長久手市戸建売買市場2026年予測新築高値圏と中古の選択幅を読む
「長久手市で中古戸建を売りたいが、新築が多い市場でどこまで価格を付けられるのだろう」
「新築と中古の総額が近いなら、購入後の費用まで含めてどちらを選ぶべきだろう」
2025年のレインズでは戸建53件が成約し、新築26件・中古27件とほぼ半数ずつでした。新築中央値は4,935万円、中古は4,100万円で、中古には五合池7,900万円の高額成約がある一方、片平の中古テラス680万円も含まれ、価格幅が大きい市場です。不動産情報ライブラリでは32件、新築20件・中古12件で、全体中央値は4,850万円でした。2026年は新築・中古というラベルだけでなく、土地価値、建物状態、修繕費、住宅ローンを同じ総額へ置き換えて比較することが、売却にも購入にも欠かせません。
注意事項
本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。
第1四半期(Q1)…1月~3月
第2四半期(Q2)…4月~6月
第3四半期(Q3)…7月~9月
第4四半期(Q4)…10月~12月
※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

監修者
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智
住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。
目次
2025年の長久手市戸建市場は新築と中古の選択肢が拮抗した
長久手市の2025年は、レインズで新築26件・中古27件が成約し、仲介市場では両方がほぼ同じ件数でした。不動産情報ライブラリでも新築20件・中古12件が確認され、4,000万円台から5,000万円台に実需が厚くあります。中古には高額な築浅・好条件物件と低価格の築古物件が混在するため、戸建全体の平均だけでは実像を捉えにくい市場です。
レインズ53件は新築26件と中古27件でほぼ半数ずつ動いた
レインズの戸建全体53件は、新築26件・中古27件でした。新築平均4,797.7万円、中古平均4,165.3万円で差は約632万円ですが、価格帯が重なる物件も多くあります。中古の流通が新築と同程度あるため、買主は新築だけを見て予算を決めるのではなく、土地の広さや建物状態が良い中古も同時に候補へ入れやすい市場です。戸建の価格差は築年だけでは説明できません。土地面積、建物面積、立地、設備更新の有無を分けて見ることで、新築・中古それぞれの納得できる総額が見えてきます。

