |
|
1億円以上 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
合計 |
237件 |
63件 |
174件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
土地100から199平方メートルに179件が集まり住宅規模の中心を作る
土地面積帯は100~149㎡が97件、150~199㎡が82件で、合わせて179件です。新築は100~149㎡が35件とコンパクトな土地が中心で、中古は100~149㎡62件、150~199㎡59件と幅があります。500㎡以上の中古も6件あり、高額中古の中には一般的な分譲住宅とは異なる規模のものが含まれます。面積だけでなく建物面積と築年を合わせて比較する必要があります。
表6 レインズにおける2025年名古屋市緑区【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
14件 |
4件 |
10件 |
|
100~149㎡ |
97件 |
35件 |
62件 |
|
150~199㎡ |
82件 |
23件 |
59件 |
|
200~249㎡ |
14件 |
0件 |
14件 |
|
250~299㎡ |
15件 |
1件 |
14件 |
|
300~499㎡ |
9件 |
0件 |
9件 |
|
500㎡以上 |
6件 |
0件 |
6件 |
|
合計 |
237件 |
63件 |
174件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリ149件と分布図で新築中古を別々に読む
不動産情報ライブラリでは新築77件、中古72件がほぼ同数で、過去5年との比較も可能です。新築平均4,658.4万円、中古平均3,647.2万円という価格差に加え、中心価格帯と土地面積帯にも違いがあります。分布図を使いながら、購入者が実際に比較する範囲を整理します。
年間区分では新築中央値4500万円中古3600万円が市場を二分した
新築の中央値4,500.0万円に対し中古は3,600.0万円で、約900万円の差があります。戸建全体の中央値は4,200.0万円ですが、これは新築と中古を混ぜた数値です。最高価格は新築が神の倉8,600万円、中古は徳重1億1,000万円でした。高額中古が存在しても中古全体が新築より高いわけではなく、中心価格を確認するには中央値が有効です。この約900万円の価格差は、買主の月額返済へそのまま影響します。売主は競合物件の返済イメージまで意識し、価格以外の住宅性能や改修履歴も伝える必要があります。
表7 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市緑区【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
77件 |
4,658.4万円 |
145.32㎡ |
100.19㎡ |
8,600.0万円 |
4,500.0万円 |
神の倉 |
|
中古戸建 |
72件 |
3,647.2万円 |
196.11㎡ |
124.58㎡ |
11,000.0万円 |
3,600.0万円 |
徳重 |
|
戸建全体 |
149件 |
4,169.8万円 |
169.87㎡ |
111.98㎡ |
11,000.0万円 |
4,200.0万円 |
徳重 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリの活用についてはコチラ⇒不動産購入前必見!不動産情報ライブラリの上手な活用法
※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。
戸建全体はQ2平均4752万円の後にQ4平均3795万円まで低下した
戸建全体ではQ1・Q2が各33件、Q3が46件、Q4が37件です。Q2は徳重の1億1,000万円成約により平均4,751.5万円となりましたが、中央値は4,500.0万円です。Q4は平均3,794.6万円、中央値4,000.0万円へ下がっています。高額1件の影響を受ける平均と、典型的な成約位置を示す中央値を使い分けることで四半期変化を誤読しにくくなります。この四半期ごとの変化を購入判断へつなげるなら、入居直後に必要な費用と数年後の修繕を分けて見積もります。現金で備える部分まで含めれば、無理のない物件価格が見えてきます。
表8 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市緑区【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
