長久手市土地売買市場2026年予測高額取引と三千万円台の実勢価格
「長久手市の土地は3,000万円台が多いと聞くが、自分の土地はいくらで売れるのだろう」
「駅や生活環境を優先して土地を探したいが、建物まで含めると総額はいくらになるのか」
2025年の長久手市では、住宅用地として比較しやすい3,000万~4,999万円の成約が厚い一方、深田の3億円や市が洞3丁目の1億3,600万円など、平均を大きく動かす高額取引も確認されました。レインズ42件の中央値は3,450万円、不動産情報ライブラリ40件の中央値は3,650万円で、平均価格より市場の中心を捉えやすい位置にあります。2026年は政策金利が複数回利上げとなるの環境と建築費の高止まりを前提に、土地価格だけではなく建物・造成・諸費用まで含めて売買判断を組み立てる必要があります。
注意事項
本記事における第1四半期(Q1)等の表現は不動産情報ライブラリの表現にあわせています。
第1四半期(Q1)…1月~3月
第2四半期(Q2)…4月~6月
第3四半期(Q3)…7月~9月
第4四半期(Q4)…10月~12月
※一般的な年度(4月スタート)における四半期の表現とは異なりますのでご注意ください。

監修者
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智
住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より松屋不動産販売株式会社にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。
目次
2025年の長久手市土地市場は三千万円台を軸に高額取引が混在する
2025年の長久手市は、一般の住宅取得層が比較しやすい価格帯と、広い土地・利用価値の高い土地による高額成約が同じ市場に存在しました。二つの資料は収録範囲が異なりますが、中央値が3,000万円台半ばで近く、中心価格帯も3,000万~4,999万円に重なります。平均価格だけではなく、中央値・価格帯・面積帯を重ねて実勢を読むことが出発点です。
レインズ42件と不動産情報ライブラリ40件で中央値は近い
レインズ42件の平均成約価格は3,895.9万円、中央値は3,450万円です。不動産情報ライブラリ40件は平均5,263.8万円、中央値3,650万円でした。平均には1,000万円以上の差がありますが、中央値の差は200万円にとどまります。収録された高額案件の比率が違えば平均は動くため、二つの資料を足し合わせるのではなく、中央値と分布の共通点を探す方が長久手市の実勢を捉えやすくなります。市場の平均を自分の土地へ直接当てはめず、近い面積帯と価格帯を起点に、解体・高低差・上下水道など個別負担を足し引きする見方が実務的です。