不動産情報ライブラリでは新築20件が中古12件を上回った
不動産情報ライブラリ32件では新築20件、中古12件で、新築が6割超を占めました。新築平均5,070万円・中央値5,000万円に対し、中古は平均4,183.3万円・中央値4,150万円です。二資料は収録範囲が異なるため件数を足しませんが、新築の中心が5,000万円前後、中古が4,000万円台前半にあるという価格差は購入予算を考えるうえで有効です。戸建は土地と建物が一体で売買されるため、平均価格だけで新築・中古の優劣は決まりません。売却は土地価値と建物状態を分け、購入は改修費を加えた総額で比べると整理しやすくなります。
中古の高額成約と低価格成約が同じ市場に存在する
レインズ中古の最高は五合池7,900万円で、土地や建物の規模が大きい物件です。一方、片平には680万円の中古テラスもあり、中古という一括りの中で総額は大きく開いています。平均4,165.3万円だけを中古相場と考えると、築年・土地価値・建物状態の違いを見落とします。売却査定では中古を築年や土地面積で分け、購入では修繕費まで含めて比べる必要があります。新築は当初の修繕負担が小さい一方、中古は取得価格を抑えられる余地があります。長久手市では同じ予算帯で両方が競合するため、駐車・間取り・築年・修繕履歴まで並べて比較してください。
レインズ53件で新築・中古・戸建全体の成約構造を分けて読む
レインズは新築・中古の表示がある個票を基に、年間区分、四半期、価格帯、土地面積帯を独立して集計しました。戸建全体53件、新築26件、中古27件は各表の合計で一致しています。新築の価格は比較的まとまり、中古は土地・築年・建物規模で幅が広いことが、四半期と価格帯の両方から確認できます。
戸建全体中央値4,680万円に対し新築は4,935万円
年間区分では戸建全体平均4,475.5万円・中央値4,680万円です。新築は平均4,797.7万円・中央値4,935万円、中古は平均4,165.3万円・中央値4,100万円でした。新築最高は山野田5,790万円、中古最高は五合池7,900万円で、最高価格だけを見ると中古が新築を上回ります。高額中古は土地や建物の個別性が強いため、新築相場の基準とは分けて読みます。土地と建物、それぞれの価値の根拠を分けて示せるほど、価格の妥当性を説明しやすくなります。中古の場合は特に、建物の残存価値と土地の利用価値を切り分けて査定することが、実勢に近い価格設定につながります。
表1 レインズにおける2025年長久手市【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
26件 |
4,797.7万円 |
138.92㎡ |
104.18㎡ |
5,790.0万円 |
4,935.0万円 |
山野田 |
|
中古戸建 |
27件 |
4,165.3万円 |
198.20㎡ |
141.05㎡ |
7,900.0万円 |
4,100.0万円 |
五合池 |
|
戸建全体 |
53件 |
4,475.5万円 |
169.12㎡ |
122.97㎡ |
7,900.0万円 |
4,680.0万円 |
五合池 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
新築はQ1が8件で平均5,103.8万円と最も高い
新築はQ1が8件で平均5,103.8万円、中央値5,240万円でした。Q2は7件、Q3は6件、Q4は5件で、年間を通じて供給があります。Q3は平均4,130.7万円まで下がり、Q4は4,818万円へ戻りました。最高価格はQ1の山野田5,790万円、Q4は仲田5,400万円です。四半期の上下は季節よりも供給された商品の立地・面積・仕様の違いとして読む方が適切です。四半期の変動そのものより、供給される物件の条件差を確認することが実勢の理解につながります。特定の四半期だけを切り取って市場の強弱を語ることは避けたいところです。
表2 レインズにおける2025年長久手市【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
8件 |
5,103.8万円 |
5,240.0万円 |
129.04㎡ |
106.75㎡ |
5,790.0万円 |
山野田 |
|
2025年Q2 |
7件 |
5,005.0万円 |
4,990.0万円 |
156.78㎡ |
107.55㎡ |
5,340.0万円 |
山野田 |
|
2025年Q3 |
6件 |
4,130.7万円 |
4,345.0万円 |
129.91㎡ |
100.28㎡ |
4,890.0万円 |
仏が根 |
|
2025年Q4 |
5件 |
4,818.0万円 |
4,890.0万円 |
140.55㎡ |
100.03㎡ |
5,400.0万円 |
仲田 |
|
2025年合計 |
26件 |
4,797.7万円 |
4,935.0万円 |
138.92㎡ |
104.18㎡ |
5,790.0万円 |
山野田 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
中古Q3は五合池7,900万円で平均4,821.4万円まで上昇
中古はQ1平均2,900万円からQ3の4,821.4万円まで大きく変動しました。Q3最高は五合池7,900万円で、Q2最高は前熊一ノ井5,280万円、Q4最高は東狭間5,400万円です。Q1には680万円の中古テラスが含まれ、低価格事例が平均を押し下げます。中古は四半期平均より、築年・土地面積・建物面積と最高価格の所在地を組み合わせて個別に見る必要があります。売主にとっては高い事例より条件が近い事例の方が価格根拠になります。買主は表示価格だけでなく、住宅ローンと購入後の修繕を同じ資金表へ置くことが大切です。
表3 レインズにおける2025年長久手市【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
6件 |
2,900.0万円 |
3,300.0万円 |
168.24㎡ |
121.38㎡ |
3,800.0万円 |
市が洞2丁目 |
|
2025年Q2 |
6件 |
4,418.3万円 |
4,390.0万円 |
212.33㎡ |
130.62㎡ |
5,280.0万円 |
前熊一ノ井 |
|
2025年Q3 |
7件 |
4,821.4万円 |
4,580.0万円 |
217.11㎡ |
167.92㎡ |
7,900.0万円 |
五合池 |
|
2025年Q4 |
8件 |
4,350.5万円 |
4,449.0万円 |
193.53㎡ |
140.13㎡ |
5,400.0万円 |
東狭間 |
|
2025年合計 |
27件 |
4,165.3万円 |
4,100.0万円 |
198.20㎡ |
141.05㎡ |
7,900.0万円 |
五合池 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
戸建全体はQ1からQ4まで13~14件で安定して動いた
戸建全体はQ1が14件、Q2~Q4が各13件で、年間を通じて成約件数がほぼ均等でした。平均はQ1の4,159.3万円からQ2の4,734.2万円までの範囲で、中央値は4,290万~4,990万円です。Q3は五合池7,900万円が最高でも中央値4,580万円にとどまります。件数が安定していても価格は物件構成で動くため、時期だけを理由に売り時・買い時を決める必要はありません。件数が安定していても、成約する物件の構成次第で価格の見え方は変わります。件数の推移だけでなく、その内訳まで確認する習慣が実勢を見誤らないための鍵になります。
表4 レインズにおける2025年長久手市【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
14件 |
4,159.3万円 |
4,290.0万円 |
145.84㎡ |
113.02㎡ |
5,790.0万円 |
山野田 |
|
2025年Q2 |
13件 |
4,734.2万円 |
4,990.0万円 |
182.41㎡ |
118.20㎡ |
5,340.0万円 |
山野田 |
|
2025年Q3 |
13件 |
4,502.6万円 |
4,580.0万円 |
176.86㎡ |
136.70㎡ |
7,900.0万円 |
五合池 |
|
2025年Q4 |
13件 |
4,530.3万円 |
4,680.0万円 |
173.16㎡ |
124.71㎡ |
5,400.0万円 |
東狭間 |
|
2025年合計 |
53件 |
4,475.5万円 |
4,680.0万円 |
169.12㎡ |
122.97㎡ |
7,900.0万円 |
五合池 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
4,000万~4,999万円22件が最大で新築と中古が重なる
価格帯では4,000万~4,999万円が22件で最多、5,000万~6,999万円が14件、3,000万~3,999万円が13件です。新築26件のうち13件が4,000万円台、10件が5,000万~6,999万円に入り、中古も4,000万円台に9件あります。同じ4,000万円台では新築と中古が直接競合するため、買主は築年だけでなく土地の広さと将来修繕の差を比較します。同じ価格帯で競合する以上、築年だけでなく土地の広さと将来修繕の差まで含めて比較することが実務的です。同じ帯に新築と中古が並ぶ以上、比較の軸を統一することが判断の精度を高めます。
表5 レインズにおける2025年長久手市【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
1,000万~1,999万円 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
2,000万~2,999万円 |
2件 |
1件 |
1件 |
|
3,000万~3,999万円 |
13件 |
2件 |
11件 |
|
4,000万~4,999万円 |
22件 |
13件 |
9件 |
|
5,000万~6,999万円 |
14件 |
10件 |
4件 |
|
7,000万~9,999万円 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
1億円以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
土地100~199㎡が37件で戸建市場の中心になる
土地面積帯は100~149㎡が22件、150~199㎡が15件で、合わせて37件と全体の約7割です。新築は100~149㎡に18件、中古は150~199㎡に10件と構成が異なります。中古には200㎡以上も多く、広い土地が価格を支える物件があります。新築・中古の総額差を見るときは、建物だけでなく土地面積差も調整しなければ正しい比較になりません。土地面積差を調整せずに総額だけを比べると、新築・中古の実力差を見誤りやすくなります。面積を揃えたうえで比較する習慣が、査定・購入双方の判断精度を高めます。
表6 レインズにおける2025年長久手市【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
2件 |
1件 |
1件 |
|
100~149㎡ |
22件 |
18件 |
4件 |
|
150~199㎡ |
15件 |
5件 |
10件 |
|
200~249㎡ |
10件 |
2件 |
8件 |
|
250~299㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
300~499㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
500㎡以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリ32件と分布図から新築高値圏と中古の幅を見る
不動産情報ライブラリでは2025年の戸建分析対象が32件で、新築20件・中古12件です。新築中央値5,000万円、中古4,150万円と価格差がある一方、価格帯では4,000万円台に両区分が重なります。四半期、新築・中古別、価格帯、土地面積帯と元の分布図を順に見ることで、平均価格だけでは分からない選択幅を確認できます。