33件 |
4,230.3万円 |
4,200.0万円 |
180.30㎡ |
116.21㎡ |
8,600.0万円 |
神の倉 |
|
2025年Q2 |
33件 |
4,751.5万円 |
4,500.0万円 |
195.15㎡ |
118.03㎡ |
11,000.0万円 |
徳重 |
|
2025年Q3 |
46件 |
4,010.9万円 |
4,100.0万円 |
159.35㎡ |
110.11㎡ |
6,000.0万円 |
黒沢台 |
|
2025年Q4 |
37件 |
3,794.6万円 |
4,000.0万円 |
151.08㎡ |
105.14㎡ |
6,400.0万円 |
神沢 |
|
2025年合計 |
149件 |
4,169.8万円 |
4,200.0万円 |
169.87㎡ |
111.98㎡ |
11,000.0万円 |
徳重 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
新築はQ1中央値5200万円からQ4の4500万円へ落ち着いた
新築はQ1 15件、Q2 19件、Q3 22件、Q4 21件と年間を通じて成約がありました。Q1は平均5,173.3万円、中央値5,200.0万円と高く、神の倉の8,600万円が最高です。Q2以降は平均4,400万~4,600万円台へ収まり、Q4中央値は4,500.0万円でした。2026年の新築は5,000万円超だけでなく、4,000万円台で総額を抑えた物件の競争力が重要になります。この落ち着きは、2026年の競合関係を考える材料になります。新築が値下げされれば築浅中古も影響を受けるため、所有者は近隣の新築在庫まで点検して売買価格を決めたいところです。
表9 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市緑区【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
15件 |
5,173.3万円 |
5,200.0万円 |
167.00㎡ |
102.00㎡ |
8,600.0万円 |
神の倉 |
|
2025年Q2 |
19件 |
4,615.8万円 |
4,500.0万円 |
143.16㎡ |
100.26㎡ |
6,400.0万円 |
鳴海町、鹿山 |
|
2025年Q3 |
22件 |
4,413.6万円 |
4,250.0万円 |
139.32㎡ |
100.00㎡ |
5,900.0万円 |
諸の木、鳴海町 |
|
2025年Q4 |
21件 |
4,585.7万円 |
4,500.0万円 |
138.10㎡ |
99.05㎡ |
6,400.0万円 |
神沢 |
|
2025年合計 |
77件 |
4,658.4万円 |
4,500.0万円 |
145.32㎡ |
100.19㎡ |
8,600.0万円 |
神の倉 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
中古はQ2の徳重1億1000万円が平均を押し上げQ4は低価格化した
中古はQ1 18件、Q2 14件、Q3 24件、Q4 16件です。Q2は徳重の1億1,000万円により平均4,935.7万円まで上がりましたが、中央値は4,400.0万円です。Q4は平均2,756.2万円、中央値2,300.0万円となり、低価格の築古物件が増えたことが読み取れます。中古売却では年間平均より、築年と建物状態が近い四半期・価格帯の事例を使う方が現実的です。
表10 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市緑区【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
18件 |
3,444.4万円 |
3,750.0万円 |
191.39㎡ |
128.06㎡ |
5,400.0万円 |
姥子山 |
|
2025年Q2 |
14件 |
4,935.7万円 |
4,400.0万円 |
265.71㎡ |
142.14㎡ |
11,000.0万円 |
徳重 |
|
2025年Q3 |
24件 |
3,641.7万円 |
3,200.0万円 |
177.71㎡ |
119.38㎡ |
6,000.0万円 |
黒沢台 |
|
2025年Q4 |
16件 |
2,756.2万円 |
2,300.0万円 |
168.12㎡ |
113.12㎡ |
5,000.0万円 |