3,000万~4,999万円に成約が集中し住宅用地の基準帯になる
レインズでは3,000万~4,999万円が15件で最多、不動産情報ライブラリでは同じ帯が21件で40件の過半数を占めます。2,000万円台も両資料に一定数あり、一般の戸建用地を探す買主は3,000万円前後から4,000万円台を中心に比較しやすい構造です。ただし同じ価格でも面積、形状、道路、用途地域、既存建物の有無で土地の使いやすさは変わります。売却では所有地と面積・接道・利用方法が近い成約へ戻し、購入では土地代の先に建物と造成を含む上限額を置くと、数字の読み違いを減らせます。
200~299㎡が厚い一方で500㎡以上の取引が平均を動かす
土地面積帯はレインズで200~299㎡が16件、不動産情報ライブラリでも11件と最多です。150~199㎡も多く、戸建用地として比較しやすい面積帯が市場の中心にあります。一方、500㎡以上はレインズ3件、不動産情報ライブラリ7件あり、総額の大きい取引が平均値へ影響します。平均土地面積だけを自宅や候補地の基準にせず、近い面積帯へ絞る必要があります。長久手市は同じ価格でも土地の形や道路条件で建てやすさが変わります。査定額と購入予算は、坪単価だけでなく完成後の使い方まで確認して組み立てるべきです。
レインズ42件から読む仲介市場の価格と面積の中心
レインズでは2025年に42件の土地成約が確認でき、四半期合計、価格帯合計、土地面積帯合計はいずれも42件で一致しています。個票には町名まで残るため、四半期ごとの最高価格がどこで出たかも確認できます。仲介市場の値動きを読むときは、季節差よりもその時期に成約した土地の規模と個別条件を見ます。
Q3は市が洞3丁目の1億3,600万円で平均が押し上がった
Q3は7件と件数が最も少ない一方、平均成約価格4,963.4万円で四半期最高でした。最高は市が洞3丁目の1億3,600万円で、中央値は3,250万円です。平均と中央値が大きく離れていることから、Q3全体が急に値上がりしたのではなく、高額成約の影響が強いと読めます。Q4も打越の9,000万円が上値を作っており、四半期平均は町名と最高価格を合わせて判断します。特定の四半期の高値だけを切り取らず、年間を通じた中央値と合わせて確認することが実勢の把握につながります。四半期ごとの数字は成約構成によって大きく変わるため、単月・単四半期の印象だけで判断しないことが大切です。
表1 レインズにおける2025年長久手市【土地】四半期別成約データ
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期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
11件 |
2,970.7万円 |
2,900.0万円 |
200.52㎡ |
6,000.0万円 |
長配3丁目 |
|
2025年Q2 |
13件 |
3,742.6万円 |
3,800.0万円 |
262.65㎡ |
6,900.0万円 |
根嶽 |
|
2025年Q3 |
7件 |
4,963.4万円 |
3,250.0万円 |
301.52㎡ |
13,600.0万円 |
市が洞3丁目 |
|
2025年Q4 |
11件 |
4,322.7万円 |
3,630.0万円 |
256.61㎡ |
9,000.0万円 |
打越 |
|
2025年合計 |
42件 |
3,895.9万円 |
3,450.0万円 |
251.28㎡ |
13,600.0万円 |
市が洞3丁目 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の土地取引情報を抽出・集計
3,000万~4,999万円15件がレインズの最多価格帯
価格帯では3,000万~4,999万円が15件、2,000万~2,999万円が9件、5,000万~7,499万円が8件でした。2,000万~7,499万円に32件が入り、42件の約4分の3を占めます。1億円以上は1件だけで、仲介市場の中心は明確にその下です。売却価格を決める際は高額事例を上限として見つつ、成約件数の厚い帯へ戻す必要があります。この価格帯の厚みを踏まえたうえで、自分の土地がどの位置にあるかを見極めることが、査定の出発点になります。価格帯の分布を知っているかどうかで、売出価格の説得力は大きく変わります。
表2 レインズにおける2025年長久手市【土地】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
取引件数 |
|
500万円未満 |
2件 |
|
500万~999万円 |
2件 |
|
1,000万~1,499万円 |
2件 |
|
1,500万~1,999万円 |
1件 |
|
2,000万~2,999万円 |
9件 |
|
3,000万~4,999万円 |
15件 |
|
5,000万~7,499万円 |
8件 |
|
7,500万~9,999万円 |
2件 |
|
1億~1億4,999万円 |
1件 |
|
1億5,000万~1億9,999万円 |
0件 |
|
2億~2億9,999万円 |
0件 |
|
3億円以上 |
0件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の土地取引情報を抽出・集計
150~299㎡に28件が集まり比較可能な住宅用地が多い
土地面積帯では150~199㎡が12件、200~299㎡が16件で、二つを合わせると28件です。100~149㎡も6件あり、500㎡以上は3件にとどまります。長久手市の一般的な戸建用地では、100㎡台後半から200㎡台に比較材料が豊富です。面積の近い成約を選んだ上で、角地か一方道路か、前面道路幅員、高低差などを重ねると査定の根拠が安定します。高額成約は市場の上限を知る材料にはなりますが、一般住宅用地の基準ではありません。売主・買主とも比較対象を絞るほど判断の精度が上がります。
表3 レインズにおける2025年長久手市【土地】土地面積帯別取引件数
|
土地面積帯 |
取引件数 |
|
100㎡未満 |
0件 |
|
100~149㎡ |
6件 |
|
150~199㎡ |
12件 |
|
200~299㎡ |
16件 |
|
300~499㎡ |
5件 |
|
500㎡以上 |
3件 |
出典:REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービスサイト)より長久手市の土地取引情報を抽出・集計
不動産情報ライブラリ40件と分布図で高額取引の影響を確かめる
不動産情報ライブラリでは2025年の土地分析対象が40件で、年間平均5,263.8万円、中央値3,650万円でした。深田の3億円、喜婦嶽の1億9,000万円など高額取引が含まれるため、平均はレインズより高くなります。価格帯と面積帯、元の分布図を同じ章で確認すると、住宅用地の中心と上限事例を切り分けやすくなります。
図1 愛知県長久手市の土地取引件数40件(住宅地)