年間区分では新築5,000万円前後と中古4,000万円台前半が基準
年間区分では戸建全体平均4,737.5万円・中央値4,850万円です。新築20件は平均5,070万円・中央値5,000万円、最高7,000万円の市が洞。中古12件は平均4,183.3万円・中央値4,150万円、最高5,700万円の東原です。新築と中古の中央値差は850万円で、買主がリフォームや将来修繕へ使える予算の差として見ることができます。この差額をどこまでリフォームや将来修繕へ回せるかが、新築・中古の選択を左右します。差額の使い道を具体的にイメージできるかどうかが、後悔のない選択につながります。
表7 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【戸建】年間区分集計
|
区分 |
取引件数 |
平均成約価格 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
成約価格中央値 |
最高価格の町名 |
|
新築戸建 |
20件 |
5,070.0万円 |
132.25㎡ |
100.00㎡ |
7,000.0万円 |
5,000.0万円 |
市が洞 |
|
中古戸建 |
12件 |
4,183.3万円 |
211.25㎡ |
149.58㎡ |
5,700.0万円 |
4,150.0万円 |
東原 |
|
戸建全体 |
32件 |
4,737.5万円 |
161.88㎡ |
118.59㎡ |
7,000.0万円 |
4,850.0万円 |
市が洞 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
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※不動産情報ライブラリの成約データには、新築戸建と中古戸建の区分がされていないため、建築年が2024年、2025年とされているものを『新築戸建』、2023年以前の建築されたものを『中古戸建』として集計しています。
戸建全体はQ1に15件が動き年間の約47%を占めた
戸建全体ではQ1が15件と最も多く、年間32件の約47%を占めました。Q2は4件、Q3は3件と少数で、Q4は10件へ戻ります。Q1最高は市が洞7,000万円、Q2は東原5,700万円、Q3は大久手5,500万円、Q4は市が洞6,500万円です。四半期の件数差が大きいため、少数期の平均だけで市場全体の方向を決めず、年間と価格帯を優先します。四半期ごとの件数差が大きい年ほど、年間を通じた価格帯で相場を捉える方が確実です。少数期の数字に振り回されず、年間データへ立ち戻る姿勢が実務では有効です。
表8 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【戸建全体】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
15件 |
4,793.3万円 |
4,600.0万円 |
154.33㎡ |
111.67㎡ |
7,000.0万円 |
市が洞 |
|
2025年Q2 |
4件 |
4,900.0万円 |
5,000.0万円 |
250.00㎡ |
175.00㎡ |
5,700.0万円 |
東原 |
|
2025年Q3 |
3件 |
4,733.3万円 |
4,800.0万円 |
136.67㎡ |
111.67㎡ |
5,500.0万円 |
大久手 |
|
2025年Q4 |
10件 |
4,590.0万円 |
4,600.0万円 |
145.50㎡ |
108.50㎡ |
6,500.0万円 |
市が洞 |
|
2025年合計 |
32件 |
4,737.5万円 |
4,850.0万円 |
161.88㎡ |
118.59㎡ |
7,000.0万円 |
市が洞 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
新築は20件すべての四半期で5,000万円前後が軸になる
新築はQ1が11件で中央値5,100万円、Q2は1件5,000万円、Q3は2件で5,150万円、Q4は6件で4,950万円でした。件数は偏りますが、中央値は各四半期おおむね5,000万円前後に集まっています。最高はQ1の市が洞7,000万円で、Q4も市が洞6,500万円です。2026年の新築を考える際は5,000万円前後を基本に、立地・土地面積・住宅性能の差で上下一段を見るのが現実的です。四半期を通じて中央値が安定していることが、新築の実需水準を示す確かな手がかりになります。この安定性を踏まえておくと、新築価格の変動を過度に警戒せずに判断できます。
表9 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【新築戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
11件 |
5,118.2万円 |
5,100.0万円 |
123.18㎡ |
101.82㎡ |
7,000.0万円 |
市が洞 |
|
2025年Q2 |
1件 |
5,000.0万円 |
5,000.0万円 |
120.00㎡ |
100.00㎡ |
5,000.0万円 |
作田 |
|
2025年Q3 |
2件 |
5,150.0万円 |
5,150.0万円 |
150.00㎡ |
112.50㎡ |
5,500.0万円 |
大久手 |
|
2025年Q4 |
6件 |
4,966.7万円 |
4,950.0万円 |
145.00㎡ |
92.50㎡ |
6,500.0万円 |
市が洞 |
|
2025年合計 |
20件 |
5,070.0万円 |
5,000.0万円 |
132.25㎡ |
100.00㎡ |
7,000.0万円 |
市が洞 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
中古はQ2中央値5,000万円とQ3の3,900万円で構成差が大きい
中古は12件と少なく、Q2の3件は中央値5,000万円、Q3は1件3,900万円です。Q1は4件で中央値3,950万円、Q4は4件で4,250万円でした。最高価格は東原5,700万円で、広い土地や建物面積の大きい中古が価格を押し上げます。中古売却では直近3か月だけに限定せず、半年から1年程度の類似事例へ広げる方が、少数取引による振れを抑えられます。件数が少ない四半期ほど振れが大きくなるため、複数期にまたがる事例で相場を確認することが安全です。中古の少数取引ほど、個別条件の影響が大きく出る点にも注意が必要です。
表10 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【中古戸建】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
4件 |
3,900.0万円 |
3,950.0万円 |
240.00㎡ |
138.75㎡ |
4,300.0万円 |
深田 |
|
2025年Q2 |
3件 |
4,866.7万円 |
5,000.0万円 |
293.33㎡ |
200.00㎡ |
5,700.0万円 |
東原 |
|
2025年Q3 |
1件 |
3,900.0万円 |
3,900.0万円 |
110.00㎡ |
110.00㎡ |
3,900.0万円 |
東浦 |
|
2025年Q4 |
4件 |
4,025.0万円 |
4,250.0万円 |
146.25㎡ |
132.50㎡ |
4,900.0万円 |
根の神 |
|
2025年合計 |
12件 |
4,183.3万円 |
4,150.0万円 |
211.25㎡ |
149.58㎡ |
5,700.0万円 |
東原 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
4,000万~6,999万円に25件が集中し5,000万円以上は新築が中心になる
2025年の不動産情報ライブラリでは、戸建32件のうち4,000万~4,999万円が13件、5,000万~6,999万円が12件で、合わせて25件、全体の約78%を占めました。ただし、この二つの価格帯では新築と中古の構成が異なります。4,000万円台は新築8件・中古5件で双方が比較されやすい一方、5,000万~6,999万円では新築10件・中古2件となり、新築の割合が大きくなります。さらに新築20件のうち18件、90%が4,000万~6,999万円に集中しているのに対し、中古は3,000万円台にも4件、2,000万円台にも1件あります。長久手市で戸建を購入する際は、4,000万円台では新築と中古を直接比較し、5,000万円以上では新築の価格に見合う土地・建物・性能があるかを確認することが、予算を有効に使うポイントです。
表11 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【戸建】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
1,000万円未満 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
1,000万~1,999万円 |
0件 |
0件 |
0件 |
|
2,000万~2,999万円 |
1件 |
0件 |
1件 |
|
3,000万~3,999万円 |
5件 |
1件 |
4件 |
|
4,000万~4,999万円 |
13件 |
8件 |
5件 |
|
5,000万~6,999万円 |
12件 |
10件 |
2件 |
|
7,000万~9,999万円 |
1件 |
1件 |
0件 |
|
1億円以上 |
0件 |
0件 |
0件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
新築は200㎡未満中心で中古は広い土地まで分布する
土地面積帯は100~149㎡が15件で最多、150~199㎡が9件です。新築20件のうち16件が100~199㎡、100㎡未満も4件あります。一方、中古は200~249㎡2件、300~499㎡1件、500㎡以上1件と広い土地にも分布します。中古が新築より安いか高いかは、建物の築年だけでなく土地面積の差を含めて見る必要があります。土地の将来利用価値まで含めて評価することが、中古査定の精度を高めます。建物の古さだけに目を向けず、土地が持つ将来性まで含めて考える視点が欠かせません。
表12 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【戸建】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
戸建全体 |
新築戸建 |
中古戸建 |
|
100㎡未満 |
4件 |
4件 |
0件 |
|
100~149㎡ |
15件 |
9件 |
6件 |
|
150~199㎡ |
9件 |
7件 |
2件 |
|
200~249㎡ |
2件 |
0件 |
2件 |
|
250~299㎡ |
0件 |
0件 |
0件 |
|
300~499㎡ |
1件 |
0件 |
1件 |
|
500㎡以上 |
1件 |
0件 |
1件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
分布図は新築のまとまりと中古の広い価格幅を同時に示す
市場調査レポートの戸建取引分布図は32件を新築20件・中古12件に分けて表示しています。新築は比較的まとまった価格帯に点が集まり、中古は土地面積と価格の散らばりが大きいことが分かります。図から築年や修繕状態を推測することはできませんが、土地面積だけでは価格が決まらない点は明確です。分布図はあくまで全体像をつかむための地図であり、実際の判断は個票の条件へ戻って行うことが基本になります。
図1 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【戸建】取引分布図