徳重、神沢 |
|
2025年合計 |
72件 |
3,647.2万円 |
3,600.0万円 |
196.11㎡ |
124.58㎡ |
11,000.0万円 |
徳重 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
4000万から4999万円43件が最多だが新築中古の内訳は異なる
不動産情報ライブラリの価格帯では4,000万~4,999万円が43件で最多です。新築は5,000万~6,999万円が27件と最も多く、中古は4,000万~4,999万円が19件で最多でした。2,000万~2,999万円では中古17件に対し新築2件で、価格帯ごとに買主が選べる物件種別が変わります。予算を決めてから新築か中古かを比較する方が、選択肢を整理しやすい市場です。
表11 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市緑区【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
2件 |
0件 |
2件 |
|
1,000万~1,999万円 |
8件 |
0件 |
8件 |
|
2,000万~2,999万円 |
19件 |
2件 |
17件 |
|
3,000万~3,999万円 |
36件 |
23件 |
13件 |
|
4,000万~4,999万円 |
43件 |
24件 |
19件 |
|
5,000万~6,999万円 |
36件 |
27件 |
9件 |
|
7,000万~9,999万円 |
4件 |
1件 |
3件 |
|
1億円以上 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
合計 |
149件 |
77件 |
72件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
新築は100から149平方メートル中古は150から199平方メートルも厚い
土地面積帯では新築77件のうち100~149㎡が42件で過半を占め、中古は150~199㎡が27件、100~149㎡が21件です。新築は価格上昇を抑えるため土地をコンパクトに設計した供給が多く、中古は既存住宅地の広さを反映して幅があります。庭や駐車台数を重視する買主は中古の方が候補を見つけやすい一方、維持管理する面積も増えることを考える必要があります。
表12 不動産情報ライブラリにおける2025年名古屋市緑区【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
9件 |
6件 |
3件 |
|
100~149㎡ |
63件 |
42件 |
21件 |
|
150~199㎡ |
50件 |
23件 |
27件 |
|
200~249㎡ |
9件 |
4件 |
5件 |
|
250~299㎡ |
9件 |
1件 |
8件 |
|
300~499㎡ |
7件 |
1件 |
6件 |
|
500㎡以上 |
2件 |
0件 |
2件 |
|
合計 |
149件 |
77件 |
72件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
分布図では新築が4000万から6000万円台中古は低価格から1億円超まで広がる
分布図は赤の新築が100~200㎡前後、3,500万~6,000万円台に比較的まとまり、青の中古は数百万円から1億円超まで大きく広がっています。中古の価格差は土地面積だけでは説明できず、築年、建物状態、リフォーム、立地など複数条件が影響しています。図にない情報を推測せず、価格と土地面積の広がりを把握するための材料として使うのが適切です。
図1 名古屋市緑区 戸建取引分布図(2025年)

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
過去5年で戸建件数は減少したが価格水準は大きく崩れていない
不動産情報ライブラリでは戸建全体の件数が2021年223件から2025年149件へ減少しました。一方、中央値は3,900万~4,200万円の範囲で推移し、新築・中古とも価格が急落したわけではありません。供給量が減る中で価格水準が維持されている点を、新築と中古に分けて確認します。
戸建全体の中央値は2025年4200万円で5年間の高値圏にある