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の土地取引情報を抽出・集計
深田3億円と喜婦嶽1億9,000万円が四半期平均へ強く影響した
Q1は深田の3億円を含み平均6,246.2万円、中央値3,900万円でした。Q3も喜婦嶽の1億9,000万円があり平均6,761.1万円、中央値4,400万円です。Q2は仏が根5,000万円、Q4は仲田1億円が最高で、平均と中央値の差は相対的に小さくなります。年間最高の深田3億円は市場の上限を示しますが、40件の標準価格として扱うべき事例ではありません。特定の高額成約に引きずられず、四半期ごとの中央値まで確認することが、実勢を読み違えない近道です。
表4 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【土地】四半期別成約データ
|
期間 |
取引件数 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
平均土地面積 |
最高成約価格 |
最高価格の町名 |
|
2025年Q1 |
13件 |
6,246.2万円 |
3,900.0万円 |
319.62㎡ |
30,000.0万円 |
深田 |
|
2025年Q2 |
8件 |
3,787.5万円 |
4,000.0万円 |
187.50㎡ |
5,000.0万円 |
仏が根 |
|
2025年Q3 |
9件 |
6,761.1万円 |
4,400.0万円 |
393.33㎡ |
19,000.0万円 |
喜婦嶽 |
|
2025年Q4 |
10件 |
3,820.0万円 |
3,200.0万円 |
336.00㎡ |
10,000.0万円 |
仲田 |
|
2025年合計 |
40件 |
5,263.8万円 |
3,650.0万円 |
313.88㎡ |
30,000.0万円 |
深田 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の土地取引情報を抽出・集計
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3,000万~4,999万円21件が40件の半数を超える
価格帯別では3,000万~4,999万円が21件で、2025年40件の52.5%を占めます。2,000万~2,999万円6件を加えると、2,000万~4,999万円で27件です。一方、1億円以上は4件あり、そのうち3億円以上も1件あります。平均5,263.8万円だけを見れば中心価格が5,000万円台に見えますが、件数分布は明確に3,000万円台から4,000万円台へ寄っています。平均だけを見て相場観をつくらず、件数分布から実際の中心を確認することが査定の精度を高めます。件数の分布まで見ることで、平均が高く見える理由も具体的に説明できるようになります。
表5 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【土地】価格帯別取引件数
|
価格帯 |
取引件数 |
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500万円未満 |
1件 |
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500万~999万円 |
0件 |
|
1,000万~1,499万円 |
2件 |
|
1,500万~1,999万円 |
0件 |
|
2,000万~2,999万円 |
6件 |
|
3,000万~4,999万円 |
21件 |
|
5,000万~7,499万円 |
4件 |
|
7,500万~9,999万円 |
2件 |
|
1億~1億4,999万円 |
2件 |
|
1億5,000万~1億9,999万円 |
1件 |
|
2億~2億9,999万円 |
0件 |
|
3億円以上 |
1件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の土地取引情報を抽出・集計
200~299㎡11件を中心に500㎡以上7件も混在する
面積帯は200~299㎡が11件で最多、150~199㎡9件、100~149㎡8件が続きます。500㎡以上も7件あり、平均土地面積313.88㎡は広い土地の影響を受けています。一般の住宅用地を売買する場合、平均313㎡を目安にするより、実際の面積に近い帯へ絞る方が実務的です。広い土地では分割や事業利用の可能性によって買主層が変わる点にも注意が必要です。面積帯ごとに買主層が異なる以上、平均面積の数字だけで自分の土地の位置づけを判断しないことが大切です。
表6 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【土地】土地面積帯別取引件数
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土地面積帯 |
取引件数 |
|
100㎡未満 |
0件 |
|
100~149㎡ |
8件 |
|
150~199㎡ |
9件 |
|
200~299㎡ |
11件 |
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300~499㎡ |
5件 |
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500㎡以上 |
7件 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の土地取引情報を抽出・集計
分布図では同じ面積でも成約価格が一つの線には並ばない
市場調査レポートの2025年土地取引分布図は40件をそのまま表示しており、200㎡前後に点が集まる一方、面積の大きい高額取引が上側へ離れていることを確認できます。同程度の面積でも価格差があるため、面積だけで坪単価を機械的に当てることはできません。図から町名や接道条件を推測せず、分布の広がりを個別条件の確認へつなげます。分布図はあくまで全体像をつかむための地図であり、実際の査定や購入判断は同じ面積帯・価格帯の個別事例へ戻って行うことが基本になります。
図2 不動産情報ライブラリにおける2025年長久手市【土地】取引分布図