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
過去5年間では新築高値圏と中古の年ごとの振れが確認できる
不動産情報ライブラリの2021~2025年では、戸建全体の件数は38件、33件、45件、31件、32件と推移しました。新築は20~29件程度が中心で、平均価格は5,000万円前後へ上がっています。中古は件数が少ないうえ、2024年の高額事例で平均が大きく上がるなど、年ごとの物件構成の影響を受けやすい市場です。
戸建全体は件数が大きく崩れず中央値4,850万円へ戻った
戸建全体は2021年38件、2022年33件、2023年45件、2024年31件、2025年32件でした。中央値は2024年5,200万円から2025年4,850万円へ下がりましたが、2021年4,650万円より高い位置です。平均も2024年5,551.6万円から4,737.5万円へ下がり、高額物件の構成変化が表れています。件数は一定の範囲で動いており、2026年も供給される物件の質が価格を左右しやすいと見ます。件数の安定は需要の底堅さを示す一方、価格は供給される物件の質に左右されやすい点も踏まえておく必要があります。
表13 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の長久手市【戸建全体】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
38件 |
162.37㎡ |
114.61㎡ |
4,707.9万円 |
4,650.0万円 |
|
2022年 |
33件 |
158.64㎡ |
112.12㎡ |
4,257.6万円 |
4,300.0万円 |
|
2023年 |
45件 |
149.44㎡ |
116.33㎡ |
4,502.2万円 |
4,400.0万円 |
|
2024年 |
31件 |
175.32㎡ |
122.10㎡ |
5,551.6万円 |
5,200.0万円 |
|
2025年 |
32件 |
161.88㎡ |
118.59㎡ |
4,737.5万円 |
4,850.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
新築は平均5,000万円前後が定着し土地面積は縮小傾向
新築は2021年平均4,827.6万円から2023年5,179.3万円、2024年5,171.4万円、2025年5,070万円と、5,000万円前後が定着しています。平均土地面積は2021年152.07㎡から2025年132.25㎡へ縮小しました。総額を抑えながら立地や建物性能を確保するため、敷地をコンパクトにする供給も考えられます。2026年も価格だけでなく土地面積と間取りの納得感が成約を分けます。総額を抑えるための土地の縮小傾向を踏まえ、面積の数字だけでなく間取りの使い勝手まで確認することが大切です。
表14 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の長久手市【新築戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
29件 |
152.07㎡ |
108.28㎡ |
4,827.6万円 |
5,000.0万円 |
|
2022年 |
20件 |
143.50㎡ |
104.00㎡ |
4,660.0万円 |
4,550.0万円 |
|
2023年 |
29件 |
143.45㎡ |
109.66㎡ |
5,179.3万円 |
4,600.0万円 |
|
2024年 |
21件 |
137.62㎡ |
105.48㎡ |
5,171.4万円 |
5,200.0万円 |
|
2025年 |
20件 |
132.25㎡ |
100.00㎡ |
5,070.0万円 |
5,000.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
中古は2024年平均6,350万円から2025年4,183.3万円へ反落した
中古は2024年10件の平均6,350万円・中央値5,600万円から、2025年12件は平均4,183.3万円・中央値4,150万円へ下がりました。2024年は平均土地面積254.50㎡と広く、高額物件の構成が価格を押し上げています。中古市場は年ごとの物件内容で平均が大きく変わるため、2026年予測では5年平均を一律に伸ばすより、築年・土地面積・建物状態別に判断する方が現実的です。年による平均の変動は物件構成の違いが大きいため、築年・土地面積・建物状態別に見る方が実態に近づきます。
表15 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の長久手市【中古戸建】成約データ
|
年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均建物面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
9件 |
195.56㎡ |
135.00㎡ |
4,322.2万円 |
4,300.0万円 |
|
2022年 |
13件 |
181.92㎡ |
124.62㎡ |
3,638.5万円 |
3,200.0万円 |
|
2023年 |
16件 |
160.31㎡ |
128.44㎡ |
3,275.0万円 |
3,500.0万円 |
|
2024年 |
10件 |
254.50㎡ |
157.00㎡ |
6,350.0万円 |
5,600.0万円 |
|
2025年 |
12件 |
211.25㎡ |
149.58㎡ |
4,183.3万円 |
4,150.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の戸建取引情報を抽出・集計
政策金利1.25%への引上げで新築・中古は総支払額の比較が重要になる
2026年9月18日、日本銀行は政策金利の目安となる無担保コールレートを1.25%程度へ引き上げることを決定しました。住宅ローン金利は金融機関や商品によって異なりますが、金利が上昇する局面では、同じ価格の住宅でも借入後の返済負担は重くなります。 長久手市では新築が5,000万円前後、中古が4,000万円台を中心に動いていますが、価格差だけで有利・不利は決まりません。新築は借入額が大きくなりやすく、中古は購入後に外壁や屋根、設備の交換が必要になることがあります。物件価格、住宅ローン、購入後の修繕費まで含めて、最終的にいくら支払うのかを比べることが2026年の戸建選びでは一段と重要になっています。
図2 住宅購入に影響する主な要因