戸建全体の平均は2021年4,086.7万円、2025年4,169.8万円と大きくは変わりませんが、件数は223件から149件へ減っています。中央値は2021年3,900.0万円から2025年4,200.0万円へ上昇しました。流通量の減少だけを需要減と決めつけるのではなく、売り物件の構成や新築供給の変化も合わせて読む必要があります。この論点では、中央値の高さと建物状態を切り離さずに考えることが重要です。屋根・外壁・水回り・給湯器などの更新時期を把握すれば、中古戸建の総負担を比較できます。
表13 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市緑区【戸建全体】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
223件 |
151.77㎡ |
111.12㎡ |
4,086.7万円 |
3,900.0万円 |
|
2022年 |
188件 |
158.86㎡ |
109.76㎡ |
4,337.5万円 |
4,150.0万円 |
|
2023年 |
181件 |
155.25㎡ |
105.64㎡ |
4,111.2万円 |
4,100.0万円 |
|
2024年 |
158件 |
163.61㎡ |
108.89㎡ |
4,096.9万円 |
4,100.0万円 |
|
2025年 |
149件 |
169.87㎡ |
111.98㎡ |
4,169.8万円 |
4,200.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
新築は件数142件から77件へ減っても中央値4500万円へ上昇した
新築は2021年142件から2025年77件へ減少しましたが、平均価格は4,462.7万円から4,658.4万円、中央値は4,200.0万円から4,500.0万円へ上がりました。土地取得費、建築資材、人件費、住宅性能などのコストが販売価格を下支えし、供給側が大きく値下げしにくい状況が続いたと読めます。2026年も価格だけでなく面積や仕様で総額を調整する動きが中心になりそうです。戸建の売却では、この件数減と価格上昇を踏まえると同時に、買主が比較しやすい情報を整えることが有効です。建築確認、点検記録、リフォーム履歴が揃うと価格差の理由を説明しやすくなります。
表14 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市緑区【新築戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
142件 |
135.63㎡ |
103.13㎡ |
4,462.7万円 |
4,200.0万円 |
|
2022年 |
115件 |
137.30㎡ |
104.00㎡ |
4,760.9万円 |
4,700.0万円 |
|
2023年 |
118件 |
137.58㎡ |
101.10㎡ |
4,472.0万円 |
4,300.0万円 |
|
2024年 |
90件 |
142.28㎡ |
100.72㎡ |
4,476.7万円 |
4,300.0万円 |
|
2025年 |
77件 |
145.32㎡ |
100.19㎡ |
4,658.4万円 |
4,500.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
中古は件数を保ちながら中央値3600万円へ戻り再評価の余地がある
中古は2021年81件、2025年72件で、新築ほど件数が減っていません。中央値は2024年3,200.0万円から2025年3,600.0万円へ戻り、平均も3,647.2万円まで上昇しました。新築価格が高い状況では、立地や土地面積に魅力のある中古が比較対象になりやすくなります。ただし築古物件は修繕費が大きく異なるため、成約価格の上昇を一律の資産価値上昇と見るのは避けるべきです。戸建市場でこの中央値の回復を見る際は、土地面積と建物面積のどちらが売買価格差を作ったかを点検します。広さだけでなく、建物の状態や再利用価値まで見ないと査定がぶれます。
表15 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の名古屋市緑区【中古戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
81件 |
180.06㎡ |
125.12㎡ |
3,427.7万円 |
3,300.0万円 |
|
2022年 |
73件 |
192.81㎡ |
118.84㎡ |
3,670.5万円 |
3,600.0万円 |
|
2023年 |
63件 |
188.33㎡ |
114.13㎡ |
3,435.4万円 |
3,400.0万円 |
|
2024年 |