出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の土地取引情報を抽出・集計
過去5年間では件数減少と中央値上昇を分けて読む
2021~2025年の不動産情報ライブラリでは、土地件数は64件から40件へ減少しています。一方、2025年の中央値3,650万円は5年間で最も高く、平均価格も5,263.8万円まで戻りました。件数が減ったから価格が弱い、平均が上がったから全面高という単純な説明ではなく、供給量と成約構成の変化を分けて見る必要があります。
2025年40件は5年間で最少でも中央値は3,650万円へ上昇
取引件数は2021年64件、2022年72件、2023年56件、2024年45件、2025年40件と推移しました。2025年は5年間で最少ですが、中央値は3,650万円で最も高い水準です。供給される土地の量が減っても、利便性や建築しやすさを備えた土地に需要が残れば中心価格は崩れません。件数と価格の方向が必ず一致しない点が長久手市の2025年を読む鍵です。件数の増減だけで市場の強弱を判断せず、中央値の推移まで合わせて確認することが実務的です。件数と価格が同じ方向に動くとは限らない点を踏まえておくと、年ごとの数字に振り回されにくくなります。
表7 不動産情報ライブラリにおける過去5年間の長久手市【土地】成約データ
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年 |
取引件数 |
平均土地面積 |
平均成約価格 |
成約価格中央値 |
|
2021年 |
64件 |
596.84㎡ |
5,507.8万円 |
3,350.0万円 |
|
2022年 |
72件 |
814.26㎡ |
4,160.1万円 |
2,850.0万円 |
|
2023年 |
56件 |
868.88㎡ |
5,688.2万円 |
3,200.0万円 |
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2024年 |
45件 |
289.22㎡ |
4,797.8万円 |
3,100.0万円 |
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2025年 |
40件 |
313.88㎡ |
5,263.8万円 |
3,650.0万円 |
出典:国土交通省>不動産情報ライブラリより長久手市の土地取引情報を抽出・集計
平均価格は高額取引で振れても中心帯は緩やかに切り上がった
平均価格は2022年4,160.1万円、2023年5,688.2万円、2024年4,797.8万円、2025年5,263.8万円と上下しています。これに対して中央値は2022年2,850万円から2025年3,650万円へ切り上がりました。2025年の3億円成約のような上限事例は平均を大きく動かしますが、中央値の変化は住宅用地の予算帯が以前より上に移った可能性を示します。平均の上下に一喜一憂せず、中央値の緩やかな推移から実勢の変化を読み取ることが確実です。
政策金利1.25%時代は土地価格より住宅完成までの総額が重要になる
土地を購入するとき、本当に確認すべきなのは土地価格だけではありません。建物本体に加え、外構、地盤改良、造成、解体、上下水道、登記などの費用が重なり、住宅ローン金利の上昇も家計へ直接影響します。日本銀行は2026年9月18日に政策金利を1.25%程度へ引き上げることを決定しました。金利が上がれば、同じ毎月返済額でも借りられる金額は小さくなります。2026年の長久手市で土地を選ぶ際は、「土地はいくらか」ではなく、住宅が完成して暮らし始めるまでに総額でいくら必要なのかを先に把握することが、これまで以上に重要です。
図3 住宅購入に影響する主な要因

金利上昇で変わる土地予算は建物まで含めて考える
日本銀行が2026年9月18日に政策金利を1.25%程度へ引き上げたことで、住宅購入では以前と同じ借入額を前提に資金計画を立てにくくなりました。 長久手市では3,000万~4,999万円の土地成約が多く見られますが、土地だけで予算の大部分を使えば、建物や外構、地盤改良などに十分な資金を残せないことがあります。特に金利が上昇する局面では、土地価格を先に決めるのではなく、無理なく返済できる住宅ローンの上限から建物費と諸費用を差し引き、残った金額を土地予算とする考え方が現実的です。売主側も、買主が土地単体ではなく住宅完成までの総額で比較していることを踏まえて価格を考える必要があります。
図4 短期プライムレートの推移

出典:日本銀行>長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降
※2026年8月時点の金利のため、今回の政策金利の利上げは反映されていません。
政策金利1.25%への引き上げで土地購入の借入予算を見直す
日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、政策金利の目安となる無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.25%程度で推移させる方針を決定しました。新しい方針は9月24日から適用されています。
住宅ローンの適用金利は金融機関や商品によって異なり、政策金利が上がった分だけ一律に上昇するわけではありません。ただし、土地と建物を合わせて大きな金額を借りる場合は、わずかな金利差でも毎月の返済額や総返済額への影響が大きくなります。長久手市で土地を購入する際は、数年前の金利水準を基準に借入可能額を考えるのではなく、現在の金利条件で無理なく返せる金額を確認し、そこから建物・外構・諸費用を差し引いて土地予算を決めることが大切です。
図5 政策金利と住宅ローンの確認ポイント