新築と中古の価格差は住宅ローンと将来の修繕費まで含めて考える
長久手市では新築戸建が5,000万円前後、中古戸建が4,000万円台を中心に成約しています。しかし、購入価格の差だけを見て「中古の方が安い」「新築の方が安心」と判断するのは早計です。新築は当初の修繕負担を抑えやすい反面、借入額が大きくなれば金利上昇の影響も大きくなります。中古は購入価格を抑えられても、給湯器、水回り、外壁、屋根などの交換時期が近ければ、購入後にまとまった費用が必要です。新築と中古は販売価格だけで比べず、住宅ローンの返済額と今後必要になる修繕費を加え、住み始めてからの総支出で比較することが大切です。
図3 新築戸建と中古戸建を購入後の総支出で比べる視点

出典:住宅取得時・保有時の一般的な費用項目を踏まえて整理。
図4 変動金利上昇時の返済額シミュレーション

家デパでは、借入当初の返済額だけでなく、借りた後の事も考えたシミュレーションをおこない商談を進めます。
政策金利1.25%への引上げを踏まえ借入上限を見直す
日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、無担保コールレートを1.25%程度へ引き上げることを決定しました。新しい金融市場調節方針は9月24日から適用されています。 住宅ローンの適用金利は金融機関や商品によって異なるため、政策金利と同じ幅で直ちに上がるわけではありません。それでも、長久手市では新築5,000万円前後、中古4,000万円台と借入額が大きくなりやすく、わずかな金利差でも長期間では家計への影響が広がります。数年前に借りられた金額を購入予算の基準にせず、現在の金利で毎月いくらなら無理なく返せるかを計算し直し、その範囲から購入価格を決めることが重要です。
図5 政策金利と住宅ローンの確認ポイント

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更(2026年9月金融政策決定会合)」(2026年9月18日)より抜粋
図6 短期プライムレートの推移

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降
※2026年8月時点の金利のため、今回の政策金利の利上げは反映されていません。
2,500万円の借入でも金利差で月約1.1万円の差が出る
2,500万円を30年間の元利均等、ボーナス返済なしで借りる試算では、金利0.4%なら月73,705円、1.4%なら85,085円です。差は11,380円で、借入額が5,000万円なら単純な影響はさらに大きくなります。実際の返済は商品条件で異なりますが、新築と中古の価格差を数百万円で比べる際に金利差を無視することはできません。売主も買主の月額上限を意識した価格設定が必要です。わずかな金利差でも、借入額が大きくなるほど総返済額への影響は無視できなくなります。
図7 住宅ローン2,500万円借入時の月々返済額比較

出典:松屋不動産販売株式会社試算。30年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額
毎月10万円返済の借入可能額差は新築中古の選択肢を変える
月10万円、35年返済の試算では、金利0.4%で借入元金約3,920万円、1.4%では約3,310万円となり差は約610万円です。長久手市で新築と中古の中央値差が850万円程度あることを考えると、金利差は「新築を選べるか、中古で改修費を残すか」という選択へ直接関係します。年収や他の借入によって実額は変わるため、物件見学の前に現在の金利で借入可能額と安全な返済額を分けて確認します。この差は「新築を選べるか、中古で改修費を残すか」という選択に直結するため、契約前の資金計画に組み込んでおきたいところです。
図8 毎月10万円返済時の借入可能額比較(試算)