68件 |
191.84㎡ |
119.71㎡ |
3,594.3万円 |
3,200.0万円 |
|
2025年 |
72件 |
196.11㎡ |
124.58㎡ |
3,647.2万円 |
3,600.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより名古屋市緑区の戸建取引情報を抽出・集計
2026年の戸建購入は住宅ローンと修繕費を同時に管理する
2026年に戸建を購入する際は、物件価格だけで予算を決めるのではなく、住宅ローンの返済額と購入後に必要となる修繕費を一つの家計負担として考えることが欠かせません。政策金利が1.0%程度の環境では住宅ローン金利の動向が借入可能額や毎月返済額に影響する一方、住宅価格の背景には建築資材、エネルギー、石油精製品、為替など複数のコスト要因があります。こうした負担は新築住宅の販売価格だけに表れるものではなく、中古住宅を購入した後の屋根・外壁、給湯器、水回り、設備交換などの修繕費にも関係します。
そのため、新築は「価格が高いか安いか」、中古は「販売価格が割安か」だけで比較すると判断を誤りやすくなります。新築では借入額と毎月返済、中古ではそこへ購入後の改修・修繕予算を加え、入居後も家計に余裕が残るかまで比較することが重要です。 名古屋市緑区で戸建を選ぶ場合も、購入時の総額だけでなく、5年後、10年後まで見据えた住宅費として新築と中古を比べることで、自分たちの家計に合う選択肢が見えやすくなります。
図2 住宅購入に影響する主な要因

金利差は2500万円借入でも毎月返済を1万円以上変える
2,500万円を30年間、元利均等・ボーナス払いなしで借りた場合、0.4%と1.4%の金利差だけで月返済は1万円以上開きます。実際の金利は審査や商品で異なりますが、同じ販売価格でも資金調達コストが上がれば買主の負担は増えます。4,000万円台の戸建を検討する際は、現在金利だけでなく少し上昇した場合の返済も試し、家計の余白を確保しておくことが大切です。この金利差の影響を売却査定へ活かす場合、買主の月額返済がどこまで許容されるかを意識し、価格だけでなく総支払額の面で納得できる根拠を示すことが有効です。同じ価格帯でも、返済負担の見え方次第で反響は変わります。
図3 金利差で変わる2,500万円借入時の毎月返済額

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額
毎月返済上限を決めると金利上昇で借入可能額が縮むことが分かる
毎月10万円、35年返済の試算では金利が上がるほど借りられる元金が小さくなります。新築平均4,500万円前後の緑区では、借入上限いっぱいの計画を組むと金利変化が購入可能物件を直接狭めます。自己資金、諸費用、将来の教育費などを残し、物件価格の上限を返済可能額から逆算してください。売主側も買主の月額負担を意識した価格設定が成約スピードに影響します。借入可能額が縮む傾向を見ても、価格が高い物件ほど売れにくいとは限りません。立地・築浅・性能など高値の根拠が明確なら、比較対象の中で選ばれる余地があります。
図4 金利差で変わる毎月10万円返済時の借入可能額

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します
建築総合126.4の環境では新築価格も中古修繕費も下がりにくい
国土交通省の2026年5月値では、建築総合126.4、住宅総合127.1でした。基準の2020年度平均100を2割半以上上回っています。個別住宅の工事費が同じ割合で上がったことを意味しませんが、資材や労務費が以前より重い環境は明確です。新築は原価を押し上げ、中古では屋根・外壁・水回り・給湯器などの改修見積りに影響します。安い中古ほど修繕見込みを別枠で確保する必要があります。ここから分かるのは、あくまで平均的な方向性です。実際の購入では耐震性、断熱性、修繕履歴などを点検し、将来追加で必要になる支出を含めて照合することが欠かせません。
図5 建設工事費デフレーターの直近水準

出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」(2020年度基準、2026年5月分、2026年7月31日公表)
図6 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋
※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。
ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準