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更(2026年9月金融政策決定会合)」(2026年9月18日)より抜粋
図6 将来の住宅ローン支払いを考えるポイント

出典:松屋不動産販売株式会社 家デパ作成資料
2,500万円借入でも金利差は毎月の返済余力を削る
2,500万円を30年間、元利均等・ボーナス返済なしで返す試算では、金利0.4%なら月73,705円、1.4%なら85,085円となり、差は月11,380円です。土地購入では建物分も借りるケースが多いため、実際の差は借入額に応じて大きくなります。土地価格の数十万円の交渉だけに集中せず、金利上昇後も返せる総借入額を先に決めることが重要です。わずかな金利差でも長期では総額に大きく効いてくることを念頭に置く必要があります。
図7 住宅ローン2,500万円借入時の月々返済額比較

住宅ローンでお悩みの方はコチラ⇒銀行が教えない「住宅ローン変動金利型」の真実!驚愕の5年後返済額
毎月10万円返済なら金利差で借入可能額は約610万円変わる
返済上限を月10万円、期間35年の元利均等とする試算では、借入元金の目安は金利0.4%で約3,920万円、1.4%で約3,310万円となり約610万円の差が生じます。実際の審査は年収や他の借入、返済比率で変わりますが、金利上昇が土地へ回せる予算を圧縮する方向は同じです。売主にとっても、以前の価格なら届いた買主層が届かなくなる可能性を意味します。借入可能額が縮む局面では、売主側も買主の予算感覚に寄り添った価格設定が成約の近道になります。
図8 毎月10万円返済時の借入可能額比較(試算)

ローン電卓が無くても計算出来る⇒誰でもできる!住宅ローン借入可能額の簡単な計算法を紹介します
建築費が高い今は土地と建物を合わせた予算に余裕を持たせる
建築資材や人件費の上昇により、住宅を建てるための費用は以前より高い水準にあります。国土交通省の建設工事費デフレーターは、2020年度の平均を100として建設工事費の変化を見るための指標であり、現在の建築コストが基準年より高い水準にあることを確認する材料になります。これは「すべての住宅の建築費が同じ割合で上がった」という意味ではありません。土地を安く購入できても、建物本体や外構、地盤改良などの見積りが大きくなれば、住宅完成までの総額は予算を超えてしまいます。土地を決める前に建築会社から具体的な見積りを取り、建物に必要な資金を確保したうえで土地予算を決めることが大切です。
図9 建築資材や人件費の上昇を考えるための参考図

出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」。2020年度基準、2026年5月分は建築総合126.4・住宅総合127.1。
図10 建設工事費デフレーター2026年5月の指数水準

出典:国土交通省>統計表月次(Excel形式)(令和8年7月31日付け)より一部抜粋
※2020年比で約25%も住宅の建設工事費は上がっています。近年においても、ウッドショックに始まり、半導体不足による住設機器の相次ぐ値上げ、職人不足による人件費の高騰、円高による輸入部材の高騰、更に今年に入って、エネルギー価格の上昇、ナフサショック等、住宅価格を押し上げる要因は多数存在します。
ナフサショックとは何か?⇒中東情勢と【ナフサショック】で読む住宅価格上昇時代の売買判断基準
進入路・地盤・擁壁・解体の負担が重い土地は価格差が広がる
土地の表示価格が同じでも、進入路、地盤改良、擁壁、造成、上下水道、搬入条件、古家解体などが必要なら完成総額は大きく変わります。建築費が高い環境ほど追加工事の差は家計へ直接響きます。長久手市で高低差や既存建物のある土地を検討するときは、契約前に概算ではなく具体的な工事条件を施工会社へ確認し、購入価格と追加費用を一体で比べます。契約前に不確定要素を減らしておくほど、価格交渉が短く済み、双方が納得できる取引につながります。
図11 建築負担が重くなりやすい土地の主な要因