出典:松屋不動産販売株式会社試算。35年・元利均等・ボーナス払いなし。0.400%と1.400%は比較用の仮定であり、将来金利の予測ではありません。
ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します
建築費の高い状況は新築価格だけでなく中古の修繕費にも影響する
住宅を建てたり直したりするための資材費や人件費は、数年前より高い水準にあります。国土交通省の建設工事費デフレーターも、建設工事にかかる費用の変化を確認するための指標で、2026年4月分から2020年度を100とする新しい基準へ改定されています。新築戸建ではこうした建築コストが販売価格を下げにくくする一因となり、中古戸建では外壁、屋根、給湯器、水回りなどを購入後に直す際の負担につながります。中古が新築より安く見えても、近い将来に必要となる修繕費を加えると価格差が小さくなることがあります。 新築と中古を比較するときは、現在の販売価格だけでなく、購入後5年、10年程度に必要となる支出まで見込んで判断することが大切です。
図9 建設工事費デフレーターの直近水準

出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」(2020年度基準、2026年5月分、2026年7月31日公表)
図10 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋
※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。
ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準
中古戸建は購入後5~10年の修繕予定を価格差へ足し戻す
中古を新築より700万円安く買えても、近い時期に外壁・屋根・給湯器・水回りなどで大きな支出があれば実質差は縮まります。逆に適切なメンテナンスが済んでいれば、中古の総額メリットは大きくなります。購入前に修繕履歴と今後の交換時期を確認し、5~10年分の想定費用を価格へ足し戻して比較してください。売主は修繕履歴を整理して提示することで、価格の理由を説明しやすくなります。修繕履歴を整理した資料は、値下げに頼らず価格の妥当性を伝えるための有力な材料になります。買主にとっても、将来の支出を見通せる安心材料になります。
図11 中古戸建のリフォーム・修繕費を考える際の注意点

2026年の長久手市戸建市場は新築高値圏と中古の幅広さが続く
2025年は新築が5,000万円前後、中古が4,000万円台前半を中心に動きました。過去5年でも新築平均は5,000万円前後へ定着し、中古は年ごとの高額物件で平均が振れます。2026年は金利負担が強まるため新築の上値は重くなる一方、状態の良い中古は総額を抑えたい層の受け皿になりやすく、築古・修繕負担の大きい物件との価格差が広がると見ます。
戸建全体の流通は前年並みから小幅な増減を想定する
レインズ53件と不動産情報ライブラリ32件は収録範囲が異なるため、一つの絶対件数レンジへ合算することはできません。過去5年の不動産情報ライブラリは31~45件で推移しており、2026年も前年並みから小幅な増減を基本に見るのが妥当です。新築供給のタイミングや中古売却の発生で件数は変わりますが、長久手市の実需が急に消えるというより、買主の予算内に収まる物件へ成約が集まる展開を想定します。件数の増減そのものより、どの価格帯・条件の物件が動きやすいかを見ることが、実務上の判断材料になります。供給側の事情まで含めて相場を読み解く姿勢が、2026年の判断精度を高めます。
新築は4,800万~5,300万円前後が中心になりやすい
2025年の新築中央値はレインズ4,935万円、不動産情報ライブラリ5,000万円で近く、過去5年の平均もおおむね5,000万円前後です。2026年は建築費が高い一方で金利上昇により買主の上限が重くなるため、4,800万~5,300万円前後を中心に、立地・土地面積・性能で差が出ると見ます。5,500万円を超える新築は返済額の説明力がより求められ、価格以外の魅力が弱ければ成約まで時間がかかりやすくなります。この中心レンジを踏まえたうえで、候補の条件がどちら側に寄るかを見極めることが、2026年の価格判断の出発点になります。レンジの上下どちらに寄るかで、必要な説明材料も変わってきます。
中古は3,800万~4,500万円前後を軸に上下の幅が広がる
中古中央値はレインズ4,100万円、不動産情報ライブラリ4,150万円で一致感があります。2026年の実需中心は3,800万~4,500万円前後を一つの目安としつつ、築浅・広い土地・好立地は5,000万円超、築古や大規模修繕が必要な物件はそれより下へ分かれると考えます。中古は平均を一つ置くより、土地価値と建物残存価値の組み合わせで価格差を説明する方が実態に合います。
同じ5,000万円でも新築と中古で買主が評価する中身は異なる
5,000万円の新築では保証、断熱性能、設備の新しさ、当初修繕の少なさが評価されます。同じ5,000万円の中古なら、土地の広さ、立地、建物仕様、既存のリフォーム内容が価格根拠になります。長久手市では両区分が4,000~5,000万円台で競合するため、売主は「新築より安い」「中古より新しい」だけでなく、総額に見合う価値を具体的に示す必要があります。買主も自分が優先する価値へ予算を配分してください。価格差の理由を項目ごとに言語化できると、新築・中古のどちらを選んでも納得感のある判断につながります。曖昧な印象論ではなく、具体的な項目で比較する習慣が失敗を防ぎます。
売れやすい中古は修繕履歴と土地価値の説明ができる
中古戸建で買主が不安に感じやすいのは、見えない修繕負担と将来の売却価値です。外壁・屋根・給湯器・水回りの更新時期、インスペクション結果、土地の接道や形状を整理して提示できれば、価格への納得感が高まります。逆に築年だけを理由に強気価格を付けても、必要修繕が不明な物件は比較で不利になりやすくなります。2026年は情報開示の差が販売期間へ表れやすいと考えます。情報開示の丁寧さが、買主の安心感と成約スピードの両方につながります。逆に情報が乏しい物件は、価格を下げても比較で不利になりやすい点に注意が必要です。
図12 既存住宅状況調査、既存住宅瑕疵保険関係資料 【令和5年9月版】