5年ルール125%ルールは全ての変動金利商品に共通ではない
変動金利には返済額の見直しを一定期間抑える仕組みを持つ商品がありますが、5年ルールや125%ルールは全金融機関・全商品で共通ではありません。適用されても利息負担そのものが消えるわけではありません。購入前には基準金利、優遇幅、見直し時期、返済額変更の仕組みを確認し、金利が上がった場合の試算を行うことが重要です。物件選びと住宅ローン選びを別々に進めないようにしてください。
図7 将来の支払いも含めた住宅取得予算

出典:松屋不動産販売株式会社 作成資料
図8 変動金利上昇時の返済額シミュレーション

家デパでは、借入当初の返済額だけでなく、借りた後の事も考えたシミュレーションをおこない商談を進めます。
2026年の名古屋市緑区戸建市場は新築高値と中古選別が続く
2025年の二つのデータは、新築が4,000万円台後半、中古が3,000万円台半ばを中心に動いたことを示します。2026年は金利負担が需要を抑える一方、建築費は価格を下支えします。そのため全面的な下落より、価格と状態の釣り合いが取れた物件へ成約が集まる展開を想定します。
戸建全体の流通は前年並みから小幅減を中心に見る
レインズ237件と不動産情報ライブラリ149件では収録範囲が異なるため、2026年を一つの絶対件数で予測しません。過去5年の件数減少と2025年後半の成約増を合わせると、前年並みから小幅減が基本です。買主の予算審査は厳しくなりますが、緑区には新築・中古とも一定の選択肢があり、適正価格の物件まで需要が急減するとは考えにくい状況です。買主側では、この見通しを踏まえたうえで、諸費用と必要な改修費を加えて資金計画を作ります。新築との価格差が小さければ、保証や設備条件を含めて再比較する余地があります。
新築は4400万から4800万円前後で上値の重さが出やすい
新築はレインズ平均4,537.0万円、不動産情報ライブラリ平均4,658.4万円でした。2026年も4,400万~4,800万円前後が中心になりやすいと見ますが、5,000万円を超えると金利上昇による月額負担が大きく、買主層が絞られます。価格を大きく下げるより土地・建物面積や仕様を調整して総額を抑える供給が増える可能性があります。この局面では、この価格帯を入口に、土地価値と建物価値のどちらが将来残るかを整理します。住み替えを想定する買主ほど、出口の価格まで含めた比較が有効です。
中古は3300万から3700万円前後を軸に建物状態で差が広がる
中古はレインズ中央値3,375.0万円、不動産情報ライブラリ中央値3,600.0万円です。2026年は3,300万~3,700万円前後を一つの中心とみます。ただし1,000万円未満から1億円まで成約があり、築年や土地価値による幅が非常に大きい市場です。築浅、修繕履歴が明確、駐車条件が良い物件は新築の代替として評価されやすく、修繕不安が大きい物件は価格調整が必要になります。
4000万円前後では新築小型化と良質中古が直接競合する
価格帯を見ると3,000万~4,999万円に成約が集中しています。この範囲では、面積を抑えた新築と、土地が広く築年の浅い中古が同じ買主に比較されます。2026年は「新築だから選ばれる」「中古だから安い」という単純な区分ではなく、立地、駐車台数、断熱性能、改修費、保証などの総合点で決まりやすくなります。売主は比較される相手を物件種別の外まで広げて考える必要があります。
売却購入では土地価値と建物状態を分けて評価する
戸建は土地と建物が一体で売買されますが、価格を説明する際は二つを分けて考えると整理しやすくなります。築年が進んでも土地の条件は残り、反対に立地が良くても建物の修繕負担が大きければ買主は価格を調整します。緑区の幅広い中古成約は、この違いをよく表しています。
売主は新築価格ではなく同じ築年土地面積の中古成約を基準にする
中古戸建の売却で近隣の新築4,500万円台だけを基準にすると、建物の残存価値や修繕費を見落とします。まず築年数、土地面積、建物面積、道路、駐車条件が近い中古成約を並べ、そのうえでリフォーム履歴や設備状態を加減するのが基本です。細口1億円のような高額中古は上値として参考になりますが、一般的な中古査定へそのまま当てはめることはできません。この考え方は、2026年の競合関係を考える材料になります。新築が値下げされれば築浅中古も影響を受けるため、売主は近隣の新築在庫まで確認して価格を決めたいところです。
中古売却は修繕履歴と不具合情報を整理して買主の見積り幅を小さくする