2026年の長久手市土地市場は中心帯を保ちながら条件差が広がる
2025年は二資料の中央値が3,450万~3,650万円に近く、3,000万~4,999万円の成約が厚くなりました。過去5年では件数が減少する一方、中央値は上方向です。2026年は急激な全面下落より、建築しやすい土地・利便性の高い土地へ需要が集まり、追加費用の大きい土地では価格調整が入りやすい展開を基本シナリオとします。
年間取引規模は前年並みから小幅な増減を基本に見る
不動産情報ライブラリの2025年は40件で5年間最少でしたが、レインズでは42件が確認され、仲介市場そのものが止まっているわけではありません。2026年は供給物件の発生に左右されやすいため、一つの絶対件数を断定するより「前年並みから小幅な増減」を基本に見るのが妥当です。相続や住み替えで好条件地が出れば件数は戻る一方、売り物件が少なければ需要があっても成約数は増えません。件数の増減そのものより、どの価格帯・条件の土地が動きやすいかを見ることが、2026年の判断材料になります。
中心価格帯は3,000万~4,999万円で中央値は3,400万~3,900万円を想定
二つの資料で最多価格帯が3,000万~4,999万円に一致し、2025年中央値も3,450万円と3,650万円でした。2026年も一般住宅用地の中心はこの領域に残り、中央値は3,400万~3,900万円程度の範囲を一つの目安とします。ただし深田の3億円のような取引が再び出れば平均価格は大きく上振れします。年間平均より中央値と中心帯を優先して市場の方向を読みます。この中心レンジを踏まえたうえで、自分の土地や候補地の条件がどちら側に寄るかを見極めることが、2026年の価格判断の出発点になります。
売れやすいのは建築計画と追加費用を事前に読みやすい土地
2026年に買主が選びやすいのは、接道、形状、高低差、インフラ、解体の有無が明確で、建築見積りを早く出せる土地です。金利と建築費が高いほど「後からいくら掛かるか分からない」土地は予算リスクとして避けられやすくなります。売主は境界や越境、ライフライン、既存建物の情報を早めに整理し、買主が完成総額を計算しやすい状態へ整えることが販売力につながります。価格を下げること以上に、買主が安心して総予算を組めるだけの情報をそろえることが、2026年の成約スピードを左右します。
図12 住宅購入に影響する主な要因

高額土地は地域平均より用途と買主層を先に定める
市が洞3丁目の1億3,600万円、喜婦嶽の1億9,000万円、深田の3億円など、長久手市には一般住宅用地の中心を大きく超える成約があります。こうした土地は平均坪単価で説明するより、面積を生かした利用方法、分割可能性、事業性、接道などから買主層を定める方が現実的です。高額帯ほど対象者が絞られるため、価格だけでなく「なぜその総額を払う価値があるか」を販売時に示す必要があります。誰が買うかを具体的に描けるほど、価格の説明にも一貫性が生まれ、交渉がスムーズに進みやすくなります。
2026年に長久手市で土地を売る方と買う方の判断基準
売却では高額成約へ引っ張られ過ぎず、購入では安い土地をそのまま得と見なさないことが2026年の基本です。売主は同じ町名だけでなく面積・道路・建築条件まで近い成約を優先し、買主は建物と追加工事を含む完成総額から土地予算を逆算します。双方が同じ「実際に使える総額」を基準にすると、価格交渉も整理しやすくなります。
売却査定は平均価格より面積帯と建築可能性を近づける
土地査定では、まず所有地の面積が100㎡台か200㎡台か、500㎡を超えるかで比較対象を分けます。次に道路、高低差、用途地域、形状、古家の有無を確認し、買主がどのような建物を計画できるかを考えます。長久手市の2025年は価格帯が広いため、市全体の平均だけで売出価格を決めると過大・過小の両方が起こり得ます。類似成約から初期価格の根拠を作ることが販売期間の長期化を防ぎます。査定額の高さを追うより、その価格で反響が得られる根拠を具体的に説明できるかどうかが、販売期間を左右する分かれ目になります。
買主は土地予算を建物見積りの後に決める
希望する土地を先に決めて残額で建物を合わせる方法は、建築費が高い環境では仕様や家計余力を削りやすくなります。先に建物の必要面積、性能、外構、諸費用を概算し、住宅ローンの返済上限から差し引いて土地予算を出す方が安全です。長久手市の中心帯が3,000万円台でも、土地条件によって追加工事が変わるため、購入申込みの前に建築側の確認を入れることが有効です。早い段階で総予算のシミュレーションを終えておくほど、良い土地が出たときに迷わず判断できるようになります。
古家付き土地は解体する前に手取り額と販売対象を比べる
古家がある土地は、解体して更地にすれば分かりやすくなる反面、解体費を先に負担し、建物を利用したい買主を外すことがあります。建物状態や再利用可能性、固定資産税の扱い、引渡し条件を整理し、更地渡しと現況渡しのどちらが手取り額と販売期間に合うかを比較します。建築費が高い時期ほど既存建物を生かす選択肢もあるため、解体は査定前に決め打ちしない方がよいケースがあります。解体前提で話を進める前に、両方の選択肢を数字で比較しておくことが、結果的に納得できる判断につながります。
価格交渉は値引き額より不明な費用を減らす方が進みやすい
買主がためらう理由が価格だけとは限りません。境界未確定、擁壁の状態、上下水道引込、越境、地盤、解体範囲などが曖昧なままだと、将来費用を見込んで大きな値引きを求められやすくなります。売主が事前に資料をそろえ、買主側が建築可否と追加費用を確認できれば、価格交渉の幅を小さくできる可能性があります。2026年は情報の確かさ自体が成約条件になります。不確定要素は買付け後に発覚するほど交渉の火種になりやすいため、契約前の段階で整理しておくことが望ましいでしょう。