出典:国土交通省>既存住宅状況調査、既存住宅瑕疵保険関係資料
インスペクションと既存住宅売買瑕疵保険については下記の記事をご参照ください。
2026年に長久手市で戸建を売る方と買う方の判断基準
新築・中古の価格差がある市場では、売主は自分の物件がどの買主層と競合するかを把握し、買主は同じ月額負担へ換算して選択肢を比べることが重要です。中古売却は建物状態を見える化し、購入では修繕を含む総額を確認します。住み替えの場合は売却と購入を別々に進めず、資金の受け渡しまで一つの計画にします。
売主は新築と同価格帯の競合まで見て売出価格を決める
中古を売るとき、同じ築年の中古だけを競合と考える必要はありません。4,000万円台後半から5,000万円台では新築も多数動いており、買主は新築の保証や設備と中古の土地・立地を同じ予算で比べます。売主は新築より優れる土地条件、改修履歴、間取り、駐車条件を整理し、初期価格へ反映してください。価格差が小さいのに説明材料が少ない中古は、新築へ流れやすくなります。価格差が小さいほど、説明材料の有無が選ばれるかどうかを左右します。新築と直接比較される価格帯にある中古ほど、この準備の差が結果に表れやすくなります。

買主は中古の改修費を含めて新築と同じ条件へ置き換える
新築5,000万円と中古4,200万円を比べる場合、中古へ必要なリフォーム、諸費用、住宅ローン条件を加えてから判断します。中古が既に主要設備を更新していれば差額をそのまま残せる一方、屋根・外壁・水回りをまとめて更新するなら実質差は縮まります。価格だけではなく、入居後5年・10年の支出を並べることで、自分の家計に合う選択が分かりやすくなります。入居後5年・10年先の支出まで並べることが、価格差の意味を具体的に理解する近道です。目先の価格差だけで判断せず、長期の支出感覚を持つことが後悔を防ぎます。
住み替えは売却手取りと次の住宅ローンを同時に計算する
現在の戸建を売って次の住宅を買う場合、査定額ではなく売却諸費用とローン残高を差し引いた手取り額が次の頭金になります。売却を高く見込み過ぎると購入予算が崩れ、購入を先行し過ぎると二重返済のリスクが生じます。長久手市の成約価格を基に現実的な売却レンジを置き、購入候補の住宅ローンと引渡し時期まで同時に整理してから動く方が安全です。売却と購入の工程を一体で設計することが、住み替えのリスクを抑えます。どちらか一方だけを先行させると、資金繰りにひずみが出やすい点に注意してください。
売却前リフォームは費用を売価へ回収できるかで決める
水回りや内装を新しくすれば印象は良くなりますが、掛けた費用を全額売価へ上乗せできるとは限りません。買主が自分好みに改修したいケースもあります。まず現況での査定とリフォーム後の想定売価、工事費、販売期間を比較し、手取りが増えるかを確認してください。清掃や不具合の修理など費用対効果の高い準備を優先し、大規模工事は販売戦略を決めてから判断します。費用対効果を数字で見てから工事の是非を決める姿勢が、無駄な出費を避ける近道です。感覚的な「きれいにすれば高く売れる」という判断は避けたいところです。
FAQ|長久手市の戸建売買でよくある四つの質問
2025年の長久手市は新築と中古の件数が拮抗し、価格帯も一部重なりました。そのため「どちらが得か」を一言で決めるより、住宅ローン、土地価値、建物状態、将来修繕を分けて考える必要があります。ここでは2026年に売却・購入を検討する方から出やすい四つの質問へ、成約データに沿って答えます。
2026年に長久手市の戸建価格は下がりますか?
市場全体が急落するより、条件による差が広がる可能性を高く見ます。新築は建築費が高く大幅値下げしにくい一方、金利上昇で買主の上限は重くなります。中古は状態が良く土地価値の高い物件が選ばれ、修繕負担の大きい築古では価格調整が入りやすくなります。2025年の中央値を基準に、同じ築年・土地面積・立地の直近成約と競合物件を確認して判断してください。価格の方向性は一律ではなく、条件によって「保つ物件」と「調整が必要な物件」に分かれると考えるのが現実的です。自分の物件がどちらに近いかを、個別条件から見極めることが大切です。
新築と中古はどちらが得ですか?
得かどうかは購入価格だけでは決まりません。新築は保証、設備、断熱性能、初期修繕の少なさが強みです。中古は同じ予算で広い土地や好立地を選べることがあり、改修内容を自分で決められます。長久手市では新築中央値約5,000万円、中古約4,100万円なので、約900万円の差を修繕・土地価値・金利へ置き換えて比較してください。家計と暮らし方に合う方が結果として得になります。「得かどうか」は数字だけでなく、暮らし方に合うかどうかまで含めて判断する方が失敗を防げます。家族構成やライフスタイルまで踏まえた比較が、後悔のない選択につながります。
中古戸建は築年が古いと売れませんか?
築年が古くても、土地条件が良い、適切に修繕されている、駐車や間取りが使いやすい物件には需要があります。2025年レインズでも中古27件が成約しており、低価格から7,900万円まで幅があります。重要なのは築年だけではなく、建物の状態と必要修繕を買主が理解できることです。修繕履歴、点検記録、設備更新の時期を整理し、土地価値と建物価値を分けて説明することで売却可能性を高められます。築年の古さより、状態を具体的に説明できるかどうかが売却可能性を左右します。築年だけで諦めず、状態を丁寧に伝える準備が売却成功の鍵になります。
住宅ローンの5年ルールや125%ルールは全商品にありますか?
変動金利の返済額見直しに5年ルールや125%ルールを設ける商品はありますが、すべての金融機関・すべての商品に共通する仕組みではありません。元金均等返済や一部商品では扱いが異なるため、契約予定の金融機関で確認する必要があります。返済額の増加が一定期間抑えられても利息負担そのものが消えるわけではありません。購入時は金利だけでなく返済方式と見直し条件まで確認してください。ルールの有無や適用条件は契約する金融機関によって異なるため、事前に確認しておくことが安心につながります。
図13 将来の支払いも含めた住宅取得予算