屋根、外壁、防水、給湯器、水回りなどの修繕履歴が分かると、買主は購入後費用を計算しやすくなります。逆に状態が不明だと安全側に大きな改修費を見込み、価格交渉へつながりやすくなります。売却前に全てを直す必要はありませんが、実施時期、保証書、点検記録をそろえ、現況の不具合も正確に伝えることが販売条件の透明性を高めます。この考え方を踏まえて査定するときは、販売価格を土地と建物の価値に分けて考えます。築年が進んだ後にも残る立地・接道・敷地条件を点検すると、将来の売却見極めにもつながります。
買主は中古価格に初期修繕費を加えて新築と同じ土俵で比較する
中古が新築より1,000万円程度安くても、購入直後に外壁、屋根、水回り、エアコンなどの工事が必要なら差は縮まります。一方、適切に維持された中古なら総額を抑えて土地面積を確保できることがあります。候補ごとに「購入価格+諸費用+5~10年程度の修繕見込み」を出し、新築の保証や省エネ性能と比べてください。価格だけでなく時間軸を揃えることが重要です。
図9 住宅購入の総額を左右する主な要因

出典:松屋不動産販売株式会社 作成資料
駐車台数と前面道路は日常利便だけでなく将来売却にも影響する
緑区の戸建は車利用を前提に検討する世帯が多く、駐車台数や道路幅は日常生活だけでなく再販売時の買主層にも影響します。土地100~199㎡に成約が集中する中で、同じ面積でも建物配置によって駐車のしやすさは変わります。購入時には現在の家族構成だけでなく、将来の車台数や売却時の一般的な需要まで見ておくと、条件の優先順位を付けやすくなります。
名古屋市緑区の戸建売買で2026年に迷いやすい点をFAQで確認する
新築の高値、中古の価格幅、金利上昇が重なると、どの数字を基準にすべきか分かりにくくなります。2025年の成約実績を踏まえ、売却前のリフォーム、新築と中古の選び方、価格下落の可能性など、実務でよく出る疑問を整理します。
2026年に緑区の戸建価格は下がりますか
一律の下落を想定していません。新築は建築費が価格を支える一方、金利上昇で5,000万円を超える物件の上値は重くなりやすいでしょう。中古は建物状態と立地で差が広がる見込みです。2025年も全体平均と中央値は近い一方、中古には数百万円から1億円まで幅がありました。区全体の平均より、同じ価格帯で比較される物件の競争力を見る方が有効です。この見通しを考える際は、土地面積と建物面積のどちらが価格差を作ったかを確認します。面積差に加え、建物のコンディションと再利用できる価値まで捉えないと、査定結果は安定しません。
新築戸建と中古戸建のどちらを買う方が得ですか
得かどうかは物件価格だけでは決まりません。新築は保証や省エネ性能、初期修繕の少なさが利点で、中古は土地の広さや立地を同じ予算で選びやすいことがあります。緑区では新築と中古の平均価格差が約1,000万円あるため、その差額を修繕や将来維持費と比較してください。5~10年の総支出で比べると、自分に合う選択が見えやすくなります。戸建では、この問い一つだけで新築と中古の優劣は決まりません。購入後10年程度の修繕見込みまで置くと、初期売買価格の差が本当に得かどうかを見極めしやすくなります。
中古戸建は売る前にリフォームした方が高く売れますか
費用をかけた分だけ高く売れるとは限りません。買主によって好みや改修内容が異なるため、大規模リフォームが販売価格へ全額反映されないこともあります。まず現況の査定と、最低限の補修をした場合の査定を比べ、費用対効果を確認してください。清掃、庭の手入れ、故障箇所の説明など、少額で印象と安心感を改善できる準備を優先する方が合理的な場合があります。
図10 リフォーム工事を強くすすめる不動産会社の思惑

リフォームを勧める業者はやめた方が良い⇒リフォーム頼みの不動産仲介業者が倒産危機!不動産買う前に読んで!
住宅ローンは変動金利と固定金利のどちらが良いですか
将来の収入、返済期間、金利上昇への耐性によって選択が変わります。変動金利は当初金利が低いことが多い一方、上昇時の返済負担を自分で負います。固定金利は一定期間の返済額を確定しやすい反面、開始時の金利が高い場合があります。どちらか一方を一般論で選ばず、同じ借入額で金利が変わった場合の返済総額と家計余力を比較してください。
図11 短期プライムレート等の推移

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降
図12 主な短期プライムレートの推移と政策金利・住宅ローン金利との関係図

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降より一部抜粋