FAQ|長久手市の土地売買で迷いやすい四つの論点
長久手市の2025年データは、中心価格帯が明確な一方で高額成約も多く、「平均価格をどこまで信じるか」「金利上昇時に買ってよいか」といった迷いを生みやすい構造です。ここでは売却・購入相談で判断が分かれやすい四つの論点を、2025年の成約実績と2026年の資金環境へ結び付けて整理します。
2026年に長久手市の土地価格は下がりますか?
市全体が一律に下がると見る材料は現時点では乏しく、中心帯は横ばいを基本に考えます。ただし金利と建築費の負担が増えているため、造成や擁壁など追加費用が大きい土地、価格根拠が弱い土地は調整されやすくなります。逆に建築しやすく生活利便性の高い土地は需要を維持しやすいでしょう。2025年の中央値3,450万~3,650万円を起点に、個別条件で上下を判断してください。価格の方向性は一律ではなく、土地ごとの条件によって「保つ土地」と「調整が必要な土地」に分かれると考えるのが現実的です。
深田の3億円成約を自宅土地の査定に使えますか?
深田の3億円は2025年不動産情報ライブラリの年間最高で、市場の上限を知る重要な事例です。ただし一般的な200㎡前後の住宅用地と面積・利用方法が異なる場合、その価格を坪単価換算して自宅へ当てることは適切ではありません。査定では同じ町名だけでなく面積、道路、用途、形状が近い事例を優先します。高額事例は「長久手市に高額需要がある」ことの確認に使い、標準価格とは切り分けます。高額事例は市場の上限を知る参考にとどめ、実際の査定は同じ条件の成約から積み上げていくのが確実です。
3,000万円台の土地なら建物まで無理なく買えますか?
土地が3,000万円台でも、建物本体、外構、地盤改良、造成、諸費用、住宅ローン金利を加えると完成総額は大きく変わります。特に高低差や擁壁、古家解体がある土地は追加費用を見込む必要があります。購入前に施工会社へ概算見積りを依頼し、月々返済と将来支出に余裕が残るかを確認してください。土地価格だけで予算内と判断するのではなく、住み始めるまでの総額で比較することが基本です。初期価格の安さだけに目を奪われず、住み始めてからの総費用で比較する視点が、後悔のない選択につながります。
図13 変動金利上昇時の返済額シミュレーション

家デパでは、借入当初の返済額だけでなく、借りた後の事も考えたシミュレーションをおこない商談を進めます。
図14 金利が上がり続けると『未払い利息』が発生するかも・・・