出典:松屋不動産販売株式会社 作成資料
図14 金利が上がり続けると『未払い利息』が発生するかも・・・

5年ルール・125%ルールについてはコチラ⇒住宅ローン元金均等返済には5年・125%ルール適用されないって本当?
松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
長久手市は新築と中古のどちらにも成約があり、買主が比較できる市場です。私は戸建査定で、建物価格だけを見ず土地価値と修繕状態を分けて考えます。購入では「新築か中古か」を先に決めるより、月々の返済上限と将来修繕を置いたうえで、同じ総額で何を得られるかを比べます。この順序が2026年の金利環境では特に重要です。
売却では土地・建物・修繕履歴を三つに分けて価値を伝える
中古戸建の査定は、土地の価値、建物の残存価値、修繕・リフォーム履歴を分けると説明が明確になります。広い土地や良い接道は築年が古くても価値を支え、適切なメンテナンスは買主の将来負担を減らします。逆に豪華な設備だけを強調しても、土地条件や大規模修繕の不安が残れば価格には反映されにくいものです。売却前に三つの価値を整理し、販売資料へ具体的に落とし込むことをお勧めします。三つの価値を分けて示せる資料が、価格交渉の場でも説得力を持ちます。土地・建物・修繕履歴のどれか一つに偏った説明では、買主の納得を得にくくなります。
購入では新築と中古を同じ月額負担に置き換えて比べる
新築5,000万円と中古4,200万円を比べるなら、それぞれの住宅ローン返済額に、中古の修繕積立相当額や予定リフォームを加えます。新築でも将来の維持費はゼロではありません。35年の返済期間だけでなく、5年後・10年後の家計を想定して比較すると、購入直後の価格差に振り回されません。長久手市の成約データを予算の目安にしつつ、ご家庭ごとの返済余力を優先してください。価格差だけでなく将来の家計まで見据えることが、後悔のない選択につながります。目先の総額だけでなく、数年後の家計状況まで想像しておくことが大切です。
住み替えでは売却と購入を別々に進めない
住み替えは現在の家の売却手取り、次の家の頭金、住宅ローン審査、引渡し時期が連動します。売却査定が高くても成約まで時間がかかれば購入計画へ影響し、先に購入すれば一時的に資金負担が重なることがあります。売却先行・購入先行のどちらが向くかはローン残高と仮住まいの可否で変わります。家デパ知立店では長久手市の相場と資金計画を同時に確認し、無理のない順序を整理します。売却と購入のどちらを先に動かすかは家計の状況次第であり、早めに専門家へ相談しておくと選択肢が狭まりにくくなります。
高額中古は建物の豪華さだけでなく土地利用まで評価する
五合池7,900万円のような高額中古は、一般の中古平均だけでは説明できません。土地面積、接道、立地、建物規模、仕様など複数の価値が重なって総額が形成されます。高額物件を売却するときは、建物の設備だけでなく将来の建替えや土地利用も含めて価値を示す必要があります。買主も築年だけで割高・割安を決めず、土地として残る価値と建物を使い続ける価値を分けて判断してください。高額事例は市場の上限を知る参考にとどめ、実際の判断は土地・建物それぞれの価値へ立ち戻ることが確実です。上限事例に引きずられず、自分の物件の条件を冷静に見極めることが大切です。
まとめ|2026年の長久手市戸建市場は総額と建物状態で差が付く
2025年の長久手市はレインズで新築26件・中古27件が動き、不動産情報ライブラリでも新築20件・中古12件が確認されました。新築は5,000万円前後、中古は4,000万円台前半が一つの中心です。2026年は金利と工事費を踏まえ、売主は土地価値と修繕履歴を説明し、買主は購入後の費用まで含めた総額で新築・中古を比べることが重要です。
新築高値圏は続くが買主の返済上限が上値を抑えやすい
建築費が高い環境では新築価格を大きく下げにくい一方、政策金利1.25%程度のもとで買主の借入余力は以前より重くなります。2025年の中央値約5,000万円を基準に、2026年は4,800万~5,300万円前後の実需帯で立地や面積の納得感が問われると見ます。売主側は単純な価格維持ではなく、月々返済へ置き換えたときに買主が選べる総額かを意識する必要があります。月々の返済へ置き換えたときに買主が選べる総額かどうかが、2026年の成約を左右します。単純な価格の高低より、返済のしやすさが検討材料として重視される傾向が強まります。
中古は価格の安さより修繕費と土地価値を見える化する
中古の魅力は新築より総額を抑えられることだけではありません。広い土地、成熟した住環境、既存の改修など新築にない価値があります。一方、将来修繕が不明な物件は価格が安くても不安が残ります。売主は修繕履歴と土地条件を資料化し、買主はその情報を基に改修費を見積もることが大切です。2026年は「安い中古」より「総額を読める中古」が選ばれやすくなると考えます。総額を読める中古ほど、価格の安さに頼らず選ばれやすくなります。
長久手市の戸建売却・購入は家デパ知立店へご相談ください
松屋不動産販売株式会社の家デパ(IEDEPA)では、長久手市の戸建について売却査定、価格設定、販売戦略から、新築・中古の物件選び、住宅ローン、リフォームを含む資金計画、買換えまでご相談いただけます。売却では近い成約事例と競合物件を確認し、購入では将来支出まで含む返済計画を整理します。家デパ知立店へご相談いただき、ご家庭に合う判断順序を一緒に組み立ててください。統計データと個別条件の両方を確認できる体制だからこそ、売却・購入それぞれの不安を具体的な数字で解消できます。数字と現地の両面から相談できる窓口があることは、判断の安心材料になります。