松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
戸建は土地と建物の価値が重なっているため、相場表だけで査定も購入判断も完結しません。緑区の2025年は新築と中古の成約が十分あり、比較材料が多い市場です。だからこそ、近い条件の事例を丁寧に選び、建物状態と将来費用まで数値化することが売主・買主双方の納得につながります。
売却価格は土地価値と建物価値を分けて説明できる状態にする
査定では「近所でいくら売れたか」だけでなく、土地条件と建物条件を分けて説明します。土地は道路、形状、面積、用途、建物は築年、構造、修繕、設備状態が主な要素です。高額事例との差を具体的に説明できれば、売主も売出価格の根拠を理解しやすくなります。販売開始後も反響データと成約事例を更新し、価格を固定観念で守り続けないことが大切です。ここから分かるのは、あくまで平均的な方向性です。実際の購入では耐震性、断熱性、修繕履歴などを確認し、将来追加で必要になる支出を含めて比較することが欠かせません。

中古購入ではインスペクションや見積りで不確実な修繕費を減らす
中古戸建で最も判断を難しくするのは、購入後にいくら修繕が必要か分からないことです。必要に応じて建物状況調査や専門業者の見積りを利用し、屋根、外壁、床下、給排水、設備を確認してください。問題があること自体より、費用が読めない状態の方が資金計画には危険です。価格交渉をする場合も、感覚ではなく具体的な修繕見積りがある方が話し合いやすくなります。こうした対策によって縮まる価格差は、購入検討者の月額返済へそのまま影響します。所有者は競合物件の返済イメージまで意識し、売買価格以外の住宅性能や改修履歴も伝える必要があります。
新築は販売価格だけでなく土地面積と将来の使い勝手を確認する
新築は完成時の見栄えや設備に目が向きますが、緑区では100~149㎡の土地が中心です。駐車、庭、収納、将来の増改築など、土地と建物のバランスを確認してください。面積を抑えた新築は総額を調整しやすい反面、家族構成が変わったときの余裕が少ないこともあります。購入前に10年後の使い方まで想像すると、価格だけでない比較ができます。
買換えは売却と購入の資金計画を別々に進めない
現在の戸建を売って次の住宅を買う場合、売却価格の想定が高すぎると購入予算も連動して膨らみます。先に現実的な売却手取りを確認し、住宅ローン残高、諸費用、引越し時期まで組み合わせてください。先行売却と先行購入にはそれぞれ利点とリスクがあります。緑区の流通量を踏まえ、希望条件の物件が出る頻度も見ながら順序を決めることをお勧めします。
まとめとして2026年は新築中古を同じ総予算で比べる
名古屋市緑区の戸建は、新築が4,000万円台後半、中古が3,000万円台を中心に幅広い成約があります。2026年は金利上昇と高い建築費の影響で、買主の総予算がこれまで以上に重視されます。売主は比較物件、買主は購入後費用まで確認し、価格以外の条件を見える化することが重要です。
売主は新築との価格差と中古同士の状態差を同時に意識する
中古を売る場合、近隣中古だけでなく同じ予算で買える新築も競合になります。反対に築浅・好立地なら、新築より広い土地や完成済みの利便性が強みになります。2025年の価格帯別件数からも3,000万~4,999万円は競争の厚い範囲です。査定時に自宅の優位点と弱点を整理し、買主が比較表で見たときの位置を確認することが販売戦略の出発点です。売却時にこの二つの価格差を同時に説明するなら、設備の新しさだけでなく維持管理の記録を示すと効果的です。買主が不確定な修繕費を見込みすぎることを防げます。
買主は購入価格と修繕費と金利を一枚の資金表で比較する
新築と中古の比較では、物件価格だけの差額を見ないでください。中古の初期修繕、新築のオプション、諸費用、住宅ローン金利まで同じ期間で並べると本当の負担差が分かります。特に中古は価格が安いほど修繕余力を残すことが重要です。借入上限ではなく返済上限から予算を決めれば、金利が変わっても選択肢を整理しやすくなります。この論点では、資金表の数字と建物状態を切り離さずに考えることが重要です。屋根・外壁・水回り・給湯器などの更新時期を把握すれば、中古戸建の総負担を照合できます。
緑区の戸建売却購入は家デパ知立店へ市場と建物の両面から相談する
戸建を売却する方には、土地条件、築年、修繕履歴、近隣成約を踏まえた査定と販売計画をご提案します。購入する方には、新築・中古を横断した物件選びと住宅ローン、改修費を含む資金計画を整理します。松屋不動産販売株式会社の家デパ知立店では、名古屋市緑区の売却、購入、買換えを一つの流れとしてご相談いただけます。