5年ルール・125%ルールについてはコチラ⇒住宅ローン元金均等返済には5年・125%ルール適用されないって本当?
土地を売る前に造成や解体をした方が高く売れますか?
造成や解体を行えば買主が検討しやすくなる場合はありますが、費用をそのまま売価へ上乗せできるとは限りません。買主が自分で建築計画と一緒に工事した方が効率的なケースもあります。まず現況のままの査定額、工事後に想定される売価、工事費と期間を並べ、手取り額で比較してください。土地の強みと弱みを整理してから工事範囲を決める方が、不要な先行投資を避けられます。工事にかける費用と回収できる価格差を、着手前に見積もっておくことが無駄な出費を避ける近道です。
松屋不動産販売株式会社 代表取締役 佐伯慶智からのアドバイス
長久手市の土地は、3,000万円台を中心に比較できる事例がある一方、高額地や広い土地も混在します。私は売却査定では「いくらの事例があるか」より「誰が、何に使える土地か」を先に整理します。購入相談では気に入った場所を先に決めるのではなく、住宅ローンと建築費から逆算して無理のない土地上限を作ることを重視しています。
売却では接道・境界・建築可能性を価格と同じくらい整える
売却前に確認したいのは、接道状況、境界標、越境、用途地域、上下水道、擁壁や高低差、古家の状態です。これらが整理されていれば、買主は建築会社へ相談しやすく、購入判断までの時間を短くできます。長久手市では同じ価格帯に複数の土地が並ぶため、情報が整った土地は比較の中で選ばれやすくなります。査定額を上げることだけでなく、成約までの不明点を減らす準備を優先してください。こうした準備の丁寧さが、買主の安心感と価格交渉の説得力につながります。
購入では土地の魅力より先に完成総額の上限を決める
希望する学校区や駅距離を考えることは大切ですが、返済余力を超えれば暮らし始めてから負担になります。住宅ローン、建物、外構、登記・税金などを含む総額の上限を先に決め、その範囲で土地を選ぶと判断が安定します。金利が上がった2026年は、数年前と同じ借入額を前提にしないことも重要です。購入申込み前に金利上昇後の返済額まで試算し、余白を残した資金計画を作ってください。事前に総予算のシミュレーションを終えておくほど、良い土地が出たときに迷わず判断できるようになります。
高額土地は買主層を先に想定して販売方法を組み立てる
1億円を超える土地は一般の戸建用地と買主層が異なり、面積を生かす個人、事業者、分譲事業者など複数の出口があります。どの利用方法が最も価値を引き出せるかで、必要資料や販売先も変わります。2025年には市が洞3丁目、喜婦嶽、深田など高額成約が確認できましたが、町名だけで同じ評価になるわけではありません。利用可能性を整理した上で価格と販売期間のバランスを決めます。誰が、どの用途で購入するかを具体的に描けるほど、価格の根拠にも説得力が生まれます。
家デパ知立店では売却査定と購入資金を同じ市場感で整理する
住み替えでは、売却価格を高く見積もり過ぎると次の購入予算が崩れ、購入を先行し過ぎると資金繰りが窮屈になります。売却の想定手取り、住宅ローン残高、次の土地・建物の総額を一枚の計画にまとめることが大切です。家デパ知立店では長久手市の成約事例を基に、売る側の価格設定と買う側の資金計画を同時に整理し、買換えの順序まで含めてご相談いただけます。統計データと個別の土地条件を組み合わせて確認できる体制だからこそ、売却・購入それぞれの不安を具体的な数字で解消できます。
まとめ|2026年の長久手市土地市場は三千万円台と個別条件を軸に読む
2025年はレインズ42件、不動産情報ライブラリ40件で、中央値はいずれも3,000万円台半ばに位置しました。3,000万~4,999万円が中心である一方、深田3億円など高額成約も存在します。2026年は金利と建築費を踏まえ、平均値より成約の厚い価格帯、土地の建てやすさ、完成総額を重視することが売却・購入双方の判断精度を高めます。
2026年も中心価格帯と高額帯を分けて相場を読む
一般住宅用地では3,000万~4,999万円の厚みと3,400万~3,900万円程度の中央値レンジを軸にし、高額地は別の市場として扱うのが基本です。年間平均は高額成約の有無で大きく変わるため、平均が上がった・下がっただけで所有地の価値を決めないでください。2026年は金利上昇によって買主の上限額が変わるため、売出価格も現在の資金環境に合わせて更新する必要があります。中心価格帯と高額帯を分けて見る姿勢が、2026年の相場判断を安定させます。
売主は選ばれる理由を整え買主は建てられる根拠を持つ
売主は道路、境界、形状、ライフライン、解体条件を整理し、買主が安心して建築計画へ進める情報を用意します。買主は候補地ごとに建物見積りと追加工事を入れ、住宅ローンの返済上限内に収まる根拠を持って比較します。この二つが揃えば、単純な値下げ交渉より建設的に売買条件を詰められます。長久手市のように条件差が価格へ表れやすい市場では、情報の準備が結果を左右します。売主・買主双方がこの準備を先に整えることが、円滑な交渉につながります。
長久手市の土地売却・購入は家デパ知立店へご相談ください
土地を売却する方には近似成約から価格設定と販売方法を整理し、購入する方には住宅ローン・建物・外構まで含む資金計画を組み立てます。相続した土地、古家付き、広い敷地、住み替えなどはそれぞれ判断順序が異なります。松屋不動産販売株式会社の家デパ(IEDEPA)では、長久手市の土地について売却査定と購入相談の双方に対応しています。家デパ知立店へお気軽にご相談ください。価格の数字そのものより、その数字が成り立つ理由を自分の土地・候補地に当てはめて考えることが、2026年の長久手市で納得できる売買につながります。





